提供:ことりっぷ
美術館が点在し、清涼な森のパワーに癒やされる、箱根の人気エリア・仙石原。その路地を進んだ先にあるのが、わずか9室だけの温泉宿「金乃竹 仙石原」です。およそ8000本もの竹が生い茂る空間は、幻想的で美しい竹取物語の世界へと誘うよう……。さらに全客室露天風呂付で、気兼ねなくプライベートな湯浴みを楽しめます。のんびり、ゆったり。記憶に深く刻まれる特別な温泉旅をどうぞ。
竹林の小道を抜けて、竹取物語の世界へ
重厚感あるすてきな門構え。軒先には「金乃竹」の看板も
標高約640m。仙石原の森に寄り添うように建ち、ゆったりとした時間が流れる場所に「金乃竹 仙石原」はあります。こちらは、2023年で18年目を迎えた温泉旅館。「竹取物語」をコンセプトにした空間は、まさに唯一無二。非日常的な時間を過ごせるご褒美宿として、人気を集めています。
入ってすぐの場所に現れる猿の石像
竹林の間を抜けて行くアプローチは、和の風情たっぷり。一歩一歩、踏みしめて歩くたび、風にそよぐサラサラという竹の音に癒やされます。
そして館内には、動物の石像が点在。どの石像もどこか表情がユーモラス。一つ一つゆっくりと眺めて楽しむのも良いかもしれません。
風情ある水車も迎えてくれる
お庭には水車があり、ゴトンゴトンとリズムよく回ります。水車がきしみながら回る音は、なんとも心地良い♪ ゆったりとした時間の流れを感じてリフレッシュできます。
異世界へ迷い込んだような隠れ家
鏡のように周囲の竹を映す「水のオブジェ」があるのも、ロビーの特徴
ロビーに足を踏み入れると、そこはまさに秘密の隠れ家。「金乃竹」という名前通り、たくさんの竹に囲まれた隙間から、黄金色の光がやさしく広がります。
館内を歩けば、竹、木、土といった自然素材が、そこかしこに。それぞれのテクスチャ-が年月ごとに風合いを変え、見飽きることがありません。
風を感じながら露天風呂楽しめる「姫」
2つのお部屋をひとつにした贅沢なフラットタイプ
これまで客室は全11部屋でしたが、2023年4月のリニューアルを経て、わずか9部屋のみの贅沢空間へ生まれ変わりました。そのなかでも、新たに誕生した2つの客室は、記念日や特別な日にぴったりです。
新客室「姫」は、お部屋の面積90平米、テラスも含めると131平米というゆとりある広さ。のびのびとくつろぎながら、心地よいおこもりステイを楽しめます。
透明な屋根がついているので、悪天候の日でも安心
「姫」の魅力は、なんと言ってもお風呂。温泉を注ぐ内風呂に加えて、テラス付きの露天風呂まで付いています。やさしく降り注ぐ木漏れ日の下、心地よい風を感じて、ゆっくり湯浴みを楽しんで。
この開放感がくせになる「帝」
1Fと2Fで空間を仕切った、階段付きのメゾネットタイプ
同じく、リニューアル後に新たに登場したのが、メゾネットタイプの新客室「帝」。面積は最大で約136平米。9部屋の中で一番大きな客室です。
1Fはチェンジングルームになっていて、置かれているのは姫ベッドのみ。まずはここで浴衣に着替え、日常から非日常へ。贅沢な空間の中で、気持ちを切り替えます。
「帝」は、この上ない開放感を味わいたい人におすすめ。階段をのぼった2Fは、それぞれのお部屋を大空間として楽しめるように、フラットにつながっている間取りになっています。ベッドルームやリビングスペースだけでなく、なんと洗面所までフルオープン。部屋中に明るい光がさんさんと差し込みます。
露天風呂と防水仕様のソファを完備したウッドデッキスペース
とっておきは、開放感たっぷりの露天風呂です。開閉式の扉を開け放つと、箱根外輪山を一望。新鮮な山の空気を体いっぱいに取り入れながら、温泉を満喫。疲れたら、ソファに寝転びごろん。心も体も癒される極上のリラックス空間で、湯上がりの火照った身体を休ませられます。
かぐや姫気分で眠れる中庭付の客室
壁も天井も竹に覆われたベッドスペース
こちらは、「金乃竹」で唯一となる、中庭付きのお部屋「煌(きらめき)」。竹に抱かれたベッドスペースは、竹を愛でながら贅沢な時間が過ごせるスポット。かぐや姫気分に浸れる、非日常感がたまりません。
お庭に面して造られた横長のテラス
「煌」に泊まるなら、四季の移ろいを愉しめる専用のお庭でリラックスしましょう。春には桜を、秋には紅葉に魅了されます。誰にも邪魔されないプライベートな空間で自然に癒やされるのも、この部屋ならでは。
扉の先には中庭が広がり、鳥のさえずりにも癒されます
大きな湯船を満たすのは、たっぷりの温泉。わずかに硫黄臭がするごり湯を、かけ流しで注いでいます。泉質はpH2.1の酸性-カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉。肌を活性化して、潤いをチャージできるだけでなく、塩の効果で体の芯からぽかぽかになります。
湯船に浸かりながら、風になびく草木の音に耳を澄ませば、疲れがすーっと消えていくよう。
選べるのが嬉しい♪ ウェルカムドリンク&スイーツ
自家製のフルーツ大福&スパークリングワイン
お部屋でチェックインを済ませたら、ウエルカムドリンク&スイーツで、くつろぎのひとときを。
ドリンクのメニューは、実力派スパークリングワイン「クレマン・ド・ロワール」、静岡が誇る高級煎茶「天下一」などの中から、好きなものをひとつ選べます。さらにお茶菓子も、3種類からセレクト可能。選べるワクワク感が、旅気分をぐっと盛り上げてくれます。
繊細な美が漂う京懐石料理をお部屋で
旬のお魚と地元の野菜を使用した京会席の一例
お食事は夕朝食ともに部屋食。気楽&自由気ままに、人目を気にせずゆっくりと美食を味わえます。
夕食のメニューは、京都で16年間修業を重ねた岩井料理長が、丹精込めて造り上げた自慢の京懐石料理。どれも「地元でとれる新鮮な野菜や旬の食材を味わってほしい」という愛情がたっぷり詰まっています。
春の会席の煮物「相州牛のランプ肉柔煮」
神奈川県のブランド牛「相州牛」を使用した煮物は、ほろほろ柔らかでジューシー。その柔らかさは、お箸でつまんだ瞬間分かるほど。とろける口当たりと、感動的な牛の甘さにうっとりです。
竹に囲まれたバーで特別なひとときを
竹取物語の「黄金の竹の中」をイメージした空間
夕食を楽しんだ後は、雰囲気が良いと評判のバー「Bamboo」へ立ち寄ってみて。カウンター席やソファ席の他に、ぐるりと竹に覆われたテーブル席もあり、かぐや姫気分でお酒を楽しめます。
フルーツカクテルは2200円~、いちごのカクテルは2750円
豊富なラインナップの中でも、女性に人気なのがフレッシュな果物を使った「フルーツカクテル」。季節ごとに果物が変わるので、リピーターも新鮮な味わいに出会えます。冬から春にかけて提供しているのは「いちごのカクテル」。つぶしたいちごの果肉もグラスに入り、つぶつぶ食感も一緒に楽しめます。
忘れられない輝きを放つ夜の水盤テラス
バーのもう一つの見どころが、日没からのライトアップ。昼間涼し気な水盤は、夜になると幻想的な雰囲気に一変。ライトアップされた竹と水盤に浮かぶ月を眺め、月光を浴びる特別なひとときを過ごせます。
絶品朝食で、朝からじんわり幸せ気分
お米マイスターが厳選したお米に合うおかずがずらり
朝食も、豪華そのもの。地元箱根の銀豆腐を使った湯豆腐、相州牛の京風煮込み、相模湾産のキンメダイなど、地元の名物をふんだんに盛り込んだおかずがテーブルに華を添えます。
そしてご飯は、5つ星お米マイスターが目利きする「つや姫」を使用。炊きたてのご飯は、ふっくら、もっちり。噛むほどに甘みを感じられ、自然と笑顔がこぼれます。
2人きりで、家族だけで。どんな人にも寄り添い、そっとニーズに答えてくれる「金乃竹 仙石原」。最高のご褒美旅に、ぜひ訪れてみてください。
文:安藤美紀