提供:ことりっぷ
伊勢神宮・内宮前の門前町、おはらい町。五十鈴川沿いに広がる参道には、参詣に訪れる人をもてなす、さまざまなお店が軒を連ねています。今回紹介するのは、五十鈴川にかかる浦田橋のたもとにある食事処。三重の味覚がぎゅっと詰まったお膳など季節を感じる食事を、落ち着いた日本家屋の中で楽しむことができますよ。
五十鈴川など伊勢の自然が目の前に広がるロケーション
石畳の通りに、昔ながらの町並みが広がる、おはらい町。今回紹介する「野あそび棚」は、その玄関口である「五十鈴川野遊びどころ」内にあるお店です。目の前に五十鈴川が広がり、その奥には朝熊山が。春は川沿いの桜、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の風景を楽しみながら食事をいただくことができます。
店内は美しい木組みの日本家屋。落ち着いた空間が広がっていますが、川沿いには桟敷席のようなテラスも。こちらはワンちゃんなどペット連れの方のための席となっていて、ゆったりと食事が楽しめると人気を集めています。
土鍋や米も三重県産。薪で炊くかまどご飯
「野あそび棚」の店内には、薪で炊く昔ながらのかまどがあり、ここでご飯を炊いて提供しています。ご飯を炊く鍋も、直火で炊くのに適した伊賀焼の土鍋。伝統的な製法を守る窯元「土楽窯」の土鍋を使用しています。米も寒暖差や水の良さなどから名産地として知られる、伊賀米を使用。香りがよく、甘味のある米は和食はもちろん、肉料理などさまざまな料理とよく合います。
季節ごとに代わる玉手箱のようなお弁当
「野あそび膳」※季節により内容が変わります
お店では、そんなかまど炊きの土鍋ご飯をさまざまな料理と一緒に楽しめます。地元の名産である、伊勢どりの唐揚げや松阪牛すき煮丼など、三重の食材の美味しさを堪能できる品がいろいろあり、お味噌汁も昔ながらの製法で作られる香りも味も濃厚な地味噌を使用。炊き立てのご飯が進むこと間違いなしです。
お店の料理を少しずついろいろ楽しみたいなら「野あそび膳」がおすすめですよ。地元産の野菜や近海の魚介類など毎月メニューが変わり、三重が食材の宝庫だということを感じられます。
五十鈴川の川辺を散策しながら、美味しいお弁当を
「おむすび弁当」(600円)
ほかにも、注文を受けてから炊き上げる季節の土鍋ご飯は、あさりやタコ、牡蠣など、こちらも旬を感じられるものばかり。夏はとんぼマグロと呼ばれる伊勢湾近海で水揚げされるさっぱりとしたマグロを使った「てこね寿し」なども楽しめます。
さらにおにぎりや料理など、お持ち帰り用の商品も用意しているのでテイクアウトすることもできますよ。かまど炊きのご飯は冷めても美味しいので、おにぎりもおすすめなんだそう。
お店の前の小路を抜けると五十鈴川の河岸と繋がっていて、川沿いを歩くとまた違った爽やかな風景が広がっています。五十鈴川は年間通して水量がそれほど変わらない穏やかな流れ。川沿いの小路を散策しながらお弁当をテイクアウトして外で楽しんでみてもいいですね。
美味しい三重の味覚や美しい景色を堪能できる「野あそび棚」。お店の近くにある、内宮おかげ参道では「ハートの石垣」も見つけましたよ。にぎやかな参道から少し足を延ばして。ゆったりくつろいで三重の美味しいものを楽しみたいときに、ぜひ訪ねてみてくださいね。
文:田口真由美