旅の楽しみ方

函館朝市はこうめぐる!食べ歩きに釣り体験、子連れで楽しもう

レトロなレンガ造りの建物や、「世界三大夜景」に数えられる函館山など、数多くの観光名所が集う函館で外したくないのが「函館朝市」です。海鮮が有名な北海道の中でも随一の大市場で、JR「函館」駅からは徒歩約1分とアクセスも良好。観光客だけでなく地元の方からも人気を集めています。イカ釣り体験や食べ歩きなど、北海道の海の幸が集まり、家族連れにもおすすめの場所。子どもと一緒に朝市を散策しました。

戦後から始まった函館朝市の歴史

函館朝市

港町・函館には数々の朝市が存在しますが、中でも戦後に闇市として始まった「函館朝市」には、総敷地約1万坪の中に約250もの店舗が集い、道内随一の規模を誇ります。

函館朝市 JR函館駅から徒歩約1分

函館朝市は、アクセスが便利な市場としても知られています。JR「函館」駅からは徒歩約1分、わずか160メートルほどの距離。函館市電「函館駅前」電停からも徒歩約2分で到着です。

函館駅周辺はホテルや宿が多く集まる場所なので、宿泊した日の朝にはぜひとも訪ねたい立地です。

函館朝市

函館朝市の営業は、朝5:00頃からスタート(1~4月は6:00)。鮮魚を中心に、野菜、青果、乾物、駄菓子、衣料品など多岐に渡るお店の威勢の良い声が早朝から飛び交います。朝市というと、早起きをしなければ楽しめないイメージがありますが、函館朝市の店舗営業時間は最大14:00過ぎまで。ゆっくりと出かけても楽しめるのがうれしいポイントです。営業時間はお店によって異なりますので、お目当てのお店がある場合は事前に確認をしておきましょう。

営業時間が長いこともあり、観光で訪れる人のみならず地元の方や食のプロまで、さまざまなニーズを満たす場所。1日に訪れる人数は、平均でおよそ3,000人にものぼります。

函館朝市の歩き方

さっそく、朝市の散策を始めましょう。広い敷地は、建物やエリアごとに名称がつけられており、今回は特に味わいたい海産物が揃う、「どんぶり横丁市場」「駅二市場」「函館朝市ひろば」をめぐります。週末や大型連休時には混雑も見込まれますが、お子さんも一緒に効率よく攻略しましょう!

 

 

「どんぶり横丁市場」の豪華海鮮丼で腹ごなし!

函館朝市 どんぶり横丁市場

最初に訪れるべきエリアは「どんぶり横丁市場」。その名の通り、函館の海鮮をふんだんに使用した海鮮丼のお店を中心に、20近い飲食店・商店が軒を連ねます。駅から朝市に向かって約1分歩き進めたところにある「中央出入口」を入ってすぐの建物ですので、まずは朝ごはんがてら立ち寄りましょう。

2005年にリニューアルが施されており、広々とした通路はベビーカーや車いすでも安心です。

函館朝市 どんぶり横丁

店先に水槽を置いているお店も。子どもは活き活きと泳ぐイカの姿に、興味津々です。

函館朝市 どんぶり横丁

赤身、白身、魚卵に貝類、色とりどりのディスプレイはどれもおいしそうで、目移りしてしまいますよね。

函館朝市 櫻桂

そんなときにおすすめなのは、創業30年以上の老舗「海鮮丼 櫻桂(おうけい)」。オレンジの看板とのれんが目を引きます。

「何を食べるか迷っている」「家族で意見が分かれた」「子どもに好き嫌いが多い」など、悩んでしまっても大丈夫。こちらのお店では、丼に乗せるネタを自由に選ぶことができるのです。

函館朝市 櫻桂

「お好み丼」(1,200円~)は、イクラ、エビ、ホッキ貝など9種類の中から、好きなネタを3種類まで自由に選択。お客さんが好きなものを食べられるようにという心遣いから出来上がった、開店以来の人気メニューです。お店を営むご夫婦のお客さん思いな人柄に惹かれ、遠方からのリピーターも多いとか。

函館朝市 櫻桂のお好み丼

まず選びたいのは、お店自慢のイクラです。オリジナルの漬けダレがしっかり染み込み、新鮮な素材がさらにふっくら・つやつやになっています。せっかくの朝市なので、おいしいものを少しずつ。他には本マグロと奥尻島産エゾムラサキウニを選び豪華3色丼の完成です。

本マグロのとろける旨み、ウニの豊潤な甘さ、イクラのプチプチと弾ける食感、どれもたまりません!

函館朝市 櫻桂のお好み丼

3色丼にみそ汁と漬物が付いて2,268円。本マグロをカニにチェンジしても同じく2,268円、ウニをホタテに変えると1,836円など、ネタによって金額が異なりますので注文前に確認してください。

ひとまわり小ぶりのミニ丼もあるので、お子さんや食の細い方もおいしくいただくことができますよ。

海鮮丼 櫻桂

住所
函館市若松町9-15 どんぶり横丁市場内
電話
0138-26-0612
営業時間
6:00~15:00
定休日
不定休

 

駅二市場「元祖 活いか釣り堀」で、新鮮なイカを釣り上げよう

函館朝市 駅二市場

海鮮丼を堪能したあとは、どんぶり横丁市場のすぐ隣にある「駅二市場」へ。函館朝市のメインとも言えるエリアで、室内型の市場が広がります。安くて新鮮な魚介類を扱うお店を中心に、干物店、食堂などが揃います。

函館朝市 駅二市場のイカ釣り

駅二市場の目玉である「元祖 活いか釣り堀」は、釣り堀で自分が釣ったイカをさばいてもらい、食べることのできる人気スポット。お子さんと一緒に挑戦してみましょう。料金は、その日に入荷するイカの大きさによって変動し、1人1杯につき500~1,700円(調理料込み)。

釣り堀は駅二市場のちょうど真ん中あたりに位置し、周囲のレイアウトは複雑。人気スポットで休日には混雑も予想されるので、迷子にならないよう気を付けましょう。万が一はぐれてしまった場合には、「函館朝市協同組合連合会事務局」へ電話をかけて館内放送を依頼してくださいね(電話番号:0138-22-7981)。

函館朝市 駅二市場のイカ釣り

竿を借りてさっそくチャレンジ。水槽ではイカが勢いよく泳ぎまわりますが、イカの耳あたりに針を引っかけるのがポイントです! 水槽の高さは60センチメートルくらいなので、未就学の子どもでも十分に楽しめます。

函館朝市 駅二市場のイカ釣り
函館朝市 駅二市場のイカ釣り

試行錯誤しながら1杯釣り上げることに成功! すると、水槽を泳ぐイカは褐色なのに対し、釣ったイカは金色に輝いていることに気がつきます。

イカは敵から身を守るために、皮膚細胞に光を反射させて瞬時に体の色を変えることができるのです。こうした変化を観察できるのも、朝市ならでは。日頃お店で見かける切り身や、調理済みの白い姿しか知らない子どもにとっては、身をもってイカの生体を知ることのできる貴重な体験となることでしょう。

函館朝市 駅二市場のイカ釣り

釣ったあとはお待ちかね、実食です。釣ったイカはその場でさばいてもらえて、すぐそばのテーブルで刺身としていただくことができます。

活イカのおいしさは格別! 内臓の「イカゴロ」は、新鮮でなければ食べることができない珍味です。生臭さが一切ないので、お子さんも抵抗なく食べることができるはず。釣り上げたイカが食べ物になり、自分たちの血や肉となる。生き物の命をいただく尊さを学ぶ機会でもあります。

元祖 活いか釣り堀

住所
函館市若松町9-19 駅二市場内
電話
0138-22-5330
料金
当日入荷のイカの大きさにより500~1,700円
営業時間
11~4月:7:00~13:30
12~3月:6:00~13:30
定休日
1~6、10~11月:第3水曜日
7~9、12月:無休

 

「函館朝市ひろば」周辺で食べ歩き!

函館朝市 函館朝市ひろば

続いて、駅二市場と直結する「函館朝市ひろば」エリアへ向かいます。フードコートで軽食をとったり、休憩所でひと休みしたりすることができる場所で、おやつなどテイクアウトグルメが充実。ドラッグストアもあるので、お手拭きを買ったり、急なケガの処置をしたりする場合には、こちらが便利です。

函館朝市 カネニのかにまん

函館朝市ひろばの建物のすぐそばに、朝市名物を販売するお店が。水産加工会社の「函館カネ二」です。干物やイクラなどの加工品を主に製造・販売していますが、一番の人気は「かにまん」(450円)。肉まんのタネがカニになっているという、なんとも贅沢な海鮮のおやつです。

函館朝市 カネニのかにまん

店頭で蒸かしているものをテイクアウトでいただきます。タネのカニの身は、かまぼこなどは使わずズワイガニ100%! まんじゅうになっておりスナック形式ではあるものの、カニ本来の旨味と北海道産タマネギなど野菜の甘味が凝縮されています。お子さんがお刺身ばかりで飽きてしまっても、これならおいしく食べられますね。

函館カネ二 朝市店

住所
函館市若松町9-7
電話
0138-22-0104(代表)
営業時間
6:00~13:00
定休日
不定休

 

地場産フルーツジュースでリフレッシュ!

函館朝市 函館朝市ひろばのフードコート

函館朝市ひろばの建物内部へ。フードコートの席は十分に確保されていますが、ゴールデンウィークや夏休みなどのシーズンには混雑が予想されるので、午前中の利用がおすすめです。

函館朝市 函館朝市ひろば agristand

ここで立ち寄りたいのが、カフェ「agristand」。たくさんの新鮮な魚介をいただいたあとでも、さっぱりとするようなフレッシュジュースを提供しています。

函館朝市 函館朝市ひろば agristand

レギュラーメニューは7種類。りんごやベリーなど地場産の果物を中心に、季節になるといちごも加わります。

オーナーさんは、カフェをオープンするにあたり、東京などの有名店でフレッシュジュースを飲み比べ、果実本来の味を活かすための工夫を重ねてきたそう。

函館朝市 函館朝市ひろば agristand

一番人気は「北海道メロン」(Sサイズ、550円)。メロンのおいしさがギュッと詰まった濃厚なジュースはとろっとした舌ざわりですが、みずみずしさもありとても爽やか。お子さんも一緒に手軽に飲める上に、メロンそのものを食べているような贅沢な味わいです。

ICHIBA CAFE agristand

住所
函館市若松町9-22 函館朝市ひろば内
電話
0138-21-1050
営業時間
6:00~13:30(時期によって変動あり)
定休日
不定休

 

名物「ゲソ煎ソフトクリーム」のお味は?

函館朝市 函館朝市ひろば ゲソ煎ソフトクリーム
写真は試食用。本来は10cm以上のゲソ煎がトッピング!

「agristand」と同様に、フードコート沿いにある「海鮮煎餅 田じま屋」は、イカをまるごとプレスしたパリパリの海鮮煎餅が名物のお店。その煎餅をふんだんに使用した「ゲソ煎ソフトクリーム」(450円)が話題を呼んでいます。

函館朝市 函館朝市ひろば ゲソ煎ソフトクリーム

これぞ朝市ならではの新感覚スイーツ! 一緒に口に運ぶと、ソフトクリームの甘さのあとに、イカそのものの風味としょっぱさが追いかけてくる絶妙なバランスです。旅の思い出にぜひご賞味ください。

海鮮煎餅 田じま屋

住所
函館市若松町9-22 函館朝市ひろば内
電話
0138-83-7003
営業時間
7:00~14:00
定休日
水曜日

 

お土産に道産サケで作った鮭とばを

函館朝市 函館朝市ひろば

函館朝市ひろばには、テイクアウトグルメだけでなく海産物を中心としたお土産品も多く集まっています。朝市の思い出に、ショッピングも楽しみましょう。

函館朝市 函館朝市ひろば コヅカ食品

新鮮な魚介の数々は朝市価格でもちろん手に入りますが、「生ものを持ち帰るのは不安」という方には「コヅカ食品」がおすすめ。魚介類の珍味を製造・販売しているお店です。

「鮭とば」(1,080円)は、縦に細く切ったサケを皮が付いたまま海水で洗い、潮風で干した乾物で北海道土産の定番。ですが、北海道産のサケだけを使った上品な旨味が他店とは違います。

函館朝市 函館朝市ひろば コヅカ食品の鮭とば

こちらの鮭とばは、脂っぽさがなく道産サケのおいしさが存分に凝縮されています。「通好みなお酒のおつまみ」という印象を持つ方も多いかもしれませんが、ソフトな食感で塩分は控えめな誰にでも親しみのある味わいなので、お子さんのおやつにも最適。コンパクトで軽いので、このあと別の場所へ観光に向かう場合でも持ち運びに便利です。

コヅカ食品

住所
函館市若松町9-22 函館朝市ひろば内
電話
0138-49-4816(代表)
営業時間
6:00~13:30
定休日
不定休

 


海の幸が彩る函館朝市には活気があふれていました。豪華な海鮮丼に名物グルメ、イカ釣りなど、普段はできない体験の宝庫でもあります。函館を訪れた際には、朝市でたくさんの「ワクワク」や「ドキドキ」を経験して、お子さんと一緒に楽しい思い出を作ってくださいね。

 

 

函館朝市

住所
函館市若松町9-19
営業時間
1月〜4月:6:00~14:00過ぎ
5月〜12月:5:00~14:00過ぎ
※店舗ごとに異なります。
定休日
年中無休
※店舗ごとに異なります。
アクセス
JR「函館」駅より徒歩約1分、函館市営電車「函館駅前」電停より徒歩約2分
駐車場
あり

取材・写真・文/吉田 匡和

※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※表示価格は全て税込です。

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