提供:日本海テレビ
鳥取県一の山「大山(だいせん)」の麓、鳥取県伯耆町にある久米桜麦酒株式会社で楽しむことができるブルワリーツアーに参加してきました。原料の産地見学からビールの飲み比べ、さらにお土産までついたとってもお得なツアーでした!
くめざくら大山ブルワリー
鳥取県伯耆町にある久米桜(くめざくら)麦酒株式会社。
ビール工場のお隣には、出来立てのビールや食事を楽しめるレストラン「ビアホフ ガンバリウス」も併設されており、大山の恵みを最大限に引き出したビールを心行くまで満喫できます。
ここで作られているのが、「大山Gビール」。大山の麓の標高300mの湧き出る水源の水を使い、丹念に仕上げられたビールです。世界一のビールを決める大会で受賞歴のある大山Gビールヴァイツェンなども手掛けており、日本のみならず世界にも認められたスゴイビールの数々が揃います。
ブルワリーツアー
120分2,000円という価格でツアー+ビール飲み比べ+お土産グラスが付いている破格のツアーが開催されています。
ツアーの流れ
①オリエンテーション
②原料の産地見学
③大山Gビール工場見学
④ビールの飲み比べ
⑤ショッピング
実際にツアーに参加してきましたのでその様子を写真とともにお届けします。
オリエンテーション(5分)
開始時刻の15分前にレストラン「ビアホフ ガンバリウス」に集合します。
まずは案内してくださるスタッフの方とご挨拶。ツアーの概要や今日の流れなどの説明をうけます。
原材料の産地見学
続いて、実際に原材料を作る産地へ向かいます!不要な荷物などはレストランに置いていくことができます。早速ワゴン車に乗って出発。
まずは…ビール造りのカギとなる大山の伏流水。レストランから車で3分ほどのところにある「地蔵滝の泉」という場所へ。
美しく、豊富な水がキラキラと輝いています~!水が流れているだけなのに圧巻の景色。
ここから湧き出る伏流水は超軟水。年間を通して11度なんだそう。チェコの水質に似ており、ピルスナーなどのビール造りにもってこいの水質なんだとか。
裏手には水を汲むことができる場所があり、地元の方もボトルをもって汲みに来るそうです。
参加者にはカップが渡され、「実際に飲んでみましょう♪」と声をかけていただきました。
一日当たり19.4万トンもの水が湧いており、その量はビール60万本分にもなるそうです。
汲もうとしたら勢いがすごい!自然の偉大さを片手から感じました。ちなみに、とっても涼しかったです。
無事に汲んだ水を飲んでみると…冷たくておいしい。確かに水の柔らかさ、口に含んだ時にシルクのような滑らかさを感じました。ただの水なのにここまで違うとは、驚きました!
再びワゴン車に乗り込んで、この後は八郷という酒米の田んぼへ移動。
こんな細道大丈夫…?という道をワゴン車で通り抜けていくと、いきなり、田園風景が一面に広がりました。
風が吹くとさわさわ~といい音がします。この日は曇り空で見えなかったのですが、後ろを振り返ると、雄大な大山が吹き抜けで見えるそうです。
こんな豊かな自然の中で育った原材料があのおいしいビールになるんだ、としみじみ感じていました。
再び、ワゴン車に乗り込んで移動。小麦畑と大麦畑へ移動します。麦は11月ごろに種をまいて、6月の晴れた日に収穫されるそうです。
麦というと…勝手に秋のイメージでいたのですが、6月に収穫されるんですね!
続いて、レストランのすぐ隣にあるホップ畑へ!「ホップ」ってよく聞くのですがビールの“苦み”と“香り”を作る重要なモノなんです。
畑にお邪魔すると、朝顔のように高く伸びたつると葉っぱが生い茂っていました!収穫時期は7月下旬~8月上旬。訪れた日の前日に収穫作業が行われたそうです!
残っていたホップを取って半分に裂いたものを見せてもらいました。中を見てみると、黄色い花粉のようなものが詰まっています。
これは“ルプリン”と言ってビールの苦みのもとになるそうです。さらに香りをかいでみると、ふわっと柑橘系のいい香りがします!フルーティーな香りに癒されました。
大山Gビール工場見学
ホップ畑からは歩いてすぐのビール工場へ移動。ここまでですでに盛沢山なツアーです。
ここからはビールの工場長に案内していただきます!ビールの基礎知識からじっくり教えていただきました。製造工程などをわかりやすく説明してもらえるので、話を聞いた後には、名前や色だけでどんなビールの味わいなのかなんとなく想像できるようになっていました。
実際にビールを作っている工場内にも潜入。こちらの工場では、年間200キロリットルのビールを製造!
ビールができるまでを超省略版で説明すると、最初に麦芽を特殊な機械で潰して、温水に入れて糖化させます。なんと糖度19度もある甘い液体に。
ここにホップを入れて煮ることで香りや苦みが付いていきます!煮込んだものを一気に冷却し、酵母を入れて発酵させ、ビールになっていきます!
できたビールは工場長がテイスティングして味の確認や調整を行います。飲みすぎに注意しているそうです。
ホップを入れるタイミングで苦みや香りの出方が変わったりすることなど作り方の裏話を聞かせてくれます。また、麦汁を作っている日に工場見学に来た場合は麦汁を飲む体験もしています!
ビールの飲み比べ
最初に集まったレストランに戻るといよいよテイスティング。
大山Gビール(定番4種+季節限定2種)の合計6種を飲み比べできます。なんて贅沢!
工場見学の中でビールの知識を得たばかりなので、色などを見て、このビールはこんな味かなと、想像が膨みます。全く違うビールの香りや苦みなどを感じながら飲むのはとても面白いですね。
最後にお土産のグラスをいただいて、終了となります!
この場所はレストランなので、そのまま延長戦に突入し、お食事を楽しんで帰られる方が多いそうです。
ちなみに、今回は日帰りのブルワリーツアーでしたが、宿泊や飲み放題がセットになったプランもあります!
おわりに
ブルワリー見学はいかがでしたか?工場だけではなく、原材料の産地まで見て内容盛りだくさんでした。最初にもお伝えしましたが、飲み比べとお土産のグラスもついて2,000円。お得で大充実のツアーでした!是非みなさんもブルワリー見学に行ってみてはいかがでしょうか?
くめざくら大山ブルワリー 大山ブルワリーツアー
- 集合場所
- ビアホフ ガンバリウス
- 住所
- 鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-30
- 電話番号
- 0859-68-5570(予約担当:吉田)
- 受付期間
- 3~12月
- 時間
- 1日2回開催(10:00~ / 15:00~)
- 所要時間
- 120分
- 公式サイト
- くめざくら大山ブルワリー
※この記事は、2024年8月30日に日本海テレビ「na-na」で公開された記事を転載したものです。