栃木県のモビリティテーマパーク「ツインリンクもてぎ」。広いサーキット、自然観察プログラムだけでなく、大型アスレチックや迷路も新設されて、巨大レジャー施設へと進化!
アトラクションを通じて「学び」も得られる「ツインリンクもてぎ」を楽しみ尽くす、モデルコースを詳しくご紹介します。
「ツインリンクもてぎ」ってどんなところ?
「ツインリンクもてぎ」はモータースポーツが楽しめレーシング体験ができる「サーキット」、乗り物やアスレチックなどのアトラクションがある「モビパーク」、森で自然体験ができる「ハローウッズ」と大きく3つのゾーンに分かれています。
幼稚園から小学校中学年以上のお子さんがいるファミリーにおすすめなのは、「モビパーク」と「ハローウッズ」を中心に回るプラン。
「モビパークパスポート」を購入すれば、対象アトラクションが乗り放題、ハローウッズのアトラクションへも参加できるので、お得に楽しめます。
モビパークパスポートを購入しよう
9:30営業開始前でも、ホテル・キャンプサイトに宿泊のお客さんが既に到着しているため、繁忙期は早めの来場がおすすめ。到着したら「ハローウッズ」のゲート前に並んで待ちましょう。
まずは「ハローウッズインフォメーション」で、モビパークパスポート(小学生以上3,200円、3歳~未就学児1,800円/税込 )を購入しましょう。
パスポートはモビパーク内のチケット売り場や、Honda歴代の車約300台を展示した「ホンダコレクションホール」などでも購入できます。
ハローウッズ「森のふしぎ みっけ!」に参加
9:40パスポート購入後、ハローウッズ「森の入り口」で、クイズ型アトラクション「森のふしぎ みっけ!」への参加手続きをします。東京ドーム9個分と広大なハローウッズの森の中に、6カ所のふしぎポイントと「哺乳類研究所」「水生生物研究所」があります。
マップをもとに、森の中を自由に散策。森に棲む生きもののふしぎを発見しましょう!
マップをもらって説明を聞いたら、いざ冒険に出発!しっかり虫よけ対策して入山しましょう。
森の中では「みっけポイント」の解説を読むなど、昆虫を観察することができます。
「哺乳類研究室」では、木の上に設置された巣箱内部の様子をライブ動画で確認できます。もし中にムササビが入っていたらラッキー!
夏休み期間中は、森の中央にある「樹冠タワー」のガイドツアー(一人300円/税込)が随時開催されているので、高さ約18メートルから森全体を見下ろしてみましょう。
鳥と同じ目線で、木のてっぺんを観察できる貴重な体験。時間が合えばぜひ参加してみてください。
他にも迷路やミニジップラインがあるなど、森の中だけでも一日遊べてしまうほどの充実ぶり!
ミズスマシなどの水生生物が見られる沢もあり、自然観察が好きなお子さんにはぴったりです。
「哺乳類研究室」か「水生生物研究室」のクイズに答えると、「生きものポストカード」がもらえます。手描きのイラストがおしゃれなカードはお土産になりますね。
小学4年生以上の子どもには「ジップライン」も!
人気のアトラクションの1つ「ジップライン」。体験時間約30分~でパスポートが利用できる「メガジップラインつばさ」と、ガイドと一緒に森の中を巡る、ガイドツアー式ジップラインの「森のジップラインムササビ」があります。
メガジップラインつばさは、体重35キロ以上であれば体験できるもので、森の中からサーキットに向けて高低差約20メートルを一気に滑る往復約561メートルのジップラインです。
「森のジップラインムササビ」は、ガイドと一緒に森を抜け谷を越えますが、比較的短い距離を何回かに分けて進みます。地上、樹冠、樹間と移動しながらいろいろな発見があり、鳥が森の中を飛び回るようなジップスライド体験で今までにない爽快感を味わえます。
※森のジップラインムササビは2,100円/税込 ※パスポート対象外
モビパークでクルマ&バイクに乗車
11:30森の散策をたっぷり楽しんだら、「モビパーク」へ。パーク内には乗り物系アトラクションが豊富にそろい、付き添いがあれば0歳から乗れるものも(一人座りができることが条件)。3歳以上になれば一人で乗れるものもあります。
3歳で付き添いなしは少し早いと思われるかもしれませんが、スタッフの丁寧なサポートで、小さなお子さんでも安心して乗ることができます。
ツインリンクもてぎでは、「自分でマシンを操縦し、思い通りに動かすことが成長につながる」という思いがあり、チャレンジ精神を大切にしてくれます。ライドの成功体験によって自信をつけたお子さんが、帰宅後すぐに自転車に乗れるようになったという声も多く聞かれるとか。
小学生以上のお子さんがいる家族には、「ワイルドレーサー」がおすすめ。1人1台専用カートに乗り込んで、家族全員でカーレースが楽しめるんです。抜きつ抜かれつのバトルが味わえ、つい親の方が夢中になってしまいますよ!
続いて「モトツーリング」に挑戦。見た目はかわいらしいミニバイクですが、実は大人でも乗れるほど本格的なもの。ひじ当て・ひざ当てを付けてヘルメットをかぶり、準備は万端です。
こちらはレースではなく、心地よい風を感じながらツーリングを楽しむもので、自転車とは違う乗り心地にハマってしまうお子さんもいるのだとか。筆者の子どもも「大人になったらバイクの免許を取りたい」と言い出すほどでした。
もっとアクティブなライドを楽しみたい方は「アクロエックス」に挑戦を。ハイパワーマシンを駆使して凸凹がある斜面を乗り越えたり、水の中を進んだり、車の障害物競走のようなイメージです。
小学3年生以上であれば一人乗車が可能。巧みにハンドルをさばいて障害物を上手に踏むと、ポイントが加算される仕組みになっており、ゲーム感覚でも楽しめます。
乗車後は全員にスコアカードが授与され、有料で作れるライセンスカードにスコアを記録することもできますよ。
「カフェレストランオーク」でランチ
12:30「カフェレストランオーク」では、「ツインリンクもてぎ」のアトラクションや施設からインスピレーションを得たユニークなメニューが多く、料理でも同施設の世界観が楽しめます。
SUMIKAチーズバーガー 1,250円(税込)
おすすめは、新アトラクション「巨大ネットの森 SUMIKA」をモチーフにした「SUMIKAチーズバーガー」。ジューシーなビーフパテにトマト、チーズを挟んだハンバーガーの上に、ネットを模したクリスピーな野菜スナックがふわり。
一口ではかぶりつけないくらいの大きさ! ボリューム満点なので、たくさん遊んでお腹が空いたときにぴったりです。
森と星空のグランピングオムライス 1,100円(税込)
こちらは同施設内にあるグランピングテントをイメージした三角形のオムライスに、星をちりばめたミートソースが添えられています。やさしい味付けで、子どもでも食べやすいメニュー。
キッズドライブバーガー 800円(税込)
ぶんぶんのお絵かきパンケーキ800円(税込)
小さなお子さんには、チェッカーフラッグがかっこいい「キッズドライブバーガー(キッズドリンク付き)」やチョコペンで好きな絵が描ける「ぶんぶんのお絵かきパンケーキ」が人気です。
頂点まで行けるか!?「迷宮森殿ITADAKI」
13:15お腹いっぱいになったら、頭と体をフル稼働させる「迷宮森殿ITADAKI」にチャレンジ。ただの巨大迷路ではなく、高い壁を乗り越えたり狭い通路をくぐり抜けたりと、アスレチックの要素も満載。
5F建ての建物は「森の生態系」をテーマとし、上階に行くにつれ食物連鎖のステージが上がっていきます。最上階のゴールで待っている生物は…?答えは、クリアした時のお楽しみです。
スタート地点のカウンターにタイムカードを差し込んで、開始時刻を打刻したら迷路に入りましょう。内部は仕掛け扉があるなど、大人でも迷ってしまうレベル。行きつ戻りつしながらなんとか上階へと上がっていきます。
ちなみに各階ごとにスタンプが用意されていますが、すべて押す必要はなく、ゴールの5Fのスタンプさえ押していればクリアしたことになります。
順調に上がってきても3Fと4Fには森の生物に関するクイズがあり、答えを間違えると強制的にリタイアとなってしまう場合も…!そこまで難しいクイズではありませんが、ぜひ子どもと一緒に考えてゴールを目指してくださいね。
無事にクイズをクリアし、ゴールにたどりついたら祝福の鐘を鳴らしましょう!最上階を吹き抜ける風はさわやかで、最高のごほうびです。クリアタイム目標の25分を目指して、家族で力を合わせてがんばってください。
夏休み限定の水遊びイベントでクールダウン
14:00「迷宮森殿ITADAKI」をクリアして目の前の広場に出ると、夏休み期間限定で開催されるスペシャルイベント「びしょぬれフェスタ ケロケロスクランブル」に遭遇しました!
ハローウッズの森からやってきたお祭り好きなカエルたちと、水鉄砲を使って「恵の雨」をふらせるというストーリーは真夏にぴったり。陽気なDJのコールに合わせて水鉄砲を発射しまくり、たっぷり水を浴びてクールダウンできますよ。
※びしょぬれフェスタは2019年9月1日(日)まで
「森感覚アスレチックDOKIDOKI」へ
14:20次に向かうのは「森感覚アスレチックDOKIDOKI」。こちらは巨大などんぐりの木をイメージした5F建てのアスレチック。さまざまな植物や昆虫と出会いながらゴールを目指していきます。
1Fから5Fまで39種類ものさまざまなアスレチックが用意され、上ったり下りたりと息つく暇もありません。
こちらはアカネズミの秘密の場所。冬を越すためにたくわえた大きなどんぐりがいっぱい!たくさんのどんぐりの中をかきわけながら進んでいきましょう。
「ぷるぷるツルの道」では、葉っぱの巻き付いたツルにつかまって、ゆっくり前に進んでいきましょう。
「丸太の数珠つなぎ」では、大きなマルタを渡っていきます。ひとつひとつ焦らずに進んでいきましょう!
全身を使って遊ぶため、斜めがけのショルダーバッグしか持ち込めません。夏場は水分補給用のペットボトルを持参するのがおすすめです。
ここは最も難易度の高い新芽のチャレンジウォール。まるでボルダリングのような壁を越えていきます。家族全員で励ましあいながら、39種類すべてを制覇したときの気分は最高!全制覇までの所要時間は30~45分です。
「森のジェラテリアROCCO」でおやつタイム
15:00アスレチックでたっぷり汗をかいたら、ジェラートがおすすめ。「森のジェラテリアROCCO」は、ジェラートマエストロコンテストで日本一に輝いた「ジェラートマスモ」、老舗・黒田養蜂園が手がける「Dolce Miele」、道の駅しもつけの人気ジェラート店「Gelato&Caffe伊澤いちご園」の3つのジェラート店とツインリンクもてぎがコラボ。ここでしか食べられない限定ジェラートがそろいます。
ジェラート シングル 450円(税込)
ラムネ味のジェラート「DOKIDOKIラムネ」や、老舗養蜂園のハチミツをたっぷり用いた「ハニーリッチミルク」、栃木名産・とちおとめの果肉をそのままいただいているかのような「黒田養蜂園 プレミアム ハニーとちおとめソルベ」など個性豊かなメニューがそろいます。
「ジェラートポップ 黒田養蜂園 ハチミツあんず」(500円/税込)
カップジェラート以外にも、バータイプのジェラートもおすすめ。ミルクフレーバーに甘酸っぱいあんずソースをからめたジェラートには、ミツバチチョコをトッピング。
レース観戦気分を味わおう
16:00「森のジェラテリアROCCO」のすぐそばには、レースが開催されるサーキットも。レース開催時以外は、常時無料開放されているので、ぜひ訪れてみましょう。
間近に見下ろすサーキット場は迫力があり、ただスタンドに座っているだけでも楽しいですよ。ジェラートをテイクアウトしてスタンドで食べるのもおすすめ。
最新アトラクション「巨大ネットの森 SUMIKA」へ
16:30最後に訪れるのは、2019年春にオープンした最新アトラクション「巨大ネットの森 SUMIKA」です。国内最大級のネットアスレチックを中心とした屋内施設で、毎回40分の入れ替え制(定員200名)。暑い夏でも涼しい室内で遊べるとあって、とくに人気です。
こちらでは、映像を通じて「SUMIKAの世界観」が詳しく解説されます。森を再現したSUMIKAは、まさにさまざまな生き物の「棲みか」のよう。小動物になりきって、森の生き物たちの棲みかにおじゃまして、自然の中で遊ばせてもらうというコンセプトです。
SUMIKAでは最新のプロジェクションマッピング技術を駆使し、森の中の四季を表現しています。映像の中には小動物を狙う天敵もいるため、見つからないように逃げたり隠れたりするドキドキも味わえます。
こちらでは、朝から夜、春から夏へと時間と四季によって移り変わる森の美しさと、まるで森の生き物がすぐそばにいるかのような気配を光と音の演出で再現しています。
単なるネットアスレチックとしての楽しみを超えて、都会では決して感じることのできない森の魅力を味わえます。
この巨大ネットは針葉樹と広葉樹がモチーフになっており、それぞれの木のような雰囲気の感触を楽しめます。
大きなスイングボールなどの遊具が充実し、子どもたちははしゃぎ放題!
こちらは大きなヘビが潜んでいる草むらの棲みかがコンセプト。ヘビに見つからないように、素早く隠れながら通過していきましょう。ヘビに見つかると、衝撃音とともに赤いライトに照らされてしまいますよ。
プロジェクションマッピングに美しく彩られた空間は、とても幻想的。季節ごとに変化する、自然の中にいるようなBGMに心も癒されます。子どもたちが遊んでいる間、大人がゆったり見学できる「レストスペース」も用意されています。
せっかくならホテル宿泊がおすすめ!
たくさん遊んだあとは、ホテルでゆっくり過ごすのがおすすめ。ツインリンクもてぎは宿泊施設も充実。こちらはツインリンクもてぎ内にあるレースコースを望めるリゾートホテル「ホテルツインリンク」。
森の世界観に包まれながら家族でゆっくりした時間を過ごせる3室限定「グランルーム」は、通常の部屋の2倍の広さを誇り、広々とした部屋にはハンモックも設けられています。
たっぷり遊んで疲れた後は、「のぞみの湯」へ。昼間は里山ビューを、夜は星空を見ながらのんびりできます。日帰り入浴もできるので、のぞみの湯にだけ入って帰ることも可能です。
森の中で贅沢な時間を過ごせるグランピングも
宿泊はホテル滞在だけではなく、グランピングスタイルも楽しめます。最大6名まで利用可能なサイト「グランピング・ワイド」。ハンモックやファイヤーピートも備え付けてあり、快適な滞在を楽しめます。
テントの中はソファやベッドが完備された快適な空間。夜には星空を眺めたり、贅沢な体験が楽しめます。寝袋での宿泊に抵抗があるビギナーの方にもおすすめ。グランピングに宿泊の方でもホテルツインリンクの大浴場を利用できるので、お風呂も安心。
いかがでしたか?子どもの年齢や興味に合わせて、いろいろな楽しみ方ができる「ツインリンクもてぎ」。ぜひ家族で訪れてみてくださいね。
ツインリンクもてぎ
- 住所
- 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
- 営業時間
- 9:30~18:30
※夏休み期間のみ シーズン、レース開催日などによって営業時間は異なります
- 定休日
- なし
※シーズン、レース開催日などによって臨時休業あり、1月末と6月に施設メンテナンスによる休業あり
- 入場料
- 大人(中学生以上)1,200円 小学生600円 幼児(3歳~未就学児)300円
- アクセス
- 【電車】東北新幹線「宇都宮」駅よりバスで約90分
【車】常磐自動車道「水戸北」スマートICより約40分
ホテルツインリンク
- 住所
- 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
- 総部屋数
- 125室
- 宿泊料金
- おひとり様12,315円~(2名1室利用時・税抜)
ツインリンクもてぎのアクセス・マップ
取材・文・写真/Akiko Tanaka
施設写真提供/ツインリンクもてぎ