食べ歩き天国!名古屋のミックスカルチャー発信地「大須商店街」

名古屋で最も有名な商店街といっても過言でない「大須商店街」。名古屋市営地下鉄の大須観音駅と上前津駅の間にまたがって広がる商店街です。大須観音駅へは名古屋駅から約10分で行けるのでアクセスも至便! 定番から最新のフォトジェニックフードまでいろんなグルメ店が立ち並び、気軽に食べ歩きできるものも多いことから、連日多くの人で賑わっています。そんな大須商店街の歩き方をご紹介!

名古屋のミックスカルチャー発信地「大須商店街」

大須商店街

大須商店街は、名古屋を代表する観光地のひとつ。約400年の歴史を持つ大須観音の門前町として発展してきた場所です。連日行列を作る手軽な食べ歩きグルメから、多国籍料理の店、個性的な古着店、オタクカルチャー店など、ありとあらゆるジャンルの店がギュッと集約されているのがこのエリアの魅力。どこか雑多な雰囲気の中に感じるエネルギーは日本人のみならず、多くの外国人観光客もひきつけています。

大須商店街 ふれあい広場

国籍、年齢、アンダーグラウンド、メジャーなどその背景は問わず、様々なお店と人がそこに集います。元々は日本三大電気街のひとつとして栄えていたためにサブカルチャー文化が根づき、そこに国際色豊かな飲食店や雑貨店が進出し、今の大須を形づくっています。

大須商店街

西は大須観音駅のある伏見通、東は上前津駅のある南大津通、南は大須通、北は若宮大通という4つの大通りに挟まれた立地にあります。ちょうど2つの駅に挟まれているので、どちらかの駅を降りて散策をスタートする人が多いです。
名古屋駅からは、地下鉄東山線で1駅の伏見駅で地下鉄鶴舞線に乗り換えてさらに1駅、約10分で大須観音駅へ到着。今回は大須観音駅を降りたところからスタートする散策方法をご紹介します。

「大須観音」から散策スタート!

大須観音

スタートは大須観音駅からすぐの「大須観音」から。大須観音は日本三大観音のひとつで、節分の豆まきや、夏の花火大会、毎月18日の縁日などでは地元の人たちでとても賑わう場所です。

大須観音 境内のハト

大須観音のもうひとつの特徴は境内に無数のハトがいること。餌小屋では50円でハトの餌が売られているので、買うともれなくおなかをすかせたハトたちに囲まれます。外国の方や子どもたちに人気が高く、常に多くの観光客がふれあい動物園のように楽しんでいます。

大須観音

住所
名古屋市中区大須2丁目21-47
電話
052-231-6525

 

最新の注目テイクアウト店や雑貨店が軒を連ねる「大須観音通」

大須観音通へ

「大須観音」を参詣したら観音前から東へ伸びる「大須観音通」へ。神社の境内から繋がっているので、入り口はわかりやすいですよ!

大須の元祖チーズハットグといえばここ! 「ロコバーガー」

大須商店街 ロコバーガー

大須観音通にはテイクアウト向きのグルメ店が多いのですが、中でも注目度が高いのが、「韓国チーズハットグ」。東京でも話題の韓国グルメですが、大須でも2018年初頭からお店が急増しています。

大須商店街 ロコバーガー

たくさんあるチーズハットグのお店の中でも、人気なのは大須観音通にある「ロコバーガー」。大須で最初にチーズハットグを始めたお店です。プレーンチーズドッグは480円(税込)、ポテトチーズドッグは530円(税込)。洋食出身のオーナーが本場韓国に通うなど研究を重ねてできた品で、自家製のふかふか生地が特徴です。じゃがいもが練りこんであるので、優しい甘さが口に広がります。こだわりのモッツァレラチーズもしっかり伸びておいしいですよ!

大須商店街 ロコバーガー

ロコバーガーの店頭には国際色豊かなスタッフが揃います。急増している外国人観光客にも英語、中国語で対応可能ということもあり、日本人のみならず外国人の人気も高いお店となっています。

ロコバーガー

住所
名古屋市中区大須2丁目17−35
電話
052-203-8161
営業時間
11:00~20:00
定休日
水曜日

 

不思議の国に迷い込んだようなコンセプトショップ「水曜日のアリス 名古屋」

水曜日のアリス 名古屋

同じく大須観音通にある「水曜日のアリス 名古屋」も注目店です。個性的なショップが多い大須ですが、その中でも特に目を引くこちらのお店。「不思議の国のアリス」をテーマにしたコンセプトショップで、世界観が本格的です。店内に入ることができるのは6つある扉のうちひとつだけ。どの扉から入るかは行ってからのお楽しみです!

水曜日のアリス 名古屋

店内は「不思議の国のアリス」をモチーフとした商品がずらり。アクセサリーや雑貨が並ぶ「赤の女王の間」とかわいらしいお菓子類が揃う「白の女王の間」に分かれています。

水曜日のアリス 名古屋 「白の女王の間」で手に入るお土産

「白の女王の間」で売られているオリジナルのお菓子類はお土産にもぴったり。物語にも登場する「Drink me」と書かれた小瓶に入ったミニサイダー(324円・税込)や「Eat me」と書かれたクッキーなど、見た目にもかわいくおすすめです。

水曜日のアリス 名古屋

住所
名古屋市中区大須2丁目20-25
電話
052-684-6064
営業時間
10:00~20:00
定休日
無休(※年末年始を除く)

 

大須商店街のメインストリート「万松寺通」へ

大須商店街 万松寺通

続いて、大須観音通を進んだ先にある「万松寺通」へ向かいます。万松寺通が始まる目印は門前町通にある「コメ兵名古屋本店 本館」。全国に展開する人気リサイクルブランド品店の本店です。

大須商店街 万松寺通

万松寺通には洋服、着物を扱う店が多く、昔ながらの商店街の様子を残している場所です。地元民が一番多く行きかっている通りでもあります。創業100年の老舗和菓子店「納屋橋饅頭 万松庵 大須万松寺通店」があるのもここです。大須名物の「揚げまん棒」(200円・税込)もあり、こちらも大須グルメとして有名。甘い物&あんこ好きの方はぜひ試してみてください。

大須のミックスカルチャーを体現する、通称「パソコン通り」

「万松寺通」を進むと南北に通る「新天地通」に交差します。通称「パソコン通り」とも呼ばれる通り沿いには、アメ横ビル、グッドウィルといったパソコンや家電量販店が入るビルが多く立ち並びます。

大須商店街 ふれあい広場

通りの象徴となっているのが、「ふれあい広場」と「万松寺」です。
「ふれあい広場」は、大須まねき猫が鎮座する広場。ご当地アイドルの路上ライブなども開かれ、多くの人が集まります。

大須商店街 万松寺

こちらは「万松寺」。織田信長の父である信秀の菩提寺です。2017年5月にリニューアルされた建物はとてもモダンで、屋根にはなんとLEDモニターが! 様々な柄が映し出され、通りを明るく照らしています。

大須商店街 万松寺

万松寺でもうひとつ目立っているのが、白龍のモニュメントです。

大須商店街 万松寺

高さが約8メートルもありそこにあるだけでも迫力満点! さらに1日6回、定刻になるとLEDビジョンと連動して龍が音、光、水に包まれる演出がなされます。また境内ではからくり人形「信長」の演出も白龍の演出と交互で1時間ごとに行われ、大須を訪れる人たちに時刻を知らせる名物となっています。待ち合わせスポットにするにも最適です。

万松寺

住所
名古屋市中区大須3丁目29-12
電話
052-262-0735
白龍モニュメント演出時間
11:00~/13:00~/15:00~/17:00~/19:00~/20:00~
信長からくり演出時間
10:00~/12:00~/14:00~/16:00~/18:00~

 

インスタ映えスイーツ店もたくさん

大須商店街 「どうぶつえん」

大須商店街にはインスタ映えするスイーツのお店もたくさん。 最近注目を集めているのが、新天地通を大津通の方へ進んだところにあるアイスショップ「どうぶつえん」の「動物アイス」(500円・税込)です。うさぎ、ぶた、ぞう、など計6種類のアイスを注文することができます。

大須商店街 「どうぶつえん」

店内もピンクで統一されており、壁をバックに写真を撮るとインスタ映え抜群。連日女性客で行列ができているお店です。

大須商店街 「FORTUNER tea-box」

「どうぶつえん」と同じビルに入る「FORTUNER tea-box」の「鉄観音チーズティー」(Mサイズ460円・税込)もおすすめです。チーズティーブームの火付け役となった原宿の行列店が原宿以外では大須に初出店。鉄観音チーズティーなどさっぱりした中国茶と濃厚なチーズの相性は抜群なので、ぜひ試してみてください。

どうぶつえん/FORTUNER tea-box

住所
名古屋市中区大須3丁目30-25 合点承知ビル1F
営業時間
11:00~19:00(L.O.18:30)
定休日
どうぶつえんは火曜休、FORTUNER tea-boxは不定休

 

国際色豊かなグルメ&雑貨が揃う「東仁王門通」

続いて、「東仁王門通」に入ります。散策は折り返し地点に入り、ここから大須観音に向かって戻っていくことになります。

大須商店街 「PUKIO Latinoamerica」

東仁王門通はとても国際色豊か。台湾、トルコ、ペルー、ブラジルなど様々なバックグラウンドを持つ方がお店を営んでいます。そのひとつが「PUKIO Latinoamerica(プキオ ラテンアメリカ)」。ペルー出身のミゲルさんが営む南米民族楽器やCD、食品、小物類を扱うお店です。ミゲルさんは店の2階で南米音楽を教える先生でもあり、店頭で楽器を演奏している姿を見られることも。

大須商店街 「PUKIO Latinoamerica」

店内には南米楽器の他、ペルーやボリビアで作られている願掛け人形、エケコ人形(15㎝・1,852円・税抜)なども販売されています。他ではなかなか手に入らない直輸入のグッズが多く、見て回るだけで南米の文化を感じることができるお店です。

PUKIO Latinoamerica (プキオ ラテンアメリカ)

住所
名古屋市中区大須3丁目42-3
電話
052-251-5161
営業時間
11:00~20:00
定休日
火曜日・水曜日

 

大須商店街 東仁王門通

トルコアイスを店頭で実演販売していたり、ハラル専門のグロッサリーショップがあったり、ブラジル式の鶏の丸焼きが売られているお店があったり、東仁王門通は実にインターナショナル。この通りを歩くだけで海外をプチトリップした気分になれます。

最後は古き良き面影が残る「仁王門通」へ

大須商店街

東仁王門通を西へ進み、門前町通を渡ったところから始まるのが「仁王門通」。赤門に「大須」と書いたアーケードがそのシンボルです。

老若男女に愛されるお団子の老舗「新雀本店」

大須商店街 「新雀本店」

仁王門通を入ってすぐのところにあるのが、みたらし団子店「新雀(しんすずめ)本店」。50年以上も受け継がれてきた秘伝のタレに付けて焼かれる団子は、香ばしい風味が絶品です。老若男女を問わずファンが多く、連日行列ができる人気店です。

大須商店街 「新雀本店」

みたらし団子は1本90円(税込)というリーズナブルさも嬉しいポイント。みたらしのほかにきなこ(90円・税込)もあり、両方食べ比べてみるのもおすすめ。小腹が空いたときはこれに決まりです。

新雀本店

住所
名古屋市中区大須2丁目30-12
電話
052-221-7010
営業時間
14:00~19:30
定休日
水曜日

 

名古屋土産の定番を、本店で。「大須ういろ大須本店」

大須商店街 「大須ういろ大須本店」

最後は名古屋の定番土産を求めて、「大須ういろ大須本店」へ。店内にはいろんな種類の「大須ういろ」がずらりと並び、お土産を探す観光客で賑わいます。昔ながらの棒状の大須ういろのほかに、季節ごとの商品なども並んでいます。

大須商店街 「大須ういろ大須本店」

最近特に人気が高いのは個包装で5種類の味が楽しめる「ひと口ういろ ないろ」(15個入1,728円・税込、写真右)と、職人が手作りした三層重ねの逸品「手作り味いろ」(3本入1,533円・税込、写真左)。
お米の味を感じることができる名古屋の銘菓ういろ。大須商店街を歩いたお土産に買って帰り、自宅でも楽しんでみてはいかがでしょうか。

大須ういろ大須本店

住所
名古屋市中区大須2丁目18-42
電話
052-201-2000
営業時間
9:30~19:00
定休日
無休(※年末年始除く)

大須商店街をぐるりと一周してみましたが、いかがでしたでしょうか。ミックスカルチャーのカオスな雰囲気の中に、名古屋の活気を感じられる部分がたくさんあったのではないかと思います。気になったお店で食べ歩きをする時間も含めておよそ2時間もあれば十分楽しめますし、出張や観光のついでに、ふらっと立ち寄ってみるのにぴったりなスポットです。どのお店も個性的で魅力があり、観光客に対してウェルカムな雰囲気なので、ぜひ楽しんでみてください。

 

 

取材・写真・文/カカミ ユカ

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