提供:ことりっぷ
小田原駅から車で約10分。かつて豊臣秀吉が築いたと伝わる「一夜城」跡地のお隣り。相模湾や小田原の町を見下ろす高台に「一夜城ヨロイヅカファーム」はあります。こちらは、人気パティシエの鎧塚俊彦さんが手がける、レストラン&パティスリー&ブーランジェリー。広大な農園をお散歩したり、潮風を感じるテラス席で海を眺めたり。絶景に囲まれながら、ゆったりとおいしい時間を楽しんで。
豊かな自然に心癒やされる約2000坪の農園
駐車場からすぐの場所には、味のある木の看板がお出迎え
小田原駅から南へ。みかん畑が広がる坂道をぐんぐん登り、絶景を横目に10分ほどドライブすると「一夜城ヨロイヅカファーム」にたどり着きます。周囲はいつもスローな時間が流れ、のんびりとした休日を過ごすのにぴったり。
初めての人は、案内マップをチェックして
お店を手がけるのは、有名なパティシエの鎧塚俊彦さん。広大な敷地には、鎧塚さんのケーキや焼菓子が楽しめるパティスリー、予約制のレストラン、地元の恵みを集めたマルシェ、約2000坪の農園を併設しています。
色とりどりの花に癒やされて
農園で穫れる果実や野菜は、パティスリーやレストランで使われる
ナチュラルな雰囲気の農園は、一般開放されています。晴れた日には、ぜひおさんぽしてみましょう。春は桜や菜の花、チューリップ。初夏にはストロベリーキャンドルやアジサイなど、季節の移ろいとともに農園の表情も変ります。
気になる花に近寄ると、香りがふわっ。花の優しい香りに包まれて、心も体もリフレッシュできます。
農園の一部には、お子様用のブランコも。子どもたちにとっても、ワクワクできる場所になっています。
入り口から徒歩1~2分ほどで、視界の開けた「見晴台」に到着。ここは農園の中でも高い場所に位置しており、見渡す限りの海と青空に出会えます。
湘南の風を感じるテラスで、とっておきのスイーツを
農園をぶらりとおさんぽしたら、ケーキを楽しむ時間です。パティスリー&ブーランジェリーのオープンは10時から。こちらは、鎧塚さんが考案した数々の極上スイーツや店内で焼き上げるパンを楽しめます。
定番から季節限定まで様々なケーキが並ぶ
オープンと同時に、ショーケースには約20種類ほどのケーキがずらり。どれもオリジナリティあふれるケーキばかりで、選ぶのが楽しい♪
ツヤツヤに光り輝くチョコレートムースのケーキ「ジャン・ピエール」は、オープン当初から一番人気のシェフのスペシャリテ。そして、ピスタチオのロールケーキ「ルレ ピスターシュ」は、一夜城ヨロイヅカファーム限定です。
「一夜城ヨロイヅカロール」
お土産にするなら、鎧塚さんのこだわりが詰まった「一夜城ヨロイヅカロール」がおすすめ。ふんわり、やわらかで繊細。生地に塗られた「みかんジャム」の爽やかさがアクセントになっています。
テラス席はワンちゃんの利用もOK
好きなケーキを選んだら、テラス席でちょっと休憩。大きなパラソルの下で過ごす時間は、特別感たっぷり。相模湾から届く心地よい潮風が吹き抜け、リゾート気分でリラックスできます。
「ファーム・シトロン」、「小田原梅サイダー」
暑い季節に食べたい「ファーム・シトロン」は、ここでないと味わえない、一夜城ヨロイヅカファーム限定スイーツ。爽やかなレモンの酸味と香りを感じられる、夏にぴったりな味わいです。
ドリンクを合わせるなら、フルーティーな梅の風味を感じられる「小田原梅サイダー」を。甘さ控えめで、しゃきっと爽快なサイダーが喉の渇きを癒やしてくれます。
予約制のランチで幸せなひとときを
室内からの眺望もバツグン
ちょっぴりリッチな気分を味わいたいときは、ごちそうランチを召し上がれ♪ ランチタイムは2部制。予約制ですが、空いていれば、当日でも利用可能です。
この日のメニューは、アミューズ、大根とお米のスープ、本日の前菜盛り合わせ、鶏もも肉のコンフィor鮮魚のムニエル、ケーキアソルティorショコラオランジュが味わえるコース料理(4600円)。メインとデザートは選ぶことができます。
旬の味を楽しめる前菜盛り合わせ
前菜盛り合わせは、天然ぶりを使用したスモークや桜えびのベニエなど、目にも舌にもおいしいものばかり。近所の農家さんから、毎朝届く、新鮮野菜もふんだんに使われています。
「大根とお米のスープ」
そして「大根とお米のスープ」は、和の食材を活かした優しい味わい。スープの上には、黒米もトッピング。体をいたわるおいしさです。
この日の「鮮魚のムニエル」は、近海で穫れたサゴシがメイン。ほんのり甘く、上品なサゴシと、クリーミーな白ワインソースが絶妙のハーモニーを醸し出します。
「ケーキアソルティ」はおすすめのケーキ2種からジェラートまで楽しめて、盛りだくさん。ボリュームたっぷり、種類豊富なデザートに思わず笑みがこぼれます。
心踊る絶景と“旬のおいしい”がそろう「一夜城ヨロイヅカファーム」。季節ごとに花の種類やメニューの内容が変わるので、何度も足を運びたくなります。
文:安藤美紀