緑豊かな国立公園に佇む「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」で美食と温泉を堪能する旅

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

静岡県の東伊豆に位置する浮山温泉郷。自然豊かな国立公園内の別荘地で、半世紀を超えるおもてなしの歴史を紡いできたのが「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘(ざぎょそう)」です。歴史ある純和風の本館に加え、和洋を融合したラグジュアリーなヴィラタイプの客室があります。名湯に浸かり、美酒美食を堪能する極上の1泊2日の宿泊体験記をご紹介します。

 

 

伊豆高原駅のほど近くに位置する「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

伊豆高原や城ヶ崎海岸など、東伊豆のメジャーな観光地にほど近い「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」。東京駅から特急「踊り子」号に乗れば約2時間で伊豆高原駅に到着します。伊豆高原駅からは車で約5分。事前予約をすると旅館の専用車で無料で送迎をしてくれます。

 

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」の歴史は長く、本館の開業は55年前にさかのぼります。伊豆高原の自然豊かな国立公園内に佇む老舗旅館として、昔から多くの人に愛されてきました。

 

約6,000坪の敷地に客室はわずか35室。開業時より何度かリニューアルを加え、和の趣を感じる本館と、モダンな装いを新たに添えたプライベート感あふれるヴィラタイプに分かれています。部屋タイプを問わず、すべての客室がうれしい露天風呂付き。極上のおこもり体験があなたを待っています。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

本館玄関を入ると、なつかしさや落ち着きを感じるロビーがお出迎え。窓からは小さな滝など緑豊かな庭園が目に入ります。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘
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本館は純和風の客室のほかに、庭園露天風呂・大浴場、和食処・バー、売店、ギャラリーなどがあります。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

本館を出てすぐに緑豊かな庭園があり、早朝や夕暮れどきに散策を楽しむ人の姿も。国立公園内にあるため、木々などに手を入れることができないので、手つかずの自然が残ります。

 

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悠々とそびえ立つ御神木や色あざやかな鯉が元気に泳ぐ姿を見ていると、リフレッシュしていくのを感じます。

 

別荘風のプライベート空間「露天風呂付きヴィラ」

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それでは早速、お部屋へと向かいましょう。13室あるヴィラタイプは、一棟ずつしっかりとアプローチが設けられプライベート感たっぷり。別荘のようにくつろぎながら1泊2日を過ごせます。

 

今回宿泊したのは水盤付きの客室「山吹」。広がる木々や空、夜には輝く月も映し出す水盤が特長です。客室の広さは約80平米。広々としたリビングルームと寝室の二間続きで、ルーフデッキには露天風呂とデッキチェアを備えています。

 

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無色透明な浮山温泉の湯は、美肌効果を期待できます。肌触りがやわらかいので、外気浴と合わせて好きなだけ湯浴みを楽しみましょう。

 

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畳式の寝室にはセミダブルサイズのベッドが2台。窓辺からはやさしい光が入ってきます。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

2台シンクの洗面スペースとシャワーブース、その奥に露天風呂と続きます。ドライヤーはDyson社製のものが用意してありました。

 

抹茶と和菓子をいただきながらのチェックイン

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ヴィラ客室に宿泊の場合は、客室でチェックイン。担当の仲居さんがその場でお抹茶をたててくれます。

 

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お抹茶と一緒に、宿オリジナルの山桃のお菓子をいただきながら、お部屋の説明を聞いたり、食事の時間を決めたりしました。

 

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アメニティはブルガリの「オ・パフメ オーテブラン」。ホワイトティーを主成分にしたしっとりた洗い上がりが特徴です。繊細でさわやかな香りに癒やされます。

 

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館内着にもなる作務衣と浴衣、他にもバスローブを用意。のんびり過ごしてほしいとの想いから、作務衣と浴衣は全館で着用できます。和柄の小物入れも用意しており、こちらは持ち帰り可能。

 

目の前に国立公園が広がる森薫るヴィラ

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水盤ヴィラと同タイプのお部屋で、森をメインにした「露天風呂付きヴィラ」もあります。お部屋の広さや設備は同様ですが、レイアウトが異なります。

 

ABBA RESORTS IZU坐漁荘

特長は横長に広いルーフデッキ。お部屋全体が窓に面しているので自然光がたっぷりと入ります。心地よい朝を迎えられそうです。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘
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お部屋毎にインテリアも少しずつ異なり、客室の名前に沿ったデザインが施されている点にも注目してみてください。

 

露天風呂、プール、サウナ付きのメゾネットタイプ

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「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」で一番の広さを誇るのが、メゾネットタイプのヴィラです。露天風呂のほかに、1階にプール、ジャグジー、サウナを備えた極上の空間が広がります。

 

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プールは温水なので、年間を通して入ることができます。目の前には原生林や花々などが広がり、大自然を独り占め。異国のような雰囲気を感じるリゾートステイが叶います。

 

日本文化体験でより記憶に残る滞在へ

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

豊かな自然の中に息づく純和風の宿の中で「日本文化と歴史に触れてほしい」との想いから、文化の歴史や情緒をふんだんに盛り込んだ体験を用意しています。

 

日本茶、香り袋つくり、折り紙、日本料理、和風着付け体験……と、多様な体験があります。今回は日本茶体験と日本刀鑑賞に参加しました。

 

日本茶体験

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お茶の名産地・静岡。玉露・緑茶・ほうじ茶などから選ばれた3種類のお茶を、茶器を変えたり、淹れ方を変えたりして和菓子とともにいただきます。

 

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適温、適度な時間で淹れることで茶葉が香り、まるで出汁のような旨みを感じました。淹れ方でこんなにも変わるのか……と驚き。自宅で淹れるときのコツも教えていただきました。

 

日本刀鑑賞

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多くの方に日本刀の歴史を知ってほしいとの想いから、オーナーが集めた秘蔵の日本刀を展示するギャラリーがあります。人間国宝が手掛けた日本刀や約800余年の刀などが展示されており、じっくりと鑑賞できます。

 

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要望があれば、スタッフの方が解説付きで案内してくれるそうで、時代や作者ごとの特長を学べます。

 

本館に6箇所ある湯処

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘
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全客室に露天風呂を備えていますが、館内にも6箇所の湯処があります。石造りの庭園露天風呂や、やまももを眺める大浴場など。泉質はすべて同じですが、それぞれの雰囲気を楽しみに湯巡りをするのも良いですね。

 

 

地元食材たっぷりの伊豆フレンチ×静岡茶のティーペアリング

ABBA RESORTS IZU坐漁荘

海に囲まれ、四季を通じて食の魅力がつきない伊豆半島。「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」では、和会席、鉄板焼き、フレンチの3種類から夕食を選べます。今回は、フレンチレストラン「やまもも」で、伊豆近海で水揚げされた新鮮な魚介類や地元食材たっぷりの伊豆フレンチディナーをいただきましょう。

 

季節変わりのコースに合わせてワインまたは静岡茶とのペアリングもできるので、静岡茶のティーペアリングをお願いしました。(※料理に合わせた日本茶6種類 4,235円、ワイン6種類 オプション①9,438円 オプション②11,495円)

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

1品目は、西伊豆産の塩カツオと半生の鰹節をペーストにし、山梨から届いたとうもろこしと合わせた最中。合わせるのはバジルの風味が香るバジルティー。レモンジュースやはちみつなどを加え、さわやかなスタートに心躍ります。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

2品目は、地物の鯵をレモンでマリネした鯵のセビーチェ。発酵したスイカのジュースを仕上げにかけることで、より旨みと甘みが広がります。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

3品目は黒毛和牛と黒鮑のタルタル。鮑の肝を使ったオランデーソース、海老のお出汁を入れたゼリー状のシートコンソメを上に乗せ、トップにはキャビアをトッピングしています。

 

2杯目は乳酸発酵させた徳島の阿波晩茶。さわやかな酸味とコクが合わさった深みのある味わいで、お料理との相性も抜群です。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

4品目は、伊豆・三島から届いた野菜をぜいたくに味わえる一品。周りに地元味噌で作ったクランブルパウダーをあしらっています。お野菜が主役に昇華する一皿で、地物素材のポテンシャルを感じました。大麦若葉を練り込んだ自家製パンもシェフのこだわり。

 

3杯目は、食材の味を最大限活かすために、香味がおだやかな茎茶とレモンのパウダーを組み合わせた1杯。和のアールグレイティーのようなさわやかな味わいだったので、野菜の甘みをより感じました。

 

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5品目は、富士山麓の清らかな水で薬を使用せずに育てたくぬぎ鱒の天ぷら。天城の本わさびと茗荷、西伊豆の無農薬の黒米焼きリゾットと一緒に味わいます。フレンチとは言いつつも、伊豆近郊の食材をふんだんに使用したり、出汁などの和のエッセンスを取り入れていたりするため、身体に馴染みやすくどこかほっとする味わいです。

 

合わせるのは無農薬の抹茶玄米茶。抹茶の強い風味と玄米の香ばしさがリンクするペアリングです。

 

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6品目は薄いパイ生地を鮎の周りにまぶし、ホワイトバルサミコや浜納豆と合わせて味わう一品。浜納豆とは、徳川家康も愛した浜松発祥の納豆でコク深いのが特長です。合わせるのは青茶。鮎の苦味に合わせて日本茶も苦味を感じる組み合わせに。

 

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7品目のメインは、天城山の標高1,000m以上に生息するといわれる「天空の鹿肉」を使ったジビエ料理。臭みがほとんどなく、肉質がやわらかいのが特長で、牛肉かと間違える程のジューシーさ。繊維が緻密なため、130度でじっくりと焼いているそうでナイフを入れるとスッと切れます。焼き茄子を使ったチップスやソースと合わせていただきます。

 

メインに合わせるのは、 ほうじ茶に山椒を加えた、お肉にも負けないスパイシーな一杯。6杯を飲み終わったあとは、 お茶しか飲んでいないのに、ふんわり気持ち良い感覚になりました。 スタッフの方に聞くとお茶をたくさん飲んだリラックス効果で、“茶酔い”と呼ぶのだそう。

 

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デザートは3品。その日穫れのブルーベリーとエスプレッソアイスを合わせた一品、河津産の完熟マンゴーと牧之原ジャスミンの花を使用したアイス、生チョコのテリーヌを味わいました。

 

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食後のドリンクには、コーヒー紅茶だけでなく、フレッシュハーブを使ったハーブティーも選べます。ふんだんにハーブを使った香り高いハーブティーに癒やされました。

 

ワインとのペアリングをお願いした場合も、食事に合わせて6杯提供されます。フランス料理にはフランスワインを合わせるのではなく、ソムリエの方がシェフの献立のコンセプトを汲み取ったうえで、さまざまなワインを提案してくれるところにこだわりを感じました。

 

3品目の黒毛和牛と黒鮑のタルタルに合わせるのはアルザスのオレンジワイン。和牛や鮑の味わいに負けず、華やかに引き立ててくれる一杯。和のエッセンスを感じる5品目に合わせるのは、桜や梅のニュアンスを感じる甲州のナチュールワイン。6品目の鮎には、フランス・ロワール河流域のドメーヌのソーヴィニョン・ブランを。川魚の鮎には、川の近くのニュートラルでクリーンなワインとの相性が良いとのことで、こちらを薦めていただきました。

 

フレンチ=濃厚な印象がありますが、今回いただいた全10品は食べてもお腹が心地よく、さっぱり感のある新感覚の体験でした。30数種類の野菜と10種類のハーブをアレンジし、旬の素材を使用しているからこそ、なせる技なのだそう。

 

心ゆくまで露天風呂を堪能

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

食事を終えると日が落ちて幻想的な雰囲気に。国立公園の中なので、聞こえるのは自然の音のみ……大自然を独り占めしたようなぜいたくな気分でお部屋に戻ります。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

日中も素敵でしたが、夜になって木々がライトアップした中浸かるお風呂もまた趣がありました。

 

釜炊きのごはんと副菜の数々を楽しむ和朝食

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

朝食は、本館にある和食処「さくら」でいただきます。鯵の干物、イサキとアカハタのお刺し身、伊勢エビの味噌汁など、伊豆の味覚を朝から味わえて大満足の内容。希望があれば白米をお粥に変更することができます。

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

こだわりのお米は中伊豆産のコシヒカリを使用。時間に合わせてふっくらと釜で炊き上げたご飯は格別です。

 

老舗旅館として日本文化を守りながら若い世代に継承していく

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

町田総支配人におすすめの過ごし方を伺いました。

「当館は2023年で創業55年になります。坐漁荘は、昔ながらの日本旅館の良さに新たな伊豆リゾートのエッセンスを加えた宿です。日本文化を伝えながら、お客様に何か驚きを持って帰っていただけたらうれしく思います。窓を開けると自然と一体化できるような環境で、日頃の忙しい日々を忘れ、静寂の中でのぜいたくをお楽しみください。」

 

ABBA RESORTS IZU ― 坐漁荘

総支配人が仰っていた「驚き」を随所に感じた1泊2日の滞在。日本茶の奥深さや中々じっくりと見ることのできない日本刀体験に始まり、庭園や客室から感じる自然の息吹、都会では感じることのできない静寂など……非日常にどっぷりと浸かれました。

 

和洋の雰囲気と伊豆高原の豊かな自然が程よく溶け込む「ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘」で、緑と静寂のひとときを堪能してみませんか。

 

 

ABBA RESORTS IZU - 坐漁荘

住所
静岡県伊東市八幡野1741-42
チェックイン
15:00 (最終チェックイン:18:00)
チェックアウト
11:00
総部屋数
35室
駐車場
あり(無料)

 

 

 

撮影/岡村智明 取材・文/加藤あやな

 

 

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