京都・祇園に芸妓や舞妓の伝統文化を伝える「祇園 花街芸術資料館」がオープン

京都・花街の伝統文化を伝える「祇園 花街芸術資料館」がオープン

京都市東山区祇園町にある京都五花街のひとつ「祇園甲部(ぎおんこうぶ)」に、花街や芸舞妓(げいまいこ)の伝統文化を紹介する施設「祇園 花街芸術資料館」が2024年5月15日にオープンしました。

館内には芸妓・舞妓が身に着ける装飾品などが常設展示されているほか、間近での京舞鑑賞なども可能で、世界に誇るみやびな京文化を肌で感じられます。

 

歴史ある「祇園甲部歌舞練場」に完成した花街文化のミュージアム

花見小路通

祇園甲部は、江戸時代前期の寛永年間から八坂(やさか)神社の門前町として栄えた花街です。

古くから花見や月見の名所として知られた東山一帯の茶店で接待をする女性たちが、酒や食事に加え、歌舞音曲でもてなすようになったのが祇園の芸妓の始まりといわれています。

「祇園 花街芸術資料館」メインビジュアル

1913(大正2)年に建てられ、2023年に耐震改修工事を終えたばかりの「祇園甲部歌舞練場」内に新たに開設された「祇園 花街芸術資料館」では、こうした花街文化を国内外の観光客にわかりやすく伝えるねらいがあります。

館内には手描き友禅の着物、西陣織の帯といった衣装をはじめ、化粧道具や持ち物、季節ごとに変わるかんざしなどが並べられていて、芸妓・舞妓の生活の一端を感じられます。また、祇園でもめったに見る機会がない正装の黒紋付など、貴重な品々も展示されます。

 

京舞鑑賞や劇場見学などの特別な体験も

都をどり
祇󠄀園甲部歌舞練場で毎年春に開催される「都をどり」

資料館の目玉のひとつは、1872(明治5)年から続く祇園甲部の舞踊公演「都をどり」の会場となっている大劇場「歌舞練場本館」の特別見学。

「よーいやさぁ」の合図とともに舞妓たちが歩く花道に上ったり、舞台上を見て回ったりしながら、総ヒノキ造りが美しい純和風の劇場の空気を存分に堪能できます。

夕方には建物に飾られた赤提灯や敷地内の日本庭園がライトアップされ、館内に設けられたバーでは地酒や国産ウイスキーを楽しむことも。

また、施設では芸舞妓による京舞を間近で鑑賞できるほか、一緒に記念撮影できるサービスも用意されています(それぞれ別途料金が必要)。撮影したインスタント写真には芸舞妓の千社札が貼られ、オリジナルのぽち袋に入れてプレゼントされるなど、ここでしか体験できない特別な思い出がつくれそうです。

京の芸妓・舞妓たちの絶え間ない精進によって、300年以上にわたり受け継がれている花街文化。その歴史や伝統が凝縮された資料館で、艶やかな世界に触れてみませんか?

 

祇園 花街芸術資料館

住所
京都府京都市東山区祇園町南側570-2 八坂倶楽部
開館時間
11:00〜20:00(最終入館 19:00)
休館日
水曜日、3月中旬〜5月上旬、10月中旬〜11月中旬、年末年始
※その他不定休、臨時休館あり
入館料
一般 1,600円、高校生以下 800円、未就学児 無料
※修学旅行の小中学生に限り 400円
アクセス
京阪電車「祇園四条」駅6番出口から徒歩約8分、阪急電鉄「京都河原町」駅1番出口から徒歩約10分
詳細
「祇園 花街芸術資料館」公式サイト
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