提供:沖縄テレビ
伊江島(いえじま)は、沖縄美ら海水族館の近くにある本部港からフェリーで約30分。一周およそ22kmの小さな島なので、日帰りでも楽しめる離島です。「まるで宮古島みたい」と思うほどの美しさが魅力的でブランコのあった伊江ビーチや、手つかずの自然が残るGIビーチ、360度の超絶景の城山(ぐすく山・伊江島タッチュー)などなど…「映える」見どころがたくさん!何度でも訪れたい島です。
この記事では、日帰りでも十分楽しめる伊江島観光のプランをご提案。限られた旅の時間を無駄にしない、かゆいところに手が届くお役立ち情報をお届けします。
※本記事は2022年取材時の情報です。最新の情報は施設へお問い合わせください。
目次
伊江島ってどんなところ?観光の見どころは?
今回ご紹介する伊江島は、沖縄本島から北西9kmの距離にある離島。日帰りでも楽しめるほど距離が近いため、本島周辺の離島のなかでも観光人気が高い島です。
島のシンボルである「伊江島タッチュー(城山・ぐすくやま)」は三角帽子のようなシルエットが特徴で、天気が良い日には本島から良く見えます。フェリーが出発する本部(もとぶ)港は、沖縄美ら海水族館の近く。那覇空港から高速道路経由でおよそ90分です。
伊江島おすすめ観光スポット
海がキレイな伊江島では、ダイビングやシュノーケリングのマリンスポーツが人気。キャンプ場やゴルフ場など、アクティブな方向けの施設もあります。この記事では、はじめての伊江島観光で押さえておきたい代表的な観光スポットをピックアップ。滞在時間の長さにあわせて、訪れたい観光スポットやお店を組み合わせてみてくださいね。
➀伊江島タッチュー(城山・ぐすくやま)
伊江島のシンボル。頂上からは360℃のパノラマ絶景が望めます。 詳細を見る⇒
- 住所
②伊江ビーチ
おきりっぷが訪れた時は、海ブランコなど映えスポットがたくさんありました。遊泳可能期間は5月1日~11月30日。シュノーケルは禁止されています。 詳細を見る⇒
- 住所
③GIビーチ
かつては米軍将校の専用ビーチ。手つかずの自然が残り、ウミガメが住むほどキレイ! 詳細を見る⇒
- 住所
④ニャティヤ洞(がま)
子宝に恵まれるという言い伝えがあるパワースポット。戦時中には多くの人の避難所となりました。 詳細を見る⇒
- 住所
⑤casa VIENTO(カーサ・ビエント)
伊江島タッチューのふもとにある小さな陶芸ショップ。ここで作られた陶器はお土産人気も高いです。民宿も併設。 詳細を見る⇒
- 住所
⑥リリーフィールド公園
伊江村の花であるテッポウユリをはじめとした百合をはじめ100種類の百合が咲き誇ります。毎年4月中旬~ゴールデンウィークに開催の「ゆり祭り」は大人気のイベントです。公園内には展望台も設置されています。
- 住所
⑦伊江島蒸溜所
伊江島産のサトウキビだけを使ったラム酒「IeRum Santa Maria(イエラムサンタマリア)」を作っています。
- 住所
⑧湧出展望台
湧水(わじぃ)が海に向かって流れている場所にある展望台。天候が良ければ伊平屋島・伊是名島まで見通すこともできます。
- 住所
⑨伊江港展望台
ウミガメの形をした展望台。伊江港が見渡せます。
- 住所
*伊江島内には宿泊施設もあります。ゆっくり回りたい場合はお泊りプランも検討しましょう。
伊江島の行き方は?所要時間はどのくらい?
伊江島ヘは、本部港からフェリーで約30分。料金は大人往復1,390円です。伊江島への行き方を詳しく見ていきましょう。
伊江島ヘはフェリーで30約分、往復1,390円
伊江島行きのフェリーチケットは大人往復で1,390円。切符売り場で購入します。
窓口は現金のみですが、券売機ではクレジットカードや電子マネーも利用可能です。
チケットを往復で購入すると、往路と復路の券が一緒に渡されますのでなくさないように注意しましょう。
伊江島行きのフェリーは、平常運行で1日4便(繁忙期には増便・臨時便が出ます)。
日帰りで行くなら、本部港始発の9時発・伊江港終発の16時発の便であれば、滞在時間が最大6時間ほどとれますのでおすすめです。
天候の変化などによって、急な欠航または運航時刻の変更の可能性があります。船の運航状況や最新時刻表は伊江村の公式ホームページにて、お出かけ前にチェックしておきましょう。
伊江島フェリーの駐車場の場所って?
本部港の敷地内は、一般車両の駐車は原則禁止です。
車で行く場合、待合所からおよそ100m離れた立体駐車場に停めます。オレンジの屋根の本部港をとおり過ぎ、瀬底島方面に進んだ右手にあります。
この立体駐車場には、契約駐車スペースと一般車両の駐車スペースが用意されています。観光利用ですと停められる場所が決まっているので、駐車場の警備員さんに問い合わせるなど現地で確認をしてみてくださいね。
駐車料金は60分100円。最大で700円です。
精算機で使えるのは現金(硬貨と1,000円札)のみ。精算前にはあらかじめ用意しておきましょう。
伊江島の公式Instagramで詳しい案内をしていますのでチェックしてみてください。繁忙期には、本部港周辺に臨時駐車場が設置される場合もあります。
フェリーは予約できる?
伊江島行きのフェリーは、自家用車を乗せる場合以外は予約不要です。海のコンディションによって、船が出ない場合もあります。こちらについても、乗船当日の朝に伊江村の公式ホームページで船の運行情報をご確認ください。
また、出発時刻の10分前までにチケットを購入しないと乗れない可能性があります。
車で向かう場合、渋滞などで遅れることもあるので、30分前には到着できるように余裕をもってスケジュールを組みましょう。
伊江島でもレンタカーを借りる必要がある?
伊江島行きの船はカーフェリーなので、沖縄本島から車を積んで渡ることも可能です。
ただし、沖縄のほとんどのレンタカー会社では、本島から離島への車の持ち出しを禁止しています。そのため伊江島に渡ってからレンタカーを借りましょう。
伊江島のレンタカーはどこで借りる?
伊江島のレンタカー会社は2つ。今回は伊江島観光バスさんにお世話になりました。伊江港から歩いておよそ3分です。料金はナビなし軽自動車で6時間3,000円から。台数が少ないので、事前予約が確実ですよ。
伊江島は自転車でも一周できる?
伊江島で借りられる乗り物は、レンタカーだけではありません。レンタルバイクやレンタサイクル、電動キックボードもありますので、荷物の量やスケジュールに合わせてご検討ください。
ただし、道中にはアップダウンもあるので、よほど運動したい方以外はレンタカーがおすすめです。
360度の絶景!城山(ぐすくやま・伊江島タッチュー)に行こう
伊江島のシンボル「伊江島タッチュー」こと城山。「タッチュー」とは、地元の言葉で「先端が尖っているもの」という意味です。
伊江島タッチューは海抜172m。平坦な島に突き出た姿は、島のどこからでも良く見えます。登山口から頂上までは291段の階段。片道10~20分ほどかかります。登山料金は不要です。
伊江島タッチューの行き方は?
伊江島タッチューまでは、伊江港から車でおよそ10分。登山口に駐車場があります。
自転車やバイクの場合は、駐車場の手前にある駐輪場に停めて歩きましょう。
駐輪場は坂の下なので、伊江島タッチューに登りたい方はレンタカーの利用がおすすめです。
伊江島タッチューを登る前の準備って?
伊江島で伊江島タッチューに登ろうと考えている方に、事前に準備してほしいことをお伝えします。
- 服装
- 動きやすい服、紫外線をさえぎるパーカーや帽子があると良いでしょう。
- 靴
- サンダルやヒールは危険です。スニーカーなど運動に適した靴がおすすめ。
- 持ち物
- 熱中症予防のため売店やコンビニなどで、飲み物を用意しましょう。
駐車場には、お土産や飲み物なども買える「城山売店」があります。トイレもあるので登る前に済ませておきましょう。今回はここで伊江島の特産品「伊江ソーダ」をゲットしました。
伊江島タッチューの階段は何段あるの?
伊江島タッチューは近づいてみるとすごく大きいです。登山口から入り、平坦な道が続いた後に来るのが291段の地獄の階段。1段1段、幅が狭く高さがあります。登山口から頂上までは一本道で、迷うことはないのですが、休憩ポイントも自販機も一切ありません。
万が一、途中で熱中症になるとかなり危険です。帽子をかぶり、水分補給をしながら進みましょう。
登った人だけが味わえる全方位絶景パノラマ
「苦労した人しか見られないもの」があると信じて登り続けると、頂上からは全方位に広がるパノラマが!360°の超絶景!伊江島の端まですべて見渡せます。
正直、階段はとてもキツイですが、この絶景を望むために登る価値は十分にありますよ。ご褒美の伊江ソーダで乾杯!下りも絶景を楽しみながら降りられます。
映えしかない!「伊江ビーチ」は撮影スポット満載
伊江島のメインビーチである「伊江ビーチ」。伊江島の南東にあり、エメラルドグリーンの海と白砂が1km続く美しいビーチです。トイレ、シャワー、売店も完備されています。
遊泳シーズンにはクラゲ防止ネットが張られ、監視員もいるので、ファミリー利用でもあんしんです。
モクマオウの林のなかには「伊江村青少年旅行村」があり、キャンプ場、宿泊施設、サイクリングコースなど施設が充実しています。
伊江ビーチの行き方は?
伊江ビーチは、伊江港からおよそ3kmの距離にあり、車でおよそ10分かかります。
Googleマップでは「伊江ビーチ」ではなく「伊江村青少年旅行村」で検索しましょう。駐車場に案内してくれます。
入口の無料駐車場からだと、ビーチまで結構歩きます。
受付で100円払ってビーチの目の前まで車で行くのがおすすめです。
伊江ビーチの絶景スポットは?
伊江ビーチに到着するとカラフルな「WELCOME」の文字がお出迎えしてくれました。「伊江島に来た~!」とテンションが上がる光景です。ぜひ撮影を!
絶対乗りたい!伊江ビーチのブランコ
伊江ビーチの砂浜には、まさに「映える」ブランコがありました。ですが、先日の強風で倒れてしまい…。現在はブランコに代わって、ベルやシーソーが設置されているそうです。
沖縄には海ブランコがいくつもありますが、満潮時にブランコの下まで海になる伊江ビーチのブランコは最高のロケーションでした。
この時のブランコは3代目でした。本当にほかの沖縄離島には無い魅力のひとつだったので、4代目ブランコの復活を望んでいます。
伊江ビーチ前でいただくオシャレクレープ
伊江ビーチの前にある「COCORO Beach House(ココロビーチハウス)」さん。おいしいだけでなく、オシャレなクレープが食べられると評判です。
今回頼んだのは「紅芋クリームブリュレ」。抹茶味のクレープ生地に、伊江島産紅芋の濃厚なクリーム、そしてブリュレがトリプルでおいしいです。
誰もいなかったので、ブランコに座って贅沢なスイーツタイムを過ごしました。この景色を見ながらクレープは癒されすぎます!
ローカルな「GIビーチ」でウミガメに会えるかも?
GIビーチは、伊江島の南にある穴場ビーチ、かつては米軍将校の専用ビーチでした。ほとんど手つかずの自然が残る天然ビーチで、100mほどの白い砂浜と、遠浅の海が広がります。
GIビーチの行き方は?
「GIビーチ」は、伊江港から車でおよそ8分の距離にあります。
またもや Googleマップで検索すると全然違う場所に案内されてしまうので、マップコードをご用意しました。「 26.708940,127.773903 」と入力して検索してみてくださいね。ビーチの手前に、4~5台ほど停められる駐車場があります。
感動の海の色!GIビーチ
感動するほどキレイな海が広がるGIビーチ。沖縄でもトップクラスに美しい宮古ブルーを思わせる景色です。本島から30分ほどでこんなきれいな海に行けるなんて!
ビーチエントリーでもサンゴやお魚がたくさん見られるそうです。ただし、監視員やクラゲ防止ネットはありませんので、ライフジャケットを持参の上、海のコンディションを見て入るようにしてくださいね。シャワーもありませんので、体を洗う用の水を用意しておくのがおすすめです。
GIビーチならビーチエントリーでウミガメに会える?
この日は波が高かったので、ビーチ付近に入りました。海のなかはこのとおりめちゃくちゃキレイです。
運が良ければウミガメにも会えるそうです。ぜひ探してみてくださいね。
伊江島パワースポット「ニャティヤ洞(がま)」
GIビーチのすぐ隣にある「ニャティヤ洞(がま)」は、伊江島のパワースポットともいわれる場所。まわりの海の色がとってもきれい!
ニャティヤ洞の行き方は?
ニャティヤ洞は伊江港から3.5㎞。車で10分ほどの距離で、GIビーチのすぐ隣。駐車場もかなり広く、お手洗いも整っています。お時間が許す方はぜひ立ち寄ってみてください。
ニャティヤ洞にはなにがあるの?
戦時中には、伊江島に住む人々の住民の防空壕としても利用され「千人ガマ」とも呼ばれています。
ニャティヤ洞のなかには「力石=ビジル石」という霊石があります。持ち上げると子宝に恵まれるという言い伝えがあり、持ち上げた石が、重ければ男の子、軽ければ女の子を授かるそうです。いまでも住民のみなさんにとって神聖な場所なので、静かに訪問しましょう。
伊江島土産は「casa VIENTO(カーサ・ビエント)」のやちむん
伊江島のお土産で有名なのは、ピーナッツやイエソーダ、伊江島産のさとうきびで作った「IeRum Santa Maria」なとがあります。
今回おすすめしたいのは、伊江島タッチューのふもとにある「casa VIENTO(カーサ・ビエント)」で作られるやちむんです。個性的でとてもカワイイ器は、おうち時間をより充実させてくれますよ。
casa Viento(カーサ・ビエント)の行き方は?
こちらはGoogleマップで正しいルートを案内してくれます。
ただし、お店に常に人がいるわけではありません。事前に訪問時間を電話で連絡することをおすすめします。
casa Viento(カーサ・ビエント)でおすすめのやちむんは?
店内はとてもオシャレ。インテリアとして飾っても素敵な陶器がたくさんあります。
たとえば、ワインカップやケーキ皿。いろいろ目移りしましたが、最終的に購入したのはマグカップ。自宅に戻ってコーヒーをいただいたら、心なしかコーヒーのランクが上がったような気がしましたよ!
さあ、伊江島に出かけよう!
本島から船で約30分とは思えない、美しい海の色が楽しめる伊江島。沖縄美ら海水族館からのアクセスも良いので、旅行のプランニングも立てやすいのではないでしょうか。今回ご紹介したスポット以外にも素敵な場所がたくさんあります。ぜひ行ってみてくださいね!
※この記事は、2022年10月21日に沖縄テレビ「OKITIVE」で公開された記事を転載したものです。