人混みを離れてのんびり京都さんぽ。自然が心地よい出町柳~下鴨エリアのおでかけコース

人混みを離れてのんびり京都さんぽ。自然が心地よい出町柳~下鴨エリアのおでかけコース

提供:ことりっぷ

 

王道の観光地以外にも、おさんぽを楽しめるエリアが多い京都。特に、出町柳~下鴨エリアは、ゆったりマイペースに散策をしたい方にはおすすめのエリアです。

こちらの記事では、清らかな鴨川と豊かな緑が心地よい出町柳~下鴨エリアをめぐるおさんぽコースをご紹介。地元の人に愛される商店街がある出町柳でアートやカルチャーにふれたり、人びとの憩いの場でもある「鴨川デルタ」でのんびりしたり、世界遺産のひとつ「下鴨神社」で開運まいりをしたり。人混みを離れ、ゆったりとした時間が流れる京都のおでかけを楽しんでくださいね。

 

映画×本×カフェのカルチャー拠点「出町座」へ

映画×本×カフェのカルチャー拠点「出町座」へ

出町柳に着いたら、まずはアート好きな人たちから圧倒的な支持を集めるスポット「出町座」へ。京阪出町柳駅から鴨川を越えて徒歩5分、出町桝形(でまちますがた)商店街の中にあります。福井と京都を結ぶ鯖街道の終着地にあたることから、鯖をモチーフにした看板やオブジェが設置されるなど、ユニークでどこか昭和の雰囲気が残る地元密着型の商店街です。

そんな出町桝形商店街の中にある出町座は、元々スーパーだった建物をリノベーションした空間。1階にカフェと書店、地下と2階にスクリーンがひとつずつあります。映画と書店、カフェが融合した施設で、それぞれの垣根を越えたカルチャー発信地として注目を集めています。

 

モダンな雰囲気と懐かしさを兼ね備える 本のエキスパート3名が手がける「CAVA BOOKS」。映画関係の他に学術書や絵本など幅広い分野がそろう

 

「出町ろろろ」でちょっとずついろいろなお料理が楽しめる和食ランチ

「出町ろろろ」でちょっとずついろいろなお料理が楽しめる和食ランチ

出町桝形商店街のすぐ近く、住宅街に溶け込んでいるのは、古い町家を改装した「出町ろろろ」。ほがらかな店主・田中隆寛さんが、京都・大原の旬の無農薬野菜などをふんだんに使った和食を心を込めて作ってくれます。

いろいろなものがちょっとずつ2段の木箱に入ったお昼の「ろろろ弁当」が人気。1段には豆皿に盛られた8品のおばんざい、もう1段には土鍋で炊いたごはんやだし巻の黒コショウあんかけなどが並び、上品で滋味深い味わいです。

 

鉄板でトーストするサンドイッチを召し上がれ♪「ha ra」

鉄板でトーストするサンドイッチを召し上がれ♪「ha ra」

カフェ「ha ra(ハラ)」のBLTサンドイッチもランチにおすすめ。こちらは、京都のカフェブームをリードし、20余年にわたって愛された五条大橋たもとの「efish」で3年間店長を務めた原こころさんのお店です。

フードメニューの主役はサンドイッチで、「BLT(ベーコン・レタス・トマト)サンドイッチ」、ナスやズッキーニ、パプリカ入り「ベジタブルサンドイッチ」、「ツナメルトサンドイッチ」、「ソーセージバケットサンドイッチ」の4種。この日は看板メニューの「BLTサンドイッチ」をオーダーしてみました。キッチンにはカフェには珍しく鉄板が備わっていて、ベーコンを鉄板でジューッと焼く音とともに薫香が漂い、おなかがぺこぺこに。

 

オープンスタイルのキッチン

寺町通の西洋民芸の店や夷川通の古道具店で出会ったという家具類は、インドやモロッコ、中国、日本まで、いろんな国のアイテムが入り混じっているけれど仲良く調和しています。ぜひ自分だけの特等席を見つけて。

 

憩いの水辺として人気の「鴨川デルタ」でのんびり

憩いの水辺として人気の「鴨川デルタ」でのんびり

水と緑にあふれた「鴨川デルタ」は、東の高野川と西の賀茂川が合流する三角地帯。飛び石で川を渡ったり、せせらぎに遊ぶ水鳥を眺めたり。ときには川べりのベンチに寝そべるネコたちに出会うことも。

「出町柳」と呼ばれるこの界隈は、鴨川、比叡山、糺(ただす)の森、大文字山など、京都らしい景色も望めます。空とせせらぎが奏でる清らかなハーモニーを感じながら、ゆったりと過ごすのも良いですね。

 

看板メニューは海が香るあんみつ。甘味処「みつばち」

看板メニューは海が香るあんみつ。甘味処「みつばち」

小腹が空いたら、「鴨川デルタ」からもほど近い甘味処「みつばち」へ。河原町今出川の交差点を南へ進むと素朴でキュートなのれんがゆらめくお店が現れます。

「天草」という海藻をとろりとなるまで煮込んで作る寒天は、ぷるんとハリがあり、海の香りがふわっと広がります。毎朝炊く北海道産の赤えんどうは豆本来の風味がしっかりと伝わるなど、素材をひとつひとつ吟味して丁寧に作られていることが伝わるものばかり。

波照間産の黒糖をはじめ、数種の砂糖をブレンドして作った別添えの黒みつをまわしかけると、具材がひとつにまとまり、深い味わいに。多くのリピーターがいるのも納得です。

 

「あんみつ」と書かれたのれんが目印

 

糺の森で深呼吸してリフレッシュ

糺の森で深呼吸してリフレッシュ

「鴨川デルタ」の次のおさんぽスポットは、下鴨神社を包み込む「糺(ただす)の森」。こちらは甲子園球場の約3倍もの広さで、平安京の造営前から存在していたという原生林の植生をいまに伝える樹齢200〜600年もの樹々が生い茂ります。

森の中に足を踏み入れると、空気が澄み、少しひんやりとしているのを肌で感じます。参道を歩きながら空を仰ぎ見ると、幾重にも折り重なる木の葉が緑のグラデーションを描き、その隙間から木漏れ日がふりそそいで、まるで別世界にいるよう。そのまま、下鴨神社の本殿を目指します。

 

「下鴨神社」で、縁結びから美人祈願まで開運まいり

「下鴨神社」で、縁結びから美人祈願まで開運まいり 下鴨神社を象徴する建物のひとつ、楼門は国の重要文化財

参道を抜けると朱塗りの鳥居が現れます。京都に17ある世界遺産のひとつ「下鴨神社」は、豊かな自然に囲まれ、澄んだ空気が満ちるパワースポット。毎年5月には祇園祭、時代祭とともに京都三大祭に名を連ねる「葵祭」の舞台として知られています。広々とした境内には、縁結び、美人祈願、厄除け、開運招福などさまざまなご利益を授けてくれるお社が点在しています。

 

相生社で縁結び祈願 河合神社で心身の美を祈願

 

「加茂みたらし茶屋」で下鴨発祥の名物・みたらし団子を

「加茂みたらし茶屋」で下鴨発祥の名物・みたらし団子を

下鴨へ訪れたら、ぜひ「加茂みたらし茶屋」へ。大正時代に創業、昭和初期から営む茶店です。お目当ては、下鴨神社が発祥と伝わる名物のみたらし団子。竹串に刺した5つのお団子は人の形を表しているともいわれ、頭の部分とされるひとつが少し離れているのが特徴です。

黒砂糖ベースのあっさりしたタレがお団子に絡まって、おいしさ満点。タレを最後まで味わえるように木の匙が添えられているのもうれしいところ。
晴れた日にはお店の横手にある庭の席に腰かけ、お団子で一服するのもおすすめです。

 

夕食は、下鴨神社を出てすぐのところにある「下鴨デリ」へ。兵庫の丹波から届く季節の野菜を中心にした惣菜は、スパニッシュやエスニック、地中海料理など彩やバリエーションが豊富で、何度でも通いたくなるような品揃え。ハーブやスパイスをアクセントにした惣菜には、移民の多いオーストラリアの料理店で働いた店主・婦木淳也さんのセンスがキラリと光っています。

 

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いかがでしたか?今回は、心地よい自然に囲まれてのんびりとおさんぽが楽しめる、出町柳~下鴨エリアのおでかけコースをご案内しました。最新の営業時間やメニューは、公式サイトからご確認の上、おでかけくださいね。

 

 

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