伊豆高原の観光！大室山と伊豆シャボテン動物公園、夜は圧巻のグランイルミに感動【楽天トラベル】

公開日: 2023/05/12

伊豆半島の東側、熱海と下田の中間に位置する「伊豆高原」は、首都圏からアクセスしやすく、年間を通じて温暖な気候であることから人気の観光地です。海・山の自然が近く、テーマパークに博物館や美術館など観光施設も数多く点在しています。
今回は子ども連れでも移動の負担が少なく楽しめる、伊豆高原の観光モデルコースをご案内します。

・リフトに乗って「大室山」から伊豆高原を一望
・とっておきの体験ができる「伊豆シャボテン動物公園」
・「伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーと」でゆっくり休憩
・体験型イルミネーション「伊豆高原グランイルミ」
・伊豆高原へのアクセス

伊豆高原の宿

伊豆高原の遊び・体験・レジャー

リフトに乗って「大室山（おおむろやま）」から伊豆高原を一望

せっかく伊豆に来たなら、まずは伊豆高原らしい風景を眺めに行きましょう。草に覆われたお椀型の不思議な山「大室山（おおむろやま）」は、伊豆高原のランドマークとして知られています。伊豆高原駅から車で約11分。駐車場は車500台を停められるほどの広さです。

標高580メートルの大室山は、天然記念物として国から指定されており、火山活動でできた山であることから、ジオサイト^※に認定もされています。

※「ジオサイト」とは、ユネスコ（国際連合教育科学文化機関）が推し進めているプログラム「世界ジオパーク」の中でも特に見どころのあるスポットに与えられる認定です。

毎年2月には伊豆高原の春の風物詩となっている「山焼き」が行われ、緑が芽吹くまでの間はまた違った姿が見られます。

山頂まではリフトで眼下の自然を楽しみながら約6分で到着。2人乗り^※なので、怖がるお子さんがいても一緒に乗車できるので安心です。

※未就学児を含む場合は、合計3名まで乗車可能

山頂からは富士山、相模湾の伊豆諸島まで見渡せる大パノラマが広がっています。

噴火口をぐるりと囲むように整備された遊歩道は、約1キロメートル。大体20～30分で一周することができます。途中、傾斜の強い場所もあるので、足元に気を配りつつ景色を眺めてゆっくりと散策しましょう。

山頂にある売店では、大室山のキャラクターが焼き印された「三福（みつふく）団子」」（280円）や「焼きそば」（400円）などの軽食が販売されています。火口跡には子宝・安産や交通安全のご利益で知られる「浅間神社」や、アーチェリー場などもあるので、山頂でのんびりと過ごすのもおすすめです。

大室山

住所: 静岡県伊東市池672-2　
営業時間: 登山リフト3〜9月9:00～17:00（山頂駅最終乗車17:15）　
10月～2月9:00～16:00（山頂駅最終乗車16:15）
※悪天候時は運休、6月・12月に長期の整備休業あり
リフト料金: 大人（中学生以上）往復700円、小人（４歳以上）往復350円
※ワンちゃんのリフト同伴について：体重15キログラムまで体高45センチメートルまで可能
アクセス: JR「伊東」駅もしくは伊豆急行線「伊豆高原」駅から路線バス「伊豆シャボテン動物公園」下車、徒歩すぐ
公式サイト: 大室山

とっておきの体験ができる「伊豆シャボテン動物公園」

たくさんの動物とふれあえる、動物植物園

リフトに乗って大室山を下り、徒歩で約3分の場所に「伊豆シャボテン動物公園」があります。大室山の駐車場から伊豆シャボテン動物公園の駐車場までは車で約2分です。
ここは、約1,500種類の世界各地のサボテンや多肉植物を展示し、約140種類の動物たちが暮らす動植物園。

広い敷地内には多彩な見どころがあり、興味に合わせてさまざまな過ごし方ができます。ボートに乗って池の中の島や沿岸を巡るツアー、アニマルショー（不定期開催）など、座って楽しめる体験もたくさんあるので、小さなお子さま連れや足腰の負担が気になる方も安心です。

園内はスロープのルートもあるので、ベビーカーでの移動もスムーズ。

たくさんの珍しい動物と、楽しいふれあい体験

園内では、多種多様な動物とふれあうことができます。

ウサギやモルモットなどの小動物をはじめ、カピバラやレッサーパンダ、カンガルーなどの動物にもおやつ（200～300円）をあげたり触ったり。動物によっておやつも異なるので、あげる方法もさまざまです。

各動物とのふれあいについて時間制限しているわけではないので、好きなときに好きな動物とふれあえるのもうれしいポイント（一部動物のおやつタイムは時間が決まっています）。

園内には放し飼いのクジャクやリスザルもいます。どこにいるか探してみましょう。

春はベビーラッシュ、冬は露天風呂カピバラでほんわか癒される

「伊豆シャボテン動物公園」の代名詞といっても過言ではないのが「元祖カピバラの露天風呂」。2022年に40周年を迎えた人気コーナーで、伊豆の冬の風物詩となっています。

開催は、例年11月下旬から4月初旬まで。たくさんのカピバラが露天風呂に浸かってくつろいでいる姿に癒されること間違いなし！週末ごとにお風呂の種類が切り替わる「変わり湯」にも注目です（開催期間や変わり湯の詳細は公式サイトを参照）。

お風呂の中でくつろいでいるカピバラは眺めるだけでもほっこりしますが、直接おやつをあげることもできます。ミトンを装着して草を手にすると、我先にと身を乗り出すカピバラたち。入浴中とは違う勢いのある姿が新鮮です。

伊豆シャボテン動物公園の目玉はカピバラだけではありません。春から初夏にかけての園内はベビーラッシュ。たくさんの動物たちの赤ちゃんが誕生するので、親子の様子を近くで見守ることができます。

お母さんにしがみつく姿や、あとをついて歩く姿など、かわいらしい様子。タイミングが合えば赤ちゃんともふれあうことができるかも。

「森のどうぶつレストランGIBBONTEI」で動物たちと相席ランチ

たくさん歩いてお腹が空いたら、「森のどうぶつレストランGIBBONTEI」でランチタイム。ここは動物たちの巨大なぬいぐるみと相席できるレストランです。

カピバラやレッサーパンダなどのかわいらしいぬいぐるみと一緒に心なごむ時間を過ごせます。

食事は、動物モチーフのオリジナルメニューが特におすすめ。「カピバーガー」（1,400円）や「あひるのオムハヤシ」（1,300円）などは見た目も楽しく、ボリュームもあるので大人も満足できる一品です。

お子様メニューは動物の形をしたプレートに盛り付けられた「WAO！キッZOOプレート」と「キッZOOペッカレー」（各780円）の2種類。どちらもドリンクバー付きです。

森のどうぶつレストランGIBBONTEI

営業時間: （3月～10月）11:00～15:00 L.O.　
（11月～2月）11:00～14:30 L.O.
備考: ペット連れの方はテラス席の利用となります

ボートで巡るガイドツアー「アニマルボートツアーズ」

ランチでお腹を満たしたら園内中央の池にある、大小9つの島と沿岸をボートで巡る「アニマルボートツアーズ」へ。コースは動物たちの生態について、ガイドを聞きながら池を1周する「ぐるっと１周コース」と、途中でサルたちのいる島へ上陸できる「モンキー島上陸コース」の2種類から選べます。

どちらのコースも、島にいるリスザルや、ワオキツネザル、沿岸にいるフラミンゴやカピバラなどを間近に見ながら、南米を思わせる風景の中で探検気分を味わえます。

上陸コースでは、リスザルまたはワオキツネザルへおやつをあげることもできるので、サルたちが肩に乗ってくることも。

アニマルボートツアーズ

料金: ・ぐるっと１周コース（約15分）
大人（中学生以上）1,200円、子供（3才〜小学生）600円
・上陸コース（約20分）
大人（中学生以上）1,500円、子供（3才〜小学生）800円

※いずれも先着順、ボート乗船受付ブースにて予約制
※いずれも2歳以下乗船不可。小学生以下のお子様はライフジャケット着用

サボテンの多様さを知る「シャボテン温室」

ボートツアーズ乗り場から高原竜広場のほうに向かって進むと、世界各地のサボテンや多肉植物を1,500種類以上展示する「シャボテン温室」が見えてきます。

温室内は植物の生息地にあわせた5つのエリアに分かれており、なかには170歳の大株や巨大なサボテン、珍しい種類の多肉植物がたくさん。春にはサボテンの花を見ることも。植物の生命力に圧倒されます。温室内はスロープがあり^※、ベビーカーを押しながらの観賞も安心です。

※一部、階段のある温室をショートカットして、スロープで進めるようになっています。

ここで見られるのは植物だけではありません。大室山から噴出した岩石を活かした洞窟風の地下通路では、カワウソやアリクイ、アルマジロ、フクロウなども身近に観察することができます。

「シャボテン狩り工房」では、約100種のサボテンや多肉植物から選べる寄せ植え体験も。サボテンを植える鉢もシンプルなものから動物モチーフなど豊富なデザインが用意されているので、自分好みの寄せ植えをお土産にできます。

※料金はサボテンや鉢の種類によって異なります

おやつには、珍しいサボテン入りのデザートを

おやつには、伊豆シャボテン動物公園ならではの珍しいメニューがおすすめ。エントランスそばの「ベルステーション」では、軽食からデザートまでサボテン入りのメニューをそろえています。

「緑のシャボテンソフトクリーム」（450円）は、食用サボテンのパウダーが練り込まれた一品。「シャボテンジュース」（350円）はサボテンの実「トゥナ」を使用した赤いジュース。どちらも甘さ控えめでさっぱりとした味わいです。苦味などはないので子どもにもおすすめ。

園内には「ベルステーション」を含め飲食店が5つあり、ほかでもサボテン入りのメニューが提供されているので、いろんなお店のサボテンメニューを食べてみるのも楽しそう。

「GIFT SHOP アニマルマート」で思い出になるお土産選び

荷物が増えるので、お土産は最後に見るのがベター。「シャボテン温室」のそばにある「GIFT SHOPアニマルマート」では、伊豆シャボテン動物公園オリジナルの商品や、園内の動物にまつわるグッズ、伊豆のお菓子などバラエティに富んだ商品がそろっています。

子どもが喜ぶ一番人気の商品は、動物たちのぬいぐるみ。カピバラや、レッサーパンダなど種類豊富で思わず目移りしてしまいます。

10種類ほどのデザインがあるTシャツ（子ども用1,980円、大人用2,480円）は、家族それぞれ好きなデザインを選ぶのも、みんなで同じデザインにしておそろいで着るのもおすすめ。

おまんじゅうやクッキー、人形焼きなど動物モチーフのお菓子や、ゆず湯に浸かるカピバラをイメージした「カピバララーメン（ゆず風味しょうゆ味）」、サボテン入りの「サボテングリーンカレー」など珍しいお土産も多数そろっています。

伊豆シャボテン動物公園

住所: 静岡県伊東市富戸1317-13
入園料: 大人（中学生以上）2,700円、小学生1,300円、幼児（4歳以上）700円
※土日祝・繁忙期は変動あり
チケット予約: 伊豆シャボテン動物公園 Eチケット
営業時間: 9:30～17:00　※季節により変動あり
※園内各店舗は営業時間、店休日別途あり
定休日: 年中無休
アクセス: 伊東線「伊東」駅から路線バスで約35分または伊豆急線「伊豆高原」駅から路線バスで約15分「伊豆シャボテン動物公園」下車徒歩すぐ
公式サイト: 伊豆シャボテン動物公園

「伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーと」でゆっくり休憩

「伊豆シャボテン動物公園」を満喫したら、ひとやすみ。伊豆シャボテン動物公園から車で約5分のところにある「伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーと」へ。

カピバラのオブジェがある足湯や海を望めるテラスがあるので、歩き回って疲れた足をここでゆっくり休めましょう。

施設内にある観光案内所で伊豆観光の情報収集をしたり、おみやげ処で伊豆の特産物などを購入したりすることができます。

小腹が空いたら、テイクアウト専門店「伊豆よりみち本舗」で伊豆ならではの軽食を。金目鯛が入った「金目鯛コロッケ」（380円）、「アイスぐり茶クリームラテ」（420円）が特に人気のメニューです。ほかにも敷地内はレストランやカフェが複数あります。

伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーと

住所: 静岡県伊東市富戸1090
営業時間: 平日10:00～17:00、土日祝10:00～18:00　
（足湯、テラス、一部店舗は15:00まで）
定休日: なし
アクセス: 「伊豆高原」駅から「ぐらんぱる公園」バス停下車徒歩約3分
公式サイト: 伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーと

観るだけじゃない！体験型イルミネーション「伊豆高原グランイルミ」

「伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーと」のすぐ隣には、昼夜入れ替え制の「伊豆ぐらんばる公園」があります。

日中は、空中に張られたワイヤーロープを滑り降りる「ジップライン～風KAZE～」「ウォーターバルーン」、「パークゴルフ」などのさまざまなアトラクションを満喫できる公園ですが、夜は、期間限定で「伊豆高原グランイルミ」としてイルミネーションの世界へと替わります。

メインゲートをくぐると、東京ドーム約2個分、約8万平米の敷地に600万個以上のLEDが目の前に。観るだけではなく、イルミネーションに彩られたアトラクションも楽しめる「体験型イルミネーション」です。

ライトアップされたアトラクションを満喫！

ライトアップされた園内は、日中とは全く違った雰囲気。全長12メートルもある約20体の恐竜を、間近に見上げながら歩く「ディノエイジウォーク」は迫力満点！大人でもびっくりしてしまうほどのインパクトがあります。

そのほか、エリアの中をゴーカートで駆け抜ける「ディノエイジカート」や、七色に輝くイルミネーションの中を滑り降りる、全長110メートルのロングスライダー「ナイトレインボー」は大人にも人気のアトラクションです。

メリーゴーランドは、ゆっくりと動くので赤ちゃんや小さいお子さんと一緒でも安心して楽しめます。

小さなお子さんでも安心して遊べる無料遊具のエリアもあるので、夜になってもまだまだ元気いっぱいの子どもたちには、思う存分ここで遊んでもらいましょう。

まばゆい光に包まれて歩く「ウォークオンザイルミ」

敷き詰められたLEDの上にウォークデッキが設置され、イルミネーションの上を歩くことができる「ウォークオンザイルミ」。華やかなランタンゲートをくぐりながら歩いていくと、四方から光に包まれて幻想的な空間が広がります。

モチーフやサイズ、光り方など多種多様なランタンは各デッキごとに違うテーマに添って作られています。

お気に入りのランタンを背景に、想い出の写真を撮るのもおすすめです。

光と音のコラボレーションを堪能する「ショータイム」

イルミネーションエリアでは、曲に合わせてイルミネーションが踊りだす「光と音のショー」、オーロラが躍動しているかのような幻想的な世界「フルカラーレーザーショー」、横60メートルの大型LEDビジョンと音のコラボレーション「グランビジョンショー」の3種類が開催されています。ショーは10分毎に開催されるのでぜひ3種類ともお見逃しなく。

開園から20時までは、音楽とイルミネーションの両方を楽しめます。20時からは音楽が止み、閉園まで「サイレントタイム」に。きらめく光の世界を静かに過ごせる時間となります。園内はいたるところにベンチやハンギングチェア、ハンモックなどが設置されているので、座ってゆっくりイルミネーションやショーを眺めるのもおすすめです。

「イルミde ZOO」でひと味違ったふれあい体験

「イルミde ZOO」には、ほんのり明るくライトアップされた室内で過ごすアカハナグマやスローロリス、フクロモモンガ、モルモットなどの動物たちの姿が。夜行性の動物が多いので、夜でも活発に動き回っている様子を見ることができます。

小動物がメインの展示で、なかにはおやつをあげたり触ったりできる動物も。ベビーカーのままでも入れるので、小さい子ども連れでも安心です。

イルミネーションを見ながら夕食「海賊レストランGRANTEI」

「海賊レストランGRANTEI」はイルミネーションを見ながら食事を楽しめる、海賊をテーマにしたレストラン。店内には凝ったデコレーションや海賊モチーフのフォトスポットもあるので、食事を待っている間も退屈しません。

メニューも、海賊をテーマにしたオリジナル料理がたくさん。ハンバーグに花火が刺さった「ダイナマイトハンバーグ」や、洋書風のボックスに入ったお子さまランチ「洋書BOX inドクロ」など、食べる前から楽しめる演出がされています。また、テラス席ではバーベキュー（1人前2,000円 ※2人前以上から注文可能）をすることもできます。

「伊豆高原グランイルミ」は毎年テーマが変わるので、次の年に行ってもまた新鮮な気分で楽しむことができるのが大きな魅力です。

伊豆ぐらんぱる公園

住所: 静岡県伊東市富戸1090
営業時間: 9:30～17:00 ※時期により変動あり
定休日: 無休
料金: 中学生以上1,600円、小学生1,000円、幼児（4歳以上）500円、シニア（70歳以上）1,000円
※土日祝・繁忙期は変動あり
備考: アトラクションには利用条件がある場合があります
アクセス: 「伊豆高原」駅から「ぐらんぱる公園」バス停下車すぐ
公式サイト: 伊豆ぐらんぱる公園

伊豆高原グランイルミ～8thシーズン～

営業期間: 2022年11月11日～2023年8月31日（予定）の土日祝と夏休み期間のみ開催
※2022年11月11日～2023年7月21日までの平日は開催なし
営業時間: 18:00～21:30
※アトラクション最終受付 20:00
※海賊レストランGRANTEI　20:00閉店（L.O. 19:30）
入園料: 中学生以上1,700円、小学生1,000円、幼児（4歳以上）500円
※アトラクションによっては別途料金発生
※「伊豆ぐらんぱる公園」のチケットでグランイルミのご入園はできません（昼夜入替制）
備考: ナイトアトラクションには利用条件がある場合があります
公式サイト: 伊豆高原グランイルミ

朝から夜までたっぷりと遊べる、見どころも満載の伊豆高原。ベビーカーの貸し出しや、トイレにおむつ替えシートを設置している施設も多いので、子どもと一緒でも心配をせずにお出かけできるエリアです。赤ちゃんやファミリー歓迎の宿もたくさんあるので、1泊してゆっくり満喫するのもおすすめ。伊豆高原の旅で、家族の楽しい思い出作りはいかがでしょうか。