長野県長野市にある「善光寺」。数えで七年に一度盛大な儀式を行う「善光寺前立本尊御開帳(ぜんこうじまえだちほんぞんごかいちょう)」でも有名なこのお寺は、毎年多くの参拝者でにぎわっています。
今回はそんな「善光寺」の見どころと、参拝後に立ち寄ってほしい周辺スポットを含めたおすすめの観光モデルコースをご紹介。
目次
※記事内の料金はいずれも2023年5月時点の価格です。
善光寺へのアクセス
善光寺までのアクセスは、車の場合、上信越自動車道を利用して長野IC・須坂長野東ICから約40分。電車の場合は、東京から北陸新幹線を使ってJR長野駅まで約1時間30分、名古屋からも中央線特急を利用すればJR長野駅まで約3時間で到着します。
JR長野駅から善光寺までは、善光寺口バスロータリー「1番のりば(善光寺方面行き)」発の路線バスをご利用ください。(長野駅→善光寺大門、所要時間約15分、運賃190円)善光寺大門のバス停から善光寺本堂までは、徒歩5分程度です。
全国から参拝者が訪れる「善光寺」
「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」(善光寺如来)を御本尊とする「善光寺」。創建から約1400年、特定の宗派には属さない無宗派の寺として、全国から訪れる人々を受け入れてきました。特に江戸時代には「一生に一度は善光寺参り」と言われるほど、多くの人が参拝に訪れたとされています。
善光寺参りの玄関口「仁王門(におうもん)」
入口にある大きな門は「仁王門(におうもん)」です。正面には阿形(あぎょう)像と吽形(うんぎょう)像、背面には三宝荒神(さんぽうこうじん)と三面大黒天(さんめんだいこくてん)が安置されています。いずれも近代彫刻家として著名な高村光雲・米原雲海によって作られました。
これらの像は100年後も変わらない姿でいられるよう、あえて着色されておらず、建立当初は白色だったとか。経年によって現在の黒ずんだ姿になったようです。門をくぐる際には、時の流れを感じる4体の像にも注目しましょう。
登楼参拝もできる「山門」
仁王門をくぐり「仲見世通り」とよばれる通りを過ぎて、現れるのは「山門(さんもん)」です。本堂の正面に建つこの大きな門は、江戸時代中期の1750年(寛延3年)に建立され、国の重要文化財に指定されています。
門の上層部は閲覧可能なので、上に登って本堂や仲見世通り、仁王門など、眼下に広がる景色を堪能しましょう。
また、正面に掲げられている額(通称:鳩字の額)には「善光寺」の3文字の中に5羽の鳩が隠れています。ぜひじっくり見て5羽探してみてください。
江戸時代中期を代表する仏教建築「本堂」
山門をくぐった先にある「本堂」は、創建以来何度か大きな火事に遭いましたが、現在の建造物は1707年(宝永4年)に再建されました。人間の煩悩の数とされる108本の柱で造られています。江戸時代中期を代表する仏教建築として、1953年(昭和28年)には国宝に指定されました。
本堂の内部は、外陣(げじん)、内陣(ないじん)、内々陣(ないないじん)の3つに分かれており、御本尊の「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」は、内々陣のもっとも奥にある「瑠璃壇(るりだん)」に祀られています。
絶対秘仏とされているため、残念ながら姿を見ることはできませんが、「お戒壇(かいだん)めぐり」をすることで、ご本尊と直接ご縁が結ばれるといわれています。
「お戒壇めぐり」とは、御本尊の真下を通る暗い通路を進み、暗闇の中で「極楽の錠前(じょうまえ)」という鍵を探ること。この錠前がご本尊とつながっているため、それに触れることでご縁が結ばれるそうです。
また、本堂を入ってすぐの場所には、自分の体の悪いところと同じ箇所を撫でることで、そこを癒やすとされている「びんずる尊者」の姿が。気になる部分がある人はなでておくと良いかもしれません。
参拝者と仏様とを結ぶ証に御守・御朱印を
境内の「授与品所」や「御朱印所」では、御守やお札、おみくじの頒布を授かることができます。中に収められている御札が浮かんでみえる「五色守」(薄型カードタイプ800円)は、財布に入れて持ち歩くのにぴったりのサイズ。5色それぞれに意味があるので、願い事に合わせたカラーを選びましょう。
表に人気キャラクター「リラックマ」が描かれた「リラックマ守」(600円)は子どもに人気。裏には「善光寺」の文字が書かれており、黄色、ピンク、黄緑の3色から選べます。
「善光寺」の文字が書かれた「御朱印」(頒布価格500円)は「御朱印所」でいただくことができます。
善光寺境内を描いた専用台紙に、本堂・山門・仁王門・ 経蔵・忠霊殿の御朱印をしたためた「諸堂限定御朱印」(頒布価格各500円)は、各お堂の参拝者だけに授けられる限定品。
※仁王門以外は各諸堂の参拝券が必要、紙札での授与となります
春夏秋冬の四季ごとに頒布される「四季限定御朱印」(頒布価格1,000円※予定枚数に達し次第頒布終了)は、季節の彩りが散りばめられた切り絵加工の御朱印で、本堂正面と本堂内にある2カ所の「御朱印所」で配布しています。
善光寺
- 住所
- 長野県長野市大字長野元善町491-イ
- 参拝時間
- 9:00~16:30
【本堂】お朝事の1時間前~16:30(4月~10月)/~16:15(3月、11月)/~16:00(12月~2月)
※「お朝事」最も早い時期・夏期5:30、最も遅い時期・冬期7:00、詳細は公式サイト内「法要予定」で要確認
【山門】9:00~16:00(12月31日は~13:00)
【本堂正面左側御朱印所】お朝事開始30分前~16:30(開所時間は季節により変動) - 料金
- 【本堂内陣券】一般600円、高校生200円、小中学生50円、未就学児無料
【共通券(三堂・史料館参拝券)】※三堂(本堂内陣、山門拝観、経蔵拝観)と史料館、お戒壇巡りがセット
一般1,200円、高校生400円、小中学生100円、未就学児無料 - 定休日
- 無休
- アクセス
- JR「長野」駅からバス「善光寺大門」下車徒歩約5分
- 公式サイト
- 善光寺
ワンハンドグルメが盛りだくさん!「仲見世通り」で地元グルメに舌鼓
善光寺参拝した後は、「仁王門」「山門」の間に広がる「仲見世通り」で地元グルメを満喫しましょう。
仲見世通りには、この土地ならではのグルメのお店が軒を連ねています。そのなかでも特におすすめのお店をピックアップしてご紹介。
看板犬の出迎えにほっこり「つち茂物産店」
仁王門のすぐそばに店をかまえる「つち茂物産店」は、元禄年間から約300年以上、参拝客を迎えてきた老舗のお店。当時は物産店として営業していましたが、現在は豆菓子や、地元の豆を扱う豆菓子専門店です。
店頭では、看板犬の健太郎くんがお出迎え。
40年以上前からこの土地で長く親しまれている「おやき」は、昔ながらの製法を守った手作り商品。蒸してから焼き上げるため、生地のもっちりとした食感と香ばしさが味わえます。
味は「のざわな」(230円)や「きのこミックス」(230円)、子どもに人気の「かぼちゃ」(230円)など、約8種類。その中でも1番人気の「ねぎ味噌チーズ」(270円)は、信州味噌を使ったねぎ味噌と濃厚なチーズのコクとの相性が抜群です。
おやき売り場の奥には、色とりどりの豆菓子が並んでいます。竹炭を使った真っ黒い見た目の「びんずる豆」(540円)は、善光寺本堂の「おびんずる様」にちなんだ豆菓子。中に入っているピーナッツのカリッとした食感と、ほのかな醤油の風味がお茶うけや子どものおやつにぴったりで、世代を問わず楽しめる逸品です。
つち茂物産店
- 住所
- 長野県長野市元善町483
- 営業時間
- 9:00~17:00 ※諸事情により多少前後する場合あり
- 定休日
- 無休
- アクセス
- 「善光寺山門」から徒歩約2分
- 公式サイト
- つち茂物産店
信州産りんごの魅力を発信する「信州りんご菓子工房 BENI-BENI」
「つち茂物産店」の向かいにある「信州りんご菓子工房 BENI-BENI」は、1804年(文化元)年に須坂市で創業した老舗の和洋菓子店「二葉堂」が手掛けるりんごスイーツ専門店。
長野県はりんごの生産量が多いことで知られていますが、そのおいしさをもっと多くの人に伝えたいという想いで、信州産りんごを使ったアップルパイやソフトクリームを提供しています。
工房をそなえる店内には、アップルパイの甘い香りが。
店内で焼かれる、熱々の「信州カスタードアップルパイ」(450円)は、気密性の高い窯で焼き上げるパイ生地の中に、信州・小布施町(おぶせまち)で作られる「オブセ牛乳」や、飯山産のブランド卵などの厳選素材で作るカスタードクリームがたっぷり。信州りんごの自然な甘さと風味が引き立ちます。
りんご型のチョコレートが添えられた「りんごカップソフトクリーム」(440円)は、特製りんごソースとキャラメルソースをかけたミルクソフトの下に、凍らせた角切りりんごが入っています。暑い季節にもおすすめのスイーツです。
信州りんご菓子工房 BENI-BENI
- 住所
- 長野県長野市元善町484
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- なし
- アクセス
- 「善光寺山門」から徒歩約2分
- 公式サイト
- 信州りんご菓子工房 BENI-BENI
地元でも人気の味噌ソフト「すや亀」
仲見世通りの一番手前に並ぶ「すや亀」は、1902(明治35)年から味噌を作り続けている味噌醸造店。1996(平成8)年に善光寺店をオープンし、長野市にある本店で提供していた「味噌ソフト」が仲見世通りでも味わえるようになりました。以来、地元でも人気の名物グルメとして親しまれています。
濃厚なバニラに味噌の風味が重なる「味噌ソフト」(400円)。鼻を抜ける味噌の香ばしい風味は、キャラメルのような味わいです。
店頭で焼き上げる「焼きむすび」(300円)は子どもにも人気のメニュー。看板商品の門前味噌「こがね」をベースにした、ほんのり甘めの味噌だれを使ったおむすびです。
店内には、長野県産米と国産大豆の糀を使った味噌「こがね」(1kg1,188円)をはじめ、味噌を使ったお菓子や漬物なども購入できます。
すや亀 善光寺店
- 住所
- 長野県長野市元善町仁王門北
- 営業時間
- 夏季9:00~18:00、冬季9:00~17:00
- 定休日
- 無休 ※臨時休業などは公式サイトの詳細を参照
- アクセス
- 「善光寺山門」から徒歩約2分
- 公式サイト
- すや亀 善光寺店
大人も子どももアートに浸る「長野県立美術館」
仲見世通りでグルメを一通り堪能した後は、善光寺のすぐ隣に建つ「長野県立美術館」で、アートを楽しみましょう。
2021年4月にリニューアルしたこの美術館は、善光寺含め周囲の環境と調和する「ランドスケープ・ミュージアム」がコンセプト。善光寺本堂を望む、眺めの良い屋上広場(風テラス)なども備わっています。
館内には展示スペースと無料ゾーンがあり、公園のように誰もが気軽に利用できる「開かれた美術館」です。
前身の長野県信濃美術館では、1966(昭和41)年の開館以来、郷⼟にゆかりのある芸術家たちの作品などを中⼼に収集・公開されてきました。4,600点を超える作品を引き継いだ長野県立美術館のコレクションは、⻑野県出⾝または関係の深い芸術家の絵画や彫刻、⽔彩、版画、⼯芸、デザイン、写真など多岐に渡ります。
なかでも⻑野県出⾝の⽇本画家・菱⽥春草(ひしだ しゅんそう)の『羅浮仙(らふせん)』は、美術館を代表する顔として親しまれています。ほかにも⻑野県出⾝の作家・丸⼭晩霞(まるやま ばんか)の⽔彩画や、荻原碌⼭(おぎわら ろくざん)の彫刻、草間彌⽣(くさま やよい)の油彩画などを所蔵。本館のコレクション展では、1年をかけて、それら所蔵品の展⽰を⾏っています。
イベントも定期的に開催しており、毎月第2土曜日には展覧会や作品をテーマに絵の具や粘土、紙などの身近な素材を用いるワークショップ「こどもアートラボ」が開かれます。美術館やコレクションをもっと身近に感じてもらいたいという願いを込めて、簡単なものづくりや遊びなどのさまざまな体験ができる内容です。
何を作ればいいか分からないときには、スタッフがヒントをくれたり、丁寧にサポートしてくれたりするので、迷った時も安心。
参加費は材料費が必要な場合を除いて、基本無料で3歳以上の子どもから大人まで誰でも参加することができます。もちろん、大人のみの参加も可能です。内容によっては、年齢制限があったり事前申込制で受付を行ったりする場合があるので、詳しくは公式サイト内の「イベント情報」よりご確認ください。
美術館の奥を進むと、「東山魁夷(ひがしやま かいい)館」があります。東山魁夷は、学生時代の夏休みに木曽にある「御嶽山(おんたけさん)」に登り、そこで初めて信州の自然と人に出会って以来、長野県を題材にした風景画を数多く制作している画家です。彼の収蔵作品数は現在約970点。2カ月に1度の割合で展示替えが行われるため、開催時期に合わせた作品が楽しめます。
本館と「東⼭魁夷館」の間にある「⽔辺テラス」では、中⾕芙⼆⼦(なかや ふじこ)の彫刻作品『霧の彫刻 #47610-Dynamic Earth Series Ⅰ-』を鑑賞できます。
館内にある「ミュージアムショップ」は、ハンカチやステーショナリーなどの生活雑貨、アートの学びに役立つ書籍などさまざまな商品が勢ぞろい。
展覧会のカタログはもちろん、その展示に添った書籍やグッズなど、帰ったあとも美術館で体感した感動をそのままに感じられる商品と出合えます。
東山魁夷の代表作『緑響く』が表紙になった、御朱印帳「御朱印帳 東山魁夷」(2,000円)も販売しています。こちらを購入してから、善光寺に出掛けるのもおすすめ。
長野県立美術館
- 住所
- 長野県長野市箱清水1-4-4
- 入館料
- コレクション展(本館・東⼭魁夷館共通)⼀般700円、⼤学⽣および75歳以上500円、⾼校⽣以下又は18歳未満無料 ※企画展は展覧会により異なる
- 営業時間
- 9:00~17:00(展示室入場は16:30まで)
- 定休日
- 水曜 (原則、水曜が祝日の場合は翌平日)、年末年始(12/28~1/3)
- アクセス
- 「善光寺山門」から徒歩約5分
- 備考
- 2023年度「こどもアートラボ」の8月以降は2023年9/9、10/14、11/11、12/9、2024年1/13、2/10、3/9に開催予定
※「事前申込制」の場合、約1か月前から受付をし、申込み多数の場合は抽選 - 公式サイト
- 長野県立美術館
散策しながらのお土産探しにおすすめ
日本でココだけ信州鯉焼き 「藤田九衛門商店」
信州では、ハレの日には昔から鯉のうま煮やあらいなどの鯉料理を食べる風習があります。そんな縁起のいい鯉をモチーフにデザインした、鯉焼き「垂水(たるみ)」を販売しているのが「藤田九衛門商店」です。「長野県立美術館」を出て南西へ約3分歩いた場所に位置しています。
長野県産小麦を100%使用した生地の中には、県内産花豆を用いた食感と風味のいい自家製餡がたっぷり。
「プレーン」(250円)や、竹炭入りの「佐久鯉」(250円)、さつまいもの自然な甘さが引き立つ「さつまいも鯉焼き」(250円)など、素材の味を生かした餡と生地との調和が楽しめるのも魅力です。
白花豆の餡を合わせた「錦鯉焼き」(250円)は、お祝いごとへの手土産としても喜ばれています。予約が必要なので、購入したい人は必ず前日までに電話しておきましょう。
「信州特産高原花豆」をふんだんに使ったミルクアイスクリームを、特製最中で包んだ「鯉焼きアイス最中」(350円)もおすすめです。
店内のショーケースには、キーホルダーやTシャツなど鯉モチーフのオリジナルグッズや、「はなまめしるこ」(はなまめ蜜煮6粒付1,000円)などの食品がならびます。
地元の染屋が染色を手掛ける「オリジナルてぬぐい」(1,500円)や、職人がひとつずつ手づくりする「鯉焼き屋オリジナルキーホルダー」(各1,000円)など、それぞれのグッズにはこだわりが満載。
露草を砂糖漬けにした「月艸の雫(つきくさのしずく)」(800円)は、日常にちょっとした彩りを添えてくれる一品です。お菓子や料理の飾りつけに利用できます。
藤田九衛門商店
- 住所
- 長野県長野市東之門町400-2
- 営業時間
- 通常(4~11月)6:30~売り切れ次第終了
冬季(12~3月)7:00~売り切れ次第終了 - 定休日
- 水・木曜
- 電話
- 026-219-2293
- アクセス
- 「善光寺山門」から徒歩約3分
- 公式サイト
- 藤田九衛門商店
七味スイーツも絶品!「根元 八幡屋礒五郎本店」
1736(元文元)年創業以来、七味唐辛子を作り続ける「根元 八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)」。善光寺にある本店は、9世代に渡る老舗です。
原材料の一部を⾃社で栽培するなど、できる限りを自社製造したこだわりの商品を取りそろえます。
「根元 八幡屋礒五郎」といえばやっぱり、独特の製法でつくられた「七味唐からし」。パッケージに見覚えのある人も多いのではないでしょうか。秘伝の調合で豊かな香りの中に、ピリリとした辛さが引き立ちます。
「七味缶」の絵柄を、その年にふさわしい絵柄に変えた限定缶も見逃せません。2023年イヤーモデル「松本缶」(540円)には、長野県の中信地方に位置する松本市にある2つの国宝「旧開智学校」と「松本城」が描かれています。
調味料だけでなく、なんとお菓子の製造もしています。おすすめは「七味唐からし」の製造技術を活かして焙煎したカカオや、美しいルビー色とフルーティーな風味を持つルビーカカオなど、八幡屋礒五郎に欠かせない素材と組み合わせた「スパイスチョコレート」です。
「柚子 RUBY」や「白胡麻 WHITE」「山椒 BEAN TO BAR ミルク」など7種類が楽しめる「SPICE CHOCOLATE アソート・ミニ7枚セット」(1,296円)や、各種タブレットタイプから選べます。
そのほか、アーモンドパウダーとメレンゲを混ぜて焼いた香ばしい生地に、バタークリームをサンドした「スパイス・マカロン」(7個セット小箱入り1,218円)や、食べる宝石と呼ばれる「琥珀糖」(3種×3個入り1袋378円)なども。
クーラーバッグ(432円)の販売や、無料の保冷剤も用意されているので、暑い日でも安心です。
旅の記念にもぴったりなのが、厳選した素材を使って、自分好みの七味をその場で調合できる「カスタムブレンド」(900円~)。約40種類の素材から希望に合わせてイチから調合し、辛さも香りも自由自在の「わがまま調合コース」と、八幡屋礒五郎が提案する新しい七味や一味に、好みで素材の増減ができる「おすすめ調合コース」の2つから選べます。
根元 八幡屋礒五郎本店
- 住所
- 長野県長野市大門町83
- 営業時間
- 9:00~18:30
- 定休日
- なし
- アクセス
- 「善光寺山門」から徒歩約4分
- 公式サイト
- 根元 八幡屋礒五郎本店
和食ランチ&カフェスポット
精進料理をランチで楽しむ「淵之坊」
善光寺本堂から南へ約5分の位置にある「淵之坊(ふちのぼう)」は、参道沿いにあり、善光寺に仕える僧侶の寺院と善光寺に訪れる参拝客の宿泊施設を兼ねたスポット。
宿泊はもちろん、食事だけの利用も可能です。肉・魚・卵など動物性の食品とネギ、ニンニクなどの「葷(くん)」を使わない、伝統に基づいた精進料理です。
ランチには「精進『華』懐石」(3,300円~)や、「特別精進懐石『福徳』」(5,500円~)など、オリジナルの精進料理を気軽に楽しめるコースも。信州在来の野菜類を使い、山菜やキノコ類など、季節を彩る食材を用いた料理の数々が楽しめます。
ほんのりと塩味を効かせたとろろの上に、淡い桃色のおこわをのせた「石餅の花」など、見た目の美しさにも心引かれる品々がそろったメニューです。
ドリンクメニューも充実しています。心をほっこりとほぐし、良い知恵を授けてくれることから、仏教寺院で「般若湯」と呼ばれている日本酒や「サンクゼール シオン」「井筒ワイン NACシャルドネ」など長野県産ワインも各種取りそろえてあります。
基本的には個室で食事がふるまわれます。静かな空間でじっくり味わいましょう。
淵之坊
- 住所
- 長野県長野市元善町462
- 営業時間
- 昼食11:30~、夕食17:00~
※夕食は特別精進懐石「福徳」(5,500円~)の受付 - 定休日
- 基本なし
- 備考
- コースは食材の調達や仕込みとの関連から、3日前までの電話予約が必要
- 電話
- 026-232-3669
- アクセス
- 善光寺山門から徒歩約4分
ゆっくり寛げるおしゃれカフェ「薫蔵 COFFEE KAGURA」
善光寺から仲見世通りをまっすぐ進み、大門町交差点近くにある駐車場の手前を西に進むと「薫蔵 COFFEE KAGURA」がみえてきます。たくさん歩いて疲れたら、ここでひとやすみしましょう。
築180年の蔵をリノベーションした店内は、しっとりと落ち着いた雰囲気。中央にはオーク材の一枚板を使ったテーブルが置かれ、グレーの壁に木の質感が調和したシンプルな空間です。
「COFFEE」(ホットまたはアイス550円)は、フルーティーでやわらかい味わいの浅煎り「爽」と、まろやかなコクとほどよい果実味が感じられる中煎りの「円」、しっかりとしたコクと深い果実味が楽しめる深煎り「深」の3つのテーマから選択。
それぞれ鮮度の良さにもこだわり、浅煎りは山梨県の「AKITO COFFEE(アキトコーヒー)」、中・深煎りは東京都にある「堀口珈琲」の豆を使用しています。
淹れ方もペーパードリップ、ネルドリップ、ステンレスドリップ、エアロプレスの4種類から選べます。好みに合わせた淹れ方を提案してもらえるので、コーヒー通はもちろん、これから知識を深めたい人にもおすすめです。
セットで楽しめるスイーツは、コーヒーとの相性も抜群。取材当日の「本日のパウンドケーキ」(コーヒーとセット1,000円)は、チョコレートとドライフルーツのパウンドケーキ。濃厚な味わいに、コーヒーの香りの良さが引き立ちます。
薫蔵 COFFEE KAGURA
- 住所
- 長野県長野市大門町518
- 営業時間
- 12:00~17:00(L.O.16:30) ※土・日・祝日は10:00~
- 定休日
- 木曜 ※他不定休あり
- アクセス
- 善光寺山門から徒歩約6分
善光寺詣でで立ち寄りたい日帰り温泉
散策の疲れを癒やす「裾花峡天然温泉宿 うるおい館」
観光の最後におすすめしたいのは、「裾花峡(すそなばなきょう)天然温泉宿 うるおい館」。日本百景の1つに数えられる「奥裾花渓谷」の下流に位置する温泉施設です。
源泉100%かけ流しの天然温泉は、琥珀色の「裾花峡温泉」と無色透明の「保玉の湯」の2種類の湯が楽しめます。「保玉の湯」は、湯上りは肌がしっとりとしてぽかぽかと保温効果が高いなどの理由から、美人の湯とも呼ばれているとか。
男女ともに内湯・露天・サウナが完備。男性側のサウナ室では毎日ロウリュイベントを開催され、女性側の「流泉の湯」では岩盤浴(別途110円)も楽しめます。ガウンのレンタル(220円)も可能です。
館内には、予約をすれば日帰り入浴でも利用できる「貸切風呂」(60分1,800円、90分2,700円)や、和食から洋食、中華まで豊富なメニューが取りそろう「レストラン百景」、湯上り後の休憩に便利な「お休み処 湯あがり亭」などがあり、思い思いの過ごし方でくつろげます。
建物南側の川沿いには無料の「足湯」も。露天風呂と同じ「裾花峡温泉」をかけ流し、眼前に流れる裾花川を眺めながら、ゆったりとした時間が楽しめます。宿泊施設でもあるので、ここで一泊して旅の疲れを癒やすのもいいかもしれません。
裾花峡天然温泉宿 うるおい館
- 住所
- 長野県長野市妻科98
- 営業時間
- 10:00~23:00
朝風呂6:00~9:00、
お休み処湯あがり亭10:00~21:00、
足湯10:00~日没 ※冬季12月~3月は休止 - 定休日
- 年に数回、整備休館あり
- 入館料
- 大人800円(土・日・祝日・特定休期間大人850円)、学生割引580円、中学生530円、小学生210円、
幼児110円 、朝風呂560円(土・日・祝日・特定休期間610円)、足湯は無料 - アクセス
- 善光寺から車で約8分、善光寺山門から徒歩約25分
「一生に一度は善光寺参り」と言われるほど、全国から多くの人びとが参拝に訪れる「善光寺」。その周辺には、新旧を問わず、歴史や文化を感じられるお店や施設が充実しています。ぜひ宿泊して、善光寺ならではの魅力を思いっきり味わってみてはいかがでしょうか。
善光寺周辺観光 モデルコース地図
取材・文/児玉 さつき 撮影/Piro Photo Works
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