世界遺産・嚴島神社に守られた神秘と自然の宮島へ
日本三景の一つに数えられる「宮島」は、波穏やかな広島湾に浮かぶ小さな島。島内の「嚴島神社」や「弥山」の原始林などは世界文化遺産に登録されています。豊かな自然や数多くの伝説が残り、「大聖院」や「五重塔」「千畳閣(豊国神社)」など歴史的な見どころも多数。「宮島シーカヤック」「宮島参拝遊覧船」など海上からの世界遺産参拝をはじめ、「町家通り」や「平松茶屋」「牡蠣祝」など現地を知るスタッフおすすめの穴場スポットも紹介します。
初めての人に訪れて欲しい宮島のおすすめ定番スポット
廿日市市
嚴島神社(いつくしまじんじゃ)
6世紀末、推古天皇の時代に創建され、島全体が神の島として崇められていたため、陸地では畏れ多いと潮の満ち引きするところに社が建てられました。現在の優美な寝殿造りの社殿は平清盛によるもの。本社拝殿から約200m沖に立つ大鳥居は、クスノキの自然木で造られています。平成8(1996)年には、世界文化遺産に登録されました。
【現地スタッフおすすめコメント】
おみくじが辛口です。凶もよく出ることで知られています
- 拝観時間
- 6:30~17:00 / 17:30 / 18:00 / 18:30 ※時期により異なる
- 料金
- 嚴島神社 / 大人300円 高校生200円 小中学生100円
嚴島神社・宝物館共通 / 大人500円 高校生300円 小中学生150円
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約15分
廿日市市
大聖院
大同元(806)年に弘法大師が三鬼大権現を勧請し、弥山で開創して以来、1,200年の歴史を持つという真言宗御室派大本山。明治維新までは十二坊の末寺を有し、また嚴島神社の法会祭事を司る別当職でした。本尊の波切不動明王は、豊臣秀吉が朝鮮出兵のときに軍船に安置していた守護仏。観音堂には十一面観音が祀られています。
【現地スタッフおすすめコメント】
あまり知られていませんが、お戒壇めぐりもおすすめです!
- 拝観時間
- 8:00~17:00(毎月1日は5:30~)、無休
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約20分
廿日市市
みやじマリン宮島水族館
西日本有数の規模を誇る水族館。「いやし」と「ふれあい」をコンセプトに、スナメリやフンボルトペンギンなど350種1万3,000点以上を展示しています。本館には神秘的な瀬戸内海の世界を紹介する10のゾーンがあり、1日3~4回開演されるアシカライブが大人気。ペンギンとのふれあいやトドのお食事タイムなどイベントが毎日開催されています。
【現地スタッフおすすめコメント】
オリジナルメニュー充実のレストランも人気です
- 営業時間
- 9:00~17:00(最終入館16:00)、無休(点検期間休あり)
- 料金
- 大人1,400円 小中学生700円 4歳以上400円
- アクセス
- 宮島桟橋よりメイプルライナー「宮島水族館」停下車すぐ
廿日市市
紅葉谷公園
天然記念物に指定されている弥山原始林の麓にあり、紅葉谷川に沿って広がる庭園。その名の通り、園内には約700本の紅葉があり、毎年11月中旬から下旬にかけてはひときわ素晴らしい秋の自然美が楽しめます。なかでも、もみじ橋周辺の眺めは秀逸で、イロハカエデやオオモミジなどのまさに燃えるような姿は一見の価値があります。
【現地スタッフおすすめコメント】
紅葉も綺麗ですが、春の桜も有名なスポットです
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約20分
廿日市市
宮島ロープウェー
弥山の山頂へとアクセスするロープウェー。「循環式」と「交走式」の2種類の方式のロープウェーを乗り継ぐ全国的にも珍しい形式で、麓の紅葉谷駅から榧谷駅は循環式、榧谷駅から山頂の獅子岩駅へは交走式で運行します。特に交走式に乗り換えてからの眺めはすばらしく、太古の森・弥山原生林を眼下に、遠く江田島や四国までも見渡せます。
【現地スタッフおすすめコメント】
獅子岩駅にはカップルの絆を深める「誓いの火」があります
- 営業時間
- 9:00~17:00(12~2月は16:30まで) ※時期により異なる、無休
- 料金(往復)
- 大人(中学生以上)1,800円 小学生900円
- アクセス(宮島ロープウェー紅葉谷駅まで)
- 宮島桟橋より徒歩約25分 / 宮島桟橋より徒歩約16分、「紅葉谷公園入口」停より無料送迎バス
廿日市市
弥山(みせん)
古くから山岳信仰の御神体として崇められる標高約535mの山。南方系から針葉樹、また原始的植物が自然のまま残る弥山原生林は国の天然記念物に指定、さらに嚴島神社とともに世界遺産にも登録されています。巨岩のアーチやくぐり岩、神が鎮座するとされる磐座石などの奇岩怪石もあり、パワースポットとしても知られています。
【現地スタッフおすすめコメント】
山頂展望台からの、瀬戸内海を360度見渡せる景色は絶景
- アクセス(山頂展望台まで)
- 宮島桟橋より徒歩約25分、宮島ロープウェー「紅葉谷」駅より「獅子岩駅」下車、徒歩約30分
廿日市市
大杓子(しゃもじ)
伝統工芸である宮島細工を後世に遺すとともに、杓子発祥の地である宮島のシンボルとして2年10ヶ月の歳月をかけて制作された大杓子。樹齢270年のケヤキを使い、長さ7.7m、重さ2.5tにもおよびます。現在は展示停止中で、再展示は、平成33年4月より旧宮島支所跡地に整備される地域拠点施設で行う予定です。
【現地スタッフおすすめコメント】
宮島のシンボル・大杓子の公開が待ち遠しい!
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約5分
廿日市市
五重塔
嚴島神社の背景にある豊国神社に隣接して立つ、高さ約27mの檜皮葺きの塔。応永14(1407)年に建立され、和様・唐様を融合した見事な建造です。内部の一般見学はできませんが、内陣天井に龍、外陣天井には葡萄唐草、来迎壁の表には蓮池、裏には白衣観音像などが極彩色で描かれ、豪華絢爛。国の重要文化財に指定されています。
【現地スタッフおすすめコメント】
外観の見学は自由ですが内部は非公開です
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約10分
廿日市市
豊国神社(千畳閣)
天正15(1587)年、豊臣秀吉が毎月一度千部経を読誦するため、政僧・安国寺恵瓊に建立を命じた大経堂。秀吉の死により、未完成のまま現在にいたっていますが、明治時代に秀吉公と加藤清正公が祀られ、豊国神社となっています。入母屋造りの大伽藍で857畳の畳を敷くことができる広さがあることから千畳閣とも呼ばれてきました。
【現地スタッフおすすめコメント】
島内では最も大きな建物。国の重要文化財です
- 拝観時間
- 8:30〜16:30、無休
- 料金
- 高校生以上100円 小中学生50円
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約10分
廿日市市
表参道商店街
清盛通りとも呼ばれる、宮島のメインストリート。道の左右には、土産処や牡蠣や穴子を使った宮島名物料理の店が軒を連ねます。また、通りには開閉式の屋根シートがついているので、雨の日でも安心して街歩きできるのも魅力。場所は嚴島神社や五重塔、紅葉谷など主要な観光スポットと桟橋の間。宮島観光の最後に訪れたい場所です。
【現地スタッフおすすめコメント】
もみじ饅頭、焼き牡蠣、にぎり天などの食べ歩きがおすすめ
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約5分
担当スタッフおすすめ!宮島の穴場スポット
廿日市市
町屋通り
表参道商店街が現代のメインストリートなら、宮島が最も華やいだ古きよき時代のメインストリートが「町家通り」。当時は本町筋と呼ばれていました。白壁やベンガラ格子など伝統的な宮島商家の趣きを残す町家建築に、現代的な感覚をプラスしたレトロモダンな宿や商店・ギャラリーなどが並び、最後は五重塔が正面に出迎える雰囲気抜群の通りです。
【現地スタッフおすすめコメント】
商店街の賑わいを離れ、ゆったり町並みを楽しみたい人向け!
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約5分
廿日市市
宮島包ヶ浦自然公園
写真:宮島包ヶ浦自然公園
日本三景のひとつ宮島にあり、澄んだ空気と豊かな緑の中でスポーツやアウトドアレジャーを楽しめるシーサイドパーク。約200mの白い砂浜に面した園内には、自然林を生かしたキャンプ場やケビン、運動広場、テニスコート、バーベキューハウスなどを完備。レストランやキャンプ・バーベキュー用品の貸し出しもあるので手ぶらで楽しめます。
【現地スタッフおすすめコメント】
夏は海水浴、それ以外の季節は磯釣りも楽しめます
- 営業時間
- 8:30〜17:00(施設によって異なる)、無休
- アクセス
- 宮島桟橋より無料送迎あり
廿日市市
平松茶屋
「紅葉谷公園」から「大聖院」に通じる遊歩道の坂道の途中にある茶屋。厳島神社や大鳥居が見下ろせ、右手側には千畳閣と五重塔が見える展望スポットとしても有名で、特に、目の前の絶景をひとりじめできるテラス席がおすすめです。もみじ饅頭付きの抹茶セットほかカレーライスやうどん、かき丼やあなごめしなどの食事も充実しています。
【現地スタッフおすすめコメント】
天皇陛下御展望の地でもあり、一服しながら絶景が楽しめます
- 営業時間
- 8:00~19:00、祝日休
- 料金
- 抹茶もみじまんじゅう付650円ほか
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約20分
廿日市市
牡蠣祝(かきわい)
宮島の牡蠣料理専門店「牡蠣屋」が2014年にオープンしたカフェ。小高い丘の上に建つ古民家を改装し、開放的なテラス席からは宮島の町並みと大野瀬戸の絶景が広がります。五重塔、千畳閣を目前に、瀬戸内で育ったレモンを贅沢に使用した「広島レモンレアチーズケーキ」や「牡蠣屋のオイル漬け」、厳選のコーヒーやワインも楽しめます。
【現地スタッフおすすめコメント】
ワインやモヒートなどドリンクも充実、絶景とともに堪能を!
- 営業時間
- 12:00~16:30、不定休
- 料金
- ケーキセット1,080円、広島レモンモヒート850円、牡蠣屋のオイル漬け800円ほか
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約7分
廿日市市
宮島歴史民俗資料館
江戸時代から明治にかけて栄えた宮島の豪商、江上家の母屋や土蔵の一部を保存修復。展示館を加えて歴史民俗資料館として公開。その一部は国の登録有形文化財となっています。館内には、平清盛をはじめとする宮島の歴史や文化にまつわる多彩な資料と、島民の暮らしを支えた民俗文化財などおよそ1,000点を展示しています。
【現地スタッフおすすめコメント】
母屋の座敷から眺める日本庭園も見どころのひとつです
- 営業時間
- 9:00~17:00(最終入館16:30)
- 休館日
- 月曜(祝日・振替え休日の場合は翌日)、12/26~31
- 料金
- 一般300円 高校生170円 小中学生150円
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約20分
廿日市市
多宝塔
僧周歓が大永3(1523)年に建立したといわれる高さ15.6mの和風建築の塔で、通称・二重の塔と呼ばれています。屋根は方形ですが下層の屋根には饅頭型の亀腹があるため、上層の柱は円形に配列されるなど、その組み方には苦心の工法が表れています。嚴島神社の宝物館の真裏の丘の上にあり、春は桜の名所としても知られます。
【現地スタッフおすすめコメント】
宮島の大鳥居と多宝塔と桜を入れた記念写真は春の定番です
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約15分
廿日市市
霊火堂
弥山本堂の目前にある「霊火堂」では、平安時代に弘法大師が修法を行った際の霊火が、1,200年以上たった今も「消えずの火」として燃え続けています。この火で沸かした大茶釜の霊水は万病に効くと言われ、弥山の七不思議のひとつにも。近年は「恋人の聖地」にも認定され、消えない火にちなんだ永遠の愛を誓う多くのカップルが訪れています。
【現地スタッフおすすめコメント】
歴史と神秘を感じるパワースポットとして人気です!
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約25分、宮島ロープウエー「紅葉谷」駅より「獅子岩」駅下車、徒歩約20分
廿日市市
宮島シーカヤック
瀬戸内海ならではの穏やかな波だからできるシーカヤック体験。大鳥居近くの浜から出る約1時間のショートコースで、世界遺産の嚴島神社を海上から見学できる新しいタイプの宮島観光です。カヤック本体はもちろん、パドルや安全装備、防水装備まで必要な装備一式とガイド付きで、小学校3年生以上の初心者から楽しめる気軽さも魅力です。
【現地スタッフおすすめコメント】
海上から嚴島神社を眺め、大鳥居をバックに記念撮影も!
- 宮島シーカヤック大鳥居ショートコース料金(約1時間)
- 大人4,000円 高校生以下3,500円
※12月〜2月の冬期期間は、お一人様4,500円(約1.5時間)となります
- お問い合わせ
- HARTアドベンチャーセンター
廿日市市
宮島参拝遊覧船
夕暮れから夜の嚴島神社・大鳥居を間近に眺める「宮島参拝遊覧船」。この船旅の一番の醍醐味は、大鳥居を屋形船でくぐって海の上から嚴島神社に参拝できること。日没後には大鳥居付近が幻想的にライトアップされ、神秘的なナイトクルーズが楽しめます。また、夕日に映える大鳥居を間近に参拝するサンセットクルーズも格別な美しさです。
【現地スタッフおすすめコメント】
サンセットクルーズとナイトクルーズ、どちらも体験したい!
廿日市市
大願寺
嚴島神社の修理造営を司っていた由緒ある高野山真言宗の寺。本尊の厳島弁財天は日本三大弁財天のひとつとして数えられ、弘法大師の作と伝わる薬師如来坐像をはじめとする4体の重要文化財の仏像と大仏不動明王を公開しています。また、境内の庭には伊藤博文が手植えしたと伝わる9本の松、その隣には龍神の社があり神秘的な雰囲気が漂います。
【現地スタッフおすすめコメント】
龍神の社あたりがパワースポットとして有名です!
- 拝観時間
- 8:30~17:00
- アクセス
- 宮島桟橋より徒歩約15分
今回ご紹介した宮島の観光スポット
宮島へのアクセス
【電車】
JR山陽本線「宮島口」駅よりフェリー乗船
広島電鉄宮島線「広電宮島口」駅よりフェリー乗船
【車】
広島岩国道路「廿日市」ICより約10分(宮島口周辺駐車場)、フェリー乗船
※宮島口~宮島間の連絡船は、「JR宮島連絡船」と「宮島松大汽船」の2社が運航しています。
【フェリー】
料金(往復) 大人360円 子供180円
運行区間 「宮島口」港~「宮島」港
所要時間 約10分
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