兵庫県・淡路島にある国内最大級の温室植物園、兵庫県立淡路夢舞台公苑温室「あわじグリーン館」で、多彩な品種のランの花を集めた展覧会「あわじオーキッドフェスティバル」が2024年3月31日まで開かれています。
世界初の青い胡蝶蘭や、世界文化遺産に登録されている「シンガポール植物園国立蘭園」から贈られた希少種など、見どころ盛りだくさんです。
テーマは「百花繚蘭」! 多彩で色鮮やかなランが包む館内
今回の「特別展 蘭展 あわじオーキッドフェスティバル2024」のテーマは、四字熟語の百花繚乱にかけて「百花繚蘭」。世界に広く生息するさまざまなランが各品種の特性に合わせて立体展示されるなど、会場全体が色とりどりのランで華やかに彩られています。
香りのガーデンアーチではオンシジウムの甘く優しい香りに包まれる癒やしの体験ができるほか、色鮮やかなランが頭上高くまで展示されたガーデンキャッスルも見どころのひとつ。
また、期間中の金・土・日・祝日は開館時間が20:00までが延長され、館内のライトアップイベント「蘭と光の展示」を開催。夜にしか香りを発しない品種など、日中とは一味違った艶やかなランの個性を感じられます。
チケットの半券があれば、当日に限り再入館可能なので、昼と夜で二度訪れ、それぞれ異なる雰囲気を楽しむのもよさそうです。
世界初の青色の胡蝶蘭「ブルージーン」も展示
「あわじオーキッドフェスティバル」では、大阪の企業が千葉大学とともに17年をかけて研究開発した、世界初の青色胡蝶蘭「Blue Gene®(ブルージーン)」も展示。
もともと青色色素を作る遺伝子を持たない胡蝶蘭に、ツユクサ由来の遺伝子を組み入れることで誕生した新種で、その希少さと気品ある花色から2022年のフラワー・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。
花びらに深い青をたたえた珍しい胡蝶蘭を、ぜひ間近で観賞してみてはいかがでしょうか。
また、あわじグリーン館と交流がある「シンガポール植物園国立蘭園」が同展のためにセレクトした95株の特別なランなど、シンガポール産の希少種約300株も展示されます。
さらに、期間中は国産のカトレアやテーブルシンビジューム、同館で育成した珍しいランなど約2,000株のほか、モカラなどのカラフルな切花ラン約3,000本が、館内を埋め尽くします。
会場では2024年2月23日~3月3日の間、「日本・蘭協会」会員による作品展も開催。国内の名だたるラン愛好家たちが丹精して育てた貴重な栽培が一堂に並べられます。
一口にランと言ってもその魅力は奥深く、世界中でさまざまな色や形をした品種が確認されています。
陸上植物では最大となる26,000もの種類があるとされるラン科の花々。普段目にすることの少ない貴重な品種から、彩り豊かな進化の一端をじっくり堪能してみてはいかがですか?
特別展 蘭展 あわじオーキッドフェスティバル2024
- 住所
- 兵庫県立淡路夢舞台公苑温室「あわじグリーン館」(兵庫県淡路市夢舞台4)
- 開催期間
- 2024年1月20日~3月31日
- 開館時間
- 10:00~18:00(最終入館 17:30)
※金・土・日・祝日は 20:00まで(最終入館 19:00) - 入館料
- 大人 1,500円、70 歳以上(要証明)750 円、高校生以下 無料
- アクセス
- 神戸淡路鳴門自動車道「淡路」ICまたは「東浦」ICから車で約15分
- 駐車場
- あり(有料)
- 詳細
- 「あわじグリーン館」公式サイト