“山のリゾート”で2つの温泉を堪能!全室温泉付きのスモールラグジュアリー「ふふ 箱根」宿泊記

ふふ箱根 温泉大浴場

東京から少し足を伸ばすだけで、自然と温泉が堪能できる関東屈指の観光地・箱根エリアに、注目のラグジュアリーリゾート「ふふ 箱根」が2022年1月に誕生しました。

スモールラグジュアリーブランド「ふふ」の中でも、温泉と食が特徴的。すべての客室に温泉内風呂が備わり、箱根連山の絶景を望む温泉大浴場とは異なる2つの泉質を体験できます。

そして、料理は厳選食材を使ったメニューから好きなものを選べるプリフィックススタイルという、新しいスタイルを採用。

心ゆくまで温泉を満喫し、自分好みの日本料理を味わえる“山のリゾート”「ふふ 箱根」で過ごした大人の旅をご紹介します。

 

箱根連山を望む贅沢な温泉リゾート「ふふ 箱根」

ふふ箱根

「ふふ 箱根」が位置するのは、箱根登山鉄道・強羅(ごうら)駅からタクシーで約5分の場所。強羅駅から無料の送迎もあります。(要予約)

ここ強羅は、岩の多い地形が特徴。一説に、ゴロゴロとした岩、亀の甲羅のように地盤が硬いことが地名の由来になったともいわれています。

「森林の香り 岩と草花 箱根連山が広がる山のリゾート」をコンセプトに、この土地をイメージした岩や石を、館内のアートやインテリアに取り入れています。

ふふ箱根

到着して暖簾をくぐると、迎えてくれるのは、印象的な小松石のオブジェと西陣織の老舗「HOSOO」のタペストリー。

小松石とは、約400年前の箱根火山の噴火で生まれた神奈川県真鶴(まなづる)でしか採れない希少な石材で、関東南部では古くから利用され、江戸城の石垣などにも使われているそう。

ふふ箱根 ロビー

本館「山瑠璃」3階のロビーに上がると、正面に優雅な箱根連山が! 明神ヶ岳や明星ヶ岳、金時山と箱根を代表する山々を見晴らせます。

ふふ箱根 ロビー

岩石をダイナミックに配したロビー。大自然と調和するように、木々の香りと自然の光に包まれたやわらかい和の雰囲気が作られています。

そのまま客室に案内してもらい、チェックインはお部屋で行いますが、このロビーで雄大な山々を堪能しながら済ませることもできます。

ふふ箱根

「ふふ 箱根」は地形に沿って建てられ、庭を囲うように、本館と3つの客室棟からなります。

ロビーやレストランのある本館「山瑠璃」、一ノ棟「欅(ケヤキ)の実」、二ノ棟「楢(ナラ)の芽」「椛の葉」、三ノ棟「杉の梢」。棟の名称は、敷地内に生息する樹木から名付けられています。

ふふ箱根

この土地にもともとある木や植物、石や岩を取り入れたお庭。訪れた9月中旬、少し色づいてきた木々に秋の気配を感じました。さらに季節が進むと、美しい紅葉など、また違った表情を楽しめそうです。

ふふ箱根

そして、棟をつなぐ渡り廊下は、夜になると灯籠が灯り、心地よい風と虫の音が聞こえてきました。

 

全室、温泉付き・50平米以上の贅沢な客室

「ふふ 箱根」の客室は39室すべてがスイートルーム仕様で、8タイプが用意されています。いずれのお部屋も贅を尽くし、箱根の豊かな自然を身近に感じることができます。

ふふ箱根 アメニティ

客室に入ると、アロマオイルを染み込ませた小松石が。箱根の自然をイメージした木々の香りが、部屋全体をふんわりと包み込みます。

ふふ箱根 客室

こちらは、8タイプの中でいちばん広い、約102~120平米の「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。リビングとベッドルームが分かれていて、最大4人まで宿泊可能です。

リビングには大きなソファーやデイベッド、テーブルセットを悠々と配置。「ふふラグジュアリープレミアムスイート」は、それぞれの客室棟の最上階にあり、大きな窓からは大自然を見渡せます。

ふふ箱根 客室

テラスもあり、箱根の山々を望みながらテラスでゆったりと過ごすのも素敵です。一部客室からは、お盆の時期には「箱根大文字焼」を見ることもできるそう。

ふふ箱根 客室

ベッドルームにはダブルサイズの2台のベッド。シモンズ社と共同開発したこだわりのマットレスは、程よい硬さで眠りの質を高めてくれます。

ふふ箱根 アメニティ

客室の冷蔵庫には、ウェルカムドリンクとしても振る舞われるオリジナルのハーブティーを用意。お茶菓子とともにまずはひと息。

タンブラーは、職人の手仕事によるガラスブランド「Sghr(スガハラ)」と「ふふ」のオリジナル。各地の「ふふ」で色が異なり、箱根は森林をイメージした松葉色です。

ふふ箱根 アメニティ
ふふ箱根 アメニティ

コーヒーも「ふふ」オリジナルで、酸味が少なく豊かな味わいのキリマンジャロブレンド。煎茶や和紅茶、冷蔵庫に用意されたビールやジュースなどもフリーと、うれしいサービスが揃っています。

ふふ箱根 温泉付き客室

そして、期待の全室にしつらえられた内風呂! 窓を開ければ、まるで露天風呂のように緑を感じられます。

大きな石造りの浴槽には、強羅温泉の湯が注ぎます。泉質はナトリウムー塩化物温泉で、潤いをキープしてくれる美肌の湯です。

浴槽の両サイドにはデイベッドが備わり、湯上がりにくつろぐことも。好きなときに何度でも温泉を堪能できます。

ふふ箱根 客室
ふふ箱根 インテリア

洗面台スペースも広々。ライトや引き出しの取っ手、アクセサリートレイなど、細部にも岩石があしらわれています。

ふふ箱根 アメニティ
ふふ箱根 アメニティ
ふふ箱根 アメニティ
ふふ箱根 アメニティ

もうひとつ、うれしいのが、手ぶらでもOKなほど充実したこだわりのアメニティ。シャンプー、コンディショナー、ボディソープは低刺激で肌に優しいオーガニック。松・ヒノキ・杉など、日本の木々をイメージした「ふふ 箱根」オリジナルの香りに包まれます。

クレンジング、化粧水、乳液にボディジェルまで用意。どれも保湿力が高く、肌がもっちりと潤います。さらに、館内のスパでも使用されている100%ナチュラル成分のハンドスクラブも。奈良県産のふわふわのヒノキパウダーとアロマの香りに癒やされます。

ふふ箱根 アメニティ
ふふ箱根 アメニティ

柔らかく着心地がいいシックなルームウェア。足袋と羽織、ロゴ入りのポーチも用意されています。館内はレストランも含め、このルームウェアでゆったりと過ごすことができます。

それとは別にパジャマも。肌触りのいいバスローブは、バスルームのデイベッドでくつろぐ際にも、湯上がりにも最適です。

ふふ箱根 客室

そして、ユーティリティボックスを全室に完備。飲み物の追加やタオルの交換なども、電話でオーダーすると、このボックスに入れておいてもらえます。顔を合わせず受け渡しできるので、くつろぎモードのときにも便利。

また、食でも高い評価を得ている「ふふ」。「ふふ 箱根」では、夕食は自分の好みで組み合わせられるプリフィックススタイルをとっています。チェックイン時にメニューの説明を受け、じっくり選んで用紙に記入し、ユーティリティボックスに入れておくと、スタッフがピックアップしておいてくれます。日本料理では珍しいプリフィックススタイルに、ますます期待が高まります。

 

「ふふラグジュアリープレミアムスイート」のほかにも、泊まってみたいお部屋を2つご紹介します。

 

プレシャススイート

「プレシャススイート」は館内に10室あり、1階は約61~67平米の客室にテラス付きで、定員は2名。

2~4階の客室は約73~77平米で、ゆったりとしたリビングがあり、どのお部屋も青々とした緑を間近に感じることができます。

ふふ箱根 客室
ふふ箱根 客室

室内の所々で目を引く岩。ベッドルームには岩と鏡が一体となったロックミラーが。

「プレシャススイート」も温泉が注ぐ広いお風呂にデイベッド、充実のアメニティが並ぶ洗面台を完備しています。

 

コンフォートプレミアムスイート

三ノ棟「杉の梢」の3階に3室ある「コンフォートプレミアムスイート」。こちらも約62平米あり、広々としたリビングとベッドルーム、温泉の出るバスルームに分かれています。

大きな窓の外には箱根連山や緑が広がり、日常の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな時間が流れます。

 

箱根連山が目の前に広がる絶景の大浴場

ふふ箱根 温泉大浴場

「ふふ 箱根」の特徴のひとつが、大浴場と客室で異なる2つの泉質を楽しめること。大浴場は硫黄を感じる箱根らしい大涌谷温泉。乳白色の湯はとろみがあり、美肌効果や傷の治癒効果も期待できます。

ふふ箱根 温泉大浴場

大浴場は一ノ棟の最上階にあり、雄大な箱根連山を望むことができます。季節や時間によって異なる表情を見せますが、日の出とともに山が朝日に染まっていく瞬間は、格別の美しさ。自然と一体化したようで、心身ともに癒やされていくのを感じられました。

ふふ箱根 温泉大浴場
ふふ箱根 温泉大浴場

さらに、湯上がりにはビールやコーヒー牛乳、アイスクリームなどが無料で用意されています。温泉であたたまった身体にうれしいサービスです。

大浴場

営業時間
6:00~11:00、15:00~24:00

 

夕食は自分好みに愉しむ日本料理

ふふ箱根 料理長

夕食は本館2階の「日本料理 山の笑(やまのえ)」でいただきます。レストランに入ると、活気あふれるオープンキッチンが迎えてくれます。

料理長を務めるのは、「箱根・翠松園」「ふふ 河口湖」でも腕を奮ってきた星野正好さん。星野料理長の料理に惚れ込んで、繰り返し足を運ぶファンも多いそう。

ふふ箱根 レストラン
ふふ箱根 レストラン

店内には、箱根の山々を眺めながら食事ができるカウンター席やテーブル席、完全個室が。いずれもプライベート感が保たれ、周りに気兼ねせず、ゆっくりと食事を楽しめます。

ふふ箱根 夕食

「ふふ 箱根」の特徴のひとつ、自分好みに組み合わせられるプリフィックススタイルの夕食がいよいよスタート。

コースは、前菜、お椀、お造りと続いた後に、メイン3品、食事、水菓子の全8皿。なんとメインは十数種もの献立から3つ、食事は3種類から1つ、水菓子は3種類から1つ、 好きなお料理を選ぶことができます。

ふふ箱根 夕食

まずは前菜「箱根雲海」から。箱根の山々をイメージした小松石の器に、5つのお料理がのり、草葉があしらわれた美しい一皿。「とんぶりとろろがけ」は、太刀魚の炙りポン酢〆に大根の燻製、茗荷とふり柚子が香り、五感で旬を楽しめます。

ふふ箱根 夕食

お椀は、彩りも美しい「陸蓮根すり流し」。海老玉ねぎ真丈に、たっぷりの揚げ葱、ふり柚子が上品に香ります。

ふふ箱根 夕食

続いて登場したのは、ススキで留められた籠。宿近くのススキの名所・仙石原(せんごくはら)を感じさせます。開けると、本マグロ、シマアジ、鯛のお造り3種盛りが現われます。こんなちょっとした遊び心もうれしいですね。

ふふ箱根 夕食

ここからは選択したメイン料理に入ります。1品目は取材に訪れた時期の旬、「鱧の湯引き」。肉厚でプリプリの鱧の身を、梅だれなどでいただきます。繊細な味わいと食感が絶品です。

ふふ箱根 夕食

2品目に選んだのは、「肉じゃがとチーズの春巻き 白ワインソース」。じつは料理長のおすすめメニューのひとつがこの春巻きだそう。

意外な組み合わせに思えますが、エシャロットと生ハムでコクを出した白ワインのソースをつけると、和と洋の絶妙なハーモニーに驚かされます。

ふふ箱根 夕食

メイン3品目は肉料理の「豚の香味焼き 赤ワインソース」。お肉がとろけるようにやわらかく、肉汁が口の中に広がります。

メインだけでも、天ぷら、お鍋、お寿司、肉料理、魚料理……と種類の多さにどれにしようか悩んでしまいますが、メニューは1~2カ月で入れ替わるので、旬のものを選ぶのもおすすめだそう。

ふふ箱根 夕食

続く食事は、蕎麦、お茶漬け、鮭の釜焚きご飯の中から、蕎麦をチョイス。ここまでのお料理ですでにお腹も心も大満足でしたが、絶品の自家製蕎麦もツルツルっと完食してしまいました。

ふふ箱根 夕食

コースを締めくくる水菓子も、栗を取り入れた季節を感じるデザートや、オレンジケーキなどから好みのものを。一品一品、繊細に作り込まれたお料理を最後までじっくり堪能しました。

また、お酒はワインや焼酎、希少な日本酒も多数ラインナップ。迷ったときには、ソムリエにペアリングをお願いするのもおすすめです。ノンアルコールのドリンクも種類豊富に取り揃え、ノンアルコールのペアリングもオーダーできます。

 

食後、BARでここだけのウィスキーを堪能

ふふ箱根 バー

日が暮れる頃、ロビーの奥のカウンターでは「BAR 空木(うつぎ)」の営業が始まります。食事の前や後に、お酒を楽しむのも贅沢な時間。

ふふ箱根 バー

ここでぜひ味わいたいのが、京都の伝説的バーテンダー・西田稔氏が監修したレシピで作られたオリジナルウイスキー。樽で1カ月ほど寝かし、スモーキーな香ばしさと甘みを感じられます。

ほかには、湘南ゴールドや青みかんといった地元の旬の柑橘を使い、山のリゾートをイメージして作ったオリジナルカクテル「ホワイトミモザ 草花の香り」や、季節限定のカクテルなどをラインナップ。

ノンアルコールのオリジナルカクテルが充実しているのも、お酒が苦手な人にはうれしいところです。

BAR 空木

営業時間
17:00~23:00

 

食籠に詰められた美しい朝食

ふふ箱根 朝食

昨晩あれほど食べたのに、ぐっすり眠るとお腹が減るもの。朝食も夕食と同じレストラン「山の笑」で、朝日を受けた箱根連山を眺めながらいただきます。

有田焼の大きな食籠(じきろう)の蓋を開けると、だし巻き卵や西京焼き、スルメが添えられたほうれん草のおひたしに、コロッケ、なすの鳥みそ煮がけ、明太子、じゃこ山椒などが美しく盛り付けられています。

有田焼の釜で炊かれた炊きたてのごはんは、思わずおかわりしてしまうおいしさです。料理長に伺ったところ、朝食はごはんをメインに、おかずになるメニューを考えられたそう。

また、サラダに添えられたドレッシングは、淡路島産玉ねぎを使用した「ふふ」オリジナル。玉ねぎの甘みと旨みがしっかり感じられます。

ふふ箱根 夕食

さらに、なんとカレーまで登場! じつはカレーは「ふふ」の人気メニューで、「ふふ 箱根」ではかぼちゃやズッキーニを強羅の岩に見立てた、通称「ゴロゴロカレー」を味わうことができました。

 

スパの木浴を自分へのご褒美に

ふふ箱根 スパ

滞在中、自分へのご褒美にぜひ体験したいのが、スパ「桧香 -HINOKA-」の発酵温熱木浴。奈良県吉野の特定無垢ヒノキパウダーを使用し、自然界に生息する微生物のぬくもりや発酵の力だけでじんわり身体を芯から温めてくれます。

ふふ箱根 スパ 酵素浴

ふわっふわっのヒノキパウダーに包まれて、血流が促進され、コリやむくみの改善、睡眠・リラックス効果、冷えや便秘の解消などが期待できるとされています。

箱根で発酵温熱木浴を体験できるのはここだけだそう。驚くほどの発汗効果で、サウナ好きにもおすすめです。

スパ「桧香 -HINOKA-」

営業時間
11:00~20:00
コース例
木浴60分 6,000円、木浴+スパ 全身120分 20,000円

 

「スーベニール」で旅の思い出をお持ち帰り

ふふ箱根 おみやげ

おこもりステイを満喫して、そろそろチェックアウトの時間。最後に立ち寄りたいのは、ロビーの一角にある「スーベニール」です。

箱根の伝統工芸の寄木細工や、地元のお菓子のほか、お部屋に置かれていたオリジナルのアロマやアメニティも揃います。

ふふ箱根 おみやげ

一番人気は、朝食にも登場した「国産 玉ねぎをふんだんに使った生ドレッシング」だそう。「ふふ」特製のカレーや肉味噌、山椒香る紫蘇ちりめんなどもおみやげにおすすめです。

 


ふふ箱根

街の喧騒から離れ、大自然に囲まれた“山のリゾート”で、良質な2種類の温泉を心ゆくまで堪能できる「ふふ 箱根」。こだわりの旬の料理を味わい、自然を感じられるプライベートな空間で過ごす特別な時間は大人の旅にぴったりです。ぜひ大切な人と出かけてみませんか。

 

ふふ 箱根

住所
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-807
アクセス
箱根登山鉄道「強羅」駅より車で約5分(無料送迎あり・要予約)
駐車場
無料、予約不要
チェックイン
15:00(最終チェックイン23:00)
チェックアウト
11:00

 

撮影:島田香 取材・文:三鷹花子

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