倉敷・美観地区でたくさんのかわいいに触れる! ときめく週末女子旅へ
岡山県倉敷市といえば、昔ながらの白壁や町家が残る、美観地区が人気。反面で、歴史情緒溢れる町並みゆえ「シニア向けのスポットばかりで若い女性は楽しめないのでは…?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません!
倉敷は、雑貨用途の「マスキングテープ」を生み出した「カモ井加工紙」の本拠地。そのため、マスキングテープの専門店や限定品が充実しています。また、岡山の地場産業でもあるデニムや帆布製品を扱うお店も多数。さらに、古い商家をリノベーションした雑貨店やカフェ、フルーツ王国・岡山産の果物をたっぷり使ったスイーツの店なども。つまり、様々な「かわいい」が揃うエリアなのです。
倉敷へのアクセスは、岡山からが便利。岡山は、新幹線(のぞみ・さくら)を使って新大阪から約50分、名古屋から約1時間40分、博多から約1時間45分と、関西エリア・九州エリアからもアクセスしやすい距離にあります。
また、岡山駅からは在来線で約17分で倉敷駅まで到着するため、岡山駅周辺を観光したあとに、電車で倉敷まで向かうルートもあります。
メインである美観地区へは、倉敷駅から徒歩10分程度で行くことができ、道も平坦なので迷う心配もありません。
一気にタイムスリップしたような感覚に浸れる倉敷エリア。観光はすべて徒歩で回ることができ、運転ができない人や、車での移動が苦手な人にもおすすめです。
ということで今回は、【今乙女が行くべき!】女子旅におすすめな、倉敷エリアのモデルルートをご提案します。
感性あふれる作品がいっぱい! 大原美術館でアートに触れて
倉敷にきたら、まず外せない存在が、大原美術館。クロード・モネやアンリ・マティスなどといったヨーロッパの近代絵画から、オリエントの古美術、現在も活躍する日本作家の作品まで幅広く展示されている美術館は、本館・分館・工芸館と三つの館に分かれている全国でも珍しい展示方法をとっています。
また、期間限定ごとのイベントも多数開催しており、過去には美術館をマスキングテープで装飾したり、館内で謎解きイベントなども開催されたのだとか!
チケットは一度購入しても、スタンプがまだ押されていない館へは、翌日以降でも入館可能なので「今日は本館をちょっとだけ見たい」「翌日、また分館だけ見に行こう!」など、来場者の希望にあった形で入館することができるのも嬉しいですね。
大原美術館
- 住所
- 岡山県倉敷市中央1丁目1-15
- 開館時間
- 9:00〜17:00
- 休館日
- 月曜日(ただし、祝日の場合は開館)
- 入館料
- 一般1,300円 大学生800円 高校・中学・小学生500円
胸がときめく!魅力満載の美術館オリジナルグッズ
美術館のすぐそばには、ミュージアムショップが隣接。館内の作品をモチーフにした商品や、一風変わったデザインのアーティストソックス、さらには開くと絵画が現れる折り畳み傘まで…。
ここでしか買えないマスキングテープや、グッズと一緒に渡すとさらに気持ちがこもって嬉しいレターセットまで。品揃えが豊富な店内は、見ているだけでも胸がときめきます。
大原美術館 ミュージアムショップ
- 住所
- 岡山県倉敷市中央1丁目1-15
- 営業時間
- 9:00〜 17:30
- 定休日
- 美術館の休館日に準ずる
プリンセスの世界へ。憧れのお姫様体験で気分もアップ!
アートの世界に触れた後は、女の子が一度は憧れる、プリンセスの世界へと足を踏み入れてみませんか。大原美術館から美観地区通りを抜けた先にある、「いがらしゆみこ美術館」です。
少女漫画雑誌「なかよし」で大ヒットした『キャンディ・キャンディ』の漫画家・いがらしゆみこの直筆原画や、新作『倉敷物語』のイラスト原画など、様々な作品が展示されています。
また、ここでの一押しは、なんといっても「お姫様体験」ができること!
いがらしゆみこが描くお姫様のドレスを実際に着ることができるということで、小さなお子様から80歳代の方まで、年代を問わず大好評です。
ドレスは様々な色や柄が揃い、サイズに合わせて豊富に用意されています。入館料+1,000円で誰でも体験することが可能です。また、携帯での撮影なら無料でしていただけるので、手軽にこんな素敵な写真を数枚撮ってもらえます。
その他にも、プリンセスフォトや着物レンタル、倉敷物語の主人公である「ちまんちゃん」の衣装体験ができる「矢絣はかま体験」など、様々なコンテンツが充実。お友達と一緒に、ワイワイ盛り上がること間違いなし!
プリンセスの街・倉敷で、お姫様の世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。
いがらしゆみこ美術館
- 住所
- 岡山県倉敷市本町9-30
- 開館時間
- 10:00~17:00(GW・夏休みは9:00~18:00 )
- 入館料
- 大人/600円 中高生/400円 小人/300円 ※3歳以下は入館無料
- 休館日
- なし
町家喫茶でいただく、名物絶品カレーランチ
「そろそろお腹がすいてきたな…」そんなお昼の時間。ぜひおすすめしたいのが、美観地区通りにある町家喫茶・三宅商店です。平日でも待ち時間ができるほどの人気の理由は、一度食べたら忘れられないと評判のランチメニュー「三宅カレーセット」1,200円(税別)の存在があるから。
自慢の三宅特製カレーは、食べると少しピリ辛ですが、のちに広がる甘さが癖になる、とまらない美味しさ。トッピングされた野菜が、彩りも鮮やかに口の中で存在感を発揮。いくら食べても罪悪感がなく、かつボリュームも大満足な一品。
さらに、スープ、浅漬け、プチデザートとコーヒーまでセットに。食後には美味しいデザートでお口直しもできちゃいます。
この充実ぶりで1,200円とは、お得すぎて驚きの一言。
倉敷を訪れた際は、三宅商店の絶品カレーをチェックしてみてください!
町家喫茶 三宅商店
- 住所
- 岡山県倉敷市本町3-11
- 営業時間
- 11:30〜17:30/11:00〜19:30(土曜日)/8:30〜17:30(日曜日)
※季節によって営業時間が変わります
- 定休日
- なし
見ているだけでも楽しい路地裏散策!
美観地区と一言で言っても、実は様々な路地が入り組んでいます。少し奥側に入ると、また一層違った雰囲気が味わえるのも、倉敷の魅力。表通りを抜けた奥の路地裏には、ここ2~3年以内に開業されたお店が多く並びます。古風さも残しながら、最新のオシャレな雑貨や、ここにしかないお土産品などが盛りだくさんです。
デニム×キャラクターに注目!「倉敷デニムストリート きゃら工房」
倉敷で有名なものといえば、やっぱり「デニム」ですよね。そんなデニムを使用した、かわいいキャラクターグッズを取り揃えているのが、こちらの「きゃら工房」です。
1号店である「倉敷デニムストリート」の別館として、2年前にオープンしたこのお店。路地裏にあるため少しだけ見つけにくいのですが、お店の前にいる大きなベアが目印になります。
ひとつずつ手作りで作られたベアストラップや、見た目だけだとまるでデニム?と思わされる一風変わったデザインの「デニムカステラ饅頭」など、オリジナル商品も充実しています。
目を惹く可愛いキャラクターグッズたちに、「かわいい〜」の連呼が止まらないこと、間違いなしです。
倉敷デニムストリート きゃら工房
- 住所
- 岡山県倉敷市本町5−3
- 営業時間
- 9:30〜17:30
(※2018年12月6日〜翌3月5日は10:00〜17:00)
- 定休日
- なし
工夫と想いがいっぱいのマスキングテープ屋さん「TANE」
美観地区の東側にある記念日通りを進むと、マスキングテープのお店「TANE(タネ)」が現れます。店内に置かれたミニクーパーが印象的なこのお店は、もとは車庫だった建物を1から改造したもの。今から約5年前にオープンしました。
マスキングテープがずらりと並ぶ陳列棚や、窓以外の装飾はすべて、日曜大工が好きだったというオーナー・種子嶋(たねがしま)さんの手作りというから驚きです。
お店を始めた当初は今ほど有名ではなかったマスキングテープ。それでも、「倉敷の物を知ってほしい」という想いから、カモ井加工紙の商品だけにこだわり、仕入れを行っていたのだとか。
結果、店内はすべてカモ井加工紙のマスキングテープのみが販売され、その魅力に引き寄せられた人たちが、国内外問わず、今日もTANEへと足を運びます。
「僕はもともと酒屋をやっていまして、商売が好きなんです。毎日色んなお客さんと話して、意見を聞くことで、どうすればお客さんが喜ぶかを考えることができる。その時間も楽しいですね」と、オーナーの種子嶋さん。
500円(税別)で出来るマスキングテープのデコレーション体験も、種子嶋さんのアイディアのひとつ。店内で300円(税別)のマスキングテープと200円(税別)の収納箱を購入したお客様なら、どなたでも体験することができます。(4名以上は要予約)
普段持っていないような柄や可愛いマスキングテープを使って自分だけのオリジナル収納箱をつくれると、お客さんからも大好評。できた作品は、もちろんそのまま持って帰ってお使いいただけます。
ぜひこの機会に、「TANE」で、自分だけのオリジナル収納箱をつくってみてはいかがですか?
TANE
- 住所
- 岡山県倉敷市本町5-12
- 営業時間
- 10:00〜18:00
- 定休日
- 火曜日(※年末年始の振り替え等でお休みさせて頂く事があります。)
地元作家の雑貨とかわいい小物が集まるお店「みうち雑貨店」
かわいい雑貨、小物に出会いたい!という人におすすめなのが、「みうち雑貨店 miuchi」です。元々ここには、店主のお父様が営んでいた理髪店がありました。当時と同じように人が集う場所にしたいという想いから、雑貨屋さんへと改装。わずか4坪ほどの店内には、地元・岡山の作家さんによる作品がずらりと並んでいます。
「雑貨はもともと好きだったけれど、父の手仕事と作家さんのぬくもりのある品に通じるものがある気がしたんです」と話すのは、店主の山下さん。
お店には、コーヒーや紅茶を飲める小さな喫茶スペースも併設。山下さんの優しい人柄に触れつつ、こだわりある県内作家さんの作品を思う存分楽しむことができます。
みうち雑貨店 miuchi
- 住所
- 岡山県倉敷市本町5-12
- 営業時間
- 10:00〜17:00
- 定休日
- 水曜日、不定休
SNS映えスイーツならここ!安心・安全にもこだわった「はれもけも」
路地も歩き回ったし、ちょっと一息…。そんなときにおすすめなのが、スイーツカフェ「はれもけも」です。
掲げられている「季節の旬のものを、一から手作りで」というコンセプト通り、店内に並ぶ商品は、どれもパティシエがキッチンで手間暇かけて作り上げたものばかりです。
中でもひときわ目を引くのが「ジャースイーツ」と呼ばれる、ガラス瓶に入ったスイーツたち。カラフルな層になったかわいらしい見た目と、手を汚さずそのままスプーンですくって食べられるお手軽さが魅力で、Instagramでも話題になっています。
さらに、2階には広々としたイートインスペースが用意されており、購入したジャースイーツをのんびりくつろぎながらいただくこともできます。
コンセントや充電器、クッションやブランケットまで用意され、無料のWi-Fiもさくさく。足元の芝生がさらにリラックス感を引き出しています。
色鮮やかなイラストで飾られた壁や、近くに並ぶ小物たちとこんな風に写真を撮るのもかわいいですよね!
ジャースイーツに入れるフルーツは、その時期一番美味しいものを仕入れて使用。季節や年によって仕入れるものはその都度異なります。春夏秋冬、いつ訪れても楽しめるのが、嬉しい工夫ですよね。
倉敷での路地散策の休憩にぴったり。かわいいジャースイーツと、広々としたカフェスペースで癒されましょう。
はれもけも
- 住所
- 岡山県倉敷市阿知2丁目17-16
- 営業時間
- 11:00〜18:00(金曜日は19:00〜22:00まで夜カフェも営業中)
- 定休日
- 原則的に月曜日(祝日の場合は営業。翌日火曜を休業)
隠れ古民家で食べる温かい手作りの味「常衛門食堂」
昼は定食屋さん、夜は豊富なメニューの揃う居酒屋さんとして、数年前にオープンした古民家食堂、常衛門(つねえもん)。路地裏にひっそりと佇む狭い路地を進むと、控えめな看板がひょこっと顔を出します。奥へ進むと、お庭に囲まれた立派な古民家を発見!
「本当に見つけにくい場所にある」とお客さんから言われるほどの隠れ家食堂、見つけた時の感動はひとしおです。
オーナーがつくるご飯は、どれも絶品。手作りならではのあたたかい味が楽しめます。 特にポテトサラダは、塩・マヨネーズ・お酢で味付けされたシンプルながらも、さっぱりと食べれる酸味が魅力で、お酒のおつまみにもぴったり。
ボリューム満点のカニクリームコロッケ(500円・税込)は中のソースがとろっとろで、お店にきたら一度は食べたい一品です。卵焼き(300円・税込)も、一人分にちょうどいい大きさで、ちょっとつまみたいときに最適です。
常衛門食堂
- 住所
- 岡山県倉敷市阿知2丁目22−2
- 営業時間
- 火曜日~土曜日:昼11:00〜売り切れ次第/夜18:00〜21:00L.O.
日曜日:昼11:00~売り切れ次第/バータイム15:00~/夜18:00〜21:00L.O.
- 定休日
- 月曜日
手みやげにも!岡山フルーツサンドなら「もとや」で決まり
倉敷のまちをたっぷり周遊した締めくくりにおすすめなのが、倉敷駅前に2018年1月にオープンしたばかりのサンドウィッチ店「もとや」です。
こちらは、店頭のみでしか購入できないフルーツサンドが魅力のひとつ。一目見ると思わず食べたくなる、とっても可愛らしい見た目から、Instagramでも話題に。連日多くのお客さんで賑わっています。
倉敷の人に愛されるものを提供したい…そんな思いから、「男性も女性も好きな、フルーツを使ったサンドウィッチなら手軽に食べられるのではないか」と考案されたフルーツサンド。イチゴ・キウイ・バナナがごろっと入っており、見た目だけでなくその食感も楽しめます。
植物性油脂を混ぜず、動物性のものだけを使っている生クリームは、甘みや酸味が少ないため、主役のフルーツを邪魔しない優しい味に仕上がりました。
ちなみにもとやの生クリームは乳脂肪分42%。市販では相当高いレベルなんだそう…!
さらに、周りを囲むパンには、岡山にあるパン屋「岡山木村屋」製のものを使用。国産小麦100%のしっとりとした食感を重要視して作られているそうです。
帰りの新幹線でのお供にもピッタリ。ぜひもとやのフルーツサンドをご賞味ください。
もとや
- 住所
- 岡山県倉敷市阿智1-7-2 西ビル2F
- 営業時間
- 11:00~果物がなくなり次第終了
- 定休日
- 水曜日
翌日行くならこんな場所!倉敷周辺のおすすめ観光エリア
岡山地元民に人気のお洒落エリア!注目の「問屋町(といやちょう)」
JR岡山駅から一駅の「北長瀬」駅から歩いて5〜10分ほどの場所にあるのが「問屋町」。ここはまだ観光客にはあまり知られていない、県民おすすめのおしゃれエリアです。
その名の通り、繊維関係の卸問屋が集まる街でしたが、近年は倉庫を改装したカフェや古着屋、雑貨屋などが多数オープン。歩くごとに足を止めてしまう、かわいいお店がたくさん並んでいます。
飲食店はカフェやカレー、イタリア料理などの個性的なお店が充実。問屋町でしか食べられないグルメも、楽しみのひとつになりますね。
問屋町から岡山駅までは電車でおよそ4分、車でも15分程度。帰りの時間を気にすることなく、思う存分、ショッピングやカフェを楽しむことができるので、女子旅の締めにもぴったりです。
まだまだある!倉敷周辺のおすすめ観光スポット
児島ジーンズストリート
倉敷市南部にある、「国産ジーンズの聖地」。国産ジーンズ発祥の地として知られる児島に、2009年「児島ジーンズストリート」が誕生。旧野﨑家住宅前から味野第2公園までの約400メートルの間に、地元ジーンズメーカーのショップが連なります。通りのあちこちでジーンズがモチーフとして使われ、フォトジェニック。ジーンズショップ以外にも魅力的な店が集まり、散策スポットしても人気です。最寄駅は、JR瀬戸大橋線の「児島駅」。倉敷駅からは、岡山駅を経由して1時間ほどで行けます。
直島
島内に現代美術作品が点在する「アートの島」として人気。直島の所在地は香川県ですが、岡山県内からのアクセスも簡単です。倉敷から直島へ行く場合は、直島行きのフェリーが発着する宇野港を目指しましょう。宇野港は、JR岡山駅から宇野みなと線に乗り換えて約50分の「宇野駅」から、徒歩約5分の場所にあります。
思わず乙女心をくすぐるアイテムやお店がたっぷりの、岡山・倉敷旅。1泊2日のルートでも、大満足の旅ができること間違いなしです。ぜひお友達を誘って、週末の女子旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
取材・写真・文/太田知奈美/ich
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご利用の際は公式ホームページなどでご確認ください。