品川駅から京急線で最短約12分、浜松町駅からモノレールで最短約13分という好立地な場所にある東京の玄関口「羽田空港」。飛行機に乗る人はもちろん、食事や買い物、景色を楽しむために訪れる人も多いスポットです。
今回は、その「羽田空港」の各ターミナルにあるグルメやショップ情報、展望デッキや搭乗ゲート通過後に楽しめるスポットまで幅広くご紹介します。
目次
「羽田空港」の3つのターミナルをチェック
「羽田空港」のターミナルは全部で3つ。「第1ターミナル」「第2ターミナル」は、3〜5階にレストランやショップが軒を連ねており、最上階にそれぞれ展望デッキを設けています。晴れている日は第1ターミナルのデッキから富士山を望むことも。
国際線「第3ターミナル」には、「EDO MARKET PLACE(エド マーケットプレイス)」という江戸の街並みをイメージしたエリアがあるのが特徴。江戸の中心にあった当時の日本橋を半分サイズで復元した橋も設置されています。
第1、第2ターミナルの見どころ&目移り必須の多彩なグルメや限定品
飛行機×滑走路×空の大パノラマを楽しむ「展望デッキ」
まずは、飛行機が空へ旅立つ姿を間近で見れる展望デッキへ。第1ターミナルの展望デッキは6階と屋上にあり、4本の滑走路を一望することができます。
天気の良い日に見られる夕日も絶景。空港の周りには大きな建物がないので空が遠くまで見渡せます。だんだんと沈む夕日や刻々と変化していく夕焼けの空を楽しむのもおすすめです。
さらに天候条件が良い時には富士山を望むことも。第1ターミナルの展望デッキは、富士山の見晴らしが良好なスポットとして国土交通省が「関東の富士見百景」に認定した地点でもあります。
第1ターミナル 展望デッキ
- 場所
- 第1ターミナル 6階、R階
- 営業時間
- 6:30~22:00
第2ターミナル5階の展望デッキは夜に行くのがおすすめ。足元がライトアップされて、幻想的な雰囲気が漂います。夜空に飛び立つ飛行機を眺めながら、羽田空港ならではの夜景を楽しみましょう。
第2ターミナル 展望デッキ
- 場所
- 第2ターミナル 5階
- 営業時間
- 6:30~22:00
Hitoshinaya(第1ターミナル)
第1ターミナルの2階出発ロビーには、和食のお店「Hitoshinaya(ひとしなや)」があります。早朝5時30分から15時まで朝食を楽しめる「あさごはん」や、北海道のそば粉を100%使用したそばを提供する「十割そば」、とろたく丼専門の「どんぶり」と、店内が3つのエリアに分かれています。
「あさごはん」エリアで提供される「茶漬膳」(1,700円)は、皇室の献上米として選ばれていた千葉県産の減農薬こしひかりを釜で炊いた多古米(たこまい)や、季節によって変わる8種類の小鉢を味わうことができます。
丁寧につくられた日本食に、心も体もほっと一息つけるはず。朝5時30分より営業しているので、早朝から空港利用で朝ごはんをしっかり食べたい方にもおすすめです。
Hitoshinaya
- 場所
- 第1ターミナル 2階 出発ロビー 22
- 営業時間
- ・あさごはん:11:00~14:30(L.O.14:00)
・十割そば:11:00~14:30(L.O.14:00)
・どんぶり:11:00~14:30(L.O.14:00)
エアポートグリル&バール(第2ターミナル)
第2ターミナル4階にある「エアポートグリル&バール」では、飛行機の離着陸を眺めながらハンバーグを味わえます。
人気メニューは、肉々しい黒毛和牛と肉汁をぎゅっと閉じ込めた合挽肉の2種ハンバーグを100gずつ味わえる「黒毛和牛と合挽のデュエットハンバーグ」(1,780円)。オニオンソースをハンバーグにかけて、絡み合った肉汁とともにじっくりと堪能できる一品です。薬味に「葉わさびのクリーム」「ドライトマトと塩レモン」「食べるお醤油」の3つが用意されており、さまざまな味で料理を楽しめるのも魅力。
カウンター席から飛行機の離着陸を目の前で眺めるために、席が空くまで待つ人もいるそう。予約はできないので、カウンター席を利用したい方は早めの来店がおすすめです。
エアポートグリル&バール
- 場所
- 第2ターミナル 4階 マーケットプレイス 3
- 営業時間
- 11:00~20:30(L.O.20:00)※2023年6月現在、時間を短縮して営業中
カフェ&ダイニング「フライヤーズテーブル」(第2ターミナル)
友達や家族とゆったり優雅な時間を過ごしたい人は、第2ターミナル直結のホテル「羽田エクセルホテル東急」内にあるカフェ&ダイニング「フライヤーズテーブル」のアフタヌーンティーがおすすめ。
プレートを滑走路に見立てたミニ飛行機シューがセットになっており、サンドイッチなどのセイボリー6種類、スコーン3種類、デザート6種類と合計15種類の料理、約10種類のドリンクを楽しむことができます。
アフタヌーンティーは時間制ではないので、ゆっくりと食事やおしゃべりを楽しむのにぴったりです。
羽田エクセルホテル東急 カフェ&ダイニング フライヤーズテーブル
- 場所
- 第2ターミナル 2階 出発ロビー直結
- 営業時間
- ・ブレックファースト 6:00~10:00(L.O.9:30)
・ランチ・アフタヌーンティー11:30~15:00(L.O.14:30)
※この時間内であればアフタヌーンティーの時間制限はなし
・ディナー 17:30~23:00(L.O.22:30)
※2023年6月現在、時間を短縮して営業中
足湯カフェ&ボディケアLUCK(第1ターミナル)
歩き疲れたら、足湯カフェでひと休みしましょう。第1ターミナル3階にある「足湯カフェ&ボディケアLUCK(ラック)」は、一人用の足湯を設置したリラクゼーションカフェです。
飛行機の待ち時間などにも利用しやすくおすすめなのが、「足湯45分コース」(1,100円)。ただ足湯に浸かれるだけではなく、効能別に選べる天然ハーブの入浴剤や、8種類あるオリジナルブレンドのハーブティーのアロマ効果で、さらにリラックスすることができます。
各足湯スペースにはそれぞれデスクが備わっているので使い勝手もよく、リモートワークで活用する人も。
そのほか、最短10分~施術可能のボディケアやドライヘッドスパ、ハンドトリートメントなどボディケアの種類も豊富。日頃の疲れや、旅の疲れをここでしっかりと癒すことができます。
足湯カフェ&ボディケアLUCK
- 場所
- 第1ターミナル 3階 ターミナルロビー(南)5
- 営業時間
- 10:00~20:00(L.O.19:30)
南青山 Shosaikan(第1・2ターミナル)
羽田空港で、大切な人へのギフトを選ぶのもおすすめです。第1ターミナル、第2ターミナルの両方にある文具店の老舗「南青山 Shosaikan(ショサイカン)」では、文具をはじめとしたハイセンスで機能性の高い商品を取りそろえています。
羽田空港限定の「ガラスペン」(29,700円)は、コーヒーをこよなく愛する作家が手掛ける世界最古のコーヒー農園があると言われているジェルジェルツー村の名前を冠した「Jerjertu Coffee(ジェルジェルツーコーヒー)」とのコラボ商品。ガラスの中の羽をイメージしたモチーフと鮮やかな青色が特徴的なこのガラスペンは、大切な人へのプレゼントにも、自分へのご褒美としてもぴったりの一品です。
南青山 Shosaikan
- 場所
- 第1ターミナル 3階 マーケットプレイス 7
第2ターミナル3階 マーケットプレイス 15 - 営業時間
- 10:00~17:00
※2023年6月現在、時間を短縮して営業中
Tokyo's Tokyo(第2ターミナル)
ほかにも、羽田空港内にはもらってうれしいギフトやお土産が盛りだくさん。第2ターミナル3階にある「Tokyo's Tokyo(トーキョーズ トーキョー)」では、スヌーピーと羽田空港のコラボキーホルダーやステッカーを手に入れることができます。
羽田空港限定の「スヌーピー×羽田空港コラボ アクリルキーホルダー」(660円)と「ステッカー」(550円)は全10種類。スヌーピーやチャーリー・ブラウンなど人気キャラクターが飛行機に乗っているデザインや、パイロットに扮したスヌーピーと羽田空港の頭文字「HND」と描かれたデザインが特に人気です。
Tokyo's Tokyo
- 場所
- 第2ターミナル 3階 マーケットプレイス 17
- 営業時間
- 10:00~17:00 ※2023年6月現在、時間を短縮して営業中
まだまだあります!羽田空港のお土産情報
第3ターミナルの見どころを紹介&新スポット「羽田エアポートガーデン」
国際線が離着陸する、第3ターミナルでは、江戸の街並みを再現した「EDO MARKET PLACE(エドマーケットプレイス)」を中心に、日本ならではの食や土産店が並んでいます。また、2023年1月にオープンした空港直結の「羽田エアポートガーデン」にも多彩なお店がずらり。こちらも見逃せない観光スポットになっています。
はねだ日本橋(第3ターミナル)
第3ターミナルでは、19世紀前半の「日本橋」を復元した橋が設置されており、実際に渡ることができます。実際の約半分のサイズで、壁面には当時の日本橋のにぎわいなどが描かれた「江戸図屏風(えどずびょうぶ)」も。反対側は出発ロビーが見渡せます。
橋を渡った先には「お祭り広場」があります。広場には壁一面に木札が掛けられたコーナーも。書かれているのは、ターミナルを訪れた人々たちがさまざまな言語で綴った自身の夢や願い事の数々。メッセージに元気づけられたり、励ましてもらえたりする空間です。
「お祭り広場」のある5階から4階に下りると飲食店がずらり。軽食だけでなく、和食・洋食・中華などバラエティ豊富なグルメが味わえます。
茶寮伊藤園(第3ターミナル)
第3ターミナル4階にあるのは、茶屋「茶寮伊藤園」。ここでは縁台に腰掛けて、和のスイーツを堪能することができます。
抹茶、ほうじ茶、ミックスの3種類のソフトクリームから選べる「白玉あずきソフトクリーム(抹茶、ほうじ、ミックス)」(700円)は、ライスクリスピーの上に、お好みのソフトクリームと白玉、小豆、シガーがトッピングされたパフェのようなスイーツ。抹茶やほうじ茶の上品な風味を楽しめる一品です。
注文を受けてから1杯ずつ、丁寧にたてて提供してもらえる「お抹茶」(800円)には、伊藤園の手がけるお茶「華の宴(はなのえん)」が使用されており、まろやかな味わいを堪能できます。お茶菓子には、黒糖のコクとこしあんの甘み広がる「烏羽玉(うばたま)」が添えられています。
注文を受けてから作られる、出来立てのお茶やスイーツでほっと一息つきましょう。
茶寮伊藤園
- 場所
- 第3ターミナル 4階 江戸小路 37
- 営業時間
- 8:00~20:00 ※時期によって営業時間の変動あり、詳細は店舗へご確認ください
博品館TOY PARK(第3ターミナル)
第3ターミナル5階にある「博品館TOY PARK」は、銀座に本店を構える玩具専門店。本店同様に、子どもから大人まで楽しめるおもちゃや、羽田空港ならではの飛行機にまつわる商品を多く取りそろえています。
日本の航空会社だけではなく、海外の航空会社の飛行機模型やキーホルダー、フライトタグもあり、空港らしい品がそろっています。飛行機好きな人へのお土産としても自分用のプレゼントにもおすすめ。
店内の「RACING PARK」には、ひと際目をひく巨大なサーキット場が!全長50メートルの迫力あるコースの上をスロットカーが走ります。
スロットカーは貸出無料、持ち込みも可能なので、誰でも5分200円で走行を楽しむことができます。店内で販売もされており、タイヤを変えるなどの改造をして速さを極める人も。スロットカーのために空港まで頻繁に足を運ぶ人もいるほど、大人も子どもも夢中になれるおもちゃです。
博品館TOY PARK
- 場所
- 第3ターミナル 5階 TOKYO POP TOWN 47
- 営業時間
- 10:00~21:00 ※2023年6月現在、時間を短縮して営業中
展望デッキから国際線が旅立つ姿を眺める(第3ターミナル)
第3ターミナルの展望デッキからは、国際線の飛行機の陸着陸を見られます。
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、一時期は国際線の飛行機の便数が減少したものの、徐々に回復しています。大空へと旅立つ航空機を眺めて海外旅行に思いを馳せたり、写真を撮ったりして過ごすことができます。
第3ターミナル 展望デッキ
- 場所
- 第3ターミナル 5階
- 営業時間
- 24時間
2023年にオープンした空港直結の新名所「羽田エアポートガーデン」
約70もの店舗が並び、日本の伝統工芸品や日本ならではの雑貨、各地のご当地グルメ・お土産などが集まる「羽田エアポートガーデン」。日本人も楽しめるこだわりの商品がずらりと並び、見どころ豊富なスポットになっています。
羽田エアポートガーデン内の「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ 羽田空港」には、天然温泉を楽しめる温浴施設も併設。宿泊者以外も利用できるので、開放感たっぷりの露天風呂で1日の疲れを癒すのもおすすめです。
羽田エアポートガーデンの見どころはこちらでチェック!
出発間際まで羽田空港を満喫!搭乗ゲート通過後のおすすめスポット
CHAYA Café Organic coffee & Bread(第1ターミナル)
羽田空港には、セキュリティチェック後のエリアにも魅力的なお店が並んでいます。飛行機に乗る前に、ぜひ足を運んでほしいのが「CHAYA Café Organic coffee & Bread(チャヤカフェ オーガニックコーヒー アンド ブレッド)」。第1ターミナル南ウイングの出発ゲートにある「イセタン羽田ストア(レディス)」内にお店があります。
紙素材のストローやドリンクの蓋を使用するなど、積極的にサステナブルな取り組みをしているお店で、オーガニックな素材を使用した豊富なメニューにも注目。
なかでも、小腹が空いた時におすすめなのがスムージー。水・甘味料・動物性食材を使用ぜず、とても贅沢な商品です。一番人気の「トリプルベリー&沖縄アセロラ」(990円)は、ラズベリーの甘酸っぱさをアーモンドミルクがやさしく包み込み、なめらかな舌触り。甘すぎずマイルドな味で、ビタミンEがとれるのもうれしいポイントです。
イセタン羽田ストア(レディス) CHAYA Café Organic coffee & Bread
- 場所
- 第1ターミナル 南ウイング 出発ゲート
- 営業時間
- 8:00~19:00 ※2023年6月現在、時間を短縮して営業中
PIER(ピア)63番ゲート前(第2ターミナル)
時間がなくて、旅行先への手土産を買い損ねたとしても、出発ゲートラウンジ内にもお土産ショップがあるので安心。第2ターミナル2階「PIER 63番ゲート前」には、羽田空港限定の商品も扱う洋菓子店などが3店舗並んでいます。
おすすめは、洋菓子ブランド「東京ミルクチーズ工場」が作る人気商品「ソルト&カマンベールクッキー」(10枚入り 1,080円)。北海道産牛乳とフランス産のゲランドの塩を使った生地に、カマンベールチーズのチョコレートをサンドしたこのクッキー。さくっとした生地と口の中に広がる塩気とチーズチョコレートの甘さが絶妙なお菓子です。
ピア 63番ゲート前
- 場所
- 第2ターミナル 2階 国内線出発ゲートラウンジ(南)121
- 営業時間
- 7:00~18:00 ※2023年6月現在、時間を短縮して営業中
搭乗までの待ち時間はラウンジで贅沢に過ごす
羽田空港には各ターミナルにそれぞれ3つずつラウンジが用意されています。
静かな空間で快適に過ごせるだけではなく、好きなタイミングで好きなだけドリンクを楽しめるフリードリンクコーナーや、化粧室、シャワールームを設けているところも多く、なかには仮眠や荷物の整理などができる個室の多目的スペースを備えたラウンジも。
通常、各ラウンジの利用には料金(大人1,100円)がかかりますが、お手持ちのクレジットカードがラウンジと提携していれば、無料でサービスをうけられることも(対象のカードと当日の航空券や半券の提示が必要)。空港利用の際は、あらかじめお手持ちのクレジットカードのサービス内容を確認しておきましょう。
※楽天ブラックカード・楽天プレミアムカード・楽天ゴールドカードの会員様(家族カード会員様含む)も無料でラウンジが利用できます。詳細は楽天カードの「国内空港ラウンジ」紹介ページでご確認ください。
羽田空港には、空港だからこその楽しみ方が満載。週末のお散歩がてらに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。広い敷地内には見どころも多く、東京観光のひとつとして存分に満喫できるはずです。
羽田空港
- 住所
- 東京都大田区羽田空港
- アクセス
- 京浜急行・東京モノレール「羽田空港第1・第2ターミナル」駅、「羽田空港第3ターミナル」駅より直結
- 公式サイト
- 羽田空港
取材・文/Fujico 撮影/三原 久明