提供：ことりっぷ

春一番が吹いて、本格的な春を迎えるのも、もうすぐですね。 春といえばお花見。はかなげで美しい桜は、人々の心をひきつけてやまない春の象徴です。今回は樹齢千年を超える古木や伝説が残る名木など、大きく枝を広げて咲き誇る一本桜を例年の見頃の時期と併せてご紹介します。冬の厳しい雪や寒さに耐え、花を咲かせる一本桜の優美な姿は勇気や前向きな気持ちを与えてくれそうです。

 

【福島県】滝のように枝を垂らす鮮やかなベニシダレザクラ「三春滝桜」

福島県三春町にある、樹齢1000年を超えるといわれるベニシダレザクラ「三春滝桜」。枝の広がりは東西25m、南北20mあり、日本三大桜の一つで、国の天然記念物に登録されています。

周辺は遊歩道が整備されているので、美しい桜を見ながら散策が楽しめますよ。

 

 

【岡山県】高さ約18m、空に向かって堂々と枝をのばす見事な巨木「醍醐桜」

後醍醐天皇が隠岐配流の際、立ち寄り賞賛したといわれるアズマヒガン「醍醐桜」。推定樹齢1000年ともいわれる岡山県一の巨木で、のどかな山里の丘の上に1本だけそびえ立っています。

 

 

【岐阜県】樹齢1500余年を誇る孤高の桜「根尾谷淡墨ザクラ」

淡墨ザクラの名称は、散りぎわに淡い墨を引いたような色になることから名付けられたといわれています。樹齢1500年あまりの「根尾谷淡墨ザクラ」は、国の天然記念物にも指定されており、過去数回にわたる枯死の危機を乗り越えてきた巨木。

近くには“うすずみ温泉”があり、日帰り入浴も楽しめますよ。

 

 

【奈良県】1本で何万人をも惹きつけるシダレザクラ「本郷の瀧桜（又兵衛桜）」

普段は静かな本郷が桜の咲く頃、多くの人でにぎわう。幹周3m、高さ13mで大きく枝を広げたシダレザクラは、樹齢300年ともいわれる見事な桜で、地元では武将・後藤又兵衛の伝説にちなみ「又兵衛桜」とも呼ばれている。

 

 

【岩手県】残雪の残る岩手山を背景に桜が咲く「小岩井農場」

岩手山のふもとに広がる広大な小岩井農場。観光エリア「まきば園」の西方では「小岩井農場の一本桜」と呼ばれ親しまれているエドヒガンが春を告げるように咲き誇ります。牛舎入口に続く桜並木と牛舎に咲くおよそ90本の桜は、ちょうどGW頃に見頃を迎えます。

 

 

【熊本県】樹齢400年余りといわれる大桜「一心行の大桜」

樹齢400年余り、幹周り約7.35m、樹高約14m、東西に21.3m、南北に約26mの大桜「一心行の大桜」。毎年見事な花を咲かせ、訪れる人を魅了しています。

2004（平成16）年の台風で大枝が2本折れてしまったため、今では枝を守るための手入れや、例年満開時に行われているライトアップの明るさを控えめにするなどの対策がとられています。（2022年度のイベント・ライトアップは未定）

 

 

【静岡県】四方に見事に垂れ広がる枝に咲き誇る「報本寺のしだれ桜」

報本寺前庭に植えられ、樹齢は200年といわれる下田市の天然記念物「報本寺のしだれ桜」。

木の高さ約15m、枝張り約20mのシダレザクラが、白や薄紅の花をたくさんつけて咲き誇る姿は圧巻です。

 

 

【奈良県】圏内で最古・最大といわれる風格ある桜「佛隆寺千年桜」

奈良県の佛隆寺は室生寺の南門として、空海の高弟・堅恵が創建したとされる古刹。

門前には、樹齢950年以上といわれている根周り約8mもあるモチヅキザクラの古木があり、春には石段を覆うように咲き誇ります。

 

 

【岩手県】岩の割れ目に自生する、名物エドヒガンザクラ「石割桜」

盛岡地方裁判所の前庭にある、樹齢約360年といわれるエドヒガンザクラの巨木。

周囲21mの巨大な花崗岩の狭い割れ目から生育しており、1923（大正12）年に国の天然記念物に指定されています。

 

 

【静岡県】頼朝ゆかりの国指定特別天然記念物「狩宿の下馬桜」

樹齢800年を超える日本最古級のヤマザクラ「狩宿の下馬桜」。

源頼朝が1193（建久4）年、鎌倉幕府の威信を示すため、富士山麓で巻狩りを行った際に、この桜に馬をつないだことから別名「駒止め（こまどめ）の桜」と呼ばれています。周辺の田んぼには菜の花が植えられており、桜とあわせて花を楽しむことができますよ。

 

 

【埼玉県】歴史を刻む、由緒ある古木の桜「石戸蒲ザクラ」

国の天然記念物に指定された樹齢およそ800年の名木で、「日本五大桜」の一つに数えられる「石戸蒲ザクラ」。源頼朝の異母弟、「蒲冠者」（かばのかんじゃ）と呼ばれた源範頼の伝説にちなみ「蒲ザクラ」の名がついたといわれます。

 

 

【山梨県】神代の花を咲かせる日本最古の見事な桜「山高神代桜」

実相寺の境内にある「日本三大桜」の一つ「山高神代桜」。

樹齢約2000年といわれ、樹高は10m、目通り幹周約11mもある日本で最古の巨樹で、国の指定天然記念物で、「新日本名木100選」にも選定されています。4月の桜の見頃には、全国からたくさんの人がお花見に訪れます。

 

 

【島根県】長い歳月を経て咲き続ける名木「三隅大平桜」

国の天然記念物に指定されている大樹。推定樹齢約660年、若芽は帯黄色のヒガンザクラ、枝葉の形状はヤマザクラと、両方の性格を併せ持ち、幹の周囲は5.4m、枝の広がりは27mもあります。

白色の花が満開になると、その枝張りの雄大さから、あたかも雪の小山を見るような景観になります。

 

 

いかがでしたか。
今回は雄大に咲き誇る全国の一本桜をご紹介しました。桜の見ごろ、ライトアップ、開園時間などの情報は変更になる場合があります。事前に確認してからお出かけください。
ことりっぷWEBでは、今後も全国の桜情報をお届け予定です。ぜひ今年のお花見の参考にしてくださいね。

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