松本城とアートに、雑貨、カフェ!松本市へ女子旅に行こう

文化香るアルプスの城下町・長野県松本市。首都圏からのアクセスもよく、多くの観光客が集まり賑わいをみせています。近年、女子旅の目的地としても注目を集めている松本市。どこを切り取っても絵になるフォトジェニックなスポットや、おしゃれなカフェ、雑貨店がたくさんあることが人気の秘密です。今回は、松本駅から徒歩圏内で行くことができる場所を中心にご紹介します。

松本ってどこ? アクセスと駅周辺の移動方法

松本駅前

松本市は、長野県中信地方に位置する市。首都圏からのアクセスが良く、東京からは特急あずさで約2時間30分、名古屋からは特急しなので約2時間と、途中で乗り換えの必要がなくダイレクトで行けることが魅力です。

松本駅周辺は、バスやタクシーを使いながら、徒歩で移動した方が観光しやすいです。車で来られた方は松本市営駐車場を利用することをおすすめします。

絵になる風景がいっぱい! フォトジェニックな観光地

近年、写真映えする観光地やお店を求めて旅をするということが女子や若者の間で流行しています。いわゆる「インスタ映え」です。松本市には、その言葉にぴったりな名所が多数存在します。思わず写真を撮りたくなってしまうようなおしゃれなスポットをめぐってみましょう。

日本が誇る名城。四季折々で異なる表情を楽しめる松本城

国宝の松本城

国宝の松本城。日本でも5本の指に入るほどの有名な城で、国内外からたくさんの観光客が訪れます。美しい黒と白の対比に、思わずため息が出てしまいそうです。

国宝の松本城

驚くべきことに屋根は五重ですが、内部は6階で構成されています。天守三階という空白の階が存在しているのです。身を隠すために、はたまた物置に使っていたなど色々な説があるそうですが、日本の歴史に触れるという貴重な経験になりそうです。

急な階段を最上階に向かってひたすら登っていくと、眼下には絶景が広がっています。

松本城天守閣からの眺め

天守閣からの眺めは、窓ごとで違った景色を楽しむことができます。街の風景が見られる窓もあれば、壮大なアルプスの山々の景色を見られる窓もあります。城そのものがフォトジェニックであるとともに、窓から見える異なる景色も、人気の理由のようです。

松本城と桜

桜の時期になると、より一層華やかに。夜はライトアップされ、夜桜を楽しむことができます。

桜の時期だけではなく、夏は青空、秋は紅葉、冬は雪化粧といった、四季によって違った姿の城を楽しむことができます。また、8月10日(土)~18日(日)までの9日間(夏期時間延長期間)は和服来場者は入場無料など、季節によって様々な催しも行っています。四季折々で変わった表情をみせる松本城。ぜひお楽しみください。

松本城

住所
長野県松本市丸の内4-1
観覧時間
通常 8:30~17:00(最終入場は16:30まで)
ゴールデンウィーク期間、夏期期間(8月10日から8月18日まで) 8:00~18:00(最終入場は17:30まで)
定休日
年末(12月29日から31日)
観覧料金
大人700円 小・中学生300円
アクセス
松本駅から徒歩約15分

 

独自の世界観が魅力。見て楽しい、撮って楽しい松本市美術館

松本市美術館

松本城から街並みを楽しみながら大名町通りを通って約20分、遠くからでもパッと目を引く建物が。2002年4月に開館した松本市美術館です。松本に縁の深い芸術家等の作品展示や様々な企画展のほか、市民が作り上げるギャラリーなど、様々なアートに出会うことができます。

草間彌生『幻の華』 草間彌生『幻の華』(2002年)

中でも、国内外で人気のアーティスト草間彌生さんの展示が楽しめることも魅力の一つです。美術館の外から、すでに展示がスタート。カラフルな色使いの作品は写真映えも抜群で、カメラを片手に鑑賞している方も多くいらっしゃいます。

中に入って階段を登ると見えてくる、常設展示室。こちらでも、草間さんの作品を見ることができます。常設展示室はABCの部屋があり、展示室の作品の撮影は禁止ですので、しっかりと目に焼き付けてください。

今もなお、作品を生み出し続けている草間さん。絵画をはじめ、空間を魅了する立体作品など、様々なジャンルのものを楽しむことができます。時間が止まってしまったかのように、見入ってしまう展示になっています。作品に込められた想いを、ぜひ感じてみてください。

松本美術館の記念展示室

常設展示室から歩を進めると、松本に縁のあるアーティスト、田村一男・上條信山、池上百竹亭の記念展示室があります。年に4回入れ替えがあり、色々な作品を楽しむことができます。季節ごとで訪れてみてはいかがでしょうか?

松本美術館の芝生の広場

オリジナルのグッズが手に入るミュージアムショップや、開放的な芝生の広場も併設されています。自然とアートに囲まれた空間で、のんびりとしたひとときをお過ごしください。

松本市美術館

住所
長野県松本市中央4-2-22
観覧時間
9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は次の最初の平日)、 年末年始(12月29日~1月3日)
常設展観覧料
大人410円、 大学生・高校生200円
アクセス
松本駅から徒歩約12分

 

明治時代にタイムスリップ。レトロな感じがかわいい、旧開智学校

旧開智学校

松本城から10分くらい歩くと、レトロな校舎が見えてきます。明治9年に誕生した、旧開智学校です。重要文化財に指定されており、日本を代表する擬洋風建築の校舎になります。ここ旧開智学校では、建築資料や学校の教材などが展示されています。

旧開智学校

実際の教室も復元されています。レトロな世界観で、ついついたくさん写真を撮ってしまいそうです。

旧開智学校の展示

積み木や単語カードのような当時の教材についても紹介されています。現在はタブレット端末の導入やプログラミング教育の実施を行っている学校も珍しくないので、時代の変化に驚く方も多いかもしれません。これらの教材は実際に触れることも可能。木の積み木で遊ぶなど、自由に使えるようになっています。昔の教育に触れてみてはいかがでしょうか。

重要文化財 旧開智学校校舎

住所
長野県松本市開智2-4-12
観覧時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日
年末年始(12月29日から1月3日まで)、12月から2月までの月曜日、3月から11月までの第3月曜日(休日の場合は翌日)
観覧料金
大人400円 小・中学生200円
アクセス
【バス】松本駅から北市内線「蟻ヶ崎高校前」下車徒歩約5分
【徒歩】松本駅から約25分

 

かわいい! がいっぱい。雑貨店巡り

松本駅から少し足をのばすと、縄手通り商店街や蔵のまち中町通りといった趣のある街並みが目に映ります。その風情ある街並みの中には、個性豊かなお店がたくさん。中でも際立っているのは、雑貨店です。街ゆく人達に彩りを与えてくれる、素敵なお店をご紹介します。

外国の方にも大人気! おしゃれな和小物がいっぱいなWABI×SABI

松本の縄手通り商店街

松本城と女鳥羽川(めとばがわ)の清流の間に位置する縄手通り商店街。松本駅から徒歩約10分の所にあるということもあり、多くの観光客で賑わっています。

WABI×SABI外観

そんな商店街に店を構える、「WABI×SABI」。店内にはカラフルな和雑貨や漆器などが並べられ、見ているだけで楽しい気分に。商品は自社のオリジナルのものから、セレクトされたものまで、種類は多岐に渡ります。

「WABI×SABI」のオリジナルがま口

一番人気は、オリジナルがま口 1,320円(税別)〜。財布や小物入れなどに使えるものです。京都の職人さんの手づくりのため個数が少なく、入荷するとすぐなくなってしまう品物です。

WABI×SABI内観

その他にも色々な用途に使える風呂敷 550円(税別)〜、お土産にも最適な手ぬぐい 550円(税別)〜、かわいらしい箸置き 550円(税別)〜など種類も豊富に揃えられています。どれにしようか迷ってしまって、お店の中を何周も回ってしまう方も少なくないそうです。

また、お土産やギフトなどにも最適で、販売されている風呂敷を使って布ラッピングにしてプレゼントされる方もいらっしゃるそうです。古くから受け継がれる和の文化。お気に入りのものを見つけに行きましょう。

和へのこだわり WABI×SABI

住所
長野県松本市大手4-1-3 リヴァージュ松本縄手
営業時間
10:00〜17:00
定休日
元日、他不定休

 

 

一点ものも。女性のかわいいが詰まったao.cloth

ao.cloth

西から東へ抜ける善光寺街道 (北国街道西街道)沿いにある、蔵のまち中町通り。民芸・工芸などの店が集まり、松本でも一種独特の町並みをつくっています。

そんな蔵のまち中町通りを進んでいくと、建物の2階にひっそり佇む雑貨店「ao.cloth(あおどっとくろす)」があります。細い階段を登っていくと、そこは癒しの空間。独自の感性で選ばれた服や小物が、お出迎えをしてくれます。

ao.cloth

ナチュラル&ベーシックをコンセプトにセレクトされた雑貨たち。作家さんの一点ものもあり、行く度に違った物に出会えることも魅力の一つです。お気に入りのものを探す旅に出掛けてみてください。

ao.cloth

ao.cloth あおどっとくろす

住所
長野県松本市中央2-10-17 2F
営業時間
11:00〜19:00
定休日
水曜日

 

食べ歩きやおしゃれなカフェも充実

松本にある魅力的なお店は雑貨店だけではありません。趣のある街並みには、おしゃれなカフェやテイクアウトができる店舗も存在します。観光の合間に、ほっと一息してみてはいかがでしょうか。

昭和22年から受け継がれる伝統。変わらない味を守り続ける、たい焼きふるさと

ふるさとのたい焼き

商店街の中でも食べ歩きをしている人が抜群に多かった、たい焼き。昭和22年から続く老舗店の「たい焼きふるさと」は、今では珍しい一本焼きという製法を使っています。1回に10本しか焼くことができない、こだわりのたい焼き。一つ一つの様子をじっくり見ながら、丁寧に焼くことで、外はパリッと香ばしく中の旨味がより感じられるような仕上がりになっています。

たい焼きふるさと

一番人気のあんこ 180円を始め、ウインナー 180円、カスタードクリーム 180円、チョコ 200円とメニューも豊富で店頭で迷ってしまう方も多いのだとか。

また、夏には限定メニューとしてたい焼きアイス 250円も登場します。自慢のあんこに手作り牛乳アイスをたっぷりのせ、特注たい焼きモナカでサンド。あんことアイスのハーモニーが、たまらなくおいしいです。

たい焼きふるさと

たい焼きふるさと

住所
長野県松本市大手4-1
営業時間
10:00〜18:00(17:00に焼きは終了)
定休日
火曜日

 

濃厚なソフトクリームが絶品のCafe SENRI(茜里)

Cafe SENRIのソフトクリーム

たくさん歩いた後は、冷たくて甘いソフトクリームで少し休憩するのはいかがでしょう。こちらは写真映えもしつつ、ジョン・レノンや多数の著名人から愛された実力派のソフトクリームです。

一番人気のロイヤルスウィートバニラソフトクリーム 400円は、軽井沢ミノリヤのものを使用。濃厚で食べ応えのあるソフトクリームに、驚くことでしょう。

Cafe SENRI 茜里 中町店

また他にも、信州産りんご蜂蜜やモンブランなど他店舗では見たことがないという味も豊富にあり、見ているだけで楽しい気分になります。

ソフトクリーム以外にも、クレープやタコスなどのフードメニューもあります。特にクレープのもっちりとしたこだわりの生地は食べ応えもあり、心もお腹も満足させてくれます。

Cafe SENRI 茜里 中町店

Cafe SENRI (茜里) 中町店

住所
長野県松本市中央2-9-11
営業時間
10:30〜日が暮れるまで(7月〜10月は10:00〜日が暮れるまで)
定休日
なし(12月〜3月のみ水曜日)

 

路地裏にたたずむ、カステラと紅茶がおいしい癒しのカフェ

cafe chiiann

蔵のまち中町通りから一本中に入ったところにある、おしゃれなカフェ「Cafe Chiiann(ちーあん)」。カウンターもあるので、1人でふらっと訪れる方も多いのだとか。古いものと新しいものが交錯する、素敵な空間が広がっています。

cafe chiiann

人気メニューは、chiiannカステラ 400円。愛情を込めて作られたカステラはどこか懐かしい味わいで、リピーターも多い一品です。

カステラと共に一緒に注文したいのは、chiiannオリジナルティー 600円。アッサムとディンブラを独自の分量で配合したもので、カステラと相性がぴったりです。路地裏にひっそりとたたずむ癒しの空間。ぜひ訪れてみてください。

cafe chiiann

cafe chiiann

住所
長野県松本市中央3-2-13
営業時間
10:00〜18:00
定休日
木曜日

 

浅間温泉で一泊、安曇野や上高地まで足を伸ばそう

浅間温泉

日帰りでは物足りない、もっとのんびりしたいという方には、浅間温泉に出掛けてみましょう。松本城から車で10分程度なので、気軽に立ち寄ることができます。また、松本駅前の松本バスターミナルや松本城から出るバスもあります。

浅間温泉は、西暦698年の飛鳥時代、日本書紀に登場する「束間(つかま)の温湯」であろうと推定されています。1000年以上も前から絶えることなく沸いている浅間の湯。与謝野晶子など多くの歴史上の人物に愛されていたそうです。

また、浅間温泉付近には15以上の宿が集まっています。素敵なロケーションで、歴史ある温泉に入り、おいしい料理を食べ、のんびりと過ごすこともおすすめです。

安曇野の風景

浅間温泉で一泊した後は、松本から少し足を伸ばしてみましょう。浅間温泉から車で、安曇野までは約30分、美ヶ原までは約50分で行くことができます。上高地はマイカー規制があるので公共交通機関を使って行きましょう。松本電鉄上高地線-新島々駅-路線バス(タクシー)という交通手段にすると、上高地まで約1時間30分で行くことができます。

松本とはまた違った景色や観光を楽しむことができます。桜や新緑、紅葉や雪景色など、季節に応じて違った顔を楽しむことができるのも、魅力の一つです。四季折々の大自然を、ぜひ感じてみてください。

自然に、食に、文化に、温泉に、見どころいっぱいの松本の旅。仲の良い友達とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

取材・撮影・文/南谷有美

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