修験道の拠点「吉野・大峯」、熊野信仰の中心地「熊野三山」と並ぶ三霊場のひとつとして、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素となっている真言密教の聖地・高野山。国内有数のパワースポットとして世界中から多くの人々が訪れる天空の聖地に、地域振興も兼ねた複合施設「天風てらす」がオープンします。
高野山初!カフェとお土産店、ワークショップスペースが併設
約1200年前に弘法大師・空海によって開山され、「奥之院」の御廟にはいまも弘法大師が生きているとされている高野山。うっそうと茂る杉林のなかに名だたる戦国武将らの墓が並び、真言密教の聖地として信仰を集めるほかにも、国内外からの多くの観光客を魅了しています。
そんな高野山に2023年4月30日(日)にオープンするのが「天風てらす」。カフェと名産品のセレクトショップに、ワークショップスペースが併設された高野山初の複合施設です。「奥之院」や「壇上伽藍」などの主要スポットを訪れる人は多いものの、繁忙期にはレストラン・カフェは満席が多く、ランチに困るケースも頻出。実際に高野山の魅力を深く体験できる場が少ないといった声に応え、高野山を訪れる人がゆっくりと深く高野山の魅力を体感できる施設となっています。
高野山の文化に触れるワークショップを定期開催
「天風てらす」の1階では、高野山の風を感じる広々としたテラス席が施設を象徴。エリアの名産品を集めたセレクトショップとワークスペースがあり、生産量全国1位を誇る和歌山県産の山椒を使ったオリジナル七味づくりや、季節の薬膳茶ブレンド体験、100%天然香料を用いたオリジナルのお香や数珠づくりの体験など、高野山の文化に触れられるワークショップを定期的に開催予定です。
地元の生産者から教わるオリジナルレシピ紹介や、TV番組『ブラタモリ』にも出演された「高野山文化歴史研究所」の木下浩良所長による歴史にまつわるワークショップも。これまでとは違う高野山の魅力に触れられそうです。
2階はカフェとなっており、高野山麓の野菜を使った体に優しいヴィーガンメニューや、熊野牛などの和歌山グルメを盛り込んだオリジナルメニューを楽しめます。
千年以上にわたり「消えずの火」が燈り、今もなお日に2回の弘法大師への配膳が続けられている「奥之院」をはじめ、曼荼羅の世界を具現化したといわれる「壇上伽藍」や、希少な三本松葉も見つかる「三鈷の松」など、エリア中に強力なパワースポットが点在している世界遺産・高野山。「天風てらす」を拠点に、じっくり満喫してみてはいかがでしょうか。
天風てらす
- 住所
- 和歌山県伊都郡高野町大字高野山53
- アクセス
- 【電車】南海高野線「高野山」駅から南海りんかんバス「玉川通り」下車すぐ
【車】京奈和自動車道「かつらぎ西」ICより約45分、奥之院参道入口「一の橋」から約1分