全国のホタルの名所・観賞スポット16選

都内京王井の頭線「久我山」駅周辺で開催される「久我山ホタル祭り」は、毎年6月上旬に2日間にわたり開催されます。夕方から玉川上水と神田川にてホタルの放流が行われ、都心で出会えるその幻想的な光景を見ようと多くの人で賑わいます。

2021年に全面リニューアルされた「万葉公園」。千歳川が流れる湯河原の中心に位置しており、カフェや日帰り温泉施設などを併設しています。園内の「ほたる小屋」ではゲンジボタルを幼虫まで飼育。毎年3月中旬頃に湯河原小学生により放流され、5月下旬から約1か月の間ホタルが幻想的に飛びかう姿が見られます。

日本随一のホタルの名所「ほたる童謡公園」では、多い日で1万匹以上のゲンジボタルが飛び交い、まるで宇宙にいるような感動的な景色に出会うことが出来ます。「信州辰野ほたる祭り」期間中は、屋台や踊りなど様々なイベントも開催されます。

岐阜県揖斐川町（いびがわちょう ）の谷汲村横蔵（たにぐみむらよこくら）地区にある飛鳥川一帯では、初夏に美しいホタルの乱舞が見られます。

飛鳥川以外にも揖斐川町ではホタルの観賞スポットがいくつかあり、北方地区反原川、揖斐厚生病院付近の桂川、脛永（はぎなが）地区の賀茂神社付近、上野地区のJAいび川カントリー付近などが代表的です。

環境省より名水百選にも指定された「鳥川ホタルの里湧水群」の流域一帯には、天然のゲンジボタルが多数生息しています。ピーク時には川沿い2kmほどの範囲で1,000匹を超えるホタルが飛び交い、神秘的な光が乱舞する幻想的な風景が見られます。

川と田と山の自然に囲まれた鈴鹿市西庄内地区では、餌などの放流を行っていない、自然生息しているほたるが夜空を舞います。静かな里山がほたるの光で包まれ、間近でほたる観賞が楽しめるスポットです。

滋賀県米原市長岡エリアは、「長岡のゲンジボタルおよびその発生地」として国の特別天然記念物として指定されています。

毎年6月初旬～中旬にかけて「天の川ほたるまつり」が開催。模擬店やよさこいの催しが開催されるほか、会場周辺の散歩道にホタル行灯が設置され、幻想的なホタルの乱舞を見ることができます。

兵庫県丹波市にある「内尾神社（うちおじんじゃ）」では、鳥居付近で繁殖したヒメボタルが6月～7月にかけて、あちらこちらで幻想的な光を放ちます。同時期には、市内の各地でホタルを見ることができ、それぞれ特色を活かした「ホタルまつり」も実施しています。

奈良県宇陀市では6月中旬～7月上旬頃に市内全域でホタルが見られます。特に室生川流域が街灯も少なく美しいとのこと。その他、大宇陀の阿紀神社周辺や宇陀川沿い、菟田野の芳野川上流でも多くのホタルが見られます。

世界屈指のラドン含有量を誇り、三たび朝を迎えると元気になるとされる湯治にぴったりの温泉地、鳥取県の三朝（みささ）温泉。毎年6月頃に、温泉街を流れる三朝川沿いでホタルを見ることができます。また、天気が悪い日も「ホタルの館」で観賞可能です。

ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類が生息する岡山県の北房エリアは、環境省の「ふるさといきものの里百選」にも選ばれています。特に6月中旬には備中川沿いに多くのホタルが乱舞します。ヒメボタルは「備中鐘乳穴（びっちゅうかなちあな）」で見ることができます。

徳島県東みよし町では、6月中旬の最盛期には数百から数千ものホタルが飛び交う幻想的な風景に出会えます。ホタルの季節になると、毎年「いやしの里 増川笑楽耕」をメイン会場に「増川ホタルまつり」が開催しています。

川のせせらぎを聞きながらホタル観賞が出来る、福岡県上毛町の東上地区と西友枝地区。日中の気温が高く蒸し暑い日、かつ風がなく雲が厚い月明かりの少ない夜が狙い目。都会では決して味うことのできない、感動的な光景が広がっています。

相河（あいこ）川周辺は、上五島の中でも多くのホタルが生息しているエリアです。まつり期間中は屋台などが出店し、日本固有種のヒメボタルとゲンジホタルの2種類を観賞できます。この美しいほたるの乱舞は、新上五島町の初夏の風物詩として定着しています。

沖縄県西表島に生息する「ヤエヤマヒメボタル」は2月下旬～4月下旬に発光するホタルで、地面すれすれを飛ぶために光の絨毯（じゅうたん）のような幻想的な光景を生み出します。線香花火のように少しずつ光が消えていく様子も儚く美しいです。