日本を代表する山岳公園・中部山岳国立公園にあり、新穂高温泉から西穂高岳の登山口を結ぶ「新穂高ロープウェイ」がリニューアルされることが発表されました。「新穂高GRAND VIEW（グランビュー）」をコンセプトに、世界屈指である北アルプスの雄大な自然を体感できる施設へと生まれ変わります。
「新穂高ロープウェイ」山頂エリアからリニューアルへ
「新穂高温泉」駅から中間駅を経て、標高2,156メートルの「西穂高口」までを2本のロープウェイで結ぶ「新穂高ロープウェイ」。西穂高岳山頂をめざす登山者の利用のみならず、終点「西穂高口」駅から望める北アルプスの絶景を求めて、多くの人に利用されています。
1970年の開業から、2020年には開業50周年を迎え、第2ロープウェイに採用されている日本で唯一の2階建ゴンドラを更新。中間駅の一つ「しらかば平」駅のビューラウンジ新設や、「アルプスのパン屋さん」リニューアルなどが実施されました。
さらなる魅力向上をめざして、新穂高温泉に位置する「山麓エリア」、鍋平高原に広がる「中間エリア」、北アルプスの迫力を体感できる「山頂エリア」それぞれの特性を生かし、ハイクオリティな自然体験型施設の整備が検討されています。
圧倒的な槍ヶ岳の眺望を味わえるデッキなどを新設
3つのエリアに共通するリニューアル開発のコンセプトとして、「新穂高GRAND VIEW」を採用。槍・穂高連峰をはじめとする3,000メートル級の山々の眺めとともに、訪れる人に特別な体験を提供することをめざしています。
その第1弾として計画されたのが、「山頂エリア」にある「西穂高口」駅とその周囲に広がる「千石園地（せんごくえんち）」のリニューアル。2022年と2023年のそれぞれ夏季を利用して工事が進められます。
2022年10月竣工予定の第1期工事では、槍ヶ岳の眺望が堪能できるブーメラン型のデッキと、自然に囲まれながら飲食などを楽しめる憩いのスペースの整備を予定です。『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』に二つ星として紹介されている駅屋上展望台をさらに充実させ、ここだけの特別な体験を提供。紅葉シーズンの10月完成を目指しています。
また、2023年10月竣工予定の第2期では、槍・穂高連峰の岩稜帯や原生林など、標高2,000メートル超ならでは自然を間近に感じられる散策路などが整備される予定となっています。
リニューアルにより、槍ヶ岳や西穂高岳、笠ヶ岳といった北アルプスの雄大な自然と四季折々の絶景をさらに満喫できるようになる「新穂高ロープウェイ」。ぜひ訪れてみたい旅先の一つです。
新穂高ロープウェイ
- 住所
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
- 料金
- 第1・第2ロープウェイ連絡：大人（片道）1,700円（往復）3,000円、子ども（片道）850円（往復）1,500円、荷物券（片道）300円（往復）600円
- チケット
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- 営業時間
- グリーン（4/1～11/30）8:30〜16:45、サマー（8/1～31）8:00〜16:45、紅葉（10月の土・日・祝）8:00〜16:45、ウィンター（12/1～3/31）9:00〜16:15
- アクセス
- 【車】長野自動車道「松本」I.C.、高山清見道路「高山西」I.C.よりそれぞれ約80分
【電車】JR「松本」駅、「高山」駅よりそれぞれバス
