東京ディズニーシーがあやしげな光に染まる、スペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」。2023年10月31日(火)までの開催で、アメリカンウォーターフロントでは、お菓子がもらえたり、仮装したゲストが取材されたりとハロウィーンの魅力がたっぷり詰まったフェアが初めて行われます。日が沈めばライトアップやスモークが登場。かわいいだけでは終わらない、ゾクゾクなハロウィーンに様変わりです。
色鮮やかに彩られたエントランス
クリスマスと並んで、多くの人たちでにぎわう「ディズニー・ハロウィーン」。東京ディズニーシーのエントランスではハロウィーンの特別なコスチュームを着たミッキーマウスとミニーマウスもゲストたちを歓迎。上の方ではパンプキンも登場し、あどけない表情にこちらまで笑顔になってしまいます。
これから始まる夢の時間に気持ちが高まりつつも、パッサッジョ・ミラコスタ(ミラコスタ通り)を歩くスピードはゆっくりめで。左右にはパンプキンのデコレーションが並んでいて、ミッキーマウスやディズニーの仲間たちのモチーフになっています。この期間でしか見られないデコレーションなので、ぜひ全員の姿を視界に収めつつ、お気に入りのキャラクターとは記念撮影を。
目の前が一気にひらけると遠くにはプロメテウス火山が鎮座し、ここが一瞬日本だということを忘れてしまいそう。メディテレーニアンハーバー前のピァッツァ・トポリーノ、通称ミッキー広場周辺にはディズニーの仲間たちがハロウィーンバージョンのガーランドで勢ぞろいしています。
40周年記念のガーランドシールがハロウィーン仕様
パークのあちらこちらにカラフルなドリームガーランドが飾られていますが、これは東京ディズニーリゾートの40周年をお祝いする“ドリームゴーラウンド”が開催中のため。ふたつのイベントが同時に実施されるということで、2023年の「ディズニー・ハロウィーン」はいつも以上に特別な空間になっているのです。
ドリームガーランドのシールも配っていて、キャストに声をかけるともらえますが、その際に手書きのメッセージも添えてくれます。どんな言葉が書かれるのか、渡されるまでの時間もワクワクです。
シールは、“ドリームゴーラウンド”の開催中(2024年3月末)まで実施しています。通常はシンデレラ城が中央に描かれたデザインですが、「ディズニー・ハロウィーン」期間中は特別仕様となり、パンプキンとゴーストが描かれています。
トリック・オア・トリートがテーマの水上ショー
メディテレーニアンハーバーでは「ディズニー・ハロウィーン・グリーティング」が行われます。ミッキーマウスと仲間たちに出会える数少ない機会!「ディズニー・ハロウィーン」を満喫するためにも、見逃せないショーです。
ハーバーに流れる陽気なBGMが終わり、辺りが静まり返ると、ボーンボーンとまるで柱時計のような音が聞こえてきます。さらに不気味な音楽が響き渡ると同時に1隻の船が登場しますが、スピードもゆっくりで、ミッキーマウスたちの顔が見えない間もハラハラして待ちきれません。
船が正面を向くと、「ハッピー・ハロウィーン!」というアナウンスをきっかけに音楽が一転して、明るいテンポに。ミッキーマウスの「一緒に楽しもうね!」というかけ声に、ゲストたちも拍手や手を振って応えます。
ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、デイジーダック、グーフィー、プルートに加え、東京ディズニーシーらしくダッフィーとシェリーメイも参加しています。一緒にダンスを踊ったり、場所を移動したりとキャラクター同士のやり取りが見られるのも、ひとつの船に全員が乗っている良さです。
ショーを観覧するなら、ミッキー広場からだと船も静止することが多く、写真も撮りやすいです。しかし、船が大きく旋回してくれるので、ハーバー沿いの「リドアイル」や「フォートレス・エクスプロレーション」からも鑑賞できます。
どちらが好き?交互に披露される2種類のダンス
オレンジと紫をベースにデザインされた衣装も、ハロウィーンらしく、かわいいと評判。ミッキーマウスのポケットからは板チョコがのぞいていて、キャンディのボタンがミニーマウスとおそろいなのもファンの心をくすぐります。カラフルなお菓子が散りばめられたミニーマウスのキュートなリボンやドレスにも、ぜひご注目ください。
ショーの中盤では、「トリック・オア・トリート」の合言葉を唱えると船の中央にあるパンプキンの目がくるくると回り始め、「トリックダンスとトリートダンス、どっちが好きかなぁ?」と話し出します。回転する目の行方をディズニーの仲間たちも興味津々のようです。
「まずは……トリートダンス!」と言うやいなや、パンプキンが満面の笑みに!ポップな音楽が流れ始め、お菓子(トリート)をもらったり、あげたりな振り付けからウキウキな感じが伝わります。
よろこびも束の間、「つづいて……トリックダンス」と放ったパンプキンは一変して怖い顔つきに。両手をだらりと下げて両腕を上げ下げする振付はゴーストそのもの。
ひとつのショーで2種類のダンスを堪能できるショー。ワクワクなトリートダンス、ゾクゾクなトリックダンスはどちらも動画サイトに掲載されているので、事前に見ておけば当日はさらに盛り上がること間違いなしです。約15分間の公演時間はあっという間。プロメテウス火山も噴火して、ショーをいっそう活気づかせます。
ショーの終わりと同時に船は「ディズニーシー・トランジットスチーマーライン」の方へと去っていきます。ディズニーの仲間たちとの別れは名残惜しいですが、1日2回(13:15/16:00)の公演なので、おかわりも可能です。
食欲の秋を体現したスペシャルメニュー
ショーで大興奮した身体には栄養補給を、ということでスペシャルメニューをいただきに「ホライズン・ベイ・レストラン」へ。
スープ・メイン料理・パン・デザート・ドリンクと盛りだくさんなスペシャルセット(2,680円)には、キノコや紫芋、洋梨といったこの時期ならではの秋の旬を味わえます。キノコとパンチェッタのクリームスープは、濃厚なスープにキノコのシャキシャキ感とパンチェッタのほろほろとお肉がほどける、ふたつの異なる食感が味わえます。
そして、紫芋のソースがかかっているハンバーグは、一度見たら忘れられないほどのインパクトですが、見た目に反して、ふっくらとやわらかく、ジューシーな味わい。サックサクなゴボウチップスや、酸味のあるオレンジソースなど、さまざまな食材が集まっていて、ひとつのハーモニーを奏でています。
こちらでは、スーベニア付きメニューもいただけます。甘酸っぱいカシスとビターなチョコが層になっている「カシス&チョコムース」(550円)は、プラス550円でゴーストたちが描かれたスーベニアカップ付きに。また、プラス550円でゴースト型のスーベニアプレートがもらえる「スウィートポテトクレープ」(550円)は、しっとりとしたほど良い甘さです。
初開催となる「ハロウィーンフェア・イン・ニューヨーク」
毎年、パーク内の中でもハロウィーンのイベントが多く開催されているのが、20世紀のアメリカをテーマにしたアメリカンウォーターフロントです。
ニューヨークとケープコッドの港町を再現していますが、ニューヨークエリアを中心に「ハロウィーンフェア・イン・ニューヨーク」が初めて行われます。
「タワー・オブ・テラー」が奥に控えるウォーターフロントパークの正面にはミッキーマウスをモチーフにしたカボチャ型の装飾がフォトスポットとして人気。両隣のドクロは夜になると、ある仕掛けがほどこされているのだとか。
大型の豪華客船、S.S.コロンビア号の近くに飾られているバナーもさり気ないですが、実はハロウィーンにしか見られないもの。「Daytime Treats and Nighttime Screams!」(昼間のご馳走と夜の叫び!)の文字に紫色の配色も相まって、奇妙な感じです。
仮装したゲストに突撃取材やキャンディーをプレゼント
「ディズニー・ハロウィーン」の期間中は、ゲストもディズニーキャラクターの仮装のまま東京ディズニーシーに入園することができます。そして、そんなすてきなゲストたちを待ち構えているのが、“ニューヨーク新聞サークル”のメンバーです。
仮装のこだわりを聞き出したり、ゲストの写真を撮ったりと大忙し。インタビューされている側は突然の取材に最初は驚きつつも、話していくうちに緊張がほぐれ、最後は和気あいあいな関係に。見かけたら、ついつい追いかけたくなる人たちです。
そして、クモの巣のベストを着たキャストを見かけても、ぜひ追いかけてみて。「トリック・オア・トリート!」と声をかけると、ハロウィーン限定のオリジナルキャンディーがもらえます。
慣れない言葉で恥ずかしいかもしれませんが、キャンディーのプレゼントは意外とうれしいもの。年齢や仮装のあるなしに関わらず、誰でももらえるので、ぜひハロウィーン気分を味わってみてくださいね!
ハロウィーンとともに特別なフードトラックが登場
ハロウィーンの雰囲気をひと通り満喫したので、ウォーターフロントパークのフードトラックでひと休み。この頃になると日差しも和らいで、屋外も過ごしやすい気候です。
こちらでは、東京ディズニーリゾート40周年を記念する“ドリームゴーラウンド”のスペシャルメニューを販売しています。
のどを潤すのにおすすめなのが、冷たいフルーツが氷代わりのアイスフルーツティー(各900円)。「ミックスフルーツ」(写真左)は、パッションフルーツやマンゴーに加え、みかんが丸ごと入っているさわやかな味わいです。
「ベリー&ピーチ」(写真右)は、ほのかな甘さがあり、ブルーベリーやブラックベリー、ストロベリーがたっぷり入っています。
どちらもドリンクでありながら、フルーツがたくさんのぜいたくなメニュー。アイスティーの代わりにワインを注いだフルーツワイン(1,200円)のほか、サングリアなどもあるので、お好きなものを選んでみてください。
疲れた身体にはとっておきのスイーツでエネルギー補給を。「ベイクドドルチェ(マロン&カシス)」(900円)は、秋の味覚である栗がふんだんに使われ、カシスソースが味を引き締めます。添えられているのはイタリア伝統菓子のアマレッティ。サクサクっと軽い口当たりですが、アーモンドの深い甘みがコクを与えています。
フードトラック周辺には樽を模したテーブルも多く用意されているので、ゆっくりとした時間を過ごせます。周辺には40周年とハロウィーンをお祝いするガーランドが飾られ、ここで今日の思い出からディズニーとの日々に想いをはせてみるのも良いかもしれません。
ゴーストやパンプキンが覚醒する時間に突入
気が付けば暗闇が空を覆い始め、妖美(ようび)なライトが灯り始めると辺り一帯は不気味な雰囲気に。キーワードである「ハジける昼と、妖しい夜。」のふたつ目の世界が幕を開けようとしています。
日中はおとなしかったパンプキンも続々と顔が浮かび上がり、存在感を発揮。夜になってからがハロウィーンは本番と言わんばかりに、ゴーストも満面の笑みを浮かべて出現します。
人気のフォトスポットだったカボチャ型のミッキーマウスは、時間になるとドクロからスモークが漂い始め、怖さを演出。怪しげなミッキーマウスも変わらず魅力的なので、昼間のあどけない表情と併せて、写真に収めておきたいです。
一度で二度おいしいハロウィーンのポップコーンバケット
ゾクゾクな夜のハロウィーンを盛り上げてくれるのが、限定のポップコーンバケット(3,200円 ポップコーン付き)。アメリカンウォーターフロントのドックサイドステージ前にあるワゴンにて、ガーリックシュリンプ味のポップコーンとともに販売しています。
ほかにも、リドアイル前(キャラメル味)やソアリン:ファンタスティック・フライト前(ブラックペッパー味)のポップコーンワゴンで購入可能。また、購入する際に伝えれば、空のポップコーンバケット+ポップコーン引換券でもらうこともできます(値段は同じ)。
パンプキンやゴーストをかたどったポップコーンバケットは以前にも販売されていましたが、ゴーストがちょこんと乗っているデザインは初めてなのだとか。パンプキンはランタンとしても使える優れもの。ぷにぷにとやわらかなゴーストは、ずっと触っていたくなるほどキュートです。
みんなで盛り上がる「ディズニー・ハロウィーン」
2023年の東京ディズニーシーでは、キャストがゲストの仮装についてインタビューしたり、ゲストがキャストに「トリック・オア・トリート!」と話しかけたりと、相互にふれあうことでお互いが「ディズニー・ハロウィーン」を満喫しているよう。一日滞在するだけでも、さまざまなハロウィーンの楽しみ方を堪能でき、帰る頃には身も心も充実感でいっぱいです。
おまけ:ディズニーリゾートラインの限定デザインも必見
東京ディズニーシーから離れても、まだまだハロウィーンは続きます!舞浜駅と東京ディズニーシーをつなぐディズニーリゾートラインでは、期間限定で「ディズニー・ハロウィーン」(3種類)のフリーきっぷを販売。訪れた日付が記載されたきっぷは思い出の品にもぴったりです。はやる気持ちをおさえながら、東京ディズニーシーに向かう際に購入してみてはいかがでしょうか。
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取材・撮影・文/浅井みら野
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