弥彦山をご神体とし、古くから「おやひこさま」と呼ばれ親しまれている「彌彦(やひこ)神社」。新潟県内随一のパワースポットとして人気を集めています。新潟市から車で1時間ほどの距離に位置し、アクセスも良好。自然豊かな弥彦には神社だけでなく、門前町グルメや足湯などもあり1日楽しめる場所です。彌彦神社で心身をリフレッシュし、町歩きも楽しめる、女子旅にぴったりのプランをご紹介!
新潟一格式の高い彌彦神社
越後国(新潟県)で一番社格の高い「一宮」の称号を与えられる彌彦神社。創建から二千年以上の歴史を有し、万葉集にも歌われている由緒正しい古社です。御祭神は天香山命(あめのかごやまのみこと)。天照大神(あまてらすおおみかみ)の御曾孫(ひまご)にあたり、越後の国の開拓にご尽力されたと言われています。その功績から、仕事運アップを期待して大勢の人が参拝に訪れます。
加えて天香山命の妃神、熟穂屋姫命(うましほやひめのみこと)も弥彦山に祀られることから、縁結びのパワーが授かれるとも言われており、まさに新潟県随一のパワースポットとなっています。
御祭神を祀る本殿やご神体の弥彦山以外にもパワーを感じられるスポットがたくさん! 有名な「玉の橋」や「火の玉石」の他にも、8つの摂社・末社、さらに境内外にも祓戸神社 (はらえどじんじゃ)などが構えるとても広い神社です。
新潟市内からおよそ1時間とアクセス良好な立地
彌彦神社へは、電車か車で向かいます。東京都内や新潟駅から電車で向かう場合は、上越新幹線「燕三条」駅でJR弥彦線に乗り換え、終点の「弥彦」駅で下車。徒歩で門前町を抜け15分ほどの場所に位置します。弥彦線は1時間に1~2本の運行ペースですので、事前に調べて計画を立てることをおすすめします。
車でのアクセスなら、関越・北陸自動車道「三条燕」ICより約30分。神社周辺には無料の大駐車場もあるので安心です。
凛とした空気に包まれた境内を散策開始!
神様だけが渡れる赤い橋「玉の橋」
入り口である「一の鳥居」をくぐると境内はとても緑豊か。一変して凛とした空気に包まれます。
そのまま進むと、左手には「玉の橋」と呼ばれる赤い橋が。神様が通る橋と言われ、人は渡ることができません。川のせせらぎを聴きながら美しい橋を眺めるとそれだけで心も洗われていきます。
願いが叶うと言われている「火の玉石」で運試しを
木々があふれ、清々しい空気が漂う参道を進むと、神符授与所が右手に見えてきます。そのさらに奥にあるのが「火の玉石(重軽の石)」。台座の上に並ぶ二つの石を使った運試しをしてみましょう。願い事を念じながら、どちらか一方の石を持ち上げます。軽いと感じたら願いは叶いやすく、重くて持ち上げられない場合は、努力が必要と言われています。
この「火の玉石」、実際に重量感がある石ですので、持ち上げる際は十分気を付けながら、願い事の吉凶を占ってみてくださいね。
弥彦山を背に立つ美しい「社殿」
「火の玉石」から「二の鳥居」を抜けて、「随神門」をくぐると、いよいよ御祭神・天香山命を祀る「拝殿」が現れます。国の重要文化財にも指定されているこちら。背にそびえるご神体・弥彦山のエネルギーも相まって、最も強くパワーを感じられるスポットです。
お参りの際には、「2礼4拍手1礼」。通常の神社よりも2回拍手が多く、より丁重に拝する心を表す作法と伝えられてきたものです。心をこめて神様にご挨拶をしましょう。
拝殿では、「御日供祭(おにっくさい)」と言う朝の祭事がほぼ毎日行われています。米・酒・塩などのお供えをし、国家の繁栄や人々の家内安全などを祈念する、普段なかなか体験することができない厳かな祭事です。荘厳な拝殿での祭事では、きっと気持ちも穏やかになり、パワーチャージできるはず。弥彦にお泊りの際にはぜひ参加してみてください。
御日供祭
御朱印も忘れずにいただこう
拝殿前にある授与所では、御朱印を忘れずにいただきましょう(初穂料として500円)。とても凛とした格式を感じる御朱印です。弥彦山と拝殿が描かれたオリジナルの御朱印帳もありますので、参拝の記念にチェックしてみてくださいね。
さらに運気を上げたい方は「摂社・末社」へお参りを!
拝殿を出てすぐにあるのが、8つの摂社・末社です。1社ずつ違った御利益があるとされ、特に仕事運を上げたい方は「草薙神社(くさなぎじんじゃ)」、勝ち運を上げたい方は「勝神社(すぐるじんじゃ)」など、授かりたいパワーを求めてこちらにもお参りを!
ロープウェイに乗って山頂の縁結びスポットへ!
彌彦神社の境内でパワースポットを巡ってきましたが、境内の外にも訪れるべきポイントが。本殿の背後に広がる弥彦山の山頂、「奥宮(御神廟)」を目指して、ロープウェイに乗りましょう。乗り場までは拝殿脇から出ている無料送迎バスで約5分。ロープウェイの運行に合わせて発着しています。
車窓からはこの絶景! 越後平野が見渡せる絶景のパノラマを眺めながらおよそ5分で山頂駅へ到着です。
弥彦山ロープウェイ
- 運賃
- 大人 片道 800円、往復 1,500円
こども 片道 400円、往復 750円
- 運行
- 山麓駅~山頂駅間を15分間隔で運行
山頂に鎮座する縁結びの名所「御神廟」を目指し登頂
ロープウェイ山頂駅から山頂までは自然あふれる登山道を歩きますので、動きやすい服装で訪れましょう。弥彦山全体は、「神の山」と呼ばれるパワースポット。新潟県内で最初に太陽に照らされる山と言われる、厳かな雰囲気を感じながら進みます。
山頂駅から徒歩約15分で頂上に到着。内陸側は越後平野が一望できます。登頂の達成感も相まって、ここから眺める景色は格別に感じますよ! 旅の記念撮影も、ぜひここでお忘れなく。
山頂に鎮座しているのが、彌彦神社の奥宮「御神廟(ごしんびょう)」。本殿の御祭神・天香山命とその妃神の熟穂屋姫命が一緒に祀られているとあって、縁結びのご利益があることで有名な場所です。ここでもパワーをいただきましょう。
山頂にあるため、オフシーズンの11~4月頃には入山できない他、天候が悪い場合には入れないことも。予め彌彦神社に確認をしてから向かうことをおすすめします。
彌彦神社
- 住所
- 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2
- 電話
- 0256-94-2001(受付時間:8:30~16:00)
- アクセス
- 【電車】JR弥彦線「弥彦」駅より徒歩約15分
【車】北陸自動車道「三条燕」ICより約30分、「巻潟東」ICより約30分
- 駐車場
- あり、無料(11月頃開催の「菊まつり」中は一部有料)。
神社脇駐車場:普通車約50台
村営第一駐車場:普通車約345台
- その他詳細
- 彌彦神社公式Webページ
展望食堂で日本海を眺めながら絶景ランチ!
頂上からの景色を望みながらランチをいただけるのが、「展望レストラン」。目の前には日本海が広がり、天気がよければ佐渡島を見渡すことができる絶景スポットです!
おすすめメニューは「日本海夕日らーめん」(950円、土日のみ)。まいたけの天ぷらで佐渡島を、えびせんべいは日本海に浮かぶ夕日をイメージし、山頂からの絶景を再現した一杯! うさぎの形をしたかわいらしいたまごも乗り、女性に人気なのだとか。
せんべいは割ってスープに浸すと食感のアクセントに。別添えでレモンとバターもついてくるので、あっさり好きはレモンを、コクのある塩味が好きな方はバターを、それぞれ使ってお好みの味をいただけます!
弥彦山 展望レストラン
- 住所
- 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦3606-1
- 電話
- 0256-94-4141
- 時間
- 土日祝日11:00~15:30
- 営業期間
- 4月~11月(天候等により臨時休業する場合あり)
参拝後は門前町のグルメでひと息!
再びロープウェイに乗って下山し、弥彦駅前に広がる門前町へ。たっぷりパワーを授かったあとも、名物土産や写真映えも狙える銘菓を買うなど、風情ある町歩きで楽しみは続きます!
彌彦神社の鳥居を眺めながらいただく和スイーツ
彌彦神社をあとにしてすぐ、「一の鳥居」の前に位置する、「社彩庵(しゃさいあん)」。1階は和雑貨や小物が置かれるお土産スペース、2階は木のぬくもりに風情が感じられる茶店になっており、窓側の席からは彌彦神社の「一の鳥居」が望めます。参拝の感動を味わいながら、一息つくことのできるお店です。
こちらのおすすめは、「白玉クリームパフェ」(730円)。抹茶は宇治から取り寄せるなど素材にこだわり、白玉・小豆・寒天などあんみつの要素に、アイスなどパフェの要素も加わり、和も洋も楽しみたい方にうれしいスイーツ。参拝でたくさん歩いたあとは、一層おいしくいただけます。
社彩庵
- 住所
- 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦1240-1
- 電話
- 0256-94-2162
- 時間
- 10:00~18:00(LO17:30)
- 定休日
- 木曜(祝日の場合は営業)
弥彦の写真映え銘菓「白パンダ焼」
より弥彦駅に近づくとあるのが、銘菓「白パンダ焼」(160円)を販売する「分水堂菓子舗」です。かわいらしいパンダの形で写真映えもする、今や弥彦の名物。参拝ついでの食べ歩きにもぴったりです。6種類ある餡の中でも人気は「弥彦むすめ」。地域の特産である枝豆・弥彦むすめを使用した、さっぱりとした緑色の餡が、米粉でできたもちもちの皮に包まれくせになる味わいです!
分水堂菓子舗
- 住所
- 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦1041-1
- 電話
- 0256-94-2282
- 時間
- 9:00~16:00
※仕込み材料なくなり次第終了
- 定休日
- 第3水・木曜日
老舗和菓子店の人気土産を参拝の記念に
お土産を買うなら、「米納津屋(よのうづや)」がおすすめ。彌彦神社門前町に3店舗ある老舗の御菓子処です。「雲がくれ」(110円)は中でも人気土産の一つ。黄身餡を包むのは、まるで和風マシュマロのようなふわっとした白い生地。みぞれ雲に浮かぶ月がイメージされており、食感だけでなく見た目にも風情が感じられる和菓子です。参拝の記念にぜひ持ち帰ってみて下さい。
米納津屋
- 住所
- 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2935-5 弥彦神社通店内
- 電話
- 0256-94-1823
- 時間
- 8:30~17:00(併設の喫茶は9:00~16:00)
- 定休日
- 不定休
散策のあとは足湯でのんびり
1日歩き回った疲れを癒したいときには、弥彦駅から徒歩5分ほどのところにある「おもてなし広場」へ。2018年にオープンした複合施設で、弥彦ならではのグルメが味わえるフードコートや、農産物直売所などが集まります。こちらにある足湯と手湯は、天然温泉を使用。無料で楽しむことができます。帰りは参拝で歩き回った足をこちらで癒してはいかがでしょうか。とても気持ちがよいですよ!
おもてなし広場 手湯・足湯
- 住所
- 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦1121
- 電話
- 0256-94-3154(弥彦観光協会)
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 料金
- 無料
※おもてなし広場施設内の店舗にてタオルを100円で販売
- 定休日
- なし
広い越後平野と日本海との間にそびえ立つ弥彦山。そこに鎮座するパワースポット・彌彦神社と門前町の散策、いかがだったでしょうか。体中にパワーを感じながら、グルメやスイーツも味わえる、大満喫の観光スポットです。
駅周辺には弥彦温泉の湯を引く宿泊施設も充実しているので、1泊するのもおすすめ。翌日には、彌彦神社の朝の祭事「御日供祭」に参加したり、車でおよそ20分の寺泊(てらどまり)で魚市場を見学したりと、ますます楽しみも広がります。新潟旅行の際には、ぜひ弥彦を訪ねてみてくださいね。
取材・撮影・文/村田 貴司
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