四季折々の美しさと趣があり、何度でもリピートして旅したくなる京都。見どころが多く、いつでも人気の旅先である古都を堪能するためには、便利で居心地の良いホテルを選びたいものです。2022年8月26日に開業した「THE BLOSSOM KYOTO(ザ ブラッサム京都)」は、便利な立地で、きれいで過ごしやすい客室、京都らしさが感じられるホテル。すでに何度も行った京都だからこそ、初めての宿やまだ行ったことのないエリアを開拓したい…そんなちょっと欲張りな旅の新たな選択肢です。
京都の町屋を思わせる、ただいまを言いたくなるホテル
「THE BLOSSOM KYOTO」は、京都市営地下鉄「五条」駅から徒歩約2分。五条通沿いに建つ、全180室のホテルです。地下鉄だけでなく「五条高倉」のバス停も利用できるほか、阪急電鉄や京阪電車の駅からも徒歩15分圏内と便利な立地です。
滞在中には東本願寺や渉成園、鴨川沿いへふらりと散策に出られるのもポイント。ホテルの周辺には地元民に愛されるパン屋さんやカフェも点在しており、普段着の街並みも魅力です。有名観光地に近すぎない立地で、京都で暮らすように滞在できる楽しみがあります。
モダンな新築の建物なのに、古い町屋を思わせる外観。軒下には外壁を守る犬矢来(いぬやらい)、瓦屋根の上には魔除けの神様として古くから用いられてきた鍾馗(しょうき)さんの像が鎮座しています。
通り庭から続くエントランスにはさりげなくお香が焚かれ、京都らしいホテル体験への期待を高めてくれます。
ウェルカムドリンクをいただきながらのチェックイン。この日は、きな粉が香る和のスムージーでした。旅の疲れを癒す、くつろぎの時間が始まります。
1人でもみんなでも、ゆったり過ごせる客室
客室は全部で10タイプ。ひとり旅からカップル、グループやファミリーなど、旅のメンバーや目的に合わせて選べます。
客室では入口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて過ごすスタイル。スタイリッシュな最新のホテルでありながら、館内はどこか和風旅館のような落ち着いた趣があるのも特徴のひとつです。
気ままなひとり旅やカップルにおすすめなのが「モデレートキング」。23平米の広さに180cm幅のベッドが入っており、ゆっくり休めます。
出張やワーケーションなどで仕事をしたい場合は、「モデレートダブル」のデスクのある客室を利用するのもおすすめです。
女子3人旅なら迷わず「トリプルルーム」を。初めから正規のベッドが3台設置された仕様になっており、気兼ねなく過ごせそう。じゃんけんで負けた人がエキストラベッド!なんていう駆け引きも不要。
33平米の「モデレートトリプル和-NAGOMI-」には畳スペースもあるので、足を投げ出してくつろいだり、お茶を飲みながらおしゃべりしたりもできそうです。
さらに珍しいのが「デラックスフォース 和-NAGOMI-」という4名で泊まれる客室です。55平米の広さがあり、ベッドが4台並びます。
寝室に隣接する畳敷きの小上がりの窓からは、東山が望めます。水回りには2つの洗面台と独立したバスタブを備えており、グループやファミリーでの滞在にぴったりです。
特別な時に泊まるなら「プレミアムツイン」。49平米の広さがあり、畳敷きのリビングスペースを備えたジュニアスイート仕様で、フローリングの寝室部分には140cm幅のベッドが2台入っています。
ハンドドリップのコーヒーや清水焼の茶器も用意されているので、お部屋でゆったりと過ごせそう。
「プレミアムツイン」の客室は水回りも特別仕様。写真の檜を使ったお風呂のほか、五右衛門風呂をイメージしたバスタブが入ったタイプもあります。アメニティはC.O.Bigelow(シー・オー・ビゲロウ)で、バスタイムが楽しみになりそうです。
1日の疲れを癒す大浴場
地下1階には宿泊者専用の「湯どころ」(大浴場)があります。大きな浴槽の壁面は、男性用は「竹林の道」、女性用は「桜」をモチーフにしたモザイクタイルで飾られています。窓の外の坪庭を眺めながら、旅の疲れを癒しましょう。
深夜1時まで利用できるので、遅い時間にホテルに戻っても大丈夫。朝風呂派の人は朝6時から9時まで利用できます。
ロッカーの扉裏にはアクセサリートレイがあり、洗面台とは別に設けられたパウダールームは間仕切りのある独立仕様。おしゃれなだけでなく、使い勝手も考えられています。
湯上がりでも、ティータイムでも。宿泊者専用ラウンジでくつろぐ
大浴場に隣接した宿泊者専用ラウンジも要チェック。広々とした空間にソフトドリンクやお菓子、湯上がりにうれしいアイスキャンディーなどが用意されており、すべて無料で味わえます。
また、地下1階には24時間利用可能なフィットネスルームも。和モダンなインテリアの中でエアロバイクやランニングマシンを使う、何とも京都らしい体験です。連泊の滞在中など、少し体をほぐしてリフレッシュしたい時におすすめです。
1階ロビーに隣接するのは、コミュニケーションスペース「あいのまちの蔵」。かつてこの地にあった蔵に使われていた梁や瓦を再利用して作られたアートな空間です。
待ち合わせや歓談に使うのはもちろん、大きなテーブルで読書をしたり、ノートPCを持ち込んで作業をしたりという使い方もできそう。無料Wi-Fiもあります。
活気あるレストランでパワーチャージの朝ごはん
朝食をいただくのは1階のレストラン「KYOTO GOJO ONO」。活気あるオープンキッチンのライブ感を楽しみながら、おいしい朝ごはんで1日のパワーチャージをしましょう。
およそ60種類ものビュッフェメニューのほか、魚料理と野菜料理からメインの一皿を選ぶスタイルです。素材の味を大切に、美しく滋味深く、どこか遊び心のある料理はまさにヌーベルキュイジーヌ。メニューは季節によって変わります。
また、JR九州ホテルズのホテルらしく筑前煮に明太子、さつま揚げなど、ところどころに九州らしさを感じられるメニューも。ちょっと特別感のある朝ごはんになりそうです。
また、レストランは朝食だけでなくランチや夕食の時間帯にもオープンしています。一角につくられたバーは、洗練された大人の空間。京都の酒や九州のワインで、ディナーの後にもゆったり過ごせます。
非接触式のエレベーターボタン、居住性の高い先進空間
全体に和の雰囲気、古都の趣がたっぷりの館内ですが、便利で居心地よく過ごせる工夫も散りばめられています。例えば、エレベーターのボタンは非接触式。従来どおりボタンを押して操作することもできますが、指先を近づけるだけでも反応します。
また、各種の動画配信サービスを楽しめるTVモニターが全ての客室に設置されています。このモニターでは大浴場やレストランなど館内の情報をチェックでき、ランドリースペースの利用状況はもちろん、残り時間まで確認できます。
京都の旅に彩りを添えるホテル
THE BLOSSOM KYOTOのコンセプトは「やんわり つながる」。
新規オープンの先進的なホテルでありながら、この土地の歴史や記憶をさりげなく踏襲し、次世代へ残そうとしていること。畳スペースのある客室や無料のラウンジ、モザイクタイルが印象的な大浴場などで、大切な人とゆっくり語らう時間を持てること。お仕着せのサービスでなく自分らしく自由に過ごしながら、ゆるやかで温かいつながりが感じられること…。
その名のとおり一輪の小さな花のように、京都での楽しい旅のひとときを、さりげなくいろどってくれるホテルです。
THE BLOSSOM KYOTO(ザ ブラッサム 京都)
- 住所
- 京都府京都市下京区五条通東洞院東入万寿寺町140-2
- チェックイン
- 15:00(最終チェックイン 24:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 総部屋数
- 180室
- アクセス
- 京都市営地下鉄烏丸線「五条」駅1番出口から徒歩約2分
取材・撮影・文/羽田さえ