全国から集まる観光客でにぎわう、沖縄・那覇の中心地「国際通り」。2023年11月20日、沖縄のビールメーカーのオリオンビールが手がける「オリオンホテル那覇」が国際通りに開業しました。ビールメーカーだからできるパーフェクトな状態で提供されるウェルカムビールなど、ビール好きにはたまらないホテル。ゆいレールでアクセスできる、観光にも便利な新ホテルを詳しくレポートします。
アクセス
「オリオンホテル那覇」は“知っているけど、新しい”をコンセプトに、ビールや沖縄の新しい魅力を伝えるシティホテル。1975年に開業した前身となるホテルの親しまれてきた部分は残しつつ、オリオンビール直営のビアダイニングを構えるなど、新たな魅力でゲストをもてなします。
アクセスは那覇空港から沖縄都市モノレール「ゆいレール」に乗り、約15分の「牧志」駅で下車。駅からは徒歩約3分で到着するので、とても便利な立地です。レンタカーで行く場合は、車で約20分。駐車場は1泊1台1,500円です。
エントランスから入ると白を基調とした明るいロビーに到着。壁にはオリオンビールや沖縄の歴史を感じる写真が飾られ、モダンな雰囲気の中にさりげなく沖縄らしさを感じられる空間になっています。
チェックインし、客室に行く前にロビーのアメニティバーへ。歯ブラシ、スキンケア、ヘアブラシなど必要なものをピックアップして使うシステムです。
注目は「琉球アロマバスソルト」。珊瑚をイメージしたピンク岩塩をベースにしており、ロビー中に華やかな香りが広がっています。香りは3種類で、月桃が沖縄らしく香る「パイカジ(南風)」がイチオシです。
客室
リニューアルした「オリオンモダンツイン」
客室は4〜9階に位置し、全205室。今回宿泊したのは、リニューアルした「オリオンモダンツイン」です。スタイリッシュな家具やファブリックに包まれた空間で、オリオンビールのアートパネルが各部屋ごとに飾られています。広さは約23平米、定員3人。
オリオンビールが手がける「オリオンホテル那覇」だからこそのおもてなしにも注目。冷蔵庫に入っているオリオンビールとオリオンチューハイを無料で飲むことができます!
ビールは琉球グラスに注いで飲めば、沖縄気分も満点! さりげなくホテルロゴが入ったオリジナルマグカップもおしゃれです。
バスルームはユニットバスタイプで、バスタブ付き。琉球アロマバスソルトを入れてお湯に浸かれば、移動の疲れも吹き飛びます。
2室限定の「オリオンファミリー40」
リニューアルした客室の中で、子どもも喜ぶ2室限定の新客室が「オリオンファミリー40」。紅型作家・亀谷明日香さんによる壁面アートに彩られた特別な空間です。
「オリオンファミリー40」はザトウクジラの親子たちが描かれた「海のお部屋」と、ヤンバルクイナやアカショウビンといった森の動物たちが印象的な「森のお部屋」の2種類。優しいタッチのアートに心がほっこり温まります。
カジュアルな「オリオンクラシックツイン」
「オリオンクラシックツイン」はビジネス利用やカジュアルな旅行に最適な客室。2018年に改装しており、オリオンビールの世界観を楽しみつつリーズナブルに宿泊することができます。こちらの客室にも、もちろんオリオンビール&チューハイのプレゼントがついていますよ。
無料で1杯飲めるウェルカムビール
ビール好きの心をつかむ、うれしいおもてなしが宿泊者限定の「ウェルカムビール」! 最高においしいオリオンビールと沖縄グリルを楽しめる「THE ORION BEER DINING (オリオン ビア ダイニング)」で、注ぎたてビールを6:30〜23:00(L.O.22:30)の営業時間中にいつでも1杯無料で味わうことができます。バーエリア(10:00~23:00)で飲むのはもちろんのこと、客室に持ち帰ることも可能です。
「THE ORION BEER DINING」はオリオン ザ・ドラフトやホテル限定のクラフトビールをビールタップで提供。オリオンビールの工場長をはじめ、ビールのプロフェッショナルの細かなアドバイスを反映し、ビールメーカーだからこその「パーフェクトサーブ」にこだわっています。特にこだわっているのは温度管理。ビールがもっともおいしい3度に設定された専用の冷蔵庫で樽から冷やし、完璧な温度でゲストにサーブされます。
宿泊者限定のウェルカムビールを1杯飲んだ後も、さまざまな種類のビールを味わうのが「THE ORION BEER DINING」の楽しみ方。「オリオン ザ・ドラフト スウィングカランタップ」(レギュラー880円、ラージ1,400円)は、昭和初期に主流だった「スイングカラン」という注ぎ口から入れるオリオン ザ・ドラフトを味わえます。二度継ぎで入れるビールは圧力が加わることで適度に炭酸が抜け、透明感のある爽快な飲み心地に! 温暖な気候の中味わう、キリッと冷えた特別な注ぎ方のオリオン ザ・ドラフトは旅の思い出に残る一杯です。
オリオンビール初の公式ストア
壺屋やちむん通り、第一牧志公設市場、DFS Tギャラリア 沖縄などが徒歩圏内で、周辺観光も楽しめる「オリオンホテル那覇」。観光前にオリオンビール初の公式ストア「オリオンオフィシャルストア那覇」でTシャツを手に入れてから街に出るのがおすすめです!
オリオンビールのTシャツを友達や家族と身につけて観光するのは、沖縄旅行の定番スタイル。ここでは人気のオリオン ザ・ドラフト柄のほか、取り扱い店舗が限られているメーカーのTシャツまで、多種多様なラインナップから選べますよ。
公式ストアなので、オリオンビールの商品も豊富。他県ではなかなか見かけないクラフトビール「75(なご)BEER」の限定品や沖縄県産のシークヮーサーのストレート果汁を使った「naturaそのままシークヮーサー」など、定番品から期間限定品までお土産として購入できます。
ビールにプラスして「ワインも楽しみたい」というお酒好きを後押しするのが、「ワインショップ・エノテカ オリオンホテル那覇店」。エノテカが沖縄県で出店するのは初めてのことで、客室やホテルのレストラン(持込抜栓料は別途)で楽しむことができます。
夕食はビールと沖縄グリルに舌鼓
夕食は「THE ORION BEER DINING」で沖縄グリルを満喫。バーエリアだけではなく、テーブル席でゆったり食事ができます。
メニューは「沖縄県産モトブ牛テンダーロイン」(100g 7,200円)や、やんばるハーブ鶏のケイジャン風味、アグー豚ソーセージ、ラムケバブなどがセットになった「グリルミートコンボ」(4,900円)といった炭火焼きのグリル料理が定番。
ほかにも久米島海洋深層水で育てた真牡蠣「フレッシュオイスター 島ラッキョウヴィネガーと沖縄県産グリーンレモン」(2個 1,500円)や島ニンジンをはじめ県産野菜を使った自家製「オリジナル ポテトサラダ」など、お酒に合うメニューばかりです。
ドリンクはたくさんのお酒やモクテルがあり、「ビア フライツ」(1,800円)がイチオシ。オリオン ザ・ドラフト、オリオン ザ・ドラフト スウィングカランタップ、オリオン ザ・プレミアム、クラフトビールの中なら好きなものを3つ、180mlのグラスで味わうことができます。
クラフトビールはその時々によって違う味を楽しむことができますが、沖縄県産ホップを使用した「オリオン ザ・クラフト ペールエール」はオリオン ザ・クラフトのフラッグシップ的なクラフトビールで、苦味は控えめにトロピカルな香りと味が華やかに広がります。
この日は「季節のタルト」(660円〜)におすすめという黒ビール「オリオン ザ・クラフト スタウト」(数量限定)もチョイス。焙煎しているためまるでコーヒーのようなコクと深みを感じるビールとなっており、甘いデザートとの相性抜群です。ここでしか体験できないビールと料理のマリアージュを堪能し、気持ちよく眠りにつきました。
選べるメインの朝食ブッフェ
翌朝はゆっくり起き、「THE ORION BEER DINING」で朝食。メインを4種類から選び、サラダ、スープ、パン、ドリンクは自由に取ることができるセミブッフェスタイルです。「島ニンジンシリシリ ミックスナッツ和え」や三角の形をした「沖縄風稲荷寿司」など、沖縄料理も楽しめます。
メインはサンドイッチ、パンケーキ、フレンチトーストも選べますが、一番人気は「オリオンオリジナルオムレツ」。沖縄県徳森養鶏場の「くがに卵」のオムレツに、沖縄県産きのことトリュフのソースを添えた一品です。アグー豚ソーセージなどの副菜とともに、トロトロで高級感のあるオムレツを堪能しました。ちなみに朝からビールを注文することもできますよ。
空港からゆいレールで行ける利便性の高さに、パーフェクトサーブで味わえるウェルカムビール…。ビール好きなら選ばない理由が見当たらないほど、魅力的な「オリオンホテル那覇」。2日目はレンタカーを借りて、名護にある「オリオンハッピーパーク」で工場見学を楽しむのもおすすめです。地元ならではのオリオンビールを主役に楽しむ、沖縄旅行へ出かけてみませんか?
オリオンホテル那覇
- 住所
- 沖縄県那覇市安里1-2-21
- チェックイン
- 15:00(最終24:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 総部屋数
- 205室
- 駐車場
- あり(135台・1泊1,500円/台)
取材・撮影・文/小浜みゆ