福井県にある曹洞宗の大本山「永平寺」は、700年以上の歴史を誇る禅の道場。その永平寺から程近い場所に建つのが、禅の世界を体験できる宿「永平寺 親禅の宿 柏樹關(はくじゅかん)」です。今回、同施設では以前から提供していた禅体験プログラムに加えて、特別な香木を煮出した香湯を楽しめる「充実の禅体験プラン」の販売を開始しました。
永平寺認定の「禅コンシェルジュ」が常駐する、禅に親しむ宿
永平寺 親禅の宿 柏樹關は、「旅館と宿坊の中間」をコンセプトとする宿です。宿坊とは、お寺や神社の宿泊施設のこと。元々は僧侶や参拝者が泊まる場所でしたが、現在では一般の観光客の受け入れも増加しています。
そんな宿坊としての側面を活かして本格的な禅体験を提供しながら、旅館のような快適な設備やサービスも利用できるのが同施設の魅力です。僧侶の「朝のおつとめ」や座禅体験、写経(※別料金)など、禅の世界を体験できる多彩なプログラムを用意。2019年の開業以来常駐している、永平寺認定の「禅コンシェルジュ」が、案内してくれます。
また、施設の造りにも禅を体験できるような工夫が。エントランスホールから続く畳の間の先には、自然庭園「禅の庭」が広がっています。備え付けの座蒲(ざふ)を使用して、心を空っぽにする時間を作れるでしょう。
食事は、季節の食材や地元の食材を使用した精進料理です。ホテル椿山荘東京で料理長を務めた大平英幸氏が、精進料理の真理を損なわないあんばいの華やかなメニューを提供しています。
さらに、広々とした窓から光がさしこむ大浴場「香水海」も利用すべき施設のひとつ。内湯から直接行ける露天風呂では、永平寺の鐘の音も聞くことができます。
特別な香湯体験も付いた「充実の禅体験プラン」
同施設では、これまで提供してきた禅体験プログラムに加えて、さらに特別な「香湯」を体験できるプランの販売を開始しました。香湯とは、芳香をもつ木材「香木」を煮出したお湯のことで、仏の道に入るための準備として身を清めるために使われます。
大本山 永平寺では、とくに神聖な行持の際に「香湯沐浴」を行うそうです。同施設で体験できる香湯も永平寺と同じ配合の香木を煮出した湯。各月4日間、大浴場の内湯で木々の香りを楽しみながら、心清らかになる香湯体験ができます。
「充実の禅体験プラン」の主な内容は、次の6つです。
● 香湯:到着日に大浴場「香水海」の内湯で体験
● 坐禅体験:15:30より永平寺にて開催(参加無料)
● 夕食:グレードアップした精進料理「特選精進料理」を堪能
● 禅体験:希望者は、夕食後に修行僧の1年を追った動画を視聴
● 朝のおつとめ(朝課):日の出前から行われる僧侶の読経を見学
● 朝食:お粥や季節の小鉢などを味わう
騒がしい日常から離れ、静かな環境で心を癒せる「永平寺 親禅の宿 柏樹關」。特別な旅行体験がしたいという方は、次の旅先として選んでみるのはいかがでしょうか?
永平寺 親禅の宿 柏樹關
- 住所
- 福井県吉田郡永平寺町志比6-1
- 総部屋数
- 18室
- アクセス
- 【車】JR福井駅から約30分