大阪で話題のスポットといえば、大人も子どもも大興奮のアトラクションがいっぱいのUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)! USJ目当てで1泊2日の大阪観光を予定しているファミリーは多いのではないでしょうか。でも、2日目はどこへ行こう?と考えた時、子連れの場合は何カ所もまわるのは厳しいし、コレといった場所が思い浮かばない…なんて人もいるのでは。
実は、子どもが大喜びのレジャーも、大阪ならではのグルメも、1カ所でまとめて楽しめちゃうスポットがあることをご存知ですか? その場所とは、ズバリ「天保山ハーバービレッジ」。家族で一日中楽しめる、天保山ハーバービレッジのおすすめスポットをご紹介します。
レジャーもグルメもそろう!「天保山ハーバービレッジ」
天保山ハーバービレッジは、大阪市港区にある観光スポット。電車の場合は新大阪駅から約40分、車なら梅田から25分弱の場所にあり、USJからはシャトル船「キャプテンライン」も出ています。世界最大級の水族館「海遊館」を筆頭に、大型ショッピングモール「天保山マーケットプレース」や世界最大級の観覧車「天保山大観覧車」など、見どころ満載な話題のスポットです。
海遊館内、およびエントランスビル内には、授乳室が2カ所、粉ミルク用ポット1台、おむつ替えシートが8シート完備されています。また、天保山マーケットプレース内にも授乳室が1カ所、ベビーベッド(おむつ交換台)が5カ所にあり、小さな赤ちゃん連れでも安心して一日過ごせます。それでは、気になるスポットを順にまわっていきましょう!
天保山ハーバービレッジおすすめスポット
シースルーゴンドラでドキドキ!大阪港が一望できる「天保山大観覧車」
まずは、天保山のシンボルタワーでもある天保山大観覧車へGo!全部で60台あるゴンドラのうち、8台がシースルーゴンドラ。この日は朝一番に向かったため、一般のゴンドラは待ち時間なし、シースルーの方は待ち時間10分ほどでした。ゴンドラ内にはベビーカーを持ち込めるので、折り畳んで準備しておきましょう。
10分ほど待って、いよいよシースルーゴンドラに乗り込みます。こちらがゴンドラ内です。本当にスケスケ!
東は生駒山系、西は明石海峡大橋、南は関西国際空港、北は六甲山系まで、ぐるりと一望できるゴンドラ内からの眺めは絶景です。一周約15分、贅沢な空中散歩をご堪能あれ。
天保山 大観覧車
- 場所
- 天保山マーケットプレース3階
- 料金
- 900円(3歳以上有料)
- 営業時間
- 【平日】10:00~21:00 【土日・祝、繁忙日】10:00~22:00
時期により変動あり
※チケット販売は営業終了15分前まで
- 休業日
- 海遊館の休館日に準ずる
- 公式サイト
- 天保山 大観覧車
一面ブルーの世界に癒やされる!世界最大級の水族館「海遊館」
いよいよお待ちかねの海遊館!入口横に車イスやベビーカー優先のエレベーターがあり、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま入館できます。混雑していてベビーカーで回りにくい時は、入口近くのベビーカー置き場を利用しましょう。手荷物が多い場合は、コインロッカーを活用すると◎。
入ってまず目を引くのが、「魚のとおりぬけ・アクアゲート」! 透明のトンネル型水槽の中に足を踏み入れると、一面がきれいなブルーの世界です。右を見ても左を見ても上を見ても、かわいい魚たちに出会えます。
アクアゲートを抜けると、キュートなコツメカワウソが見られる「日本の森」、カリフォルニアアシカやゴマフアザラシが棲む「モンタレー湾」、ペンギンたちの生態が垣間見える「南極大陸」など、環太平洋各地域の生き物たちに大興奮!
そして、海遊館といえば「ジンベエザメ」。大きな体で広い「太平洋」水槽内を雄大に泳ぐ姿に、皆釘付けです。ほぼすべての水槽に最新のLED照明を導入し、海中の光の様子も映し出しています。
椅子に座ってゆっくりのんびりと水槽の中の魚たちを眺めることができるスポットも。思わず、時間が経つのも忘れて長居してしまいそうでした。
企画展示も充実したラインナップ。「ぎゅぎゅっとキュート」では、カクレクマノミを見つけて大喜びしたり…
エントランスビル4階の「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽では、仕切りが大人の胸の高さまでしかないため、ペンギンを間近に観察できます。
海遊館オフィシャルショップにて記念にお土産を選ぶのも楽しいですね。おすすめは、「ぬいぐるみエラ付きジンベエザメ」(メス・オス各3,630円/販売終了の可能性あり)。ふかふかのさわり心地が特徴的で、目や口がなんとも愛らしい表情をしています。
入口から出口まで内容盛りだくさん!な海遊館。2024年4月には「北極圏」のワモンアザラシ水槽、9月には「グレート・バリア・リーフ」水槽がリニューアルオープンなど、2024年だからこそ訪れたいスポットですね。
館内をすべて見てまわるには、大人がゆっくり歩いて1時間半~2時間くらいが目安だそうですが、子連れだと思うように進まないこともありますよね。途中で「お腹空いた!」なんてグズり始めることも。
そんなときは、「再入館システム」を利用しましょう。出口近くにあるサービスカウンターでスタッフの人に言えば、再入館スタンプを押してもらえます。子どもが寝てしまったときも、一度退館してパパやママも休憩し、お昼寝後にもう一度ゆっくり館内を巡ることができますよ。
海遊館
- 住所
- 大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
- 入館料
- 大人(高校生・16歳以上)2,700円~、子ども(小・中学生)1,400円~、幼児(3歳以上)700円
※時期により変動あり
- 営業時間
- 10:00~20:00(最終入館は閉館時間の1時間前まで)
※時期により変動あり
- 休館日
- 不定休
大阪名物を一度に堪能!「なにわ食いしんぼ横丁」
大阪に来たからには、大阪名物と言われるグルメを堪能したい! そんなときは、天保山マーケットプレース2階にある「なにわ食いしんぼ横丁」へ。
昭和40年前後の「元気な大阪」がテーマになっていて、大阪の下町が再現されています。なぜか落ち着く、レトロな雰囲気。なにわ食いしんぼ横丁内には、さわってビックリな分電盤など、様々な仕掛けも…!そして何より、大阪のうまいもんが勢ぞろい!いか焼き、お好み焼きなど、有名店が軒を連ねます。
迷いに迷って選んだのが、「自由軒」の「名物カレー」(950円)。生卵とウスターソースを混ぜて食べるという、関西人以外にとって新感覚のカレーです。
なにわ食いしんぼ横丁は、飲食全店舗でテイクアウトOK。横丁内にはたくさんのベンチがあり、隣接するフードコートスペースも広々しているので、ファミリーの場合はテイクアウトしてゆっくり食べるのがおすすめです。
自由軒
- 場所
- 天保山マーケットプレース2階「なにわ食いしんぼ横丁」内
- 席数
- 34席
デザートは別腹…ということで、「昆北」(こんぺい)でプレミアム生クリームソフト「クレミア」を。定番の「クレミア」(590円)と「ジンベエ」(700円)をチョイス。コクがありつつも上品な甘さで、特にジンベエザメの飾りは子どもたちにも大好評でした。
昆北
かわいい動物たちとふれあえる!「天保山アニパ」
動物大好きな子どもには、2024年3月にリニューアルオープンしたばかりの天保山アニパがおすすめ。身近なワンちゃん、ネコちゃんはもちろん、カメさん、ウサギさんなど普段出会えない動物ともふれあえます。
ふれあいガーデンには、ふわふわのうさぎ&モルモットがいっぱい。おやつカプセル(100円)を購入すると、小さく刻まれたにんじんを食べさせることができます。クシの先に刺したにんじんをパクリと食べる姿がかわいすぎる! もちろん、頭をなでなですることもできますよ。
ジャングルをイメージしたは虫類の森では、グリーンイグアナやカメなど様々な爬虫類を目の前で観察できます。
一番奥のわんにゃんリビングでは、広々とした空間でワンちゃん、ネコちゃんに思う存分ふれあうことができます。キャットウォークの上を自信満々に歩くネコちゃんの顔はカメラにおさめて。
天保山アニパ
- 場所
- 天保山マーケットプレース3階
- 入場料
-
大人(13歳以上)1,100円、小人(4歳~12歳)660円 ※12歳以下は18歳以上の保護者同伴必要
- 営業時間
- 11:00~19:30(最終入場18:30)
- 定休日
- 木曜日(祝日・春夏冬休み・GW中は営業)
友達への土産話に!日本一低い山!?「天保山」に登ろう
たっぷり一日満喫して、いざ帰路へ…とその前に、大阪旅行の土産話として、「日本一低い山」に登っておきませんか? 時間に余裕があれば、天保山マーケットプレースのすぐ隣にある「天保山公園」に向かいましょう。
この公園のどこに山が?とキョロキョロしていると、左のような看板を発見。半信半疑のまま進んでいくと…ありました!
山頂4.53m。子どもの足でもラクラク登頂成功~! 所要時間約5分、ネタとしてピッタリの登山です(笑)。
ちなみに、天保山公園近くの商店街では、登頂証明書がもらえます。記念にぜひ1枚受け取って帰ってくださいね!
後日談ですが、よくよく調べてみると日本で一番低い山は宮城県の日和山(ひよりやま・標高3m)なのだそうです。どうやら2014年に王者の座を明け渡したのだとか…。とはいえ、「日本で二番目に低い山」でも十分インパクトがありますし、海が見える絶景スポットであり、春には隠れたお花見の名所にもなっているそうなので、一度訪れてみてはいかがですか?
天保山公園
1日じゃまわりきれない!ほかにも気になる施設がいっぱい
このほかにも、カラフルなレゴ®の世界が思う存分楽しめる「レゴランド®・ディスカバリー・センター大阪」もおすすめのスポットです。
迫力満点の大画面でレゴ®の工場見学ができる「レゴ®ファクトリー」や、戦車に乗り込んで敵と戦い、プリンセスを助け出す「キングダムクエスト」など、レゴ®ブロックの楽しさを五感で感じられるアトラクションの数々に大興奮間違いなし!
レゴランド®・ディスカバリー・センター大阪
- 場所
- 天保山マーケットプレース3階
- 入場料
- 3歳以上2,340円~(大人・こども共通)
- 営業時間
- 【平日】10:00~18:00 【土日・祝】10:00~19:00
※ショップやカフェは別途異なる
- 定休日
- 不定休(天保山マーケットプレースの休館日に準ずる)
「キャプテンライン」でUSJと天保山を行き来できる!
実は、USJと天保山は目と鼻の先の距離にあります。電車の場合は、ユニバーサルシティ駅から大阪港駅までJRと大阪メトロの乗り換え2回で、スムーズにいけばトータル20分ほどで到着です。
ですが、おすすめは船の旅!「シャトルクルーザー キャプテンライン」は、ユニバーサルシティポートと海遊館西はとばまでを、片道約10分で結んでいます。しかも、大観覧車やホテルでの飲食割引などのお得な特典付で、海遊館の入館券とセットになった最大200円オフのジョイントチケットもあるので、お財布の紐を握るママは見逃せませんよ!
今回乗船したのは、ユニバーサルシティポート発のキャプテン・シルバー号。ほかにも、キャプテン・クック号、キャプテン・アンクル号があるそうです。
入口はスロープになっているので、ベビーカーのまま乗船OK。混雑していなければ、子どもを乗せたまま船の旅を楽しめます。畳んで置いておく場合は、ストッパーを忘れずに。
1階はゆったりできるイス席で、のんびりと海の様子を眺められます。
2階はオープンデッキになっていて、潮風を感じながら「これぞ海の上!」という気分が味わえます。あっという間に、天保山の大観覧車が見えてきました。
USJ側のユニバーサルシティポートは、各ホテルから徒歩1~5分程度、海遊館側の海遊館西はとばは、「ホテルシーガルてんぽーざん大阪」の目の前で海遊館まで徒歩約2分と、移動時間・距離ともにぐっと短縮できるので、特に小さな子連れにはありがたい限り。船内にはお手洗いもあり、急な「トイレ~!」という事態でも安心です。
シャトルクルーザー キャプテンライン
- 乗り場
- ユニバーサルシティポート/海遊館西はとば
- 料金(通常)
- 大人(中学生または13歳以上)片道900円/往復1,700円、小人(小学生)片道500円/往復900円、幼児(3歳以上)片道400円/往復700円 ※1~2歳の幼児は大人1名につき1名無料
※特別料金設定日あり
- 運休日
- USJの休園日、または海遊館の休館日に準ずる ※運航ダイヤは公式サイトを確認
天保山、ユニバーサルシティなら宿泊施設も充実
さらに1泊したくなっちゃうほど、充実した施設がぎゅっと詰まった「天保山ハーバービレッジ」。USJとラクラク行き来できるので、ユニバーサルシティ周辺のホテル、もしくは天保山の中の唯一のホテル「ホテルシーガルてんぽーざん大阪」に宿泊して、大阪をまるっと味わい尽くしちゃいましょう!
ホテルシーガルてんぽーざん大阪
- 住所
- 大阪府大阪市港区海岸通1-5-15
- アクセス
- 大阪市営地下鉄中央線「大阪港駅」から徒歩約5分
- 駐車場
- あり(81台/1,500円)※14:00〜翌10:00まで
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取材・撮影・文/水谷映美、楽天トラベルガイド編集部