美浜アメリカンビレッジは、沖縄本島中部、北谷(ちゃたん)町の海岸沿いに広がるアミューズメントタウン。遊び心にあふれたカラフルな建物が立ち並び、カフェやレストラン、雑貨、ファッションとさまざまな店舗が並び地元客、観光客問わずにぎわっています。
この記事では沖縄で最もアツいスポットともいえる、美浜アメリカンビレッジの楽しみ方をご紹介します。
目次
美浜アメリカンビレッジの概要と楽しみ方
美浜アメリカンビレッジとは
北谷町美浜地区に整備されたタウンリゾート。1990年代から街づくりがスタートし、1998(平成10)年、アメリカン雑貨などを揃えた「アメリカンデポ」などがオープンし「美浜アメリカンビレッジ」の歴史がスタートしました。色鮮やかな外壁など、これまでにない店づくりが話題になり一躍人気スポットに。
2010年には、海沿いエリアに複合施設「デポアイランド」が完成。これまで以上にポップな色使いの建物が目を引きます。約190もの店舗が営業し、グルメもショッピングもたっぷり楽しめます。
交通アクセス
那覇空港から約20km。レンタカーや車で約40分。路線バスは、那覇空港と北谷トランジットセンターをノンストップ(所要45分)で結ぶ北谷エアポートエクスプレス、沖縄バスの空港リムジンバス(所要1時間~1時間15分)、カリー観光の北谷ライナー(所要約1時間10分)でアクセスできます。
アメリカ直輸入品が並ぶ「アメリカンデポ」
国道58号桑江交差点から西へ折れるとそこが美浜アメリカンビレッジの入口です。そこから50mほど進むと鮮やかな建物が視界に入ります。ここが「デポABCビル」と呼ばれるエリアで「アメリカンデポ」はその一番前に位置しています。
アメリカンデポは、アメリカ直輸入の雑貨やユーズドの衣服が揃い、「アメリカン雑貨の宝庫」との異名を持つほど。1階には雑貨、2階には古着などの衣類が所狭しと並んでいます。
- 住所
- 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-2
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 定休日
- なし
- 公式サイト
- アメリカンデポ
大注目の「デポアイランド」エリアへ
アメリカンデポから西へ徒歩1分ほど、さらにカラフルな建物が並ぶエリアに到着します。ここが「デポアイランド」エリアで、時計台を模したビルなど、高低差のあるさまざまな建物が10棟以上、入り乱れるように立ち並んでいます。
- 住所
- 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-2
- 営業時間
- 店舗より異なる
- 定休日
- なし(店舗より異なる)
- 公式サイト
- デポアイランド
話題のフォトスポットを探そう
SNSで話題になっているフォトスポットが点在しているのがデポアイランドの特徴です。デポアイランドはどこを切り取っても絵になりますが、特に人気のフォトスポットをご紹介します。
まずは、レトロな2台の消防車が描かれたウオールアート。FDDI(FIRE DEPT DEPOT ISLAD)と呼ばれ消防車のステップに足をかけて写真を撮る人が多いとか。
デポアイランド内のショップ「depo island」の入口にあるアメ車のモニュメント。車の窓から顔を出せば、陽気なドライブ風写真が撮影できます。
海風が心地いい!デポアイランド・ボードウォークを歩く
デポアイランドの最も海側のエリアにある、オーシャンサイドの遊歩道です。ビロウの木が並木を作り、レトロな時計、オブジェなど、歩くだけで楽しくなる遊び心いっぱいのストリートです。こちらにもフォトスポットがたくさんあります。
こちらはボードウォークのなかでも目を引く、大きな三日月のオブジェ。
デポアイランドシーサイドビル4階にある、海に突き出したテラスはロマンチックな雰囲気。海が見渡せる人気フォトスポットです。
デポアイランドと白砂のサンセットビーチを結ぶ「ユーサンディ広場」にも注目です。アンティーク調の街灯が立ち並び、夜にはムーディーな雰囲気に。「ユーサンディ」とは沖縄の表現で「夕方」を意味する方言で、ここから眺める夕景も素敵です。
沖縄発のコーヒースタンド「ZHYVAGO COFFEE ROASTERY」
アメリカ西海岸と沖縄西海岸をオーバーラップさせた雰囲気と自家焙煎したコーヒーが評判の「ZHYVAGO COFFEE WORKS(ジバゴ コーヒー ワークス)」。そのフラッグシップ店となるのがこちら。2020年9月のオープン以来、朝からコーヒーを求める人で賑わっています。
コーヒーは店内で自家焙煎しているため、店中に芳ばしい香りが広がり、コーヒー好きにはたまりません。コーヒーは「アメリカーノ」(530円)や「ラテ」(570円)などがあり、自家製のケーキやクッキーも豊富。なかでも「ニューヨークチーズケーキ」(520円)が人気を集めています。
お店の方にお願いしてラテアートもみせていただきました。チェリーをイメージした、かわいらしい模様が作り出されます。
- 住所
- 沖縄県中頭郡北谷町美浜34-1レクー沖縄北谷スパ&リゾート1階
- 営業時間
- 午前7時から午後10時
- 定休日
- なし
やちむんの専門店「potte 美浜店」で焼き物をお土産に
沖縄の伝統的な赤瓦を生産している「新垣瓦工場」直営のやちむん(陶器)専門店。オリジナル作品を中心に県内で活躍する作家の「やちむん」を揃えたセレクトショップです。
オリジナルのブランド「黒枠シリーズ」は、ヤンバルクイナやキジムナーなど沖縄モチーフの絵柄6種類が描かれた人気の作品。四角皿、豆皿、マグカップなど種類も豊富です。
特に注目を集めているのが「陶器キャンドル」(各2,300円)。手のひらサイズのキャンドルで、取っ手部分には富士山や寿司などのモチーフがデザインされ遊び心満載です。石敢當(いしがんとう)、ちんすこうなど沖縄モチーフも4種類あります。使い終わった後は小物入れとしても利用できます。
- 住所
- 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-1デポアイランドC 1F
- 営業時間
- 午前11時から午後8時
- 定休日
- なし
海が見えるアメリカンダイナー「RENNY’S DINER」
フランクに立ち寄れるアメリカンダイナーがコンセプトの「RENNY’S DINER」。デポアイランド・ボードウォークに面したビルの2階にあり、テラスから海が一望。特にサンセットタイムがおすすめです。
メニューはベーグルやサンドウィッチなど。特に「ニューヨークの屋台飯」として注目を集める「チキンオーバーライス」(1,200円)がいちばん人気。ライスの上にチキンがのり、スパイスのきいた味付けがクセになる逸品です。常時10種類揃えているアメリカのクラフトビールとの相性も抜群!
「ベーグルフレンチトースト」(1,200円)もこちらの名物メニュー。もっちりとした生地を使用したベーグルなので食べ応えがあります。オーガニックメイプルシロップをたっぷりかけていただくのがおすすめです。
- 住所
- 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-39 オークファッションビル2F
- 営業時間
- 午前9時から午後7時(ラストオーダー午後6時)
- 定休日
- 水曜
アトラクション気分!無料で乗車できる「美浜シャトルカート」
美浜アメリカンビレッジには、無料で乗車できる自動走行カートが運行されています。「デポアイランド・ボードウォーク」と「うみんちゅワーフ」間を往復する海沿いルートと美浜アメリカンビレッジ内にある各ホテルやスポットを結ぶ公道ルートの2ルート。エリア内のちょっとした移動はもちろんアトラクション感覚でも楽しめます。
公道ルートは毎日運行、海沿いルートは土・日曜のみ運行となります。乗車方法はバスと同様で、運行ルートに設けられたバス停で乗車・下車ができます。なお、公道ルートは約30分間隔、海沿いルートは約20分間隔で運行しています。
- 公式サイト
- 美浜シャトルカート
毎週土曜に打ちあがる!北谷花火
毎週土曜午後8時から約3分間、花火が打ちあげられます。これは新型コロナウイルス感染症の早期終息を願って、事業者や店舗が協力して打ちあげられているもので、2020年から毎週続けられています。そんな街の人たちの思いが詰まった花火をぜひみてみたいですね。
また、デポアイランドエリアは、年中イルミネーションが美しく、花火鑑賞の前後に楽しんでみるのもおすすめです。
- 公式サイト
- デポアイランドのイベント
北谷エリアの宿泊施設
海外リゾートのような異国の雰囲気が漂う「美浜アメリカンビレッジ」周辺には、リゾートホテルやコテージ、コンドミニアム、ゲストハウスなどさまざまなタイプの宿泊施設が100以上点在しています。今回は近年オープンのホテルやお子さま連れファミリーに人気のホテルをご紹介します。グルメやショッピング、豊富なマリンスポーツが1年中体験できる北谷(ちゃたん)エリアでバカンスを楽しんでみませんか。
北谷温泉 レクー沖縄北谷スパ&リゾート|LeQu 沖縄北谷|ベッセルホテル
デポアイランドに2020年オープンした「レクー沖縄北谷スパ&リゾート」。ニーズに合わせて選べる9タイプの客室を揃えたメイン棟と、各お部屋で天然温泉が楽しめるプレミア棟からなり、周囲の街並みと合わせたカラフルな外観が印象的です。
メイン棟の最上階にはインフィニティプールや地下1,400mから組み上げた天然温泉を利用した大浴場を備え、リラクゼーションサロンも併設。街歩きで疲れた体もゆったり癒すことができます。メイン棟の客室はシンプルながら家具やファブリックにこだわり、居心地の良さを追求。プレミア棟にはプライベートプールを備えたお部屋もあります。
MB ギャラリーチャタン by ザ・テラスホテルズ
目の前に広がる緑のアトリウムが印象的な「MB ギャラリーチャタン by ザ・テラスホテルズ」。2021年4月に開業のライフスタイルホテルで、館内に飾られている沖縄アーティストの作品やユニークな空間設計が特徴です。
お部屋はラグジュアリーな「MBスイート」からスタイリッシュなワンルームまで、5タイプの客室を用意。空と海を見渡すリゾート感たっぷりなクラブラウンジでは、スイーツと一緒にコーヒー・紅茶を楽しむティータイムや夕暮れを眺めながらのアペリティフタイムもおすすめ。宿泊者は無料でサービスが受けられます。
ザ・ビーチタワー沖縄(共立リゾート)
「子連れファミリーに人気の宿!沖縄中部」で1位にランクインしている「 ザ・ビーチタワー沖縄(共立リゾート)」。お子さま連れの宿泊が快適に過ごせるサービスが整う、サンセットビーチ目の前のホテルです。
種類豊富な部屋タイプを揃えており、館内にはマリンスポーツなどの体験を予約できる「インフォメーションデスク」やリラクゼーション施設「夢語」も。源泉かけ流しの天然温泉が楽しめる「Terme VILLA ちゅらーゆ」での露天風呂や通年楽しめるヒーリングプール、夏のプールも魅力です。
沖縄の各スポットの中でも特に賑やかな「美浜アメリカンビレッジ」をご紹介しました。ショッピングやグルメだけでなく、フォトスポットや土曜日の花火など、いつ来ても楽しめるような仕掛けが随所に施されています。まるで「夢のある街」に迷い込んだかのような、美浜アメリカンビレッジを訪れてみてはいかがでしょうか。
※2泊以上の宿泊の場合、宿泊先を複数指定することもできます。予約方法は以下のページでご確認ください。
<沖縄旅行を楽しむ関連情報>
・沖縄中部エリアの観光スポット
・沖縄のレンタカー予約
・沖縄の観光バスツアー予約
・沖縄本島で体験できるアクティビティ
・沖縄・那覇空港のお土産
取材・文/伊東 一洋(トラベローグ) 撮影/仲本 潤