
日本屈指のコリアンタウンである東京・新大久保は、2000年頃から続く韓流ブームによって注目されるようになり、今や東京を代表する観光地の一つとなっています。新宿からも徒歩圏内のこの街にはハングル文字があふれ、韓国料理やコスメ、フォトジェニックなスイーツなど、SNS映えするお店が満載です。そんな新大久保の最新トレンドスポットをご紹介します。
新大久保へのアクセス

羽田空港から新大久保へ向かう場合は、まず品川駅を目指します。京急の羽田空港第1・第2ターミナル駅から品川駅まで、快特に乗れば約20分。そこからJR山手線に乗り換え、新大久保駅まで約25分です。
東京駅から向かう場合は複数の行き方がありますが、JR中央線の快速で新宿駅まで約13分。そこからJR山手線に乗り換え、1駅で新大久保駅に到着します。新宿駅からは歩いて行くことも可能で、東口を出て約10〜15分です。
現地の味に行列必至!新大久保の必食グルメ

新大久保には最新トレンドの飲食店がずらり! 2025年2月にオープンしたばかりの海鮮鍋専門店や、激戦区でひときわ人気を集める本格韓国料理店など、必ず味わいたいグルメスポットをご紹介します。
韓国で大人気のナッコプセ専門店が日本初上陸!「サウィ食堂」

2025年2月にオープンした「サウィ食堂」は、韓国で30店舗以上を展開するナッコプセ専門店の日本1号店です。ナッコプセとは、ナクチ(手長ダコ)、コプチャン(牛ホルモン)、セウ(エビ)などを具材としたピリ辛の海鮮鍋のこと。釜山(プサン)発祥の郷土料理です。
鍋の真ん中にのっているのは、17種類の材料を使用した秘伝のタレ。72時間の低温熟成で作られており、少し辛味はありますが辛さのレベルは選べます。

プリプリのエビなど大粒の海鮮がたっぷりと入って、食欲をそそるビジュアルです。

そのまま食べてももちろんおいしいですが、セットで付いてくる目玉焼きがのったご飯の上にたっぷりのせ、混ぜ合わせて食べるのもおすすめ。ピリッと甘辛い海鮮に目玉焼きやご飯、韓国のり、エゴマなどが混ざり合い、さまざまな食感と味を楽しめます。さらに、ナムルなど3種類の小鉢もセットになっているので、ボリューム満点!

ナッコプセのほかにも、海鮮たっぷりで身が厚い「海老ニラチヂミ」(1,628円)や、青唐辛子の肉詰めを揚げた「ゴチュティギム」(1,408円)など、一品メニューも充実しています。

2025年4月には、早くも新大久保に2号店がオープンした人気店「サウィ食堂」。ぜひ一度、足を運んでみてください。
サウィ食堂
- 住所
- 東京都新宿区大久保1-15-8
- 営業時間
- 11:00~23:00
- 定休日
- なし
- アクセス
- JR「新大久保」駅から徒歩約5分
- 公式サイト
- サウィ食堂
サムギョプサルなど本格韓国料理を堪能「ミシクタン」

本格韓国料理を楽しめる「ミシクタン」は、平日でも行列ができる人気店です。豊富な炭火焼肉メニューの中で、特に人気なのはサムギョプサル。

「ミシクタン」の「サムギョプサル」(1人前1,980円)の特徴は、厚切りの豚肉に11種類のパンチャン(おかず)やサラダなどが付くこと。パンチャンがお代わり自由なのも大きな魅力です。

さらに、サンチュやカンジャンセウ(エビとカニの醤油漬け)、6種類から選べるチゲ、スープ、ご飯まで付いてきます。


肉においしそうな焼き色がついてきたら、キムチ、モヤシのナムル、ゼンマイ、セリ、ネギサラダなどをのせ、蒸し焼きにして完成。でき上がったら、塩、わさび、味噌の3種類の調味料から好きなものを付けていただきます。
じっくり焼き上げられた厚みのある豚肉は食べ応えがあり、とてもジューシー。ほどよい塩気がさらに食欲をそそります。野菜もたっぷりとれるため、罪悪感が少ないのもうれしいですね。


人気のため待ち時間が長くなることもありますが、外には並んでいるお客さん用にコーヒーや、夏にはスムージーなども用意しているそう。並んででも食べたい本格サムギョプサルを、ぜひ堪能してください。
ミシクタン
- 住所
- 東京都新宿区大久保1-15-18
- 営業時間
- 11:00〜24:00(土・日曜日は10:00〜)
- 定休日
- なし
- アクセス
- JR「新大久保」駅から徒歩約5分
映える店内や食べ歩きも!新大久保の最新スイーツ
新大久保を訪れるならスイーツも見逃せません。食べ歩きできるヨーグルトや生ドーナツ、映える空間のカフェなど、おすすめの3店舗をご紹介します。
SNS映えの隠れ家カフェ「Move Move」

写真映えを狙うなら、押さえておきたいのがカフェ「Move Move(ムーブムーブ)」。


店内には、レトロでポップな雑貨やインテリア、スマホの通話画面を模したミラーなど、フォトスポットがたくさん用意されています。

壁に波の映像が映し出されたスポットもあり、友だちと一緒に何枚も写真を撮影する人たちを店内のあちこちで見かけます。

映えるのは空間だけではありません。スイーツやドリンクも見た目がかわいらしく、SNS映え抜群!一押しは「ブルーベリーフレンチトースト」(900円)と「ブルーソルトラテ」(750円)。

「ブルーソルトラテ」は、南国の海のような美しいブルーの見た目が特徴的。シロップと練乳、さらにフォームには塩が入っており、コーヒーの苦味と甘味が絶妙なバランスです。塩が加わることで味が引き締まり、クセになる味。

「ブルーベリーフレンチトースト」は、ブルーベリーソースとブルーベリー入りの生クリームがたっぷりのった一皿。

トーストの中にも砂糖漬けの大粒のブルーベリーが詰まっていて、食べるたびに口の中で果実の酸味とクリームの甘味が広がります。

店内は広々としていて、ゆったり過ごせるのも魅力。混み合うことが多いため、開店後、早めに訪れるのがおすすめ。映え空間を存分に体感してください!
Move Move
- 住所
- 東京都新宿区百人町2-1−2 PLAZA2号館 4階
- アクセス
- JR「新大久保」駅から徒歩約3分
- 営業時間
- 11:00〜22:30
- 定休日
- なし
韓国で大ヒットのクッキーやトレンドスイーツが味わえる「THE COOKIE 594 新大久保店」

JR新大久保駅から徒歩すぐの場所にあるカフェ「THE COOKIE 594 新大久保店」。こちらでは、クッキー生地にマシュマロを練り込み、ソフトな食感がクセになるアメリカのルーベンクッキーを、甘さ控えめの韓国風にアレンジしたものが食べられます。

11種類のクッキーの中でも特に人気なのが「オレオスモア」(450円)。オレオビスケットやホワイトチョコ、マシュマロが贅沢に入った満足感のあるクッキーです。

そのほか、韓国の人気スイーツも味わえます。韓国で2024年から流行している「タオルケーキ」は、クレープ生地にたっぷりのクリームを包み込んだ、タオルのようなフォルムが特徴のスイーツ。

紫色の生地がかわいい「焼きいもタオルケーキ」(900円)は、クレープの中にサツマイモとクリームがぎっしり詰まっていて、食べ応えも抜群です。



公園をイメージしたという店内は、壁の色やインテリア、雑貨などすべてがフォトジェニック。スイーツと一緒に撮影すれば、SNS映えもばっちり狙えます。

季節限定のスイーツなどもあるので、ぜひさまざまなシーズンに訪れてみてください。
THE COOKIE 594 新大久保店
- 住所
- 東京都新宿区百人町1-11-22 B1F
- アクセス
- JR「新大久保」駅から徒歩約1分
- 営業時間
- 11:00〜22:00
- 定休日
- なし
フルーツたっぷりの濃厚なグリークヨーグルト「GREEK GREEK」

2024年11月にオープンした「GREEK GREEK(グリーク グリーク)」は、韓国を中心に大流行したグリークヨーグルトのテイクアウト専門店。グリークヨーグルトとは、水分を取り除いたギリシャ発祥の濃厚なヨーグルトです。クリームチーズのような味わいと食感が楽しめます。

一番人気は「フルーツミックス&アサイーボウル」(1,580円)。グリークヨーグルトの上に、イチゴやバナナ、アサイーがたっぷりのっています。


トッピングのフルーツは、注文してからカット。最後にはちみつをたっぷりかけてくれるのもうれしいですね。フルーツとヨーグルトの酸味にはちみつの自然な甘さが加わることで、爽やかな中にもコクのある味わいが広がります。


そのほか、「キウイ&マスカット」(1,380円)など全8種類のグリークヨーグルトが楽しめるので、好みの組み合わせを見つけてみてください。
GREEK GREEK
- 住所
- 東京都新宿区百人町2-2-1
- アクセス
- JR「新大久保」駅から徒歩約1分
- 営業時間
- 平日/10:00~22:00、土・日曜日/10:00~23:00
- 定休日
- なし
済州島生まれの生ドーナツ「ABEBE BAKERY」

韓国の済州(チェジュ)島に本店を構える「ABEBE BAKERY(アベベベーカリー)」は2024年5月、新大久保に日本初上陸しました。通常のドーナツよりもバターや卵を多めに配合したブリオッシュ生地で、ふわふわとした食感が特徴的な生ドーナツのテイクアウト専門店です。

19種類のクリームドーナツの中で人気なのが、「ピスタチオクリームドーナツ」(450円)や「ダーティーチョコクリームドーナツ」(430円)。

もちもちとした生地の中には、優しく持たないとあふれてしまいそうなほど、たっぷりのクリームが詰まっています。「ピスタチオクリームドーナツ」は、濃厚で香ばしいピスタチオの風味が広がり、クリームがまろやかで甘さ控えめ。
「ダーティーチョコクリームドーナツ」は、濃厚でビターなチョコレートクリームが口の中で広がり、甘さとほろ苦さのバランスが絶妙です。

また、東京限定のフレーバーも。サクサクのクランチをまぶし、中にはイチゴの生クリームがたっぷり入った、苦味と甘さが混じり合う「クランチクリームドーナツ」(430円)も必食です!


生ドーナツ以外にもクリームパンなどさまざまなメニューがあるので、チェックしてみてください。
ABEBE BAKERY
- 住所
- 東京都新宿区大久保1-17-7 メゾン豊ビル1F
- アクセス
- JR「新大久保」駅から徒歩約9分
- 営業時間
- 11:00~21:00
- 定休日
- なし
人気コスメやプリ機…まだまだある!新大久保最新トレンドスポット
新大久保にはまだまだ韓国トレンドがたくさん! 大人気の韓国コスメストアや最新のプリントシール機が楽しめるお店など、絶対に寄ってみたいスポットが続々登場しています。
東京初上陸の大人気韓国コスメ「fwee agit tokyo」

青とピンクの色鮮やかでポップな外観がひときわ目を引く「fwee agit tokyo(フィー アジト トウキョウ)」。韓国の大人気コスメブランド「fwee」の東京フラッグシップストアです。


外観はもちろん、店内もビビッドカラーで思わず写真を撮りたくなる空間!

「fwee」ブランドのさまざまなコスメを購入することができるとあって、連日、多くの女性が訪れています。

豊富なカラーバリエーションが話題のリップ&チーク「プリンポット」(1,980円)。既存の全30色に加え、2025年3月に発売したばかりの釜山をモチーフに作られた5つの新作も購入することができます。
釜山の海を思い浮かべて作られたクールなピンクカラーの5色は、どれも絶妙な色合い。リップとしてもチークとしても使用でき、一緒に使うことで顔に統一感が生まれます。セミマットでスフレのような付け心地もユニークです。

12の誕生石からインスピレーションを得て生まれた「フィーグリッツストーンハイライター」(2,090円)も見逃せません。ルビーリボンは新しい始まり、ラッキークローバーは幸運など、それぞれのカラーに意味が込められているので、自分の願いに合わせて色を選んだり、プレゼントにしたりするのもいいですね。

「プリンポット」や「グリッター」を持ち歩けるキーホルダー、ポーチなど、期間限定でノベルティを配布していることも。キーホルダーには東京店限定の色もあり、つい集めたくなってしまいます。楽しい時間とコスメをともに過ごしてほしいという想いが込められた「fwee」のコスメで、日常をカラフルに彩りましょう。
fwee agit tokyo
- 住所
- 東京都新宿区百人町1-4-20
- アクセス
- JR「新大久保」駅から徒歩約3分
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- なし
エレベータープリ機がSNSで大注目!「Pippi」

鮮やかなグリーンの外観が目印の「Pippi(ピッピ)」は、ワッペンで小物類を装飾する「ワッペンワーク」と韓国風プリントシールを体験できるお店。韓国トレンドに敏感な多くの若者でにぎわっていて、韓国プリを撮影するために数時間待ちの行列になることもあるんだとか。

韓国プリ(600円〜)のブースは3つあり、その中でも特に人気なのは「エレベータープリ」。エレベーターの中のようなメタリックな空間で撮影することができます。
実際のエレベーターにある監視カメラと同じく、撮影カメラは頭上に設置されているので、通常のプリントシール機とは違うアングルで撮れるのも魅力です。

そのほかにも、ヴィンテージ感が漂うクラシックエレベーターブースや、まるで空の中にいるようなハヌルショットブースも。カチューシャやサングラスといった小物も無料でレンタルできるので、いろいろなバリエーションで撮影してみてください。


韓国で人気のワッペンワーク(土台500円~、ワッペン150円~)では、キーホルダーやポーチなど好きなものを選んで、イニシャルやハート、飛行機のモチーフなど、多種類のかわいらしいワッペンでオリジナル雑貨を作ることが可能。プリントシールとワッペンワークが一度に楽しめる、トレンドライクなお店です。
Pippi
- 住所
- 東京都新宿区大久保2-7-1 大久保フジビル 104
- アクセス
- 地下鉄「東新宿」駅から徒歩約1分
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- なし

多くの若者が集まる新大久保は、韓国トレンドの一大発信地。週末や学校の休み期間は早い時間から混み合うので、お店のオープン時間を狙うのがおすすめです。行きたいお店の情報を事前に調べて、効率よく訪れてみてください。
取材・文/fujico 撮影/等々力 菜里