俳優・鈴木亮平さんが出演するJR東海の奈良観光キャンペーン「いざいざ奈良」の新しいテレビCMが、首都圏・静岡エリアなどで2024年8月29日から放送開始されています。
今回の舞台は世界遺産「古都奈良の文化財」の一角をなす「興福寺(こうふくじ)」。寺院や周辺の見どころを、CMの撮影秘話とともに紹介します。
数多くの国宝仏像が並ぶ名刹「興福寺」に感激
新CMは、奈良市中心部にある世界遺産「興福寺」とその周辺スポットを、鈴木亮平さんが旅するストーリーで展開されます。
国宝仏像の指定件数が日本一多いという興福寺。境内の国宝館には、平城京の時代に作られた天平彫刻(てんぴょうちょうこく)の傑作と称される「阿修羅像」をはじめ、様々な年代の国宝仏像が安置されています。
都内の展覧会に何時間も並んで阿修羅像を鑑賞したことがあるという鈴木亮平さんも、国宝館で拝観するのは初めてだったそう。「近い距離でゆったり見られるのは贅沢」と、僧侶の説明に耳を傾けながら、じっくり真剣に阿修羅像と向き合ってたのだとか。
また、戦いの神と言われる阿修羅像の表情にどこか切なさを感じ取ったと話すなど、役者ならではの着眼点も。
そして、今回の撮影を通じて鈴木さんが特に惹かれたのは、国宝の「天燈鬼・龍燈鬼(てんとうき・りゅうとうき)」だったとのこと。邪鬼でありながら憎めないかわいさがあり、特に「天燈鬼」のポージングと表情から、筋肉が自慢のある芸人さんを連想したようです。さて、どの芸人さんのことか、ぜひ確かめに行ってみてください!
CMに登場する境内の「中金堂(ちゅうこんどう)」は、2018年に約300年ぶりとなる本格再建を果たした興福寺のシンボル。圧倒的な存在感と鮮やかな丹色(にいろ)が、創建当時の姿を今に伝えています。
鈴木さんも「あのタイムスリップ感はすごい」とコメントし、特に当時の色使いや建物のスケールについて「奈良ならではの良さが感じられる場所」と大絶賛。
また今回は、「いざいざ奈良」シリーズとして初めて夜間の撮影も実施されました。特別にライトアップされた中金堂の幻想的な光景に、鈴木さんも「見たことない。贅沢な体験」と感動しきりの様子。中金堂がライトアップされる「夜間特別拝観」は、今回のキャンペーンにあわせて11月に実施される予定です。
興福寺
- 住所
- 奈良県奈良市登大路町48
- 拝観時間
- 9:00〜17:00(最終受付 16:45)
- 拝観料
- 【興福寺 国宝館】大人 700円、中高生 600円、小学生 300円
【東金堂】大人 300円、中高生 200円、小学生 100円
【国宝館・東金堂共通券】大人 900円、中高生 700円、小学生 350円
【中金堂】大人 500円、中高生 300円、小学生 100円 - アクセス
- 【電車】近鉄「近鉄奈良」駅から徒歩約5分、JR「奈良」駅から徒歩約15分
【車】名阪国道「天理」ICから約30分、京奈和自動車道「木津」ICから約15分 - 詳細
- 「興福寺」公式サイト
レトロな街並みが魅力の「ならまち」
CMでは興福寺の拝観後、奈良の街なかへ繰り出す場面も描かれています。
日本の古き良き街並みが残る寺院南側の旧市街地「ならまち(奈良町)」エリアは、歴史ある建物が重要文化財としてその姿を残していたり、かつての趣を保ちながら現代風にアレンジされたスポットが誕生していたりと、古都奈良の新旧が融合した、まさに千年のエネルギーにあふれた地域。
奈良時代、シルクロードを渡って都に伝わった外来品の中には、薬草や香辛料もありました。つまり奈良は、日本におけるスパイス伝来の地。そこで今回の旅では、スパイスが特徴的な南インドカレーの店を訪ねています。
実はかなりのインドカレーマニアだという鈴木さん。「お店に入っただけでもう本格的なのがわかる!」と確信。そして、カレーを口にした途端、「めっちゃおいしい!」と思わず笑顔がこぼれる場面も。「この店、もしかしたら日本一の南インドカレーじゃないですか⁉」と、スタッフに感動を伝えていました。
そして、重要文化財の「今西家書院(いまにしけしょいん)」では、庭園を眺めながらスイーツを堪能。なかでも地酒「春鹿(はるしか)大吟醸」の酒粕を使用したアイスもなかについて、鈴木さんは「この美しい庭を眺めながら食べるのにぴったりな、大人のもなか」と大満足の様子でした。
今回の撮影をきっかけに誕生したこのスイーツセットは、「いざいざ奈良」キャンペーンにあわせて特別販売されることになっています。
今西家書院
- 住所
- 奈良県奈良市福智院町24-3
- 見学時間
- 10:30〜16:00(最終受付 15:30)
- 休館日
- 月〜水、夏期、冬期、貸切時
- 見学料
- 一般 400円、学生・70歳以上 350円、未就学児 無料
- アクセス
- 近鉄奈良線「近鉄奈良」駅から徒歩約15分
今回の新CMについて、鈴木亮平さんは「興福寺といえば奈良を代表する有名な観光スポットのひとつですが、とても一度では味わい尽くせないほどの豊富な魅力にあふれていると思います。興福寺を1日かけて楽しんでいただいてもいいですし、まわりにもたくさん素敵なスポットがありますので、ぜひ訪れて楽しんでください」とメッセージを寄せています。
古都の風情を色濃く感じられる興福寺周辺エリアには、大人な静けさに浸れるスポットがいっぱい。まだまだ奥が深い歴史都市の魅力を求めて、秋の奈良を訪れてみませんか?
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