蔵王連峰のふもとに位置する宮城県白石市。自然豊かな山あいに、全国唯一、キツネ専門の飼育施設があるのをご存知ですか? およそ150頭のキツネたちがのんびり暮らす「宮城蔵王キツネ村」では、見るだけでなく、キツネと触れ合う体験もできちゃいます。冬に向けてもふもふ度が増すキツネたちに会いに出かけてきました!
宮城蔵王キツネ村とは?
「宮城蔵王キツネ村」は、宮城県白石市にある、国内唯一のキツネの動物園です。南蔵王の豊かな森の中、およそ150頭のキツネが飼育されています。映画『子ぎつねヘレン』に出演協力したことでも知られ、珍しいホッキョクギツネにも会える施設です。
「宮城蔵王キツネ村」までのアクセス
東京駅から最寄りの白石蔵王駅までは、東北新幹線「やまびこ」で約2時間。白石蔵王駅から「宮城蔵王キツネ村」までは車で約20分の距離です。バスやタクシー、レンタカーの選択肢があります。
キツネ村の目の前にバス停があり、駅前から1日2便バスが出ています。本数が少ないため、もっとゆっくり過ごしたい方は、ドライブを兼ねてレンタカー移動もおすすめです。
宮城蔵王キツネ村の駐車場はゆとりがあります。第一から第三駐車場まであり、合わせて約750台駐車可能です。
いざ、宮城蔵王キツネ村の中へ!
巨大なゴリラのオブジェに出迎えられてゲートをくぐります。キツネ村の守り神・ロッキーくんです。なぜここにいるかは、ゴリラの背中側に紹介されているので、ぜひ現地でご確認ください。
カウンターでは、新型コロナ対策のため手指の消毒を済ませ、入場券を購入します。そのときにスタッフさんがキツネと触れ合う際の心得を教えてくれるので、しっかり守って奥へと進みます。(入場料1,000円)
場内に入ると、屋根のかかった広場に出ます。キツネとのふれあいイベントなどはこのエリアで行うので、案内の放送があればここに戻ってくることにして、まずはキツネ専用場内へ向かいます。
大量のもふもふがお出迎え!キツネ放し飼いエリア
放し飼いエリアに入ると、お昼寝中のキツネたちがたくさんいました。広い敷地で100頭ほどのキツネたちが思い思いに過ごしています。赤毛のキタキツネさんが多いようです。
近頃、猫好きのあいだでは丸くなった猫の様子を「ニャンモナイト」と呼ぶそうですが、こちらはまさに「コンモナイト」ですね。金色の体毛に、耳や尻尾と足は黒いキツネさんです。
こちらは、黒っぽい体毛のキツネさん。「ギンギツネ」というそうで、大きくはキタキツネと同じアカギツネの仲間だそうです。もっと明るいグレーのプラチナキツネさんもいるとのこと。
こちらは白に近い明るい茶色の毛並み。「茶プラキツネ」さんです。好奇心なのかイタズラ好きなのか、スタスタとまっすぐ近づいてきて、ふいっと去っていきました。
坂の頂上には、キツネ村らしく稲荷神社があります。もちろん、狛狗の狐像もありますが…。
本物のキツネも貫禄があります。人間に興味なさそうな子もいますが、目が合ったり、道案内するように追い越したり、高いところから眺める、という仕草をする子もいました。
敷地内には階段や起伏があるので、スニーカーで来ることをおすすめします。キツネたちが登ったり遊んだりできるコーナーや眠るスペースがあり、人間はその中にお邪魔するような感覚です。
こんなに間近で観察できるのはすごいですね。まだまだお昼寝タイムは続くようです。
もふもふキツネをその腕に!貴重な抱っこ体験
広場へ向かうと、お客さんたちが抱っこ体験をしていました! 希望者はスマホで写真も撮ってもらえます。抱っこ体験は1回600円で、11時と14時の2回あります。※キツネの体調や天候によっては中止となります。
抱っこ体験で活躍したひびきくんとホクちゃん。こちらの2匹は抱っこされるのが得意なキツネなのだそうです。ホクちゃんは、白石蔵王駅の観光駅長も務めています。
こちらはひびきくんにお願いして見せていただいた尻尾の写真。もっふもふです…!! 冬はさらにフワフワになるそうです。
宮城蔵王キツネ村だけ!珍しいホッキョクギツネ
日本ではここキツネ村でしか見られないのが、こちらホッキョクギツネの赤ちゃんです! 2021年6月に生まれた、ハナタロウ、ハナジロウ、ハナサブロウの3兄弟。
マイナス40℃でも生きていけるすごい生き物なのですが…かわいい寝顔です。春はホッキョクギツネの赤ちゃんの抱っこ体験もあったそうですよ。時期によっては、親子が一緒に過ごす様子なども観察できます。
ヤギにウサギに愉快な仲間たち
宮城蔵王キツネ村では、キツネのほかにも、ヤギやウサギ、ポニーなどの動物が暮らしていて、触れ合うことができます。
土日はウサギの抱っこ体験も開催しているそうなので、ウサギ好きの方は、ぜひ週末に訪れてみてはいかがでしょうか。
キツネにちなんだお土産さがし
入場券を購入した建物に売店が併設されているので、帰る前にお土産を選んでみました。キツネの顔の「巾着入りバター飴」(600円)、キツネの形の「3色ボールペン」(380円)、キツネの耳が付いた「オリジナルシュシュ」(650円)。シュシュがとってもかわいくて一目惚れ!
親子で、カップルで、キツネに癒やされる旅へ
山々の四季も美しい蔵王キツネ村。キツネの生態をこんなに間近で観察できるのは驚きでした。今度は雪の中ではしゃぐキツネたちも見てみたいです。みなさんもこの冬は、親子で、カップルで、愛らしいキツネに癒やされに出かけてみませんか?
宮城蔵王キツネ村
- 住所
- 宮城県白石市福岡八宮字川原子11-3
- 営業時間
- 9:00~16:00 / 16:30 / 17:00 ※時期により異なる ※最終受付は閉園の30分前まで
- 定休日
- 水曜日 ※ただし2月・8月・5月の連休、祝日の場合は営業
- 入場料金
- 大人(中学生以上)1,000円 小学生以下無料
- 駐車場
- あり(無料・約750台)
- 公式サイト
- 宮城蔵王キツネ村
取材・撮影・文/Junko Saito