毎年、国内のホテル・旅館で提供される「日本一の朝ごはん」の称号をかけて熱戦を繰り広げる、楽天トラベル主宰の「朝ごはんフェスティバル®」。約1,300もの宿泊施設がエントリーした2019年大会で見事1位に輝いたのが、新潟県十日町市に位置する「あてま温泉 当間高原リゾート ベルナティオ」です。そんな日本一おいしい朝ごはんを食するためにさっそく向かうと、グルメはもちろんながら、子ども連れの旅にうれしい配慮がいっぱいありました。一度足を運ぶとファンになり、リピートするかたが多いというこちらのホテル。その魅力をたっぷり、ご紹介します。
首都圏からの好アクセス!送迎バスで、移動もラクラク
日本一の朝ごはんが食べられる「あてま温泉 当間高原リゾート ベルナティオ」は、新潟県十日町市に佇みます。
東京駅から向かうには、JR上越新幹線に約1時間20分乗り、越後湯沢駅で下車。そこからは送迎バスでホテルのエントランスまで行けるので、移動もスムーズです。
車の場合でも、東京練馬ICから約2時間35分の距離。さらに、関東圏からホテルまで直行できるバス(事前に、往復直行バス付き宿泊プランへの予約が必要)も運行しています。新宿や東京、さいたま新都心、桜木町など各地に乗り場が設けられているので、ぜひチェックしてみてください。
木を生かした天井と大きな暖炉が印象的。穏やかな美しい空間がゲストをお出迎え
越後湯沢駅から送迎バスに乗れば、約40分で本館に到着。
ベルナティオという名は、イタリア語の「Bel Paese Natio(=美しきふるさと)」にちなんでつけられたそう。その名のとおり、穏やかな空気と品が漂うエントランスがお出迎え。館内に入ると開放的で落ち着いたロビーが広がり、木の質感を生かした高い天井が空間をやさしく包み込みます。
目につくのが、重厚感ある大きな暖炉。冬は火が灯され、ゆらゆらと揺れる炎がロビー全体を温めてくれるそう。隣接するラウンジで、暖をとりながら窓の外に広がる銀世界を眺めてほっと一息。そんな時間も、ここならではの贅沢です。
地元の食材もふんだんに。日本一に輝いた、朝ごはんを堪能。
ホテルの目玉のひとつである、日本一の朝ごはん「茸出汁と蟹振袖を纏った焼きおにぎり」は、ブッフェ形式レストラン「ダイニングルーム コスモス」の朝食でいただけます。広々とした空間には新鮮な食材を使った色とりどりの料理がズラリと。できたての温かい料理はゲストをやさしくもてなし、体にゆっくりとスイッチを入れてくれます。
大きな窓から燦々と差し込む、朝の光も美しく幻想的。窓の外には夏なら鮮やかな緑の草木が、冬ならば雄大な雪景色が広がり眺望も抜群です。ぜひ、早起きをして窓際の席で食事を楽しむのがおすすめ。
「茸出汁と蟹振袖を纏った焼きおにぎり」はレストラン内でもひときわ目を引きます。ズワイガニと魚沼産コシヒカリの炊き込みご飯をにぎり、新潟の特産品「かぐら南蛮みそ」をつけて、焼きおにぎりに。その上に、日本海で採れた蟹の身をのせ、出汁をたっぷり注ぎます。
お好みで素揚げしたエノキと、細かく刻んだ青菜をのせれば完成。出汁は、コブとカツオの出汁、越の鶏と香味野菜の出汁を合わせたもの。蟹、みそ、出汁が相まって、しっかりとした風味に。ふわっと広がる香ばしい香りも、食欲をそそります。
地元で採れたキノコも、ふんだんに!新潟県の山、海、里の恵みがぎゅっと詰まった一品です。出汁をかけた焼きおにぎりを、箸やレンゲでほろほろほぐしながらいただく。そのひと工夫きかせた食べ方は新鮮で、朝ごはんフェスティバル®でも審査員から「焼きおにぎりの食べ方に新しいアイデアを提案した」と高く評価されました。
ちなみに、料理名にある「蟹振袖」とは、蟹の身のひらひらした形と、十日町市の名産である着物から名づけられたもの。また、レストランの箸も、着物の柄がモチーフ。箸は10種ほど柄があり、売店でも販売。お土産としても、人気です。
もうひとつベルナティオの朝ごはんで外せないのが、言わずと知れた日本を代表するお米「魚沼産コシヒカリ」を佐渡の深海塩(みしお)でにぎったシンプルなおにぎり「塩(えん)むすび」。素材のおいしさをじっくり味わえる一品です。名前には、お客さまと「縁をむすぶ」という意味も込められているそう。
田舎ごっつお(=ごちそう)である、地元の食材を使った惣菜や郷土料理をおともに、いただきます。
新潟県民に、これを知らない人はいない!というほど愛されている「ヤスダヨーグルト」も、地元を代表する名品。生乳のフレッシュな風味とヨーグルト特有の酸味、まろやかなコクをぜひ味わって。
フレッシュな野菜スムージーと合わせていただくという、ツウな飲み方を楽しむ人も多いそうです。
好奇心をくすぐる演出やメニューで、キッズたちをおもてなし
ベルナティオのレストランでは、「子どもたちも楽しく、おいしく食べられる」ということにも、力が注がれています。
「ダイニングルーム コスモスでは、朝食も夕食もキッズコーナーを設けていて、お子様たちに大変喜んでいただいています。お子様向けの料理を研究する料理家のアドバイスもいただき、栄養面、見た目にこだわったメニューを常に考えています。」と、大久保 均総料理長。
「ダイニングルーム コスモス」の一角には、おもちゃ屋をイメージした「キッズランド」があり、ポテトなど子どもたちの大好きな料理が並びます。楽しいおもちゃで飾られ、カラフルでかわいい食器もそろうから、子どもたちもワクワク!
料理をのせる台を子どもの目線に合わせて、低くしていることも特徴です。また、離乳食の用意や食物アレルギー対応もしてくれます。 夕食のときは、キッズメニューも増え、こちらにたくさんの料理が並びます。
また、「体験型」の演出も用意されるそう。例えば、夏ならばかき氷やポップコーンが作れるマシーンを置き、子どもたちが自分で作れるような仕組みに。炭酸やジュースで作るカクテルバーも、子どもたちに大好評なのだとか。
「ダイニングルーム コスモス」以外にも洋食、和食の会席料理を楽しめるレストランもそろい、それぞれ、お子様メニューも用意されています。大人から子どもまで、すべてのお客様が大満足できる食事があることもベルナティオの特徴です。
初めての子連れ旅行も安心。ホテル内には、ベビーにやさしい工夫がたくさん!
ベルナティオは、食事以外でも、親子で快適に過ごせるアイデアや工夫がたくさん。その配慮が行き届いている証ともいうべき、ミキハウス子育て総研が主宰する「ウェルカムベビーのお宿」にも認定された、子連れファミリーにやさしい施設です。
こちらは、赤ちゃん連れのご家族が、気持ちよく宿泊できるようにと用意された、約35平方メートルの「ベビールーム」。
赤ちゃんに近い目線で過ごせるよう、ソファーやイスはロータイプに。ベッドの高さも危険がないよう、30センチメートルに設定されています。他にも、やわらかい素材のフローリング、ベッドエリアを仕切るカーテン、ぶつかっても危なくない角のない家具を設置。引き出しにはイタズラ防止のロックもついているなど、大人たちがゆっくり過ごせるように細やかな配慮が随所にあります 。
さらに、ツインルームとつながった設計も特徴です。ママ、パパと赤ちゃんはベビールームに、おじいちゃん、おばあちゃんはツインルームに宿泊すれば、3世代で楽しく快適な時間が過ごせます。
部屋の中には、おもちゃや絵本もたくさんあるので、赤ちゃんも飽きずに過ごせます。ローテーブルの中央にはおもちゃを収納する穴があるなど、ユニークな仕掛けも。
赤ちゃんとのお出かけは、荷物がたくさん。宿泊となれば、なおさら…。と、ストレスを感じているママたちもうれしいのが、充実のアメニティ。
ママが手ぶらで出かけられるようにと、部屋の中には赤ちゃんの日常に必要なたくさんの衛生アイテムやケアグッズが、「自宅と同じように」そろえられています。
館内の移動時に使えるようにと用意された軽量バッグも、ママたちから好評。「持参は面倒だけど、あると重宝!」「ママが必要なものが分かっている!」と、喜ばれているそうです。
ママスタッフの意見が反映された、万全のベビールームは、ママもベビーも快適!
館内には世界中の優れた遊び道具を取り扱う「ボーネルンド」とコラボレーションした、キッズルームもあります。広々とした空間には、たくさんの知育玩具や絵本がそろうほか、部屋の奥には、ハイハイ時期の赤ちゃんが遊べるマットスペースも。
さらに個室の授乳室やおむつ替えスペースも併設。ミルクを作るためのお湯や、おむつを捨てるごみ箱などもしっかり完備しているのでストレスがありません。
客室同様、安全面にも注力。家具やおもちゃに角がないことはもちろん、ドアやコンセントの差し込み口なども危なくないようにカバーされています。
また、キッズルームと赤ちゃんルームを仕切るドアは一部がガラスになっているので、複数のお子さんがいるママも安心。どちらの部屋にいても、我が子の様子を見守ることができます。
館内には、家族旅行にうれしい貸切家族風呂「檜の湯」(要予約/利用料金40分1,944円)もあります。あてま温泉は、アルカリ性の単純温泉なので、デリケートな赤ちゃんの肌でも安心ですし、ベビーバスやベビーチェア、おむつ交換台など、赤ちゃん連れに役立つ備品もしっかりそろっています。赤ちゃんがいると部屋のお風呂で諦めがちだったママたちも、ここならばゆっくりと心身を癒すことができます。
「ウェルカムベビー」の認定を受けるためには、ミキハウス子育て総研独自の全100項目のうち、70項目以上の評価を得ることが必要なのですが、ベルナティオは96.5点を獲得。これは、これまで認定された施設の中での最高得点(2019年12月現在)なのだそう。すなわち、子育てファミリーにやさしい施設としても、日本一!ともいえるのです。
その高得点を支えているのが、ベルナティオのママスタッフたちの声なのだとか。というのも、ベルナティオでは子育てを経験したスタッフたちによるウェルカムベビーの委員会があり、経験したからこそ分かるリアルな意見を出し合い、本当に子どもやママに必要なグッズや設備を検討しているそう。だから、「かゆいところに手が届く」配慮ができるようです。
客室や館内にはキッズやベビーだけでなく、大人たちにうれしい工夫もたくさん。なかでも、心惹かれるのがアメニティです。 各客室にはシャンプー類や歯ブラシやコットン、綿棒などはもちろんですが、フロスや足指パッド、脚用のアロマシートなど、他のホテルではあまりお目にかからないグッズまで盛りだくさん。
また、本館「ふるさとの湯」の女風呂には、シャンプーバーも。こだわりの上質なシャンプー・コンディショナーが並び、好みのものを使うことができます。
「幼い子どもと一緒の旅はむずかしい」「子どもが、飽きてしまいそう」そんなふうに思って、子連れ旅行を諦めたり、不安を感じていたりするパパ、ママも、隅々まで配慮が行き届いたベルナティオならば、安心して宿泊ができます。
あてま高原の自然を生かしたアクティビティ、体験型スポットも満載
ベルナティオの敷地総面積は、なんと東京ドーム109個分!敷地内にはホテル他、ペットと宿泊できるコテージ、プール&スパ施設なども点在。サイクリングコースやゴルフ場、テニスコートなどの屋外アクティビティ施設も満載です。夏なら水辺でボートやカヌー、冬はスノーランドでスノーチュービングやスノーモービルなどもでき、季節問わず、敷地内だけでも充実した時間が過ごせます。
敷地内にある「あてま 森と水辺の教室 ポポラ」もぜひ、親子で足を運びたい体験型スポットです。
「あてま 森と水辺の教室 ポポラ」は、「自然との共生」をテーマにした、さまざまな屋内外のプログラムが用意された施設。森の中の植物や生き物に触れたり、見たり、耳を傾けたりして、楽しみながら自然の仕組みや生態系を知ることができます。
こちらは、ブナの実。あてま高原には、新潟県ブナ林100選にも選ばれたブナ林が広がりますが、その林を散策するプログラムも人気です。
施設内には地元の木材を使った、積み木やおもちゃもたくさんあり、未就学の子どもたちが楽しく遊びながら、木の質感、温もりを肌で感じることができます。また、小学生や大人たちも、木のある暮らしや自然について考えるきっかけになるはず。
写真右は、あてま高原のマップの上にサイコロを置くと、置いたエリアの「自然の音」がヘッドホンから聞こえてくるというもの。同じ高原の中でも、さまざまな「音」があることがわかります。
日本一おいしい朝ごはん、子連れ旅行にやさしい設備、さらには館内アクティビティも充実。 食事はもちろん、施設そのものにも、おもてなしの心や気配りが行き届いているベルナティオは、何度も足を運ぶリピーターのかたが多いのも納得です。子どもたちにとっても、かけがえのない楽しい思い出になるはず。ぜひ、家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
あてま温泉 当間高原リゾート ベルナティオ
- 住所
- 新潟県十日町市珠川
- 総部屋数
- 143室
- 宿泊料金
- おひとり様6,800円~(1名1室利用時・税抜)
※宿泊価格は2020年1月17日時点のおひとり様あたりの最低料金です。ご予約時と異なることがありますので予めご了承ください。
- 駐車場
- 200台 無料
- アクセス
- 塩沢石打ICより約20分/越後湯沢駅から約40分 送迎バス有(事前予約制)/首都圏より直行バスプラン有
取材・文/柿沼 曜子
写真/布川 航太
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご利用の際は公式ホームページなどでご確認ください。