和歌山県南紀白浜で料理旅館として営業していた建物をリニューアルした新しい温泉宿「くろしお想」が2023年7月7日にオープンしました。「徒然草」の第137段に想を得た同館のコンセプトは「~Authentic・Inspirational・Mindful~」。白浜の海を見渡す丘の上のロケーションの中、かけ流しの温泉や豊かな地産食材で彩る日本料理を堪能できます。
南紀白浜の文化や美食を堪能できるシンプルモダンな宿
館内や客室は和歌山で作られた工芸品やインテリア、紀州材を散りばめたシンプル和モダンかつ洗練された空間が広がっています。また「Writing(書くこと)」をテーマに、自分自身と向き合い、あるいは大切な誰かへ徒然なるままに想いをしたためたくなるような仕掛けが随所に用意されているのも特徴です。
明るく開放的なロビーには、和歌山県内の土の中から掘り起こした樹齢約100年の杉の木で作ったインテリアが存在感を放っています。ロビーの一角には、白浜のブックストア「ivory books」が選書を手がけたライブラリーコーナーを用意。気になる一冊を手に取り、ページをめくりながらゆったりとした時間を過ごせます。
食事は、竹と木を基調とする清々しい食事処でいただきます。料理は東京都南青山にあるミシュラン一つ星の日本料理店「てのしま」の林亮平シェフによる監修です。和歌山の郷土料理をモダンにアレンジした日本料理は、地元の生産者から直接仕入れる旬の味覚が主役。朝獲れの鮮魚、熊野牛のイチボ肉、和歌山県産の天然鮎といった素材が繊細に料理され、工芸品の器を彩ります。
かけ流しの温泉を大浴場でもメディテーションがテーマの客室でも
日本三古泉のひとつである白浜温泉の滑らかなお湯をかけ流しで楽しめるのも同館の贅沢なポイントです。半露天風呂が備わる大浴場のほか、貸切風呂も完備。また、全3室のコーナージュニアスイートルームには信楽焼の湯船が備わる半露天風呂も用意されています。
客室はメディテーション空間をイメージし、木材、竹、土壁といった素朴な素材がシンプルなインテリアに温かみを添えています。窓の外には風に揺れる木々が見え、気分もリフレッシュ。全客室の窓際にライティングテーブルを設置し、白浜のブックストア「Ivory Books」がセレクトした「手紙」や「書くこと」がテーマの本を添えています。
全客室の寝具には、「YUAMI」ブランドの温泉ミネラルを含んだ生地のリネンを導入。温泉の効能を享受しているかのような快眠を提供します。また、アメニティには「MiYO ORGANIC」の竹素材を使用したサステナブルな歯ブラシを採用しています。
和歌山の自然の豊潤さや素材の美しさ、そして郷土料理の味覚を存分に楽しむことができる同館。ゆったりとした時間を過ごしたいとき、足を運んでみてはいかがでしょうか。
くろしお想
- 住所
- 和歌山県西牟婁郡白浜町1155
- 総客室数
- 11室
- アクセス
- 【電車】JR「白浜」駅より車で約10分
【車】阪和自動車道、紀勢自動車道「南紀田辺」ICより約25分 - 駐車場
- あり(13台・無料)