【広島・山口】「世界で最も美しい美術館」に選出された「下瀬美術館」と岩国・宮島をめぐる1泊2日モデルコース

【広島・山口】「世界で最も美しい美術館」に選出された「下瀬美 術館」をめぐる、岩国・宮島 1 泊 2 日観光コース

国連教育科学文化機関(ユネスコ)が主催する「建築賞ベルサイユ賞Prix Versailles」の「世界で最も美しい美術館」に、2024年6月、広島県大竹市の「下瀬美術館」が国内で唯一ノミネートされました。

この記事では「下瀬美術館」の見どころやレストラン情報を含め、近隣の人気観光スポット「錦帯橋(きんたいきょう)」や「宮島」も含めたモデルコースをご紹介します。アートや建築を楽しみ、人気観光スポットやご当地グルメも味わう大満喫の旅に出かけましょう。

 

 

 

この記事で紹介するモデルコース

まずは、今回巡る観光スポットを地図で確認しましょう。

 

<1日目>
①下瀬美術館 → ②SIMOSE French Restaurant → ③錦帯橋 → ④岩国散策

広島市街地から出発し、午前中にメインの「下瀬美術館」へ。世界で注目されている美術館の魅力を体感し、午後は山口県岩国市で日本の伝統技術や美しい景観を楽しみます。

 

<2日目>
・岩国 → ⑤宮島

岩国から宮島へ向かい、嚴島神社や商店街を散策、名物グルメも満喫します。

 

 

【1日目/午前中】下瀬美術館を見学

下瀬美術館

<車でのアクセス>
車で向かう場合は、広島市の中心市街地から国道2号線沿いを宮島方面へ約50分~1時間進みます。宮島周辺はやや混みますが、瀬戸内海を横目にドライブできるので旅気分も盛り上がるルート。途中から高速道路を利用する場合は、広島岩国道路の「廿日市(はつかいち)IC」から「大竹IC」へ向かいます。大竹ICからは、車で約5分で到着します。

 

<公共交通機関でのアクセス>
電車やバスで訪れる場合は、最寄りのJR「大竹駅」を目指しましょう。「広島駅」から、JR山陽本線の山口方面行きに乗って約45分で大竹駅に到着。駅からは、無料シャトルバスもしくは路線バスで移動します。

土日祝日であれば、大竹駅から美術館行きの無料シャトルバス(乗車約10分)が走行しています。平日の場合は、路線バス「こいこいバス」を利用し、乗車約10分の「ゆめタウン」バス停で下車、美術館まで徒歩約5分です。

下瀬美術館 交通アクセス(無料シャトルバス案内あり)
※無料シャトルバス:2024年7月7日〜11月24日の土日祝、8/6〜8/16は大竹駅からの始発は9:30、最終便は15:20です。頻度は1時間に1本程度。大竹駅行きの最終は17:10美術館発です。

こいこいバス時刻表

 

 

自然の中に溶け込むような「下瀬美術館」

下瀬美術館

2023年3月にオープンした「下瀬美術館」は、広島県の建築資材の総合メーカー、丸井産業株式会社の代表取締役・下瀬ゆみ子氏が先代から受け継ぎ、自身も収集してきたコレクションを展示する私設美術館。美術館を中心にヴィラ、レストランが取り囲む敷地を世界的な建築家・坂 茂(ばんしげる)氏が設計しています。

 

下瀬美術館

敷地内に入るとすぐ目の前に、曲面的な鏡面が特徴的な美しいエントランス棟が出迎えてくれます。壁面が周囲の景色を映し出しており、建築物が自然と一体化したような外観。

 

下瀬美術館

屋外の散策エリアにある「鏡の森」では、通路に植えられた木々が壁面に映り込み、森の中にいるような不思議な感覚を味わえます。この壁面のミラーガラスとステンレス鏡面は、美術館全体にも使用されているもの。

 

瀬戸内の海に浮かぶような「可動展示室」

下瀬美術館

造船技術を活用し、水の上に浮かぶようにして設置された8棟の「可動展示室」は、「下瀬美術館」のシンボルです。カラフルな8色の展示室を映し込むように、美術館の壁面には、全長190mメートル、高さ8.5メートルの「ミラーガラス・スクリーン」が設置されています。内側からはガラス張りに見え、外側からは鏡のように見える構造になっており、水面に映し出された景観が瀬戸内の海へとつながっているよう。「瀬戸内に浮かぶ島々」をイメージして設計されています。

 

下瀬美術館
絵画に見る花と器

各棟は渡り廊下でつながっており、浮力を使って7つのレイアウトパターンに動かすことができるそう。
取材時は、フランスの芸術家・エミール・ガレの没後120年を記念した企画展示が開催されており、可動展示室では「絵画に見る花と器」「海と山を望む」「巨匠たちの版画」など、各部屋にテーマを設けて美術品が展示されていました。

 

「望洋テラス」から瀬戸内の海を一望

望洋テラス
望洋テラス

企画展示を楽しんだ後は「望洋テラス」へ。企画展示棟から緩やかな坂道を上ってテラスに向かいます。

 

望洋テラス

目前に広がるのは瀬戸内海。さらに、宮島や可部島(かべしま)といった瀬戸内の島々が望めます。

 

望洋テラス

望洋テラスは、カラフルな「可動展示室」と瀬戸内の景色を一緒に眺められるスポット。開放感たっぷりの景色を楽しみましょう。

 

季節の草花を愛でる「エミール・ガレの庭」

エミール・ガレの庭
エミール・ガレの庭
エミール・ガレの庭

展示や景観を堪能したら、本館の外に広がる「エミール・ガレの庭」へ。アール・ヌーヴォーを代表するフランスの工芸家として知られるエミール・ガレは、植物学者としても活動していました。ここでは、エミール・ガレの作品に登場する草花が、年間約250種類植栽されています。

 

エミール・ガレの庭

遠くに聞こえる船の音をBGMに、海風を感じながらゆっくり散策しましょう。お気に入りの植物や生き物を見つけるのも楽しいひととき。四季折々の植物が織りなす美しい景色に癒やされます。

エミール・ガレの庭

ガーデンの入り口に配された案内板「アントサイン」は、日本を代表するアートディレクターである原研哉(はらけんや)氏によるもの。印象的なのに主張しすぎない、自然に溶け込むデザインです。

 

スイーツも充実の「ミュージアムカフェ」

ミュージアムカフェ

たくさん歩いたあとは、エントランス併設の「ミュージアムカフェ」でひとやすみ。ドリンクのほか、デザート、サンドウィッチなどの軽食がいただけます。

 

いちおしメニューは「ケーキセット」(1,700円)。取材時に提供されたのは桃のタルトでした。また、瀬戸内産のレモンをたっぷり使った「瀬戸内レモンスカッシュ」(850円)もおすすめ。口の中にレモンのフレッシュな風味が広がり、さわやかな味わいです。

 

ミュージアムカフェ

館内では、ユニークな構造やインテリアにも注目。エントランス右手の開放的な空間では36本のヒノキ材がアーチ状に組まれた柱が目を引きます。

 

ミュージアムカフェ

椅子には背もたれの部分に「紙管(しかん)」という再生素材が使われています。木材とは違った質感で、坂氏のデザインを体感できるスポットになっています。

 

「ミュージアムショップ」で限定アイテムをチェック

ミュージアムショップ

エントランス棟では展示関連のアイテムや、限定品を購入できる「ミュージアムショップ」もチェック。

 

ミュージアムショップ
カラーグローブ(980円)

「可動展示室」がモチーフのアイテムは、見ているだけでも心躍るポップなデザイン。グッズの他にも、坂氏の建築関連の書籍も展示・販売されています。

 

ミュージアムショップ
ミュージアムショップ
ミュージアムショップ

使い勝手の良さそうな「手ぬぐい」(1,000円)はお土産にぴったり。台紙ごと飾っておきたくなるような「オリジナルマグネット」(全6種、各350円)のほか、「マスキングテープ」(400円)は、全種類集めたくなるかわいさです。

 

ミュージアムショップ

そのほか、「SIMOSEオリジナルアンブレラ」(1,320円)もおすすめです。男女ともに使いやすいシンプルな色合いで、傘を開いた時の形に特徴のあるデザイン。素敵な傘があれば、雨の日も楽しくなりそうです。

 

ミュージアムショップ

エミール・ガレをテーマにした、トートバッグなどの定番アイテムも豊富にそろっています。

 

ミュージアムショップ

エントランス棟では、建築家の坂氏が構造物に使う「紙管」のディスプレーも見られます。美術館内のベンチ、レストラン内のテーブルの脚部分など、各所で使用されている再生素材です。

 

 

【1日目/12:00】SIMOSE French Restaurantでランチ

SIMOSE French Restaurant

ランチは敷地内のフレンチレストラン「SIMOSE French Restaurant」で、アートのように色鮮やかな食事を堪能しましょう。レストランの建物も、思わず写真に収めたくなる美しい外観です。

 

SIMOSE French Restaurant
SIMOSE French Restaurant

店内からは、カラフルな可動展示室と穏やかな瀬戸内海の光景を望めます。壁一面から柔らかな光が差し込み、総大理石のフロアが鏡面のよう。美術館の可動展示室同様に水に浮かんでいるかのような感覚が味わえる開放的な空間です。

 

SIMOSE French Restaurant

レストランでは、広島近郊で取れた新鮮な海の幸や有機野菜のコースを提供。メニューは季節によって内容が異なり、企画展示とコラボレーションしたメニューが登場することもあります。

 

SIMOSE French Restaurant
萩産あおりいかのグリルとブイヤベースのジュレ
SIMOSE French Restaurant
萩見蘭牛ほほ肉の赤ワイン煮 山椒風味
SIMOSE French Restaurant
ヨーグルトのエスプーマとぶどうのジュレ

取材時の「ランチコース」(6,000円)は、オードブルの「萩産あおりいかのグリルとブイヤベースのジュレ」、メインの「萩見蘭牛ほほ肉の赤ワイン煮 山椒風味」に、「ヨーグルトのエスプーマとぶどうのジュレ」がデザートとして付いてきました。どれも写真に収めたくなるほど、美しく盛り付けられています。

 

SIMOSE French Restaurant

住所
広島県大竹市晴海2丁目10-50
営業時間
ランチ:11:30〜14:30(LO.14:00)※混雑することがある為、事前予約がおすすめ
ディナー:17:30 〜21:30(LO.20:30)※前日までに要予約
定休日
なし ※ランチは月曜定休
予約
0827-93-1700(10:00〜17:00)※電話または公式サイトから予約
公式サイト
SIMOSE French Restaurant

 

下瀬美術館

住所
広島県大竹市晴海2-10-50
営業時間
9:30〜17:00(最終入館16:30)
定休日
月曜(祝休日の場合は開館)、年末年始、展示替え期間
入館料
大人1,800円、高大生900円、中学生以下無料
公式サイト
下瀬美術館

 

 

【1日目/14:00】日本三名橋「錦帯橋」を望む

▼下瀬美術館から「錦帯橋」までの移動
【車】山陽自動車道吹田山口線経由で約20分、もしくは県道1号経由で約25分
【電車・バス】下瀬美術館から徒歩約5分 → こいこいバス「ゆめタウン」乗車約13分「大竹駅」下車 → 山陽本線「大竹駅」乗車約7分 → 岩国駅 → いわくにバス「岩国駅」乗車約20分 → 「錦帯橋」下車

 

錦帯橋
画像提供:岩国市観光振興課

「下瀬美術館」で心もお腹も満たしたあとは、隣県の山口県岩国市へ。東京都「日本橋」、長崎県「眼鏡橋」と並ぶ『日本三名橋』のひとつ「錦帯橋(きんたいきょう)」を目指します。

 

全長約200メートルのスケール感と五連のアーチ構造の曲線美は圧巻!創建以来350年続く技術を目の当たりにできます。

 

錦帯橋

住所
山口県岩国市岩国
営業時間
料金所:8:00~17:00(観光シーズン中は18:00まで、夏期は19:00まで)※入橋は24時間可能
料金
錦帯橋入橋券(往復のみ):大人310円、小学生150円
※錦帯橋入橋券・ロープウエー・岩国城のセット券:大人970円、小学生460円
公式サイト
錦帯橋

 

街並みが一望できる「岩国城ロープウエー」

▼錦帯橋から「岩国城ロープウエー山麓駅」までの移動
【車】約5分
【徒歩】約10分

 

岩国城ロープウエー
画像提供:岩国市観光振興課

錦帯橋を渡って10分ほど歩くと「岩国城ロープウエー山麓駅」に到着です。ここからは、標高約200メートルの山頂駅まで行けるロープウエーに乗ります。15分ごとに運行しており、所要時間はわずか3分。ゴンドラ内で流れる岩国の歴史ガイドを聴きながら、眼下に広がる岩国の街並みを楽しみましょう。

 

岩国城ロープウエー山麓駅

住所
山口県岩国市横山2-6-51
営業時間
9:00〜17:00
定休日
不定 ※公式サイトで要確認
料金
大人往復560円(片道330円)、小人往復260円(片道150円)
詳細
岩国城ロープウエー

 

日本100名城にも選ばれている「岩国城」

▼岩国城ロープウエー山頂駅から「岩国城」までの移動
【徒歩】約10分

 

岩国城
画像提供:岩国市観光振興課

「岩国城ロープウエー山頂駅」からさらに10分ほど歩くと、『日本100名城』のひとつに選ばれている「岩国城」があります。4階には展望台があり、先ほど渡った「錦帯橋」のほか、晴れた日には岩国航空基地や瀬戸内海に浮かぶ島々などが一望できます。

 

岩国城

住所
山口県岩国市横山3
営業時間
9:00~16:45
定休日
ロープウエー点検日
料金
大人270円、小学生120円
詳細
岩国城

 

 

【1日目/16:00】岩国市観光交流所「本家 松がね」で特産品の試食

▼岩国城ロープウエー山麓駅から「本家 松がね」までの移動
【車】約5分
【徒歩】約15分

 

本家 松がね
画像提供:岩国市観光振興課

景色を満喫したあとは「岩国城ロープウエー山麓駅」へ下り、再び「錦帯橋」へ戻って、古き良き町屋の面影が残る街並みを散策してみましょう。押さえておきたいのが「錦帯橋」から徒歩約3分の「本家 松がね」。江戸時代に建てられた趣ある商家を再利用した観光交流施設です。

 

本家 松がね
本家 松がね
画像提供:岩国市観光振興課

施設内には岩国レンコンや岩国寿司などの特産品が並んでおり、気になるものを3品まで試食(ひとつ100円~)できます。地酒の試飲も5杯まで(1銘柄1杯各100円)可能で、周辺店舗でどんなお土産があるのかなどを事前に確認することができます。

 

本家 松がね
画像提供:岩国市観光振興課

事前に予約すれば甲冑体験も可能(土日のみ、体験料1,000円)。タイムスリップ気分を味わってみるのも良いですね。

※甲冑体験は、2025年1月4日以降から予約可能(2024年12月29日までは予約を一時停止中)です。詳細は公式サイトをご確認ください。

 

本家 松がね

住所
山口県岩国市岩国1-7-3
営業時間
9:00~17:00 ※4月~8月は18:00まで
定休日
なし
入館料
無料
公式サイト
本家 松がね

 

1日目の観光はここで終了です。周辺の宿でゆっくり休んで、2日目に備えましょう。

 

 

 

【2日目/9:00】宿を出発。世界遺産の島「宮島」を観光

▼岩国駅から「宮島」行きフェリー乗り場までの移動
【車】山陽自動車道吹田山口線 経由で「宮島口駅周辺」まで約50分 ※周辺駐車場を利用して、宮島口フェリー乗り場へ
【徒歩】山陽本線「岩国駅」乗車約22分 → JR宮島口駅 → 徒歩約3分 → 宮島口フェリー乗り場

宮島

2日目は広島県の宮島へ。「嚴島(いつくしま)神社」の社のある海、原始林が茂る霊峰・弥山(みせん)を含む島の14%が世界遺産に登録されている景勝地です。

 

嚴島神社は1400年の歴史ある名社で、島全体が信仰の対象だったため、陸地でなく砂州に建てられているのが特徴。社殿の土台は海中に埋められているのではなく海底に置いた礎の上に柱を設け、建物自体の重さで建っています。建造物と瀬戸内の海が織りなす美しい光景はここならでは。

 

宮島
宮島

宮島へ行くには、まず「宮島口旅客ターミナル」を目指して、フェリーに乗船します。ターミナルは、路面電車の「広電宮島口駅」のすぐそば。車で訪れた際は、近くの有料駐車場に停めましょう。

 

宮島

公共交通機関でのアクセスは、路面電車の「広電宮島口駅」で下車。JRを利用する場合は、「宮島口駅」から徒歩約3分でターミナルに到着します。

 

宮島

フェリーは、宮島松大汽船とJR西日本宮島フェリーの2社が10〜15分間隔で運行しています。

 

宮島

島内の主な観光スポットは、宮島桟橋からほぼ徒歩30分圏内なので、嚴島神社や周辺散策とランチで3〜4時間を見込んでおくのがおすすめです。

 

嚴島神社

住所
広島県廿日市市(はつかいちし)宮島町1-1
拝観時間
公式サイトを要確認
料金
嚴島神社 昇殿料:大人300円、高校生200円、中・小学生100円
公式サイト
嚴島神社

 

 

【2日目/12:00】ランチは宮島名物「あなごめし」

あなごめし
画像提供(一社)宮島観光協会 ※複製禁止

宮島のご当地グルメといえば「あなご飯」。明治30年に開業した旧宮嶋駅の弁当として誕生し、名物に発展しました。

 

島内にはあなご飯を提供しているお店が多数あります。一つ星を獲得しているお店や、瀬戸内産の素材にこだわったお店、持ち帰り弁当が人気のお店など個性豊かなので、詳しくは公式サイトマップ でチェックしてみてください。

 

 

【2日目/14:00】表参道商店街を散策&お土産探し

表参道商店街
画像提供(C)Shintani ※複製禁止

「嚴島神社」へと続く商店街を散策。約350メートルの道なりに、宮島しゃもじなどの民芸品をあつかう土産物店がずらりと並んでいます。もみじ饅頭や、穴子まん、焼き牡蠣など、できたてのテイクアウトグルメを楽しめるお店も見逃せません。

 

表参道商店街

お土産の買い物や気になるグルメは、この商店街で済ませるのがおすすめ。17時には閉店する店が多いので注意しましょう。

 

表参道商店街

今回は今注目の「下瀬美術館」を拠点に、岩国と宮島の人気観光スポットをめぐる1泊2日のモデルコースをご紹介しました。車でも公共交通機関でもアクセスしやすい穴場エリアなので、ぜひ次の旅行プランの参考にしてみてください。

 

取材・文/曽我 佳奈代 撮影/猪俣 淳

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