JR鎌倉駅東口と鶴岡八幡宮を結ぶ「小町通り」は、いつも観光客でにぎわう人気のストリート。ランチタイムになるとあちらこちらに長い行列ができ、お店選びに頭を抱える人も多いのでは? そこで、『美味しいのにあまり並ばなくてOK』な、小町通りとその周辺にある穴場のお店を厳選! テイクアウトでグルメを楽しめるお店も、あわせて紹介します。
10種の鎌倉野菜を使った、色鮮やかなヘルシーカレー
カレーの激戦区・鎌倉でファンを増やしつつあるのが「鎌倉野菜カレー かん太くん」。鎌倉野菜農家「鎌倉リーフ」直営のお店で、カゴに盛られた色とりどりの鎌倉野菜が食欲をそそります。小町通りから一本入った路地にあるため、ランチタイムを少し外せば並ばずに入れる可能性大!
12種類のスパイスを使った「かん太カレー」(税別1,200円)は、しっかり辛い大人の味。鎌倉野菜の素揚げはひとつひとつが濃厚な味わいで、ルーに浸して食べると美味しさがより引き立ちます。「いちごミルクスムージー」(税別400円)は、かくし味に甘酒が入った春の限定ドリンク(5月上旬まで提供)。
ほかに、かん太カレーとマイルドなキーマカレーを半量ずつ味わえる、「よくばりセット」(税別1,500円)や、動物性の食品を一切使わず野菜とスパイスを煮込んだ「農家のやさいカレー」(税別1,400円)も人気です。
カウンターとテーブル席、合計14席とこぢんまりした店内。入りやすい雰囲気で、子連れ客も歓迎です。
鎌倉野菜カレー かん太くん
- 住所
- 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-4-2 コートドール雪ノ下 1F
- 営業時間
- 平日11:00〜15:00(ラストオーダー14:30)、土・日・祝11:00〜17:00(ラストオーダー16:30 )
- 定休日
- 無休
このボリュームで980円! うどんが美味しい和食店
小町通りから右折し、さらに左に入ったところにある和食とうどんの店「美水(みすい)」。利尻昆布に混合ぶし・追い鰹をかぶせた本格京風だしが人気のお店ですが、驚くべきは回転の速さ! どんなに混んでいるときでも、注文後10分以内にはテーブルに料理が並びます。そのため、待ち時間は長くても10〜15分程度。行列ができていても、諦めずに並んでみましょう。
コスパ抜群の「恵比寿御膳」(税込980円)。店内奥で作られる国内産小麦粉100%のうどんは、コシが強く喉越しの良い『冷』とやさしい味わいの『温』のどちらかを選択できます。注文後に揚げる天ぷらは、衣がサクサクで中はふんわり。しらす・ネギトロ・鮭フレークがのったご飯も付いた、満足度の高いランチです。
他にも、うどんや天ぷら、しらすご飯。デザートなどを組み合わせた御膳メニューが20種類以上あり、選択肢が豊富。価格はどれも手頃で、安心して足を運べます。
小町通りではめずらしい、ゆったりとしたつくりの店内。テーブルの間隔が広く、ベビーカーも車椅子もそのまま入って食事が楽しめます。カーテンで仕切られた半個室席はオムツ替えもOKで、ファミリーにもやさしいお店です。
鎌倉 美水
- 住所
- 神奈川県鎌倉市小町2-9-22
- 営業時間
- 平日11:00〜17:00、土・日・祝11:00〜17:30
- 定休日
- 無休
築約100年の古民家イタリアンで優雅にランチ
小町通りを抜けて鶴岡八幡宮の脇を歩き、坂道を登ると見えてくるのがイタリアンレストラン「cafe&foods albicocca(アルビコッカ)」。築約100年の古民家をリノベーションしたお店で、周囲の緑や家々に溶け込みひっそりと佇んでいます。
「パスタランチ」(税込1,500円)は、数種類から選べるパスタに色鮮やかな鎌倉野菜のサラダ、自家製パン、ドリンクが付いたランチ限定のメニュー。写真の「ミニホタテと鎌倉野菜のレモンクリーム フェットチーネ」は、シェフ自らが市場で仕入れた鎌倉野菜をたっぷり使った、女性に人気の一品です。モチモチのパスタに程よい酸味のレモンクリームソースが絡み、さっぱりといただけます。ドリンクはコーヒーや紅茶のほか、グラスワインやランチビールも選択OK 。
グループでもひとりでも、つい長居したくなる居心地のいいお店。朝9時から11時まではモーニングメニューがあり、早めのランチにも利用できます。
cafe&foods albicocca(アルビコッカ)
- 住所
- 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-6-11
- 営業時間
- 9:00〜17:00(月曜日)、9:00〜20:00(水〜日曜日)
- 定休日
- 火曜日
フランスパン先駆者の味を鎌倉で味わう
鶴岡八幡宮から歩いて約7分、金沢街道沿いにある「モン・ペシェ・ミニョン ビゴの店」は、地元の人に愛されるベーカリーカフェ。日本にフランスパンを伝えたフランスの巨匠、フィリップ・ビゴの元で修業を積んだ藤森二郎氏が開いたお店で、古民家のような外観が目をひきます。
フランスパンをはじめ、発酵バターが香るクロワッサン、フルーツを使ったデニッシュなどが並び、目移りしてしまいそう。冷蔵ケースにはフランス産のチーズやエシレバター、ドリンク類も販売されています。
日替わりのクルストウィッチとミニサラダ、ドリンクが楽しめるAセット(税込756円)。パンはもっちりとした食感の「チャバタ」か、ソフトなミルクパン「ノルマンディー」のどちらかを選べます。クルストウィッチの具材とサラダにはチーズやセミドライトマト、オリーブなど、フランス産の食材がたっぷり。1階のテラスと2階にあるイートインスペースで、のんびりとランチが楽しめます。もちろん、店内で購入したパンやドリンクも飲食OK。
小町通りから少し離れていますが、その分混雑とは無縁。朝7時から夕方まで営業しているので、ちょっとひと休みしたいときにもおすすめです。
モン・ペシェ・ミニョン ビゴの店
- 住所
- 神奈川県鎌倉市雪ノ下4-3-17
- 営業時間
- 7:00〜19:00
- 定休日
- 月(祝日の場合は火曜休)
鎌倉で注目 テイクアウトのおすすめグルメ3選
鎌倉観光のもうひとつの楽しみは、通りをブラブラしながら見つけたいテイクアウトのグルメ。甘いものからおかず系まで、おすすめのテイクアウト店をご紹介します。
鎌倉小町通り あさひな
小町通りを入ってすぐのところにある「鎌倉小町通り あさひな」。人気の鎌倉揚げには、スケトウダラとタチウオ、イトヨリダイの3種をブレンドしたすり身を使用。たこ・ごぼう・じゃがばた・プレーンの4種があり、魚の旨味が口いっぱいに広がります。大葉・しょうがなど4種の鎌倉かまぼこも人気。
できたての熱々を、串に刺して「どうぞ!」。見た目も味も楽しみながら味わえば、いつの間にかお腹が満たされていきます。
午後3時以降は行列ができることが多いので、早い時間帯での購入がおすすめ。
鎌倉小町通り あさひな
- 住所
- 神奈川県鎌倉市小町1-6-15
- 営業時間
- 9:30〜19:00
- 定休日
- 無休
arbre noir YAKUMI(アルブルノワール ヤクミ)
鶴岡八幡宮前の通りにある「arbre noir YAKUMI(アルブルノワール ヤクミ)。店名通り薬味のお店なのですが、ぜひ紹介したいのが店頭で売られている「鎌倉焼」(税込60円)。「鎌倉」の文字と店のロゴマークの焼印がかわいらしく、散策のおともにぴったりです。
やさしいグリーンは、天然の宇治抹茶の色。着色料はいっさい使わず、低温でじっくりと焼くことで美しい色を引き出しています。中身は上品な味わいのごまあん。国産の卵と小麦粉にもこだわった、ヘルシーなおやつです。
週末は行列ができることもありますが、基本的にはすぐに購入可能です。
arbre noir YAKUMI(アルブルノワール ヤクミ)
- 住所
- 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-8-39
- 営業時間
- 10:00〜18:00
- 定休日
- 無休
コクリコ 御成通り店
創業40年を超える老舗のクレープ店「コクリコ」。小町通りの店はいつも長蛇の列ですが、駅の反対側(鎌倉駅西口)にある御成通りのお店なら比較的空いています。スタッフが鉄板で手際よく焼き上げるクレープは、デザート系からお食事系まで60種以上。テイクアウトに加え、カフェスペースでのイートインも可能です。
「生クリーム抹茶」(税別500円)と「クリームチーズラズベリー」(税別450円)。コクリコのクレープはパリパリの香ばしい生地が特徴で、さっぱりと甘さは抑えめ。素朴な味わいのレモンシュガーやバターシュガーも人気です。
コクリコ 御成通り店
- 住所
- 神奈川県鎌倉市御成町10-6
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 月曜(月曜祝日の場合、火曜休)
休日はもちろん、平日でも混み合う鎌倉で美味しいランチにありつくのは至難のワザ。「行列に並んでいるうちに観光する時間がなくなってしまった」といった失敗を避けるためにも、しっかりと下調べをしてから出かけましょう。
取材・写真・文/渡辺裕希子
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご利用の際は公式ホームページなどでご確認ください。