金沢に移住したからこそ分かる、楽天スタッフのおすすめ穴場スポット

兼六園や21世紀美術館、近江町市場など、歴史的文化的スポットをはじめ、アート、食と見どころが満載な石川県金沢市。北陸新幹線開通により、首都圏からは約3時間、特急を使って大阪方面からも約3時間で行くことができるため、より身近な旅行先になりました。

何度でも訪れたくなる魅力を持つ金沢ですが、「新しい金沢のスポットを知りたい!」、「地元の人だからこそ知っているツウな場所に行きたい」と思う方もいるのではないでしょうか。楽天トラベルは全国各地に支社があり、転勤を機に移住する人も。今回は移住したからこそ知ることができた、金沢の知る人ぞ知る穴場スポットをご紹介します。

移住者だからこそ見えてくる、金沢の魅力とは

楽天トラベル 営業担当小川さん

転勤をきっかけに、金沢へ移住した楽天トラベルのホテルコンサルタント・小川卓也さんは金沢の魅力を「人がとっても温かいこと」と話します。 「東京から初めて金沢に来て、居酒屋に飲みに行ったら、店員さんや地元のお客さんが『どこから来たの?こちらの方も転勤で来ている方ですよ』と他のお客さんを紹介してくれるなど、気さくに話しかけてくれたんです。単身で金沢に来た私にとってはその優しさがとても温かかったです」。

金沢の人の優しさは飲食店での接客にも表れていて、初めての人やひとりでも安心して楽しく食事ができたり、お酒を飲んだりできます。

「店長さんが気さくで、移住者の僕がひとりで行っても楽しく地元の人と飲めた場所や、金沢に来る前は知らなかった、穴場の飲食店などをご紹介します。どのお店も、県外から来る友達や家族に『初めての場所!』と喜ばれるお店ばかりなので、ツウな金沢旅行がしたい方におすすめです」(小川さん)

地元の人が行く穴場市場!金沢市中央卸売市場

金沢の市場と言えば、近江町市場が有名ですが、今回紹介するのは「金沢市中央卸売市場」。近江町市場とは金沢駅を挟んで反対側に位置しており、金沢駅からはバスで約15分。さらに、バス停から徒歩約3分の場所にあります。

金沢中央卸売市場

場内は仲買人しか立ち入れず、一般客は入れませんが、場外には食品卸売問屋や飲食店が50軒ほど立ち並んでいます。

「金沢駅から近い近江町市場は観光スポットとして、既に人気がありますが、金沢市中央卸売市場は卸売業者専門の市場。はじめから一般客が行くことは想定されておらず、近江町市場と違って、観光客向けの飲食店は少ないですが、場外の飲食店や問屋は地元の方も利用する場所。数少ない飲食店のおすすめを紹介します」(小川さん)

市場のぱんや 金澤こっぺ ダミー

金沢市中央卸売市場正門横にある『市場のぱんや 金澤こっぺ』は地元の人から人気のあるコッペパン屋さん。石川県の中能登町の牛乳、国産小麦100%と、安心できる材料にこだわったコッペパン。

市場のぱんや 金澤こっぺ あん 市場のぱんや 金澤こっぺ あん
市場のぱんや 金澤こっぺ そぼろれんこん 市場のぱんや 金澤こっぺ そぼろれんこん

早朝4時から手作りされていて、あん(180円・税抜)やカスタード(180円・税抜)、ピーナッツクリーム(180円・税抜)が挟まった「デザートこっぺ」から、そぼろれんこん(320円・税抜)やビーフカレー(290円・税抜)などおかずが挟まった「オカズこっぺ 」まで、こっぺの具材は約30種類とバラエティ豊か。

おいしそうな具材が並ぶので、どれにしようか迷ってしまうほど。具材は注文があってから調理するため、事前に電話で予約するのがおすすめです。

市場のぱんや 金澤こっぺ

営業時間
早朝7:00~売り切れまで
定休日
水曜日
電話
076-263-2323

魚の身が分厚い!安い!コスパ抜群の海鮮丼が食べられる「魚がし食堂」

「市場にある飲食店の中で特におすすめなのが『魚がし食堂』。朝競り直送の新鮮な魚を使った海鮮丼は、身が分厚く、観光地化されていない低価格で食べられます。そんなに並ばないのでおすすめです」(小川さん)

魚がし食堂 入口

市場から道を挟んですぐ東側にある「魚がし食堂」。ランチ営業、夜営業、日曜日営業もしています。

魚がし食堂 店内

海鮮丼だけでなく、お魚好きにはたまらない、刺身、煮魚、焼き魚、天ぷらなど魚が主役のメニューがずらり。その日一番の素材を贅沢に使った魚料理が味わえます。

魚がし食堂「日替わりてんこ盛り」 日替わりてんこ盛り

こちらはランチメニューの「日替わりてんこ盛り」。その日のネタの仕入れ状況によって上にのる魚が変わります。この日はネギトロ、マグロ、タコ、タイなど。丼からはみ出るように分厚いお刺身がたっぷり盛られていて、とても豪華!お魚のお出汁がしっかりきいたあら汁もついて価格は1,000円(税抜)と、コスパ抜群です。

魚がし食堂

住所
石川県金沢市西念4-14-8
営業時間
昼:11:00〜15:00
夜:17:00〜21:30
定休日
水曜日

敷居が低く、気軽に入りやすい!近江町市場の「金沢おでん いっぷくや」

次なるおすすめスポットは、近江町市場に。JR金沢駅から徒歩で約15分の近江町市場は300年以上の歴史がある、地元民の台所。金沢観光でも定番のスポットですが、多くの飲食店が立ち並び、入るお店に迷ってしまう人もいるのでは。

「そんな人にぜひおすすめしたいのが、『金沢おでん いっぷくや』。熱々の金沢おでんや地酒が堪能できます!敷居が低く、気軽に入れるので、観光の休憩がてらにも立ち寄りやすく、昼から飲めます。とにかく安くて、早くて、おいしい!友人が金沢に遊びに来たときに連れていくと大喜びです!金沢おでんの王様『ばい貝』はプリッとした歯ごたえと、濃厚な肝がたまらない味ですよ」(小川さん)

いっぷく横丁 入口

「金沢おでん いっぷくや」は、3種類のお店の複合フードコート「いっぷく横丁」の中にあります。店内には立ち食いスペースもあるので、ひとりでふらっと立ち寄るもよし、2〜4人掛けの座席で落ち着いて食事するもよし。気軽に入りやすい雰囲気のお店です。

金沢市民のソウルフード金沢おでんとは

金沢おでん いっぷくや

実はおでんの消費量が日本一の金沢。昆布のうまみをしっかりととった塩ベースのお出汁には赤巻やふかし、のどぐろ面といった金沢おでんならではの具材が並びます。

金沢おでん(赤巻き、ふかし、のどぐろ面など) 赤巻き(左手前)、ふかし(左手前)、のどぐろ面(右奥)

赤巻き(130円)とは、なるとのような見た目の北陸を代表するかまぼこ。ふかし(180円)は金沢名物の蒸したかまぼこ。もちっとした食感が特徴。お出汁をたっぷりすっていて、噛むほどにお出汁がじゅわっと口に広がります。

のどぐろ面(900円)はいっぷくやのオリジナル。のどぐろをカニの甲羅につめ、のどぐろのすり身で蓋をして蒸したもの。のどぐろの脂の甘さととろける食感を楽しめます。

北陸の酒蔵六角

また、店内でおでんの出汁に日本酒を割り入れる「ダシ割り」が無料で提供されています。フードコート内のお好みの地酒を注文し、グラスに1cmほどの日本酒を残しスタッフに声をかけるとおでんの出汁を注いでもらえます。金沢おでんのうまみたっぷりの出汁がふわっと香り、金沢ならではの味に表情も緩んでしまいます。

いっぷく横丁の様子

「いっぷく横丁」はフードコートになっているため、3店舗のメニューから好きなものを選んで食べられます。「北陸の酒蔵六角」では北陸3県の地酒約50種類を、「市場の浜焼き・市場めし七福丸」では、市場ならではの新鮮な魚貝類を生や焼き、刺身・寿司・天ぷら・串揚げなどを提供。地酒を片手に金沢の食を楽しめます。

金沢おでん いっぷくや

住所
石川県金沢市上近江町50番地
営業時間
8:30〜18:30
定休日
水曜日

気さくな店長と会話が弾む!「立ち飲み居酒屋 大笑(だいしょう)」

続いてのおすすめは金沢駅から徒歩約5分の居酒屋「立ち飲み居酒屋 大笑」。

立ち飲み居酒屋 大笑(だいしょう)

「移住したてで友人がひとりもいないときに、当時の上司に連れて行ってもらいました。立ち飲みなのでひとりで来ている人も多く、店長がフレンドリーなので隣の人との会話も弾みます。地元の常連さんも多いです!」(小川さん)

地元の人との出会いは旅行の醍醐味の一つ。 「ひとり旅で金沢に訪れている人にもおすすめのお店です」(小川さん)

立ち飲み居酒屋 大笑(だいしょう)店内

大笑は、焼き鳥がメインの立ち飲み居酒屋。お店のおすすめは砂肝やつくねなどが楽しめる「おまかせ串焼き5本盛り」(500円・税抜)。

立ち飲み居酒屋 大笑のチーズカルビ串 チーズカルビ串

こちらも、おすすめの「チーズカルビ串」(380円・税抜)はたっぷりのチーズをカルビに絡めていただきます。チーズの上にはキムチがのっていてアクセントになっています。アルコールメニューは、ワイン、焼酎、カクテルなどさまざまな種類が。

立ち飲み居酒屋 大笑(だいしょう)のオーナーこっせつさん

みんなから「こっせつさん」と呼ばれて愛されている店長。ニックネームの由来は、お客さんとして通っていた頃に骨折していたため、伝票に「こっせつ」と書かれていたことから。お客さんとの距離感が伝わるアットホームなエピソードにほっこり。

立ち飲み居酒屋 大笑(だいしょう)

住所
石川県金沢市堀川町5-10
営業時間
17:00~翌3:00
定休日
不定休

レトロな雰囲気が漂うディープスポット!中央味食街「丹波路」

まるで映画のセットのようなレトロな雰囲気が漂う、飲み屋街「中央味食街」。金沢でコンサートをした芸能人もお忍びで多く訪れるとか。

「金沢に移住して間もないころ、友人と飲み屋を開拓することになり、たどり着いたのが『中央味食街』。金沢市の繁華街、片町の新天地飲食街の奥にある路地裏の飲み屋街です。お店一つ一つが小さくて、定員は5人ほど。地元の方たちの憩いの場となっていますが、ひとりで行っても、皆さん気さくに話しかけてくれるので楽しく飲めます。最近は海外からの観光客も多く来ていて、国際交流ができることもあるとか。出会いが楽しい飲み屋街です」(小川さん)

中央美食街の様子

金沢駅からはバス・徒歩で約30分。タイムスリップしたような雰囲気にワクワクします。

中央美食街「丹波路」

今回は、中央味食街の突き当りのお店「丹波路」をご紹介。焼肉屋やビストロ、居酒屋が立ち並ぶ中、唯一緑の提灯がぶら下がる「丹波路」。地元食材の地産地消を目指していて、緑の提灯はその象徴。市場直送の魚・野菜に自信があり、冬は珍しい「ぼたん鍋」(要予約)が味わえます。

アットホームで店に入りやすい雰囲気を醸し出しているのは気さくな女性オーナー。まるで友達の家に遊びに来てお母さんに手料理をごちそうになる感覚で食事やお酒を楽しめます。

丹波路の店内

どのお店にも共通しているのが、小づくりで、席は数席ということ。距離が近い分、初めての人も常連さんも自然と会話がはずみます。旅の醍醐味でもある一期一会を楽しめる場所。

メニューは基本お任せ。豚串やおひたし、ナスの煮びたしなど、家庭的なお酒のお供を5品ほどと、お酒1杯で2,000円。どのお店も素朴な手料理でお手軽なお値段なので、気になったお店をはしごしてみるなんて楽しみ方も。

丹波路

住所
石川県金沢市片町2-13-18
営業時間
18:00~翌2:00
定休日
不定休(日祭日は確認電話をするのがおすすめ)
連絡先
080-6365-8407

金沢ツウの第一歩!地元民おすすめの穴場スポットへぜひ!

何度でも訪れたくなる金沢。今回は転勤を機に移住した営業にツウなスポットを紹介してもらいましたが、どのお店も温かく迎え入れる優しい笑顔があり、初めてなのにどこかほっとする、そんな空気が醸し出されていました。

今回紹介したスポットで金沢の魅力を再発見してみては。

取材・撮影・文/江戸しおり

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