提供:日本海テレビ
水の都とも呼ばれる島根県松江市は、「雨の似合うまち」として、雨の日のお出かけも楽しめる場所です。そんな場所のうちの一つが、山陰のアジサイ寺とも呼ばれる「月照寺(げっしょうじ)」です。
月照寺
月照寺は徳川家康の孫にあたる松江藩初代藩主の松平直政公が、お母様のために作ったと言われています。九代にわたる藩主の菩薩寺なので、広い境内は、国の史跡のも指定されているので、松江の歴史を知るのにもぜひ訪れたい場所です。
そして、梅雨シーズンには、たくさんのアジサイを見ることができる場所でもあり、「アジサイ寺」とも呼ばれています。
アジサイの楽しみ方
月照寺の境内は、ため息が出るほど美しいアジサイだらけ。色とりどりのアジサイを見ながら境内を歩くことができます。
月照寺には3種類のアジサイがあります。
ガクアジサイ
花が額縁のように縁取ってあるように見えるガクアジサイ。今回紹介する3種類の中では、比較的、咲き始めが遅い種類です。
てまりてまり
てまりアジサイと呼ばれることもあり、名前の通り、てまりのようなコロンとしてフォルムが可愛いアジサイです。一つひとつの花は小さいですが、集合すると、大きなアジサイになります。
かしわばアジサイ
特徴は、柏のような大きな葉っぱです。そういえば、アジサイを見るときに葉っぱってあまり注目したことがなかったかも…花の咲き方も他の2種類とは雰囲気が違いますね!
3種類を比べてみると、同じアジサイでも雰囲気が全然違います。また、それぞれのアジサイの色も楽しみたいところ。青系、紫系、ピンク系、白系、どれも本当に綺麗な色です。
七代不昧公の公墓所
初代直政公のお墓の隣にある、七代不昧公のお墓。不昧公といえば、松江の大茶名人で、不昧公なしでは松江のお茶文化を語ることができません。その不昧公が、松江城が見える場所で眠りたいと言ったことから、不昧公のお墓からは松江城が見えます。(お城の写真はあえて載せません!ぜひ探しに行ってみてください)
寿蔵碑(大亀)を撫でて長寿のお願い
月照寺といえば、大きな亀。小泉八雲による「月照寺の大亀」のモデルです。近くで見ると、とても大きいです。「昔の人はこの大亀をどうやって作ったんだろう?」と気になりながら、眺めました。
大亀には言い伝えがあります。大亀の頭を優しく撫でると、長生きできると言われています。
見頃は?
山陰のアジサイ寺、例年6月中旬から7月上旬にかけて見頃を迎えます。
また、訪れた日は雨模様でしたが、雨の日のアジサイは風情が増して本当に綺麗でした。太陽の下のアジサイも綺麗ですが、雨の雫がついているアジサイもしっとりとした美しさ。江戸時代の松江にタイムスリップしたような気持ちになります。雨の日も、晴れの日も楽しめるスポットなので、ぜひ見に行ってみてくださいね。
月照寺
- 住所
- 島根県松江市外中原町179
- 電話
- 0852-21-6056
- 拝観時間
- 10:00~16:00※ただし6月は8:30~17:30
- 拝観料
- 大人・大学生 500円 中学・高校生 300円 小学生250円
※この記事は、2023年6月10日に日本海テレビ「na-na」で公開された記事を転載したものです。