北西に伊江島を望み、エメラルドグリーンとコバルトブルーの美しい海が広がる沖縄本島北部の本部町(もとぶちょう)。2024年4月11日、その風光明媚な絶景を見ることができる「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」のスイートルーム棟「クラブウイング」がリニューアルしました。
ラグジュアリーなスイートルームで沖縄北部の自然を満喫しながら、クラブラウンジでオリオンビールのフリーフローを心ゆくまで堪能。新設された「THE ORION BEER BAR」で、夕陽を横目にホテル限定のクラフトビールを味わう時間も格別です。沖縄ラグジュアリーホテルの新たな選択肢、「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」の「クラブウイング」滞在記をご紹介します。
アクセス
バレーサービスでおもてなし
その名の通りオリオンビールが手がける「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」は2014年に開業し、10周年を迎えたリゾートホテル。今回のリニューアルではスイートルーム棟「クラブウイング」の全23室がすべて改装され、これまで以上に心地よく、洗練された空間へと生まれ変わっています。
アクセスは那覇空港からレンタカーで約100分。ホテルのエントランスに到着すると、そのまま車をスタッフに預けて館内へと入ることができます。このバレーサービスはクラブウイング宿泊者限定。滞在のはじまりから、ワンランク上のサービスが提供されます。
車のほか、やんばる急行バスやエアポートシャトルなど、ホテルのエントランスに到着する公共バスの利用も可能です。
スタッフの案内でクラブウイングのレセプションラウンジへ。クラブウイングへは専用カードキーがないと入ることができないため、ここから先はクラブウイング宿泊者だけの空間です。
天井の高い開放的な空間で、季節ごとに変わるウェルカムドリンクをいただきながらチェックイン。この日のドリンクは、ノンアルコールビールと本部町産のアセロラを合わせたビアモクテルでした。沖縄の気候にぴったりなさっぱりとした飲み口で、オリオンビールならではの味わい。
客室
クラブウイング「ジュニアスイート」
クラブウイングは3タイプの客室があり、今回は2〜4階に位置する「ジュニアスイート」に宿泊。モトブの風や光、土といった自然のやさしさをテーマに改装された新客室は、高級感がありながら温かみも兼ね備えています。約66平米ととても広く、波音や鳥のさえずりに耳を傾けながらゆったりと過ごせる空間です。
宿泊者の目を奪うのは、壁一面の大きな窓から見える絶景。「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」は全室オーシャンフロントですが、クラブウイングの客室は海だけではなく伊江島を真正面に望める特等席です。
広大なバルコニーから見る景色も「素晴らしい!」の一言。リラックスチェアに身を委ねながら、ビールを飲みながら、沖縄の空気の中で好きなように過ごせます。
ベッドはセミダブルが2台。定員は4人で、3人以上宿泊の場合はエキストラベッドを置くことも可能です。
テーブルに置かれていたのはウェルカムスイーツと総支配人からのメッセージです。ウェルカムスイーツは季節に合わせて変わり、この日は沖縄県産の紅芋味&マンゴー味のマカロン。コーヒーや紅茶とともにティータイムを楽しめました。
冷蔵庫の中にはビール好きにはたまらないサービスも。「オリオン ザ・ドラフト」、「オリオン ザ・プレミアム」、「さんぴん茶」を無料で飲むことができます。プシュッと缶を開け、オリオンビールを一口飲めば、それは日常と非日常を切り替えるオンオフのスイッチ。缶ビールはお土産として持ち帰ることもできます。
ビールに欠かせない「おつまみ」も充実。オリオンビアナッツ、伊江牛ジャーキー、黒糖が客室に用意されています。伊江牛とは伊江島で育てられた黒毛和牛で、とても柔らかく肉の旨味あふれるジャーキーはビールに最適です。
白い大理石の床が印象的なバスルームは、ダブルシンク。蘭の花が飾られた清潔感あふれる空間で身支度できます。
「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」には天然温泉の大浴場がありますが、客室にもバスタブ付きの浴室があります。アメニティのバスソルトを入れ、プライベートな空間でゆったり湯船に浸かれます。
上質なバスアメニティも、クラブウイングだけの特別仕様。シャンプー・コンディショナー・ボディウォッシュ・ボディローションはバリ生まれのナチュラルブランド「Sensatia(センセイシャ)」です。さらにオーストラリア発のオーガニックコスメ「Jurlique(ジュリーク)」の洗顔料・メイク落とし・化粧水・クリーム・フェイスオイルも備わっています。
室内着はラグジュアリーなバスローブと上下セパレートタイプのルームウェアの2種類。ドライヤーは「レプロナイザー3D Plus」で、美しく艶やかな髪へと導いてくれます。
クラブウイング「クラブスイート」
クラブウイングは6階建てとなっており、5階に位置する客室が3室限定の「クラブスイート」。ジュニアスイートとの大きな違いは広さで、約82平米・4人定員です。
クラブウイングは以前まで12歳以上限定の客室棟でしたが、今回のリニューアルでどの年齢でも泊まれるようになりました。家族4人で宿泊した場合も、余裕のある空間で滞在を楽しめます。
クラブウイング「ロイヤルスイート」
「ロイヤルスイート」はクラブウイング最上階の6階にある、2室限定の客室。リビング・ダイニングとベッドルームが分かれた、約123平米のぜいたくなレイアウトになっています。さらに、ロイヤルスイートだけの特別なしつらえが「サウナ」。プライベートな空間でサウナを楽しむことができる唯一の客室です。定員3人。
プレミアムフロア「プレミアムツイン」
クラブウイングのほか、2024年4月11日に誕生したのがオーシャンウイングの「プレミアムフロア」。オーシャンウイングの最上階となる12階に位置し、プレミアムフロアの客室すべてが新しいデザインへと改装されています。
「プレミアムツイン」はベッド2台+エキストラベッド追加で最大3~4人まで泊まれる客室。モトブの海をイメージしたラグカーペット、沖縄で親しまれる「月桃」を使用したプレートやリングの壁面アートとランプシェードなど、さりげなく沖縄を感じられるデザインです。広さは約50平米。ゆとりある空間で滞在を楽しめます。
プレミアムフロアの特典として、「オリオン ザ・プレミアム」が冷蔵庫に用意されているのはうれしいポイント。そのほか、ホテル宿泊者は全員14:00~18:00、または20:00~23:00の時間帯にロビー階の「THE ORION BEER BAR」でウェルカムドリンク(オリオンビール、シークヮーサードリンク、さんぴん茶)を1日1杯いただくことができます。
プレミアムフロア「プレミアムキッズ」
プレミアムフロアでファミリーにおすすめの客室が「プレミアムキッズ」。沖縄のビーチでよく見かける「ヤドカリ」をテーマにした客室で、靴を脱いで入ったり、ローベッドが用意されていたりと、赤ちゃんフレンドリーな空間となっています。広さ約57平米、定員3人。
「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」では未就学児の添い寝は無料、小学生の子どもは小人料金、中学生以上は大人料金です。
紅型作家・亀谷明日香さんデザインの壁面アートにもご注目。壁一面にヤドカリをはじめとする海の生き物が描かれています。どんな生き物がいるか、子どもと一緒に壁を見ながら探すだけで楽しい時間になりますね。
インフィニティプール
カバナでリラックスタイム
客室を堪能したら、クラブウイングの「インフィニティプール」で海風を感じながらくつろぎの時間を。正面に伊江島と海を望み、プールとジャグジーでリゾート気分を満喫できます。クラブウイング宿泊者は無料、プレミアムフロア宿泊者は有料で利用可能です(18:00以降は12歳以上限定)。
プールサイドのガゼボで本を片手に日陰の涼しい空間で快適に過ごすのも、極上のひととき。エアコン付きのカバナもクラブウイング宿泊者は無料です(予約制・1回4時間まで)。
クラブラウンジ
オリオン ザ・プレミアムを心ゆくまで
チェックイン後、すぐに「クラブラウンジ」に行くのも良い過ごし方。ゆったりと過ごせるソファやリラクッスチェアが室内外に用意されており、テラスでハンギングチェアに揺られながらお酒を飲むこともできます。クラブウイング宿泊者は7:00~22:00の営業時間中、いつでも利用できます(18:00以降は12歳以上限定)。
時間ごとにフードプレゼンテーションも用意され、7:00~10:00は朝食、14:30~16:30はティータイム、17:00~19:00はバータイム。季節によって内容は変化し、この日はティータイムに沖縄のフルーツを使ったスイーツが、バータイムには紅芋ビシソワーズやにんじんしりしりなど沖縄ならではのおつまみが並んでいました。
7:00〜22:00の営業時間中、いつでも「お酒」が自由に楽しめるのはオリオンビールが手がけるホテルならでは。ワイン・泡盛・ウイスキー・ジン・チューハイなど多彩なお酒から選べます。
自動ビールサーバーで楽しめる生ビールは「オリオン ザ・ドラフト」、「オリオン ザ・プレミアム」の2種類。沖縄に来たからには絶対に飲みたいオリオンビールを、フリーフローで味わえるのはとてもぜいたくです。
「オリオン ザ・プレミアム」は、オリオンビールが2022年に沖縄の自然の中から発見したビール酵母「沖縄酵母OB-001」を使用したオリオンビール渾身のプレミアムなビール。飲んだ瞬間にコク深い旨味を感じながらも、オリオンビールらしいスッキリとした後味が特徴的で、目を閉じて味わいたくなるおいしさです。
バー&ショップ
「THE ORION BEER BAR」で限定のクラフトビールを飲み比べ
「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」は西向きで、客室からもクラブラウンジからもインフィニティプールからも美しい夕日を見ることができます。おすすめの夕日観賞スポットは、2024年4月11日にオープンした「THE ORION BEER BAR」。「オリオンホテル 那覇」1Fにある「THE ORION BEER DINING」の姉妹店で、この2店舗でしか飲めない「クラフトビール」をボールタップで提供しています。
オリオンビールのクラフトビールは数量限定醸造のため、その日に何が飲めるのかは一期一会。「Beer Flights」は3種類のクラフトビールを飲み比べできるセット(185ml×3種類・1,800円)で、取材日は「ペールエール」、「ヴァイツェン」、「ヘイジーIPA」を選びました。
ビールは樽のまま3℃で冷やされ、もっともおいしい温度で提供するのが、「THE ORION BEER BAR」のこだわり。華やかな香りが印象的なヘイジーIPAや軽やかなペールエールなど、味の違いを堪能できるセットでした。
2店舗でしか飲めないビールを片手に、夕日を眺める時間も極上。店内はリゾートバーといった雰囲気で、大人はビールを、子どもはジュースを飲みながらみんなで過ごせます。
「Orion Official Store モトブ」でおしゃれなオリオンビール公式グッズをお土産に
「THE ORION BEER BAR」の隣にある「Orion Official Store モトブ」もお見逃しなく。オリオンビールの公式グッズや沖縄県在住アーティストの商品などが並ぶお土産ショップです。一番人気の商品は「Tシャツ」。例えばおそろいのTシャツを購入し、滞在中に着用すれば旅の記念になります。
ディナー
「ristorante GLAUCO」で沖縄県産食材を使ったイタリアン
ディナーは「ristorante GLAUCO(リストランテ グラウコ)」でイタリアンに舌鼓。こちらも2024年4月11日にオープンした新しいレストランで、ディナーはどなたでも利用できます。「GLAUCO」はイタリア語で「紺碧」の意味です。
パスタやピザをメインにしたさまざまなコースがあり、この日は「グラウココース」(8,800円)をチョイス。アオサのゼッポリーニと本部町産本マグロ&アボカドのタルタルがあしらわれた「はじまりの一皿」からスタートしたコースは全5品でした。乾杯のドリンクは、やっぱり「オリオン ザ・ドラフト」(800円)で決まりです。
前菜は「沖縄県産トマトのガスパッチョ 夏野菜のフラペチーノと黒潮からのカルパッチョ」。最後に沖縄県産のトマトを使った冷たいシャーベットをスタッフがテーブルでのせて完成です。甘酸っぱいトマトと柔らかな沖縄の魚のミーバイ、そしてマンゴーの甘みが加わり、南国ならではの絶妙なハーモニーをかみしめました。
パスタは2種類から選択でき、「タリアッテレのもとぶ牛ボロネーゼ」は沖縄のブランド牛「もとぶ牛」のミンチを赤ワインで柔らかく煮込んだソースが絶品のパスタ。もとぶ牛はオリオンビールでビール製造時に出る麦芽粕を飼料として与えている、サステナブルな牛です。
お肉の柔らかさに感動したメインの肉料理「金武あぐー豚のコトレッタ パルミジャーノの香草パン粉」。フォークで触った瞬間に伝わるほど柔らかく、リッチな脂身が口の中でほどけるように溶けていきました。「ristorante GLAUCO」ではビールのほか、ワインとのペアリングも楽しめるのが特徴。ソムリエにおすすめいただいたイタリア・シチリアの赤ワインとともに堪能しました。
コーヒーまたは紅茶と味わうデザートは「マスカルポーネのムース シークヮーサー風味」。ほんのり苦味のあるゴーヤとヨーグルトのアイスも添えてあり、最後まで沖縄らしいイタリアンを味わい尽くしました。
ちなみに「ristorante GLAUCO」にはピザ窯があり、焼きたてのピザが食べられるのも魅力です。「ファリーナコース」(5,500円)ではマルゲリータをはじめとする6種類からメインのピザを選ぶことができ、前菜・デザート・コーヒ付き。生地から手作りのこだわりピザは、旅の思い出に残るおいしさです。
温泉
約2億年以上前の地層から湧き出る「美ら海の湯」
一日の疲れはジュラ紀温泉「美ら海の湯」でリフレッシュ。地下1,500m、約2億年以上前の地層から湧き出る天然温泉をクラブウイング宿泊者は滞在中に何度でも楽しめます。
朝食
3カ所から選べるぜいたく
クラブラウンジや客室で夜までオリオンビールを楽しんだ翌朝。朝食は「ristorante GLAUCO」でいただきました。クラブウイング宿泊者は「ristorante GLAUCO」、オールデイダイニング「シリウス」、「クラブラウンジ」の3カ所から、朝食を選ぶことができます。「ristorante GLAUCO」の朝食は「GLAUCO特製 もとぶ牛のローストビーフとやんばる鶏のオムレツ クレソンと沖縄県産キノコのサラダ」がメインのセットメニューです。
セットの「南国フルーツの盛り合わせ」の下に隠れていたのは、ジーマーミ豆腐。伊江島産の落花生を使った豆腐は甘酸っぱいフルーツと相性抜群でした。ちなみにプレミアムフロアの宿泊者は、オールデイダイニング「シリウス」と「ristorante GLAUCO」の2つの朝食が選択可能です。
クラブウイング宿泊者特典の「クラブラウンジ」の朝食はビュッフェスタイル。フルーツやパンなど軽食が並びます。もちろん、オリオンビールを朝から嗜むのもOK。「ristorante GLAUCO」や「シリウス」で朝食を楽しんだ後に、追加で立ち寄るのもおすすめです。
タラソスパ
「Mokara」の古代海水のプールでリフレッシュ
朝食後、すこし休憩したあとはタラソスパ「Mokara(モカラ)」へ。約2億年以上前の太古の地層より湧き出る古代海水を使用したタラソプールやサウナを利用できます。
タラソプールは水流ジェットを足、腰、背中、肩にあてて全身の血行を促進させるのが特徴。クラブウイング宿泊者はタラソプール、ドライサウナ、ハマムを無料で使うことができます。
水流ジェットで身体の血行のめぐりを良くした後は「ハマム」で身体の芯を温めます。ハマムとは古代ローマの浴場をイメージした低温スチームサウナです。スパを終えた後も身体がポカポカで、心も身体もリフレッシュ!
スパの仕上げは、目には見えないほど細やかな海水の微粒子が充満する部屋で、深呼吸をして古代海水を身体の内側に取り入れ、ゆっくり発汗を促すことで深いリラクゼーションへ導く「エアロゾルナッピング」(30分 3,850円)もおすすめです。
周辺観光
オリオンビールの工場見学へ
連泊中の日中やチェックアウト後は、「沖縄美ら海水族館」や「備瀬のフクギ並木」など周辺観光を楽しみましょう。もし車で移動可能なら、ホテルから約35分の名護市にある「オリオンハッピーパーク」でオリオンビールの工場見学を楽しむのがおすすめです。オリオンビールの製造工程を学ぶとより一層、ビールがおいしく感じますよ。
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まるで離島のような静けさの中、オリオンビールと沖縄の自然を思う存分楽しみ、ラグジュアリーステイを満喫できる「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」の「クラブウイング」。オリオンビール直営のホテルだからこそできる、ユニークなサービスが受けられます。
できれば1泊とは言わず、2泊、3泊と連泊して、心をリセットするような滞在が最適。ビールメーカーが手がける唯一無二のホテルで、心ほぐれるリゾート滞在を体験しませんか?
オリオンホテル モトブ リゾート&スパ
- 住所
- 沖縄県国頭郡本部町備瀬148-1
- 総客室数
- 238室
- チェックイン
- 14:00(最終23:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 駐車場
- 200台(有料 ※2024年9月宿泊まで無料、スイートまたは最上階プレミアム宿泊者は無料)
- アクセス
- 【車】那覇空港から高速道路利用で約100分。
【バス】那覇空港から「やんばる急行バス」で約150分、ホテル前停車。空港リムジンバス・高速バスで約135分、ホテル前停車
取材・撮影・文/小浜みゆ