提供:ことりっぷ
富山駅周辺を中心に新しいスポットが続々と登場している富山県。にぎやかな中心部でまち歩きを楽しんだり、ひと足のばせば、豊かな自然に癒やされる落ち着いたひとときを過ごせたりと、多彩な楽しみ方ができます。
もし1泊2日で富山を旅するなら、こんなめぐり方はいかがでしょう?
まずは富山の憩いスポット、環水公園&環水テラスへ
富山駅に着いたら、まずは駅の北エリアにある「富岩運河環水公園(ふがんうんが かんすいこうえん)」に向かいましょう。水に親しむ場として遊歩道や芝生の広場も整備された親水文化公園です。
川沿いをのんびりお散歩したら、2020年10月にオープンした「環水テラス」へ。1階に本格中国茶や能登発祥のジェラートが楽しめるティースタンド、2階には北陸初進出の本格日本料理店、3階には夜景が楽しめるラグジュアリーなBARが入っている飲食施設です。
どの店も北陸の食材にこだわったメニューを展開しているとあって、地元の人から観光客まで話題を集めています。
とくに1階に入っている「点点茶」はカスタマイズができるスイーツティーが人気。チーズやミルク、タピオカといったトッピングを施してデザート感覚で楽しめるんですよ。
公園隣接の美術館ではアートとともにカフェも楽しんで
環水公園の西地区にあるのが「富山県美術館」。建築家・内藤廣氏が手がけた目を引く建物です。館内外には無料で楽しめるスポットもたくさん。
屋上は晴れた日に雄大な立山連峰が望める特等席で、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんがデザインしたさまざまな遊具も。多種多様な遊び方ができる、子どもも大人も一緒になって楽しめるスポットになっています。
レストラン「BiBiBi&JURULi」でランチやカフェタイム
富山県美術館の館内に2021年4月に新しくオープンしたのが、レストラン「BiBiBi&JURULi(ビビビとジュルリ)」。「アートとイート」をコンセプトにしたこのお店では、美術館の企画展と連動したコラボレーションメニューをはじめ、見ても食べても楽しめるメニューがそろっており、アートと食事を同時に楽しめる新感覚のレストランとして話題を呼んでいます。
メニューには富山県産の食材を使用し、食器は富山の職人やメーカーが製作したレストランオリジナル。形や質感にも注目です。
メニューの中でもおすすめは、大小様々な器に入った料理が並ぶ「富山の旬の彩り“コンポジション”プレート」1800円(写真右上)。ロシアの抽象画家、カンディンスキーの「コンポジション」という作品をイメージして作られており、カンバスに見立てたプレートの上で料理を好きなようにコンポジション(構造・組み立て)して楽しんでほしいという意味が込められています。
また、アメリカの画家、ジャクスン・ポロックのアクション・ペインティング技法をイメージした「白エビとスパイスのあいがけ“アクション・ペインティング”カレー」1650円(写真右下)は2種類のカレーが味わえる贅沢な一品。最初はそのままで、途中からは混ぜて味の変化を楽しんでみましょう。
宿泊は里山に佇む1日3組限定のオーベルジュ「薪の音」で
富山駅周辺を楽しんだら、今宵の宿へ向かいましょう。
「薪の音」は南砺市城端地区の農村地帯にあるオーベルジュ。北陸の山と海の豊富な幸を創作フレンチで楽しめます。世界遺産の五箇山や白川郷へのアクセスも良く、車で来客される方も多いといいます。
元はオーナーの実家であった大きな一軒家には、レストランと3組限定の客室が入ります。田園地帯の中にぽつんとある集落は、「何もない」場所。でも「何もない」からこそ、何にも邪魔されることなく自分の時間を心ゆくまで楽しむことができます。
客室は3タイプで、里山の風景に浸りながら入浴できる部屋も。木の葉の揺れる音に耳を澄ませながら、穏やかなひとときを過ごしましょう。
一番楽しみな食事は、里山でとれる素材の良さを活かした、目でも味でも美味しいものばかり。季節によって旬の食材も変わるため、メニューは四季折々。その時期に採れる素材を贅沢に使ったコース料理が楽しめます。
朝食は釜戸でじっくり炊き上げたお米が主役。地元の食材をふんだんに使ったお惣菜や、自家栽培の野菜で作った一品も一緒に楽しみましょう。素朴ながらも丁寧に仕上げられた朝食から、元気をもらえますよ。
2日目はまず「ヘルジアン・ウッド」で自然に親しんで
富山の郊外には自然を満喫できるスポットが新しくできています。その中でも注目なのが「Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)」です。
北アルプス・立山連峰のふもとに位置する、富山県の南東部・立山町。その広大な田園地帯の中に、レストランやアロマ工房の建物が点在し、まるで一つの村のよう。
田園風景に溶け込むのは、建築家・隈研吾氏が「水田と立山連峰に溶け込む村のような建築群にしたい」と設計を手がけた平家建て。建築ファンも多く訪れる場所になっています。
ヘルジアン・ウッドは現在、レストラン「The Kitchen/The Table」、アロマ工房「The Workshop」、アロマ工房に併設するハーブ園「The Garden」、イベントスペース「The Field」の4つで構成されており、約10ヘクタールの敷地にそれぞれの施設が点在しています。
今後はスパやサウナホテル、宿泊施設もできる予定で、さまざまな癒しや楽しみを与えてくれる展開から目が離せません。
最後は森の中のログハウスカフェ「MEWSHIP」へ
富山市の南側、富山平野や神通峡を一望できる猿倉山のふもとにある「MEWSHIP(ミューシップ)」は、ログハウスや焚き火のできるウッドデッキ、バスケットコートなどを備えたアウトドア空間。
お昼は本格的なスパイスカレーやこだわりのコーヒーなどが味わえるカフェ、夜は予約制のグランピングエリアになります。1ヶ所に様々な楽しみがそろっているので、ゆっくりと過ごせる点が大きな魅力。アウトドアを気軽に楽しめるスポットとして人気です。
日が暮れる時間帯からは、カフェと外のエリアは事前予約制の貸切プライベート空間へと変身。ウッドデッキでバーベキューをして、家族や友人などと気兼ねない時間を過ごすことができます。キャンプ道具や料理を一式用意してくれるプランもあり、手ぶらも可能。3時間の日帰り貸切の他に、翌朝まで使えるプランもあります。
焚き火を囲んだり、レンタルしたプロジェクターを使って屋外で映画を見たりと、特別な時間を気軽に手に入れられますよ。
いかがでしたか?富山は駅周辺でもいろいろな楽しみ方ができ、さらにひと足のばせば雄大な自然も親しめる魅力的なエリア。ぜひ旅の参考にしてみてくださいね。