提供:ことりっぷ
名古屋市熱田区にある「熱田神宮」は戦国武将や為政者などが参詣した1900年以上の歴史を持つパワースポット。名古屋市民には“あつたさん”と呼ばれ親しまれていて、多くの参詣者が訪れます。その目の前にこの秋オープンしたのが「あつたnagAya」。参詣の記念になる、ここでしか食べられない限定グルメやお土産をいろいろ見つけましたよ。
名鉄「神宮前駅」の目の前の広場にオープン
2024年9月にオープンした「あつたnagAya」は、名鉄「神宮前駅」の西側エリアに広がる、長屋のようにお店が軒を連ねる観光商業施設。熱田神宮周辺エリアににぎわいを生み出そうと作り上げた施設には、地元名物を楽しめるお土産処やレストラン、スイーツショップなどが入店しています。今回はその中の気になるお店をいくつかご紹介していきます。
色とりどりの金平糖や琥珀糖も。かわいいを集めたお土産処「あつた おりんぴ庵」
あつた おりんぴ庵限定「和風ラムネと金平糖」(1個540円)
まずご紹介するのは、ステーショナリーやアクセサリーなど女の子たちのためのかわいいグッズを集めたファンシーショップ「オリンピア」が手掛ける、スーベニアショップ。「日本文化が感じられるかわいい商品」をテーマに、熱田や名古屋にゆかりのあるさまざまなお土産をセレクトしています。
熱田神宮は織田信長とゆかりの深い社として知られていますが、その織田信長は日本で最初に金平糖を食べた人物なのだそう。それにちなんで、店内にはいろいろな金平糖を集めて販売しています。さらに、信長など地元愛知出身の三英傑の家紋やおりんぴ庵のロゴを入れた和三盆と金平糖をセットした商品など「あつた おりんぴ庵」だけの限定商品も。色とりどりでかわいい熱田土産を作り上げました。
ほかにも名古屋の人気スイーツ「ぴよりん」のグッズを集めたコーナーや、戦国武将の家紋をモチーフにしたグッズ、和菓子をモチーフにしたアクセサリーなどいろいろな商品が並んでいる店内。ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
たまり醤油が香ばしい、名古屋風たこ焼き専門店「さく蛸」
関西風のたこ焼きが全国的にも有名ですが、名古屋風たこ焼きがあることをご存じでしょうか。「さく蛸」は、名古屋市中川区で人気の名古屋風たこ焼き専門店。名古屋風たこ焼きとは、たまり醤油入れた生地で、具材はネギではなくキャベツ。カリッと香ばしく焼き上げていて、ソースをかけずにいただきます。
熱田店限定の商品もあり、イイダコを丸ごと一匹入れ、タコ焼きの生地と一緒にプレスして焼き上げた「大判たこ焼きせんべい」は、パリパリの食感が楽しいですが、食べると味はたこ焼き。特製マヨネーズを付けて食べるのがおすすめですよ。
お茶の香りでいっぱい。熱田創業のお茶専門店の新コンセプトショップ
抹茶はハート型のオリジナル抹茶椀で提供。ほうじ茶も茶筅で点ててからラテに
抹茶やほうじ茶をもっと身近に楽しんでほしいと作り上げた「妙香園」初となるカフェスタイルのお店がこちら。「妙香園」は名古屋市熱田区で創業した、老舗お茶専門店。店頭の焙煎機で煎った香り高いほうじ茶が人気となっていて、こちらのお店にも焙煎機があり、お茶のいい香りが漂います。注文を受けてから抹茶やほうじ茶を点てて作る風味豊かな抹茶&ほうじ茶ラテを楽しむことができますよ。
お店では実際に自分で抹茶を点てて飲むことができる点茶体験プランも用意(要予約)。体験では隣にある「亀屋芳広」の和菓子を一緒にいただくことができます。地元の老舗の味が一度に楽しめてしまうのも「あつたnagAya」ならではの魅力です。
新しいスタイルのスーベニアショップ「名鉄商店ATSUTA」
地元企業とコラボした商品を開発し、新しいスタイルのスーベニアショップとして人気を集めている「名鉄商店」。その2号店となるお店が「あつたnagAya」にオープンしています。名鉄電車をモチーフにした名古屋鉄道ならではの商品はもちろん、地元の老舗メーカーや話題を集める人気店など、さまざまな企業とコラボした商品が並んでいます。
「生あんバタ餅」(500円)
いろいろなお土産がありますが、熱田神宮に訪れる人が気軽に食べ歩きできる商品をと考案したのが、「生あんバタ餅」。こちらはフルーツ大福で人気を集めるお店「弁才天」を手掛けた大野氏の新業態「オオノ餅店」が監修しています。焼き立ての餅に冷たい小倉あんとホイップバターを組み合わせていて、ホイップバターの塩気がアクセントに。求肥で小倉あんとバターを包んだお土産用の「あんバタ餅」もあるので、ぜひどちらも食べてみてくださいね。
焼き立てだんごや和菓子体験も。亀屋芳広の甘味処「あずき茶屋」
「あずき茶屋だんご」(1本170円)と「あんこソフト」(500円)
「妙香園」と共に地元熱田の老舗として出店しているのが和菓子店「亀屋芳広」。熱田の風景や名所をモチーフにした和菓子など、小豆餡にこだわった和菓子を作り続け、今では愛知県内に17店舗を展開しています。
そんな「亀屋芳広」の甘味処「あずき茶屋」は、目の前で焼き上げる出来立てもちもちのお団子が名物。ほかにも自慢の小豆餡をたっぷり使ったわらび餅ドリンクやソフトクリームを販売していて、自慢の小豆餡を手軽なスイーツとして楽しむことができます。
店内では和菓子店の伝統や技術を知ってもらおうと、予約制で和菓子作り体験も実施。練り切りなど季節の和菓子を和菓子職人に教えてもらいながら作ることができますよ。
ほかにもいろいろなグルメがいっぱい。熱田に新たなにぎわいを
ほかにも「あつたnagAya」には、手羽先の唐揚げやあんかけパスタなど名古屋名物のお店も入店していてランチや夜ごはんを楽しむこともできます。伊勢神宮のそばに店を構え、ジェラードを求肥で包んだ「じぇら餅」で人気を集める「いもんね」など、話題のグルメを体験することも。12月にはまた新たなエリアがオープン予定となっていて、さらにお店が増える予定です。熱田神宮の参詣の折にはぜひ立ち寄って、ここでしか味わえない品々を楽しんでみてくださいね。
文:田口真由美