美術館さながらのお部屋!「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」で温泉と美食を堪能

美術館さながらのお部屋!「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」で、おこもりしながら温泉と美食を堪能

モダンでありながら実は原始的。洗練さの中に宿る気心の知れた居心地の良さに引かれ、一度ならず二度、三度、十度と多くの人たちがリピートする「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居(そすいきょ)」。土やガラスなどの素材をテーマに建てられたヴィラを、時代やジャンルを超えた装飾品が彩ります。全室が源泉かけ流しの露天風呂を完備。食事も充実していて、南北に長い三重県内から高級食材や旬の野菜が集められ、食事が楽しいと評判です。

 

 

 

湯の山温泉へのアクセス

湯の山温泉へのアクセス

三重県の北部に位置する湯の山温泉は1300年近い歴史を誇ります。アクセスは関西方面からは名神高速道路を使えば車で1時間半ほど。東京からは新幹線が便利で、名古屋駅から近鉄線に乗り換えること約1時間10分で、最寄りの湯の山温泉駅へあっという間に到着します。駅から「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」までは徒歩5分ほどで、駅からの送迎も対応してくれます(14:30~17:00)。

 

湯の山温泉へのアクセス

白木造りのレセプションと自然石の石畳のみが道路からのぞく「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」は、外からだと宿泊施設とは思えない控えめな佇まい。しかし、奥に進むと8つの素材(土、石、漆喰、木、漆、和紙、硝子、鉄)をテーマにした12のヴィラが現れるのです。

 

湯の山温泉へのアクセス

ヴィラの前には専用の駐車スペース1台分があるので、荷物の出し入れや移動も快適。チェックインもそのままヴィラで行うので、到着してすぐにお部屋でくつろげます。

 

 

美術館のような客室

石がテーマの「碉石」は素朴な風合いが魅力

美術館のような客室

素材のテーマごとにデザインされたヴィラは、国産杉や土壁など材質や色合いもまったく異なり、外観からして意匠が凝らされています。「碉石(ちょうせき)」は地元の菰野石(こものいし)を緻密に積み上げた石組が特徴です。

 

美術館のような客室

伊勢神宮の玉砂利にも使われている菰野石は、マイナスイオンを発することから疲労回復やリラックス効果も期待。天井付近が連窓になっていることで、山の稜線をなでる雲の動きや時間ごとに移ろう陽の傾きなど、普段は見落としがちな些細な風景にも目が留まります。

 

美術館のような客室

ウェルカムスイーツには、スイーツの世界大会で優勝経験もあるパティシエ・辻口博啓(つじぐち ひろのぶ)さんのオリジナルの焼き菓子を。ヴィラと同じく、素材をテーマにしたスイーツを月ごとに用意していて、この日は漆喰をイメージしたフィナンシェでした。

 

美術館のような客室

どのヴィラも広さが90平米以上あり、ベッドルームと和室を完備。最大6名まで宿泊可能ということからファミリーやグループ旅行にも人気です(「土逢(どおう)」のみ4名まで)。スリッパや歯ブラシなど子ども用のアメニティもあり、ベビーバスやシャワーチェア、車いすも借りられます。

 

美術館のような客室

「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」の建築全般を監修したのが、陶芸家やアートディレクターなど多岐にわたって活躍している内田鋼一(うちだ こういち)さん。家具を含めた装飾品もそれぞれのテーマに沿ったものを選択するなど細部まで徹底され、「碉石」には彫刻家・上田亜矢子さんの石の作品や現代美術の巨匠とされるアントニ・タピエスの版画を置くことで美術館さながらの雰囲気を醸し出しています。

 

お部屋の露天風呂は100%源泉かけ流しの温泉

お部屋の露天風呂

リビングに引けをとらず、お部屋の露天風呂もまるでアート作品のよう。自家源泉を持ち、お湯は美肌効果もあるアルカリ性単純温泉。「無色透明のお湯はまろやかで、ほのかに香りもあります。泉質も自慢の温泉なので、自然素材のお部屋でゆっくりとおくつろぎいただき、非日常を満喫していただきたいです」と、スタッフの宮永さん。

 

お部屋の露天風呂

シャワールームには、ネイルやエステなどトータルビューティーを手がける「uka(ウカ)」のシャンプー、トリートメント、ボディウォッシュが並びます。

 

お部屋の露天風呂

歯ブラシなどのアメニティは肌ざわりの良いロールポーチ付きで、そのまま持ち帰りも可能。女性には、クリーンな美しさにこだわっている「MiMC(エムアイエムシー)」のスキンケアセットも。洗顔石けん、美容液、化粧水2種のほか、美容オイルは保湿力があると好評。クリーム類はないので、乾燥が気になる方は持参されると安心です。

 

個性的なお部屋は「鉄景」「白露」

個性的なお部屋

「一つひとつのヴィラが唯一無二の空間になっているので、泊まるたびに新鮮な気持ちを味わえるのも、素粋居の醍醐味です」と、支配人の西岡さん。その言葉通り、コールテン鋼という鉄素材を使った「鉄景(てっけい)」は、シックな色合いで重厚な印象。経年変化による錆の風合いで渋さが増していくという楽しみ方も鉄がテーマのお部屋ならでは。

 

個性的なお部屋

室内に入ると木材のあたたかな空間が広がり、その中でも机や照明、本棚など端々に鉄が使われ、存在感が光ります。

 

個性的なお部屋

露天風呂のすぐ横では三滝川(みたきがわ)が流れ、川のせせらぎがBGM代わりに。夏には蛍が見られるほどの清流なのだとか。

 

個性的なお部屋

落ち着いた外観の「鉄景」に対して、「白露(しらつゆ)」は日本建築で欠かせない漆喰が用いられ、しっとりとした瑞々しい白さに息を呑みます。

 

個性的なお部屋

夏の新緑、秋の紅葉といった四季折々のパノラマを一望できるリビングは、日本の美しい季節を感じられる特等席です。

 

個性的なお部屋

複数のヴィラを見て回るほど、どこに泊まろうかと迷う楽しさがありますが、さらにリピーターの心をくすぐるのがスタンプカードの存在。こちらでは全12棟のヴィラに宿泊すると1泊分を無料で招待してくれるのです。オープンして4年目を迎えますが、予想を上回るペースで達成者が続出していることにスタッフも驚いているようです。

 

 

ディナーは調理風景もドラマチック

ディナー

夕食の選択肢が多いのも、「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」に泊まる楽しみです。イタリアン、割烹、うなぎ、そば切り、直火料理と5カ所のレストランがあり、今回はフランスで活躍するシェフ・手島竜二さん監修の直火料理「HINOMORI」へ。

 

ディナー

焱という火が3つ並ぶ漢字がシンボルになっていますが、これは薪火、熾火(おきび)、炭火と料理で使う3種類の火や、炎による力、香り、味を堪能してほしいという想いから。

 

ディナー

特注の窯では、その日のメニューに合わせて火を起こすため、約12品から成るコース料理は18:30に一斉スタートします。

 

ディナー

晩餐の始まりは桑名産しじみスープから。ふわっと甘いネギの香りの後に磯の風味が広がる、奥行きのある味わい。胃の調子も整えてくれることから一品目として定着しているメニューです。

 

ディナー

三重県が誇るブランド牛・松阪牛は、霜降りのやわらかな肉質を堪能できるよう薄くしゃぶしゃぶ仕立てで提供。口に含んだ途端にとろける松阪牛の脂が、かぶやコンソメなど全体の味を調和し、最後に旨みだけを残して消えてしまう、おいしさと儚さを同時に味わえる一品です。

 

ディナー

三重県は魚介や野菜が豊富で、コース料理に登場する食材は県内産で旬を迎えたものばかり。特に漁が解禁する10月~4月には伊勢海老も登場します。素材本来の味が引き立つよう味付けは最低限に留め、その分、薪火の扱いは慎重に。

 

ディナー

調理中から既に伊勢海老の燻煙(くんえん)が漂い、食欲がそそられた分、一口目の感動もひとしお。ぷりぷりとした弾力は衰えることなく、王者としての貫禄が感じられます。

 

ディナー

メインをいただく前に、自社農園で育てた野菜のサラダでいったん小休止。からし菜、ハダイコン、ブロッコリー、ツルムラサキなど色鮮やかな野菜はシャキシャキと瑞々しく、味も濃厚。これで新鮮な気持ちでメインに臨めます。

 

ディナー

やわらかなヒレ肉と肉厚な椎茸、その後にジューシーな熟成牛を続けざまにいただけるコース終盤は、特別感と満足感でいっぱい。トリュフバターが溶けたヒレ肉はバターの芳醇な甘さが広がり、椎茸の香ばしさとも合います。

 

ディナー

薪火と熾火の双方で焼き上げた熟成肉は、表面はカリッとした状態で、内側は1カ月半かけて凝縮されたお肉の旨みが濃厚。調味料を付けずとも一口で体験する味の多彩さに驚かされます。爽やかな辛味のある自家製かんずりもお肉のコクを引き出す名脇役です。

 

ディナー

コの字型に設けられたカウンターはさながら観客席のよう。窯で食材を出し入れする様子を眺めたり、小気味良い包丁さばきの音が響いたりと、普段は見られない厨房での様子を目の当たりできる環境は臨場感があり、ワクワクしてきます。一品一品を目の前で仕上げてくれる仕草は華々しく、その一挙一動に見入ってしまいます。

 

ディナー
ディナー

「せっかく三重県にお越しいただいているので、松阪牛や伊勢海老はもちろん、実はまだまだ知られていないおいしいものが三重県にはたくさんあるので、ぜひ楽しんでいただきたいです」と、畑中麻穂さん。お料理に合うペアリングを担うソムリエであり、その提案の域は日本酒にまで達します。

 

 

就寝前はお部屋のアメニティでリラックス 

就寝前はお部屋

夕食後はお部屋の露天風呂で、再び温泉を満喫。湯上がり後の一杯にはビールのほか、三重県産みかん100%で作る爽やかな甘みのジュース、のど越し爽快な炭酸入りフルーツジュースがフリードリンクとしてそろっています。

 

就寝前はお部屋

どの寝室にもクイーンサイズのベッドが2台置かれ、身体をやさしく包み込みながらもきちんと支えてくれる絶妙な固さ。

 

就寝前はお部屋

肌ざわりの良いパジャマは上下セパレートタイプで、寒い時期には半袖と長袖の2種類が置かれています。

 

就寝前はお部屋

ヴィラには、それぞれのテーマに合わせた書籍が用意され、絵本や写真集、洋書など。眺めているだけでも新たな世界に引き込まれ、眠気にうつらうつら。まどろみながら穏やかに眠りにつきました。

 

 

端正に盛り付けされた和朝食

和朝食

翌日、爽やかな朝の空気をまといながら、朝食をいただきに再び「HINOMORI」へ。昨夜の幻想的な雰囲気から一転、大きな窓には木々や山が映り、まるで森の中にいるよう。夕食に引き続き、朝食も三重県ならではの食材がふんだんに使われています。

 

和朝食

地元のブランド豚「菰錦豚(こもきんとん)」のしゃぶしゃぶは、やわらかな食感にあっさりとした旨みが特徴。サラダのドレッシングには旬のブンタンを使用と聞きましたが、酸味は控えめでまろやかな味わい。味、香り、粘りのバランスが良いと評判の伊賀米には、伊賀越漬やひのな漬など地域のお漬物が添えられ、ご飯がすすみます。

 

和朝食

「料理には三重県の食材を、というこだわりを持っています。県内に限定すると旬の食材も頻繁に変わり、そのためメニューも季節ごと、月ごとではなく日替わりが多いです。生産者の方々もこだわりを持って食材を育てているので、どう調理しようかとスタッフと四六時中話してますね」と、料理長の畑中麻穂さん。お料理に合うペアリングを担うソムリエでもあり、楽し気に話す姿が印象的で、こちらまでウキウキしてきます。

 

 

癒やしと食がテーマの「AQUAIGNIS」へ

「AQUAIGNIS」
「AQUAIGNIS」

静寂に包まれた環境はおこもりステイにうってつけですが、もし周辺を散策したいなら「AQUAIGNIS(アクアイグニス)」がおすすめです。隣接する姉妹施設で、リクエストすればお部屋の目の前まで送迎車が迎えに来てくれます。

 

こちらでも100%源泉かけ流しの入浴施設「片岡温泉」があり、宿泊者なら無料で利用可能。同じアルカリ性単純温泉ですが、源泉が異なるので、お湯の違いを感じてみるのも一興。内風呂に加え、露天風呂には寝湯など3種の異なる浴槽があります。カフェやショップも併設していて、ショップでは地酒やご当地グルメなどおみやげも販売。

 

「AQUAIGNIS」

「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」のデザインを監修した内田さんが世界中を巡り、そこで出合った素敵なものたちを展示・販売しているのが「ギャラリー 温on」です。

 

「AQUAIGNIS」

陶器と木工、それにアンティークなど多種多様な品物が並ぶ店内の様子はヴィラにも通じます。

 

「AQUAIGNIS」

ウェルカムスイーツを担当した辻口さんのパティスリー「Confiture H(コンフィチュール アッシュ)」では、毎日100種類以上のお菓子がその場で作られ、広々とした店内は活気に満ちています。

 

「AQUAIGNIS」

ヴィラで食べる用にケーキをテイクアウトしたり、おみやげ用に焼き菓子やコンフィチュールを吟味したりと、思わず長居してしまう空間です。

 

宿名「素粋居」の意味を実感した滞在

素粋居

木と石、それに漆喰や鉄など、「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」のテーマとして選ばれた素材はどれも自然由来であると同時に、古の時代よりヒトの生活を支えてきたものばかり。だからこそ、初めてのお部屋でも身体に馴染みやすく、ほっとするのかもしれません。自然のように素のままであることが粋な空間となり、それが居心地の良さにつながる。馴染みのない「素粋居」という名前も滞在後にはしっくりときて、旅の思い出に強く刻まれました。

 

アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居

住所
三重県三重郡菰野町菰野4842-1
アクセス
湯の山温泉駅より徒歩約5分
チェックイン
15:00 (最終チェックイン:21:00)
チェックアウト
11:00
総部屋数
12室
駐車場
あり

 

撮影/岡村智明 取材・文/浅井 みら野

 

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