提供:金沢日和
新旧の美しいものが街並みに溶け込み、コンパクトで周りやすい金沢。初めての金沢旅行でココだけは絶対に外せない!という王道モデルコースを紹介します。
【加賀百万石】とは:石川県といえば「百万石」って聞いたことはありませんか?「石(こく)」というのは、精白されていない玄米のことで「1石」は約150キロ(約180リットル)に相当します。つまり百万石は、150キロ×100万=1億5千万キロ!江戸時代には250以上の藩があって、50万石以上を保有していたのはわずか6家。100万石を超えていたのは、加賀藩のみなんですよ。石川県の豊かさや文化的な深みを表す言葉として使っていきたいですね♪
【目安:5時間】いいとこどりの金沢王道のモデルコース
金沢城公園
加賀藩前田家の居城を整備した都市公園。歴史の重なりを感じられる城下町金沢のシンボルともいえるスポット。公園内に整備された「玉泉院丸庭園」は藩主の内庭としての性格が強く、饗応の場として利用された兼六園と比べてみるのもおすすめ。
石川門口から石川橋を渡り約1分
兼六園
日本三名園の1つで加賀百万石の文化を感じられる廻遊式の庭園。自分の足で歩きながら移りゆく季節の自然美を堪能できる。春の桜、秋の紅葉、冬の雪吊りの美しさは息を飲むほど。定期的に行われるライトアップは地元民、観光客で賑わう。
真弓坂口から約1分
金沢21世紀美術館
21美の通称で親しまれている「まちに開かれた公園のような美術館」はガラスで囲まれた円形の建物が特徴。現代美術を中心とした展覧会やプログラムを開催しており、市民はもちろん、県内外の観光客のみならず、海外旅行者にも人気のスポット。
「広坂・21世紀美術館」から金沢周遊バス左回りルートで約6分 「橋場町」で下車
ひがし茶屋街
情緒溢れる古い町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。紅殻格子の町家が建ち並ぶ光景を求めて、海外からの観光客も多い。格式ある割烹や町家をリノベーションしたカフェ、伝統工芸品を扱うセレクトショップなどが軒を連ねる。
「橋場町」から「円光寺行」or「金沢駅行」で約4分 「武蔵ヶ辻・近江町市場」で下車
近江町市場
藩政時代から300年以上続く近江町市場。鮮魚、野菜、果物等の専門店や飲食店など約170店が軒を連ね、地元の人々や料亭、飲食店の料理人などが仕入れに訪れる。海鮮丼やご当地グルメを食べながら、お店の人との会話を楽しむのも醍醐味。
兼六園や金沢城の桜は、フォトスポットとしてもおすすめなので昼はもちろん、ライトアップされた夜もぜひ見てくださいね。冬の雪景色もおすすめですよ。
【お立ち寄りスポット】
兼六園茶屋 見城亭(金沢城エリア)
世界的な建築家・隈研吾氏による設計で洗練された空間へと生まれ変わった見城亭。1階のカフェはひとりでも気軽に立ち寄れるよう、カウンター席を広く設けている。2階の食事処では、近江町市場直送の海の幸や、地元の厳選食材を使用した和食が楽しめる。
Fusion21(21世紀美術館エリア)
『メープルハウス』がプロデュースするカフェ・レストラン『Fusion21』。美術館の中というロケーションで、モダンフレンチやアフタヌーンが楽しめる。大きな窓のある開放的な空間で、優雅なひとときが過ごせる。
茶房やなぎ庵(ひがし茶屋街エリア)
ひがし茶屋街にあり、金沢市の保存建造物にも指定されている茶屋建築を活用。まるで日本画の中に自分がいるような雰囲気の中で、上質な時間を過ごせる。旬の食材を用いたメニューが好評で、季節ごとのフルーツを贅沢に使った甘味やパフェは特に人気。
※この記事は、2024年3月以前に「金沢日和」で公開された記事を転載したものです。