提供:金沢日和
創業昭和26年。「能登金剛」で遊覧船事業を営む2代目代表の木谷さんは、この美しい能登の海を見て笑顔になる人たちを増やそうと事業に取り組んできました。浸食によってぽっかりと穴の空いた『巌門(がんもん)』の中へご案内する大迫力のクルーズは特に人気。昨年の観光シーズンには約4万人が訪れたといいます。
能登を代表する人気の観光スポット「能登金剛」は、志賀町の海岸線約30kmの景勝地を指します。日本海の荒波が作り出した自然のアートとともいえる奇岩・断崖は、松本清張の小説『ゼロの焦点』の舞台でもあり、クライマックスシーンに登場する「ヤセの断崖」は、これまで多くの人を魅了してきました。
しかし、令和6年元旦に発生した能登半島地震による津波で遊覧船として使っていた3隻のうち、2隻が流され転覆。岸壁は隆起し、堤防には亀裂が走り、遊覧船事業再開は難しいかもしれないと思っていたそうです。
そんな中でも、多くの応援の声を糧に「能登の海にもう一度遊覧船を浮かべたい」と奮起した木谷さん。被災を免れた1隻を使い、GW期間限定で遊覧船の運行を再開。5月末まで行っていたクラウドファンディングでも目標額を達成し、6月中は週末運行、7月からは通常運行を予定しています。
遊覧船乗り場のすぐ近くにある『旅の駅巌門』では、季節限定の「海の塩ソフト」や「自家製レモネード」、「さくら貝のハンドメイドアクセサリー」など、ここでしか買えないお土産が多数並びます。
大自然の造形美と透き通るような能登の海を遊覧船から見る瞬間は、記憶と心に刻まれるはず。能登金剛遊覧船が楽しめる志賀町は、営業を再開したお店も増えてきているとのことなので、ドライブを兼ねて訪れてみてはいかがでしょう。
能登金剛遊覧船
- 住所
- 石川県羽咋郡志賀町福浦港ミ-20
- 電話番号
- 0767-48-1233
- 営業時間
- 9:00~16:00(2024年6月は土日のみ営業)
- 定休日
- 冬季休業(通常は11月中旬~)
- 駐車場
- 100台
- 料金
- 大人1,400円、小人700円
団体 1割引(15名以上) - 遊覧時間
- 約20分間
- 定員
- 46人乗り遊覧船(15t)3隻
- 公式サイト
- 能登金剛遊覧船
※当日、海上の状況により発着場所の変更又は欠航する場合あり。運航の詳しい状況は電話で確認。
※ペット乗船可(リード必須)。 混雑している際はご遠慮お願いすることもございます。
※この記事は、2024年6月4日に「金沢日和」で公開された記事を転載したものです。