北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

提供:Sitakke

 

WEBマガジン「Sitakke」では、全道各地のお役立ち情報を配信中!今回は、HBCテレビ「今日ドキッ!」より、北海道のリゾート地、トマムの山奥にポツンと佇む一軒家レストランをご紹介します。

 

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衛星写真を駆使して全道の飲食店を発掘!

人里離れた山奥にポツンと佇む名店たち、そしてそこに店を構えるのにはワケがあるんです!

 

今回は、北海道 南富良野町にある“ポツンと一軒うまい店”を紹介しました。

 

地元民の知る人ぞ知る、名店とは?

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

今回の目的地は、夏には観光客も増えるリゾート地「トマムエリア」。

その隣町、南富良野町にポツンと佇む知る人ぞ知る名店があるという!

地元の人に聞いてみると…

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

地元民:「ちょっと外れた所にあるけど、山の中ですね」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

地元民:「(周りに何がある?)…木!」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

 

情報によると、名店はかなり山の中にあるようだ

情報によると、名店は、かなり入り組んだ山の中にありそうです。

トマム駅を出発地点とし、車で木が連なる道を走り続けること、5分!

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

スタッフ:「歩道が無くなりましたねこの辺」

 

歩道も建物の気配も無くなりましたが、まだ進みます!

この様な道が15分も続きます。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

空知川にかかる橋の手前で右手に進むと…

舗装された道が砂利道に!すると…その先に!

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

スタッフ:「これか?これっぽいな!これだ」

 

ついに見つけた!山の中の名店

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

ついに見つけました!

地元の人の言う通り、周りにあるのはまさに木!

早速、話を聞きにお店へ…

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主の三枝康男さん、73歳。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

丸太を繋いで作られたログハウスの造り。

喫茶店のような内装の店内で食べられるのは…?

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

お客さん:「盛りそばです。美味しいです」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

こちらは、南富良野町に店を構える「手打ちそば処 おち庵」。

森の中にポツンと佇む建物は、店主自らが5年かけて建てたという手作りの丸太小屋。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

敷地の周りを深い林が囲い、すぐ裏には空知川が流れています。

南富良野で見つけた、これぞまさしく秘境!

現在、営業しているのは土日のお昼12時から3時まで。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「7~9月だけちゃんとやって(営業して)後はそこそこ」

 

意外と気まぐれな店主。

しかし、蕎麦にはこだわりが。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「本当は冷たいおそばを食べてほしい、そば自体が良いから。十割でやっていると雑味が少なくて、そば本来の味がする」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

富良野の中でも隣の北落合は知られざる、そばの産地。

地元の牡丹そばを100%使った、香り高いそばを求めにお客さんが来店します。

 

一体なぜ山奥に?

一体なぜ、こんな山奥でおそば屋さんを始めたのでしょうか?

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「千葉から来たんです。サラリーマン時代に仕事の事を考えないで、こういう場所で過ごしたいなあというのが第一で。釣りを目当てとしてこの辺に来た」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

生粋の釣り好きで、自然の中で暮らしたいという思いから38歳で医療事務の仕事を退職。

空知川のすぐ近くのこの場所への移住を決意しました。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「せせらぎの音を聞きながら竿入れると、地球とつながっている感じがする」

 

都会を離れ、南富良野へ。

当時40歳、千葉のサラリーマンが目指していたものは…。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「カナダのマウンテンマン(探検家)。街から外れた場所に自分で小屋を建てて住んでる人間。」

 

住む場所はお気に入りの場所にしたい…。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

退職後の半年間は図書館に通いつめ、建築業を独学。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

丸太を購入し、皮をはぐところから始め、ひとりで一から家を建てる事を決意。

いたるところに思い出が詰まっています。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「学校の床ですね。建て替えの時にもらった」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

端材は捨てずにカウンターやテーブルに活用し、5年もかかって完成したログハウス。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「(お気に入りは?)広い空間ですかね。丸3日くらい家にいても狭苦しく感じない」

 

釣りができる最高の環境を探し求め、38歳で脱サラしてやっと手に入れたこの場所。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

 

山の中に開いたお店、実は理由が他にも…

しかし、取材を初めて1時間経った頃、ここで店主の口から衝撃の事実が…

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「釣りでここを選んでログハウスにしたって言っていましたけど、本当の事を言うとギター。自然環境が好きでギターを弾いて暮らしたい、そういう人生を歩みたい」

 

ちょっと照れくさそうに語った三枝さん。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

中学生で初めて触ったギターの虜に。

73歳になった今も、自分にとっての理想の生き方を追い続けています。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「ギターさえあればお金がなくても楽しい生活ができる。何がしたいという職業は無かった。そば屋になったのは、そばの粉に出会ったから」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

偶然移住したこの落合地区がそばの産地であり、知り合いの農家からそば粉をもらった事がきっかけ。

最初は生活していく為に始めたおそば屋さん。

そのため店主にとってお客さんという存在は…

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「共同体ですよね。客に出して反応を見て勉強する、どうですかねって」

そばのプロではないという謙虚さゆえの接客。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

店主 三枝さん:「一回一回が勉強、研究」

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

73歳になった今でも探求心はありつづけます。

それは15歳で虜になったギターにも…

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

山奥にポツンと佇む、ログハウスのおそば屋さん。

その店主には、自分のペースでそばを作りながら 自然の中でギターを弾く人生を歩みたいという意外な理由がありました。

 

北海道の山奥にある「そば屋」、なぜそこに?

手打ちそば処 おち庵

住所
北海道南富良野町落合1248
電話番号
0167-53-2077
営業時間
現在は土曜日・日曜日の12:00~15:00まで営業(平日は要予約)

 

※掲載の内容は番組放送時(2024年6月6日)の情報に基づきます。

 

 

※この記事は、2024年6月15日にHBC北海道放送のWEBマガジン「Sitakke」で公開された記事を転載したものです。

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