北欧を思わせる心地よい空間の中で、ショッピングやワークショップなどが楽しめる施設「メッツァビレッジ」が2018年11月、埼玉県飯能市の宮沢湖にオープンしました。
2019年3月16日には同じ湖畔に日本初となるムーミンの世界をテーマにした「ムーミンバレーパーク」も開業。今回はそんな親子で楽しめる注目スポットのうちの「メッツァビレッジ」にあるショップやグルメ、北欧体験の情報をご紹介します。
池袋駅から最短約40分!飯能駅は北欧風にリニューアル
都心から最寄りの飯能駅へのアクセスは、池袋駅発の西武池袋線。特急レッドアロー号を使えば約40分で到着します。2019年3月には、丸みを帯びた車体と大きな窓からの眺望が話題の新型特急「ラビュー」も運行が開始されます。
「飯能駅北口」乗り場から約13分、バスに揺られてメッツァビレッジに到着です。
飯能駅も3月にフィンランドをテーマにしてリニューアル。駅構内に施された北欧風のデコレーションも見どころです。
車でのアクセスなら圏央道「狭山日高IC」から県道262号線経由で約12分。駐車場の利用は、事前精算のWeb予約(平日1,500円、土日祝2,500円)がおすすめです。確実に駐車でき、時間を気にせずメッツァビレッジを満喫できますよ。
木々に囲まれたエントランスを抜け北欧世界へ
北欧世界への入口は、木々に囲まれたエントランスロード(メッツァティエ)。ペットの同伴も可能で、キャリーケースに入れればレストラン棟以外の施設にも入場できます。
エントランスロードを抜けた左手にあるインフォメーションでは、数に限りがあるものの小型・中型犬用キャリーバッグの無料レンタルも。また、授乳室ほか小児科の先生も常時待機しているので、お子さま連れでも安心です。
湖畔に広がる自由でフォトジェニックな野外スペース
エントランスロードを抜け突き当りのY字路を左へ進んだ右手には、宮沢湖に面したイベント広場。芝生でお子さんと一緒に走り回ったり、腰を下ろしてランチを食べたり。屋外に置かれたイスが固定されていないのは、思い思いのスポットで過ごしてほしいから。そんな北欧的な自由な発想が、メッツァビレッジにはさりげなく散りばめられています。
さわやかなブルーが印象的な建物は、カフェ&雑貨「nordics」。ロイヤル コペンハーゲンなど有名ブランドの世界観を、期間ごとに楽しめます。
nordics
- 営業時間
- 10:00〜20:00(L.O)
「メッツァ」とは、フィンランド語で「森」の意味で、実際に埼玉県奥武蔵自然公園内に位置しています。園内には、そんな森をはじめとする自然と調和したオブジェが多数配置されています。北欧風の自由な発想で、あなただけのインスタ映えを狙ってみては!
ワークショップでは大人だって童心に帰れる!
イベント広場から道を挟んで対面にある「メッツァホール」や「クラフト ビブリオテック」では、北欧の文化やおしゃれを手先と感性で体験できるワークショップを随時開催しています。
当日は、フィンランドの森が育んだ白樺の木材を使った雑貨やギフトで知られるLovi社の組み立て細工の販売とワークショップ(購入費+300円)が開催されていました。
手に取ったのはエンジェルのキット。流暢な日本語を話す本場フィンランド人の先生にアドバイスをいただきながら、組み立てていきます。
子どもでも簡単に作れる小さなオブジェなのですが、大人の自分は力を入れ過ぎて木材を壊してしまわぬかとビクビク。先生からは「見た目より丈夫ですから大丈夫ですよ」と励まされました。こうした国際交流ができるのも、メッツァのおもしろいところです。
オブジェが完成に近づくに連れ、どんどんと童心へと回帰していきます。色を塗る段階に入ったころには作業に没頭していて、気がつけば鮮やかなエンジェルができあがっていました。 メッツァホールでは、季節やイベント期間に合わせて、子どもから大人まで参加できるいろいろな催しをやっているので、ぜひホームページでチェックしてみてください!
木工房、そしてカヌーで湖へ
江戸時代より優良な木材の産地として、林業が盛んな飯能。江戸の西方から川を下って運ばれてきたことから「西川材」と呼ばれ、現在も家具や家屋に幅広く用いられています。そんな飯能の一面を北欧風に伝えているのがカヌー・木工房「Sagverk」です。
スカンジナビア半島北部に住む遊牧民の伝統的な木製マグカップであるククサなどの雑貨が販売されているほか、このククサを磨き上げて理想の風合いへと近づけるワークショップも開催。本場では白樺のコブから作られるそうですが、木材が自慢の飯能なだけあって、スギやヒノキのほかヤマザクラやクリを用いています。
もちろんカヌー工房だけあって、製造中のカヌーも目にすることができます。
お隣りにあるボート乗り場「Laituri」からは、手漕ぎのカヌーで宮沢湖へと漕ぎ出すことができます。子どもと一緒に季節を問わず気軽に楽しめるアクティビティです。
Laituri
- 営業時間
- 10:00〜16:00(最終受付)
- カヌーレンタル料金
- 1名1時間 中学生以上2,000円、小学生1,000円、小学生未満500円
北欧のおしゃれと埼玉の魅力にもあふれたマーケットホール
エントランスロードを抜けて右手にあるのがマーケットホール。1階には、飯能市をはじめ県内津々浦々の名産品が勢揃いします。農薬や化学肥料不使用の地元野菜、特産の狭山茶の名店が手がけるスイーツショップといった、彩の国さいたまと北欧の調和も、隠れた魅力になっています。
豚のテーマパークとして埼玉県日高市で多くの観光客を集めているサイボクも出店。ブランド豚・ゴールデンポーク100%のウインナーカップ(400円)や豚まん(350円)は、食べ歩きにぴったりです。
SAIBOKU メッツァビレッジ店
- 場所
- マーケットホール(マーケット棟)
- 営業時間
- 10:00〜19:00(L.O)
2階には北欧雑貨を中心にファッションやコスメ、家具、お菓子などがずらり。さながら北欧グッズの見本市のようです。
木材をふんだんに用いた棟内には、広く取られたガラス窓からさわやかな外光が差し込み、店内に並ぶかわいらしい北欧のアイテムを見ているだけでも心がわくわくしてきます。
メッツァビレッジでしか手に入らない商品もあるので、おみやげ選びのテンションが上ります。
北欧と日本の「おいしい」がつまったヴァイキングホール
マーケットホールと棟続きになっている建物が「ヴァイキングホール(レストラン棟)」。1階のテラスでは、のどかな湖畔を眺めながらお食事することができますよ。
2階はデンマークの伝統的なオーブンサンドイッチのスモーブローを提供するレストラン「LAGOM」。
スウェーデン発祥の家具量販店でお馴染みのIKEA(イケア)のインテリアに囲まれた店内には、所々にカフェやリビングのような居心地の良いスペースが用意されています。窓外からは宮沢湖を中心にメッツァビレッジが一望のもとに。
「LAGOM BOX」(1,800円・税抜)はサーモンかお肉のスモーブロー、またフィンランドの国民食的なパイであるカルヤランピーラッカの3品から1品を選べ、日替わりスモーブロー、スープにポテト、ドリンクがセットに。かわいらしいボックスで提供されるのがお子さまにも好評で、屋外で食べるのもあり!
カルヤランピーラッカは、ライ麦入りのパイ生地の中にミルク粥が! スモーブローはパンが見えなくなるほど具材のボリュームが満点! ふんだんにお野菜を用いつつも、お肉などの風味が素材に染み渡り、お子さまにも食べやすい味わいが人気の秘密です。
LAGOM
- 場所
- ヴァイキングホール(レストラン棟)2F
- 営業時間
- 10:00〜20:30(L.O)
1階の「農家が作る tomateria GOTO」は、契約農家が作る新鮮なトマトを生かした料理が自慢。しかもメニューのすべてがメッツァビレッジ用に生み出されたオリジナルなんです。
見た目も芸術的な「まるごとトマトのオムライス」(1,580円・税抜)。トマト上部のふたになっている部分を開け、ナイフで十文字に切込みを入れてから食べるのがコツ。花のように開いたトマトの中からトロ~リとチーズがとろけ出します!
トマトはフレッシュそのもの。付け合せの自家製トマトケチャップは、まるでジャムのような食感で、酸味や旨み、濃厚さが市販のものとは明らかに違います。本来の甘みがしっかりと生かされたトロトロの玉子も相まって、満足間違いなし!
農家が作る tomateria GOTO
- 場所
- ヴァイキングホール(レストラン棟)1F
- 営業時間
- 11:00〜20:30(L.O)
フィンランドで生まれた北欧最大手のカフェチェーン「ロバーツコーヒー」も関東初出店です。
北欧直輸入の焙煎豆を使ったホットコーヒーは、コーヒー豆の甘みが引き立ったやさしい味。
人気の「シナモンロール」(300円)は、「世界一のシナモンロールを」のコンセプトで考案されたレシピを再現。パン生地の断層の食感と濃厚なシナモンの香りのコンビネーションが絶妙です。
ROBERT’S COFFEE
- 場所
- ヴァイキングホール(レストラン棟)1F
- 営業時間
- 10:00〜21:00
「ONE MORE BITE」では、ソフトクリームグランプリ®を受賞したこともある、熊本県吉井牧場の夢ミルクを使用したオリジナルスイーツがいただけます。
中でも子どものテンションが上がるのが「ギルティプレジャー」(1,000円・税抜)です。ソフトクリームと本日の焼菓子に加え、ラズベリーパウダーやアーモンド、チョコパールなど10種のトッピングから4品を選べる贅沢な一品。その名の通り「罪悪感」を覚えるほどのおいしさです。
ONE MORE BITE
- 場所
- ヴァイキングホール(レストラン棟)1F
- 営業時間
- 10:00〜21:00(L.O)
まさに北欧スタイル! 夜景もきれいな屋外レストラン
北欧の人々は、長く寒い冬が明け、心地よい陽が降り注ぐ季節が来ると、自然の中でBBQを楽しむのだそうです。そんな北欧気分を体験できるのが屋外レストラン「UTEPILS」。ノルウェー語で「太陽の下でビールを楽しむ」という意味で、自然と共生する北欧の文化が感じられます。
アイスクリームのような見た目がおもしろいスウェーデンのスナック「ミートボールワッフル」(800円)を注文。中身はミートボール、そしてマッシュポテトにクリームチーズソースを絡め、ピンクペッパーがよいアクセントになっています。UTEPILSではグリル用食材も販売されていて、専用のコンロでBBQ(UTEPILS GRILL 2,800円〜)も楽しむことができます。
また、星空の下、ライトアップされた空間でいただくのもまた魅力的。どこかにムーミンのような妖精が潜んでいるかのような、幻想的なひとときです。
UTEPILS
- 営業時間
- 10:00〜20:00(L.O)
お隣には宮沢湖を見下ろせる天然温泉もあり!
メッツァビレッジを堪能したあとには、徒歩約5分の距離にある天然温泉「宮沢湖温泉 喜楽里別邸」でゆったりするのもおすすめです。
泉質はアルカリ性単純温泉で、肌の角質を取る美肌効果が期待できます。また、デトックス効果抜群の岩盤浴やプルガマサウナも備え、露天風呂からは宮沢湖を眼下に眺めることもできますよ。
宮沢湖温泉 喜楽里別邸
- 住所
- 埼玉県飯能市大字宮沢27-49
- 営業時間
- 9:00〜24:00(最終受付23:00)
- 定休日
- 年数回不定休
- アクセス
- 西武新宿線飯能駅北口よりバスで約10分
- 料金
- 大人1,000円〜 子供860円〜 ※平日限定夜間割引料金18:00〜あり ※小学生未満のお子様の入館・ご利用不可
ムーミンバレーパークもオープン!
メッツァビレッジを宮沢湖沿いの遊歩道を進むと、2019年3月16日にオープンした日本初のムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」につながっています。
物語に登場する灯台や水浴び小屋、ムーミンの物語がライブエンターテインメントとして繰り広げられる「エンマの劇場」ほか、物語の世界を体感できる冒険と思索の「おさびし山」など、子どもも大人も楽しめる施設が盛りだくさんです。チケットは事前予約制になっているので、公式WEBサイトよりご購入を!
ムーミンバレーパーク
- 住所
- 埼玉県飯能市宮沢327-6
- 営業時間
- 10:00〜20:00
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- 西武池袋線飯能駅よりバスで約13分
- 入園料
- 大人1,500円 子供1,000円 3歳以下無料
- チケット
- 入園チケットの購入はこちら【7月11日までの入園は400円割引、7月12日以降は200円割引!】
メッツァビレッジ
- 住所
- 埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ
- 営業時間
- 10:00〜21:00(マーケットホールは〜20:00)※各施設の営業時間は季節や天候などで変更になる場合もあり
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- 西武池袋線飯能駅北口よりバスで約13分、メッツァ停留所下車約1分、JR八高線東飯能駅東口よりバス(土日祝のみ)で約12分
- 入園料
- 無料
北欧ブランド雑貨のショッピングを楽しんだり、北欧風のグルメを味わったり、ワークショップに参加したり…。湖畔に広がるメッツァビレッジで、家族や友人と様々な北欧体験をしてみませんか?
取材・写真・文/木村雄大
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご利用の際は公式ホームページなどでご確認ください。
※(税抜)表示以外の価格はすべて税込価格です。価格はあくまでも参考価格で、時期などによって変動する場合があります。