利用者の約9割が「大声での会話自粛」を希望。高速バスで重視されるコロナ対策とは？【楽天トラベル】

公開日: 2021/10/19

コロナ禍で大きな打撃を受けた旅行業界。この状況下で旅行を自粛したという人も多いのではないでしょうか。そんななか、全国の高速バス事業者64社が参画する「高速バス安心推進コンソーシアム」は、コロナ禍におけるサービス利用者の意識や行動変化の調査を実施。

利用者が安心して利用できるサービスを検討することなどを目的に、楽天トラベルで過去2年間に高速バスの予約をしたことがある1,727名を対象にアンケート調査を行いました。

その調査結果をもとに、コロナ禍での利用者の高速バスでの旅行意欲や、重視されている感染症対策についてご紹介します。

利用者の約半数が、高速バスでの旅行を「利用したい」と回答

高速バス安心推進コンソーシアムがアンケート調査を実施したのは、2021年8月4日。2020年11月にも同様の調査を実施しており、今回が2回目の実施となります。

1回目と2回目を比較すると、高速バスでの旅行意欲に少なからず変化が見られました。

実際、「現在のバスでのご旅行に対する意欲を教えてください」という質問に「とても利用したい」「利用したい」と回答した人の合計は、前回の調査では45%でした。それに対し、今回の調査結果では49%と4ポイントアップ。約半数の人が、高速バスでの旅行に意欲を示しました。

また「バスでの旅行意欲が高い理由」については、「価格が安いから」（92%）、「出発・到着時間の都合がいいから」（51%）という声が多く挙がりました。高速バスについて、お手頃な価格や出発・到着時刻の利便性を評価している人は多いようです。

一方で「バスでの旅行意欲が低い理由」については、「新型コロナの感染がまだ拡大するかもしれないから」（82%）という回答が「バスの乗客の意識に不安があるから」（50%）を上回る結果に。まだまだ多くの人が、感染拡大への不安を感じていることがわかります。

コロナ禍における高速バスの感染症対策への意識とは？

利用者の9割が「大声での会話自粛」を希望

では利用者は、高速バスでの旅行でどんな感染症対策を重視しているのでしょうか。

「バス会社の感染症対策について、重要度を5段階で評価した場合の重要度をお知らせください」という質問では、「車内の清掃・消毒」「車内でのソーシャルディスタンス」「乗車者全員のマスク着用」という回答が非常に多く、いずれも75％を超える人が「最も重視する」と回答。

そのほか「走行中の車内換気」「乗務員のマスク着用・健康管理」「乗車前の検温（37.5度以上は乗車不可）」についても、70%を超える人が「最も重視する」としています。

続く「感染症対策として、お客様同士が心掛けるべきことをお知らせください」という質問については、「車内での大声での会話自粛」（90％）という回答が最も多く、「乗車中のマスク着用」（88％）、「乗車日の検温（37.5度以上の場合は乗車を控える）」（86％）と続きました。乗車中にマスクをしていても、大声での会話が気になる人は非常に多いようです。