箱根「はつはな」自家源泉の湯めぐりと地産地消の恵みで叶う、癒しのとき

はつはな

箱根の険しい山峡の地に、山桜のようにつつましくたたずむ温泉宿があります。その年最初に咲く桜を意味する「はつはな」は、2022年9月に大規模なリニューアルを終え、新たなコンセプト「心と五感が満ちる静かなとき」とともに生まれ変わりました。

 

全客室に温泉露天風呂をしつらえ、無料の貸切風呂4箇所と大浴場も。さらにモダン懐石と称した地元神奈川の食材が並ぶ美食が滞在中の思い出をいっそう色付かせます。視界に広がる雄大な山の景色を目の前にすれば無意識に深呼吸。緩やかに着実に。心と五感が徐々にほぐれていく自分がいました。

 

 

 

鳥のさえずり響く、奥湯本地区へ

はつはな

四季を通じて国内外から多くの人たちが訪れる箱根。新宿から「箱根湯本」直通の小田急ロマンスカーなら約85分、東京から新幹線経由なら約50分というアクセスの良さも人気の理由です。

 

はつはな

観光客と商店街でにぎわう駅前を横目に芦ノ湖方面に向かうと、途端に道は上り坂。タクシーに乗ること約10分で、静謐な空気に包まれた奥湯本地区にある「はつはな」が見えてきます。

 

箱根湯本駅から「温泉送迎バス(オレンジバス)」も1日9便※あり、約30分おきの「箱根登山バス」もホテル間近に停車。自家用車ならホテル正面が「須雲川IC」なので、駅前の混雑を避けて訪れることができます。

 

※チェックイン可能な15時以降に到着するバスは3便(2023年2月20日時点 14:45、15:15、16:15)

 

現代ならではの求めに応えてリニューアル

はつはな

「はつはな」がオープンしたのは30年前ほど。当時からお客さまに寄り沿い、細やかなおもてなしを心がけてきました。そのモットーは変わらず、2022年に初となる大がかりなリニューアルを実施。

 

同時に誕生したロゴマークは、桜の花びらを伝統的な結び方「あわじ結び」を意識し、一筆書きで描いたもの。固く結べることから「末永くおつきあいしていきたい」というお客さまへの想いが込められています。

 

はつはな

玄関から若草色の回廊を通ると、淡い桜色のフロント・ロビーへ。数歩の移動で外の世界から自分が切り離され、穏やかな春の日差しに誘われたよう。

 

こだわりのお茶がいつでも楽しめる「ラウンジ」

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ロビーの先にはラウンジが続き、チェックインはソファでゆっくりと。中央には暖炉の炎が揺らめき、落ち着いた空間を演出しています。

 

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ウェルカムドリンクはジャスミンティーと生ビールの2種類から選べると聞き、気持ちの高ぶりを落ち着かせるお茶にしようか、それとも休日の喜びをビールで乾杯しようか迷ってしまうかも。

 

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ラウンジでは、ティーインストラクターによる数種類のお茶も用意。ストレートや南国の香り立つもの、カシスなどフレッシュさをブレンドしたものなど味わいもさまざまです。

 

はつはな ライブラリーコーナー

ライブラリーコーナーには新聞や雑誌、書籍も取り揃えてあり、お部屋に持っていくことも可能。成川美術館など周辺施設の図録もあるので、観光のヒントも得られそうです。

 

自然の美しさが際立つ展望テラス

お部屋に向かう際、まるで美術館のような美しい一角を発見。正面の湯坂山(ゆさかやま)に面する「展望テラス」は、四季折々の景観を五感で楽しんでもらえるよう設けられた半屋外型の新スポットです。

春の芽吹きや青々しい夏、紅葉の秋に山が眠る冬。その日その日で異なる山の表情を映し出す様子は、まるで1枚の絵画のよう。「山桜が咲き始める時期は特にきれいですよ。ピンク色の木がぽつりぽつりと姿を現し、それを見つけると寒かった箱根にも春がようやく訪れたんだなぁと実感します」と、「はつはな」を長く知る副支配人の岩見さん。

 

 

風雅な趣が漂う特別客室「ラグジュアリー」

滞在中の時間をもっとゆっくりできるよう部屋数を減らした分、広さを確保。内装は桜をイメージした3種類で、ピンクゴールドの「宙」(そら)、アイボリーの「白」、アースカラーの「地」があり、それぞれ趣がまったく異なるので、次はどのタイプに泊まろうかと再訪の楽しみが増えます。

 

ラグジュアリー C type 緋(ひき)

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最上階に位置する「宙」をコンセプトとした「ラグジュアリー C type 緋」(最大4名)は、窓辺から部屋の奥にかけて天井が高くなっていくデザイン。ゆとりのある空間で一段と開放感が味わえます。

 

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うぐいす色や白木のやわらかな色の中、「宙」特有のピンクゴールドの壁が室内をより華やかに彩ります。上品な色合いは、さながら満開の桜を思わせるよう。

 

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92平米の広さには、琉球畳の和室も含まれます。縁がなくスッキリとした印象で、リビングのデザインとも調和。やわらかな足裏の感触に懐かしさを覚えます。

 

はつはな
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室内の障子には麻の葉をあしらった組子文様、シモンズベッドがある寝室の床には名栗(なぐり)加工。さらに、お茶菓子には箱根の伝統工芸品である寄木細工を置くなど、日本古来の伝統技術が細部にまで宿り、お部屋全体が日本の空間美に満たされています。

 

自然を体感する客室露天風呂

はつはな
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リニューアルで、すべてのお部屋に自家源泉の露天風呂が導入されています。湯坂山の風景やふもとを流れる須雲川(すくもがわ)のせせらぎ、夜には星や月を眺めながらの入浴は格別。このお部屋の目の前には大きなヤマザクラの木があるので、春には湯船から贅沢にお花見をすることも期待できます。テラスにはデイベッドもあり、湯上がりにほてった体をクールダウン。心ゆくまで温泉を堪能する至福のひとときが過ごせます。

 

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浴槽のすぐ隣には、シャワールームとダブルボウルの洗面台がつづき、使い勝手も考慮されています。

 

はつはな
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ラグジュアリータイプのお部屋では、「vitoas」(ビトアス)の美容液と男性用スキンケア「VARON」(ヴァロン)が用意されています。シャワーヘッド、ドライヤー、シャンプー、トリートメントが「ReFa」(リファ)なのも、このお部屋ならではの特徴。

 

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そのほか、ヘアオイル含む基礎化粧品は日本発のオーガニックコスメ「OSAJI」(オサジ)が揃えられています。お部屋にはバスローブも用意されているので、湯上がりにはさっと羽織って快適に身支度を。

 

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浴衣は桜の花が施されたデザイン。浴衣に着替えてかごバッグを手に持てば、大浴場までの道のりさえも気持ちが高まっていきます。セパレートタイプのパジャマや靴下の用意もあり、くつろぎの時間も快適です。

 

はつはな

一見落ち着いた印象の紺鼠(こんねず)色の羽織には、驚きも隠されていました。内側に桜吹雪と鶴の鮮やかな絵柄がお目見え。
細部にまで配慮されたおもてなしに心が和みます。

 

アルコール・コーヒー・紅茶と豊富なドリンク類 

はつはな

お部屋に用意されたフリードリンクも種類が豊富で、希少なものばかり。手造りフルーツジュースや、ホテルオリジナルビールは湯上がり後にぴったりです。ラグジュアリータイプのお部屋にはシャンパン(ハーフボトル)のプレゼントも。

 

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お茶は掛川茶、ジャスミン茶、紅茶の3種類。それぞれ最適な湯温や蒸らし時間が書かれていて、電気ケトルも各温度に対応している最新式です。

 

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ラグジュアリータイプのお部屋にはバルミューダのコーヒーマシンも完備。3種類の豆から好みを選び、コーヒーミルで豆を挽いていく仕様です。コーヒーの芳醇な香りがただよい、丁寧な手順でつくる一杯に気持ちがほぐれていきます。

 

テラスで悠々と過ごせる客室「プレミアム」

プレミアムC type

はつはな

半月型の露天風呂と丸いデイベッドが並ぶのは「プレミアムC type」(最大4名)のお部屋。

 

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「白」をコンセプトにした客室は、曲線を多く取り入れ、繊細な桜をアイボリーで表現。上品で落ち着いた印象の内装です。広さは88平米あり、リビングとベッドルームのほか、こちらのお部屋にも和室を備えています。

 

はつはな
はつはな
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寝室の窓際には山に面した長いカウンターテーブルが配されています。パノラマ風景をひとり占めしながら読書をしたり、ゆっくりとお茶を味わったり。頭を空っぽにして、静けさの中に身を置いてみるのも一興かもしれません。

 

プレミアムユニバーサルtype

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客室「プレミアムユニバーサルtype」/写真提供:はつはな

プレミアムは全4タイプあり、ユニバーサルタイプのお部屋もあります。バリアフリー仕様で、車いす対応の露天風呂やトイレが設けられており、お部屋からすぐにテラスに出られるのも特徴です。

 

 

スロープカーに乗って大浴場「竹の葉」へ

はつはな

お部屋で一段落したら「はつはな」に泊まる醍醐味のひとつ、施設内に点在する湯めぐりへ。客室棟とは別に温泉棟があるほど、温泉が満喫できる環境なのです。

 

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温泉棟の入り口には、無料のコーヒー牛乳とビール、アイスキャンディーも用意されています。お風呂上がりの身体にうれしいサービス。湯上がり後にお部屋に持ち帰って、ゆったりとくつろぎましょう。

 

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スロープカーで向かう先にあるのは、大浴場「竹の葉」。男女入れ替え制で午後は女性の時間。その名の通り、露天風呂の目の前には凛と伸びた竹林が広がります。

 

※館内には2つの大浴場があり、日ごとに男女入れ替え制となります。

 

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外湯には、岩風呂とヒノキを使った樽風呂も。外湯3カ所と内風呂1カ所で湯を楽しめます。リニューアル前の姿を維持している数少ない場所で、ここがお気に入りのリピーターさんもいるのだとか。

 

趣向が異なる4つの無料貸切風呂

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ポンプを増設したことで誕生した、贅沢なつくりの貸切風呂はぜひ利用したいところ。宿泊の予約時に貸切風呂も併せて予約することができます。1回あたり45分で、当日も空き状況次第で予約時とは別の貸切風呂も利用可能。

 

川音(かわと)の湯

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脱衣所を含め、どのお風呂も唯一無二なデザイン。川のせせらぎにも浸ってほしいからと須雲川近くに建てられた「川音の湯」は温泉の先に大迫力な自然が待ち構えている露天風呂です。

 

水面(みなも)の湯

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「水面の湯」は、車いすの方にも対応したバリアフリー設計のお風呂。日が出ている時間帯は窓越しの水盤に周囲の景色が投影され、より幻想的な光景を望めます。

 

明灯(あかり)の湯

一方、「明灯の湯」は、日が沈んだころから趣が増すデザイン。足元でやわらかな光が瞬き、艶やかな雰囲気を演出しています。

 

静寂(しじま)の湯

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高天井に格子状に組まれた木の梁が幾重にもめぐらされた「静寂の湯」は、八角形の浴槽と木のぬくもりが感じられる空間が特徴。温泉と木と自分のみの世界は、より五感を豊かにしてくれます。

 

はつはな

どの貸切風呂にも湯上がり後にくつろげるソファがあり、冷蔵庫にはミネラルウオーター「足柄の水」を常備。

 

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基礎化粧品とタオルも揃っているので、手ぶらで利用できるのもうれしいポイントです。

 

はつはな

「お風呂の数が多いうえ、それぞれ趣向の異なるデザインなので、チェックイン後はホテルで湯めぐりを楽しまれるお客さまが多いです。ぜひ『はつはな』にいる間は、のんびりとお湯に浸かって、おくつろぎいただきたいですね」と、営業アシスタントマネジャーの添田さんが微笑みます。

 

 

浄化・調律・循環を促す、スパ「まほろみ」

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せっかくなら温泉の効果をより享受できるよう、スパ「まほろみ」で身体の調子を整えたいところ。日本古来の湯治療法を一夜に凝縮したと言われる「湯治セラピー」が受けられます。

 

はつはな
写真提供:はつはな

デトックス効果のあるフランキンセンス(乳香)の香りと、オリジナルブレンドのアロマオイルによる「まほろみトリートメント」は、疲労やむくみに効く人気メニューです。

 

はつはな

ほかにも温泉水を活用した「温泉フェイシャル」や、施術着の上からコリをほぐす「ボディケア」メニューなども用意。カップルや親子、友人と一緒に施術を受けられる2人部屋もあります。

 

厳選された食材が目白押しの夕食

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夕・朝食を提供するダイニング「はなゑみ」は、すべてプライベート感ある個室仕様のお席となっています。

 

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「かながわブランド」に認定された相州牛(そうしゅうぎゅう)をはじめ、チーズやズッキーニを用いるなど洋の要素を取り入れたモダン懐石の夕食。

 

はつはな

はつはなオリジナルのクラフトリキュール「桜酒(さくらしゅ)」は、桜の上品さがふわっと香り、これからの華々しい食事のスタートを告げるのにふさわしい食前酒です。

 

はつはな

器を上げて、回転して、置き直して、と食べる前から魅せられる旬彩は、寄木細工の秘密箱を彷彿させます。「味はもちろんですが、見た目や香りなど五感でお食事を楽しんでいただけるようにこだわっています」と、料理長の中村さん。地元の食材を積極的に使用するうえ、食器選びにも抜かりはありません。

 

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まぐろ、鯛(たい)、アオリイカが並ぶ鮮魚の三種盛りは、それぞれの味と食感を堪能できるよう分厚くカット。鯛は、いりだしと一緒にいただくことで味に深みが加わります。

 

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終盤にいただく相州牛ロース炭火焼は、噛むとやわらかな肉質から甘みのある上品な脂に心も満たされる一品。柚子胡椒のソースも相まって、あっという間に平らげてしまいます。

 

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「はなゑみ」では、料理ごとにソムリエが選んだペアリングを楽しめるのも魅力。全4種を味わえ、珍しいのが3種のワインに加え、日本酒が含まれていること。

 

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ソムリエの古谷さん(左)と青山さん(右)

「お刺身やお醤油など和の食材には日本酒が合いますので、ワインにこだわらず、美味しくいただけるものを選んでいます。また冬はしっかり、夏は軽めと季節感あるペアリングを心がけています」と、酒ディプロマの資格も持つソムリエの古谷さん。

 

 

ナイトラウンジで1日の締めくくり

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19時を回るとラウンジは一気に大人仕様に。カウンターにはリキュールに加え、オーガニックと美肌効果にこだわったお茶が並びます。さらに抹茶ようかん、和栗モンブラン、酒粕チーズケーキなどホテルオリジナルのプティフールも。

 

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座り心地のよいソファに身を委ね、聞こえてくるのはスロージャズの調べ。久方ぶりの悠長な時間の中で、「『満たされる』ってこういうことなのかも」と自分の心と五感が喜んでいることに気付きます。

 

サウナ付き大浴場「山の端」から始まる1日

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谷間に注がれるやわらかな太陽の光を浴びながら、大浴場「山の端(は)」で目覚めたばかりの身体をあたためます。

 

※館内には2つの大浴場があり、日ごとに男女入れ替え制となります。

 

はつはな

古い角質を取り除くと言われるアルカリ性単純温泉のおかげで、肌の調子もやわらかです。

 

はつはな

内湯と露天風呂が1つずつと、朝から利用可能なサウナも併設しています。

 

伝統工芸が彩る和洋の朝食

はつはな

夕食に引き続き、朝食も寄木細工の器がまず目を喜ばせます。続いて蓋を開けてみると、水耕栽培で育てられた秦野野菜など色とりどりの料理が現れ、周りが一気に鮮やかに。

 

はつはな

朝食は、和食と洋食の2種類から選べます。洋食は神奈川県唯一の村・清川村で生まれた清川恵水ベーコンとソーセージが絶品。オムレツにはラタトゥイユ風ソースが添えられ、野菜のコクが光ります。

はつはな

和食には、リニューアル以前より好評の「はつはな湧水豆腐」が今も健在。ホテルの湧き水と国産大豆を使用してつくるお豆腐は、滋味深く、作り立てならではの旨みがあります。

 

はつはな
はつはな

おひつで提供されるご飯は小田原米「はるみ」。しっかりとした粒感と粘りも兼ね備えているのが特徴です。

 

 

旅の思い出にしたいギャラリーショップの品々

はつはな
はつはな お土産
はつはな お土産

「はつはな」のチェックアウトは11時なので旅の身支度もゆったり。チェックアウトの前後にはギャラリーショップの時間も確保したいところ。箱根駅伝の優勝トロフィーで有名な「金指ウッドクラフト」による寄木細工の展示販売は必見です。

 

はつはな
はつはな お土産

また、「はつはな」オリジナルの商品にも注目。神奈川県産の素材を使用したクラフトリキュールやクラフトエール、お茶3種セットなど、お部屋や夕食時に味わったものも販売していて、お気に入りを自宅に持ち帰ることができます。

 

温故知新が息づいている「はつはな」

はつはな

リニューアルを経て、温泉と食事がさらに満喫できるようになった「はつはな」。豊かな自然や心地よいおもてなしはそのままで、建物に一歩足を踏み入れれば、静寂で特別な休日が始まります。

 

一年の初めに咲く花を意味する「はつはな」。それは桜を示すと同時に、春の季語でもあります。その季語を用いた俳人の中には神奈川出身の俳人、稲畑汀子(いなはた ていこ)さんも。「初花の 旅に期待の ありそめし」。冬だった世界に彩りとぬくもりをもたらす初花、それは自然から私たちへの旅のお誘いなのかもしれません。

 

はつはな

住所
神奈川県足柄下郡箱根町須雲川20-1
アクセス
【バス】箱根湯本駅から「温泉送迎バス(オレンジバス)」または「箱根登山バス」バスで約10分「はつはな前」下車
【車】箱根新道「須雲川IC」目の前
チェックイン
15:00 (最終チェックイン19:00)
チェックアウト
11:00
総部屋数
35室
駐車場
有り(25台)無料

 

 

取材・写真・文/浅井みらの

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