長野県の北東に位置する小布施(おぶせ)町は、栗の名産地として広く知られています。一説によると小布施での栗栽培は室町時代にはじまり、江戸時代には栗で年貢を納めていたのだとか。それから600余年が経った現在でも、小布施栗は全国的にも広く知られている名産品です。
今回は、小布施町で通年味わえる定番の栗スイーツに加え、旬である9月中旬~10月中旬の時季にだけ提供される限定商品をご紹介します。
目次
小布施へのアクセス
首都圏から小布施町へ電車で向かう場合は、JR「東京駅」から北陸新幹線に乗り、まずは「長野駅」へ。約1時間45分の道のりです。そこから長野電鉄に乗り換えて約34分で「小布施駅」に到着。
車で向かう際は、「練馬」ICから1時間ほど関越自動車道を走って「藤岡JCT」へ。そこから上信越自動車道に乗り換え、「更埴(こうしょく)JCT」まで約1時間30分。「更埴JCT」から約15分で最寄りの「小布施スマートIC」に到着します。
小布施の名産・小布施栗
小布施町は、町の南側を流れる松川によって生まれた扇状地(せんじょうち)。扇状地の土壌は果樹の成長に必要な栄養がたくさん含まれているため、リンゴやブドウ、栗といった果樹栽培が盛んです。
なかでも小布施栗は、江戸時代に将軍への献上品として出された歴史を持ち、古くから小布施の名産品として知られています。
栗菓子を製造して200年の老舗「桜井甘精堂」
小布施の栗菓子は、「桜井甘精堂(さくらいかんせいどう)」の初祖・桜井幾右衛門が1808年に栗らくがんを作ったことがはじまりだといわれています。
1819年には弟・桜井武右衛門が「純栗ようかん」を、1892年には5代目がきんとんの「純栗かの子」を創製しました。200余年にわたって現代まで受け継いできた、伝統の栗菓子作りに励み続ける老舗栗菓子店です。
手作りにこだわる「桜井甘精堂 本店」
「桜井甘精堂 本店」は、「小布施駅」から徒歩約8分の場所に位置しています。
広々と開放的な店内はバリアフリー仕様になっているので、車椅子やベビーカーでの来店にも安心です。
「桜井甘精堂」では、地元の栗以外にも全国の名産地から選んだ品質の良い栗を使っています。漂白着色や、保存料などの添加物を加えず、栗本来の風味や味わいを生かした菓子作りが特徴です。
多種多様な栗菓子のなかでも、一番の人気は「ひとくち栗ようかん」(1本270円)。1819年に創製された「純栗ようかん」を食べやすいサイズにした商品で、持ち運びしやすく自宅や出先でも気軽に伝統の味を堪能できます。
「純栗かの子」は、自家製の栗あんと栗の甘露煮を練り合わせた逸品。材料は砂糖と栗のみで、栗をとことん堪能できるぜいたくなお菓子で、甘露煮栗を栗あんと絡めて食べると絶品です。年末になると、お正月のおせち用として買う人も多いそうですよ。
「新栗茶巾しぼり栗きんとん」は、例年栗の旬だけに登場する季節限定の栗菓子。「新栗茶巾しぼり栗きんとん」は、蒸した栗の実を裏ごしし、砂糖と混ぜて一粒ずつていねいに茶巾しぼりに仕立て、新栗の風味を生かした栗菓子です。
※2024年は9月19日~10月上旬まで販売されます。※9月25日、9月30日は販売お休みです。
例年秋から春まで販売される「純栗もなか」。「桜井甘精堂」自慢の栗あんを、もなか皮を専門に作り続ける長野県小諸市の老舗「種兵(たねへい)」の本こがし皮ではさんで食べる商品です。香ばしい皮と栗あんの絶妙なハーモニーを味わえます。
※2024年は10月1日~翌年春まで販売される予定です。
桜井甘精堂 本店
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町小布施774
- 営業時間
- 8:30~17:00
- 定休日
- なし
- アクセス
- 長野電鉄「小布施」駅から徒歩約8分
- 公式サイト
- 桜井甘精堂 本店
世界の紅茶と名物モンブランを味わう「栗の木テラス」
「桜井甘精堂 本店」から歩いて約1分、国道403号線沿いに建つ「栗の木テラス」は、西洋の伝統を取り入れた、趣ある外観が目印です。1997年に紅茶とケーキの専門店としてオープンしました。
店内はアンティーク家具で統一されたシックな雰囲気。日本紅茶協会による「おいしい紅茶が飲めるお店」に認定されており、ウバ、ダージリン、キーマンといった世界三大銘茶に加え、本格的な世界の紅茶や月替わりで提供される「今月のお茶」も用意されています。
「モンブラン」(520円)や「マロンシュークリーム」(280円)といった、オリジナルケーキも見逃せません。
ショーケースの向かいには、焼菓子や紅茶の茶葉の陳列棚も。ケーキや焼き菓子はテイクアウトもできるので、お土産にしても良いですね。
「モンブラン」には、「桜井甘精堂」の栗菓子と同じ栗あんを使って仕上げたモンブランペーストがたっぷり使われています。甘さは控えめで、一口食べると栗の風味が口いっぱいに広がり、まるで栗そのものを食べているよう。
紅茶は約20種類あり、いずれもオーダーを受けてから淹れてもらえます。ポットサービスで提供されるのもうれしいポイントです。
自家製の栗あんとバターの風味、ほろほろと口の中でほどける食感が味わえる「栗のマカロン」(1個240円、5個入1,320円)。
栗のほかにも、地元で生産されたチェリーキッス(サワーチェリー)、ブラムリー(青りんご)、ブルーベリー、杏から選べます。素材そのものの風味を生かした淡い色合いとやさしい甘さが特徴です。
お店の外に出て、右脇の小道を進んでいくと、栗の木テラスオリジナルの洋菓子を作る工房もあります。菓子職人たちがケーキを作る様子をガラス越しに眺めることができるので、興味のある人は併せて立ち寄ってみてください。
栗の木テラス
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町小布施784
- 営業時間
- 10:00~17:30(L.O.17:00)
- 定休日
- 水曜
- アクセス
- 長野電鉄「小布施」駅から徒歩約8分
- 公式サイト
- 栗の木テラス
散策の途中にチョットひと息「カフェ茶蔵」
「カフェ茶蔵」は「桜井甘精堂」が手がける、栗を使ったスイーツやドリンクのテイクアウト専用のお店です。「桜井甘精堂 本店」の向かいにあります。
イチオシは、自家製の栗あんとオブセ牛乳で味を整えた、栗あんソフトクリームの上に、栗の木テラスのモンブランペーストをかけた「モンブランソフトクリーム」(500円)。
栗あんとオブセ牛乳がマッチしたソフトクリームと、たっぷり絞ったモンブランペーストが重なり、濃厚な栗の風味が堪能できます。
やさしい甘さの栗あんを黒糖入りの皮で包んで揚げた「くりあげまんじゅう」(1個140円)。黒糖の風味や香ばしさと、やさしい栗の味わいが広がり、後を引くおいしさです。カリッとした食感もたまりません。
また、「くりあげまんじゅう」は「桜井甘精堂」が手がける店舗の中でも「茶蔵」のみでしか販売されていない限定商品。1個から購入できるので、ぜひ店頭で揚げたてを食べてみてください。
店内ではお土産用の「くりあげまんじゅう」(6個入840円)も用意されています。自宅で食べる場合は、オーブントースターで温めると表面のカリカリ食感が引き立ち、まるで揚げたてのような食感になりますよ。
「カフェ茶蔵」はテイクアウト専門店ですが、向かいの「桜井甘精堂 本店」のテラス席で購入した商品をいただくことも可能です。
カフェ茶蔵
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町小布施779
- 営業時間
- 9:30~16:30
- 定休日
- 月、火曜
- アクセス
- 長野電鉄「小布施」駅から徒歩約8分
- 公式サイト
- カフェ茶蔵
古民家の屋敷跡に建つ「泉石亭」でくつろぎのランチタイム
「カフェ茶蔵」の隣にあるのは、信濃の郷土料理が味わえる和食処「泉石亭」。小布施の豪商・高津家の屋敷跡に建つ木造のお店で、日本庭園を眺めながら、栗おこわや手打ちそば、自家製の栗あんを使った甘味メニューをいただけます。
旧家高津邸の風情を生かした店内は、どこか懐かしい雰囲気。畳のテーブル席やカウンター席も用意され、窓外には四季の移り変わりを楽しめる庭園が広がります。
このお店で食べてもらいたいのは、信州の味覚をお腹いっぱい食べられる「甘精堂御膳(海老天)」(3,040円)です。栗おこわは、もち米の王様ともいわれる「こがねもち」を使ってふっくらと炊き上げたおこわに、栗本来の味を追求した栗の甘露煮をのせた一品。
そのほか、香りの良さとコシの強さが特徴的な本格手打ちそばに、具だくさんのお味噌汁、天ぷら、豚角煮など品数の豊富さも魅力です。
栗あんで作るおしるこに焼いたお餅を入れた「栗あんしるこ」(600円)は、口の中でほっこりとした栗の風味が広がります。体も温まるので寒い季節にぴったり。
「クリームあんみつ」(770円)は、寒天の上に自家製栗あんと栗の甘露煮、バニラアイス、季節の果物、白玉が盛り付けられており、彩りも鮮やか。たっぷり盛られた栗あんを寒天やアイス、果物と一緒にいただきましょう。
また、栗おこわは持ち帰りも可能で、当日炊き上げたものを持ち帰り用の折りに詰めて販売されています。時間が経つとおこわが固くなるので、当日中に味わってくださいね。
注文は当日に店頭でスタッフへ伝えることもできますが、電話(026-247-5166)での事前予約も受け付けています。確実に手に入れたい人はあらかじめ注文しておきましょう。
桜井甘精堂 泉石亭
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町大字小布施中町779
- 営業時間
- 10:30~L.O.17:00
- 定休日
- 火曜
- アクセス
- 長野電鉄「小布施」駅から徒歩約8分
- 公式サイト
- 桜井甘精堂 泉石亭
良質な国産栗をこだわりの栗菓子と栗おこわで味わう「竹風堂」
1893年に創業した「竹風堂(ちくふうどう)」。創業時は栗菓子の製造卸を主体にしていましたが、1970年に直接商品を販売する小売りを開始しました。
小布施栗をはじめ全国からの国産の優良栗のみを自社で仕込んで、栗菓子・栗おこわを製造しています。また、栗本来の味と風味を引き出すため、保存料や着色料を一切使用しないのもこだわりです。
重厚な民家造りの建物が目印「竹風堂 小布施本店」
「小布施駅」から10分ほど歩いたところにある「竹風堂 小布施本店」。1階に売店、2階には食事処を備えたお店です。本店は1988年に新設されており、以前のお店は現在「諸国民工芸雑貨・自在屋」として利用されています。同じ敷地にあるので、ぜひのぞいてみてください。
売店では、「どら焼山」、「栗かの子」、「栗ようかん」といった栗菓子が豊富にそろいます。半つきのもち米に栗あんをのせ、さらに新栗の裏ごしをモンブラン風にあしらった新栗特別メニューの「栗子餅」や、新栗を仕込んでそのまま作った極めて特別なようかん「新栗 栗ようかん」など、栗が旬を迎える季節限定の商品も。
季節限定商品は、新栗の仕込みによって商品の販売状況や発売期間などが異なるので、最新情報は公式ホームページで確認してくださいね。
しっとりとやわらかい皮に、甘さ控えめの栗粒あんを詰めた「どら焼山 栗粒あん」(1個280円)は、栗粒あんと皮の相性が抜群で、2008年に発売されて以来、長く愛され続けている人気商品。
その弟分として2019年に発売を開始した「どら焼山 小倉あん」(1個194円)は、北海道十勝産特選小豆を自家製餡した口どけの良い小倉あんが自慢です。
2階の「雁田」は明るくゆったりとした店内でくつろげる食事処。栗おこわの付いた定食や、栗あんを使った甘味など、竹風堂こだわりの品々が味わえます。
「山家(やまが)定食」(2,310円)は、自慢の栗おこわに、山菜煮物、にじます甘露煮、むかごのくるみ味噌和え、お新香、味噌汁、リンゴジュースがセットになった郷土色あふれる定食。にじます甘露煮は、黒姫山の伏流水で育てられた活魚に、串を打ち焙ったあと、コトコト煮ふくめたもので、頭からすべて食べられます。「安全で、あたり前で、食べ飽きしないおいしさ」を心がけて作られており、長年にわたり愛されている定食です。
1972年から変わらぬ製法を守り続ける、栗おこわは栗をたっぷり混ぜ込んでふっくら炊き上げた自慢の品。栗おこわだけに使用する低糖度の糖液で蜜煮された剥き栗は、厳選された国内産栗を使い、保存上の最低限ギリギリまで甘さを抑えて仕込んでいるのが特徴です。また、もち米の蒸し加減にもこだわり、コシがあるソフトな口当たりが堪能できます。
栗おこわは折詰での購入も可能です。小折(260g・1,231円)や中折(500g・2,181円)など、サイズも豊富なので用途に合わせて選べます。
「栗あんしるこ」(693円)は、栗あんだけでできたぜいたくなおしるこ。1975年創製された竹風堂の名物です。昔から愛されているメニューですが、近年は「濃厚な栗の風味がたまらない」とおいしさが改めて見直され、さらに人気が上昇しているのだとか。
1階の売店では、「栗あんしるこ」(1袋/切り餅2個付き 702円)のレトルトも販売されているのでお土産にしてみてはいかがでしょうか。
竹風堂 小布施本店
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町小布施973
- 営業時間
- 販売:8:00~18:00、飲食:10:00~18:00(L.O.17:30)
- 定休日
- 1月1日
- アクセス
- 長野電鉄「小布施」駅から徒歩約10分
- 公式サイト
- 竹風堂 小布施本店
竹風堂の栗あん使用の冷スイーツを提供「ジェラートショップ マローネ」
「諸国民工芸雑貨・自在屋」の一角に建つ、「ジェラートショップ マローネ」。栗を使ったジェラートや栗あんソフトクリームのほか、季節の果物やこだわりの素材を用いたイタリアンジェラートが堪能できます。
ジェラート(シングル400円、ダブル500円)の種類は日替わり。定番のフレーバーは、濃厚なミルク感とさっぱりの後味がクセになる「小布施牛乳」と、竹風堂の栗あんを使用した「栗」です。
定番の「栗」に合わせて、香り高い抹茶をぜいたくに練り込み、大人の味に仕上げた「抹茶」のダブルを注文しました。
竹風堂の自家製栗あんを使用した「栗あんソフトクリーム」(400円)もおすすめ。栗あんの風味とクリームの調和、コクのある濃厚な味わいが楽しめます。
ジェラートショップ マローネ
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町小布施973 小布施本店横
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- 長野電鉄「小布施」駅から徒歩約10分
- 公式サイト
- ジェラートショップ マローネ
フランス菓子店が手がける「パティスリーロント」
「小布施駅」から徒歩約9分の場所には、フランス菓子店「パティスリーロント」があります。
オーナーパティシエは、小布施町出身の樋田氏。東京にあるフレンチの名店でパティシエとして働いたあと、テイクアウトのケーキ店でも経験を積むために、フランス菓子の第一人者・河田勝彦シェフの店「オーボンヴュータン」で腕を磨きました。その後、フランスの「ミッシェル・ブラン」など本場での経験を経て、故郷に「パティスリーロント」を2006年に開業。以来、地元の人だけではなく、県外からも多くの人が訪れる名店として知られています。
隣に建っているのは栗菓子店「塩屋櫻井」。「パティスリーロント」のモンブランにはこのお店の栗あんが使われているそうです。
ショーケースには、宝石のように輝くケーキが並びます。いずれも「本場のフランス菓子を小布施の人たちに楽しんでもらいたい」という想いで、製法や素材にこだわったものばかり。
店内の各スペースには、小布施栗を使ったマロングラッセや、タルト、ポン・ヌフ、マカロンといった品々が、幅広く用意されています。
「モンブラン」は、土台のメレンゲの上にフランス産の栗を使ったバタークリームをのせ、栗の渋皮煮、生クリーム、「塩屋櫻井」の栗あんと生クリームを合わせたマロンクリームをたっぷりと絞った一品。多彩な食感と風味が重なり合い、リッチな味わいです。
毎年、新栗の季節になると小布施栗のみを使った「新栗のモンブラン」も登場するそう。自家製のマロンペーストや渋皮煮をふんだんに使った、季節限定の名品です。同時期に栗の渋皮煮を使った「マロンパイ」も登場予定なのであわせてチェックしてみてください。
また、例年9月中旬には、オープン当初からのロングセラー商品、地物の紅玉を使った「タルトタタン」の提供もはじまります。「新栗のモンブラン」、「マロンパイ」、「タルトタタン」はどれも旬の時季だけの特別な商品なので、提供期間などは事前に電話(026-247-2057)で問い合わせてから訪問することをおすすめします。
パティスリーロント
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町中町534
- 営業時間
- 11:00~17:00
※カフェは夏季のみ営業(13:30~16:30)、そのほかの期間はイートインスペースとして利用可 - 定休日
- 月、火曜
- アクセス
- 長野電鉄「小布施」駅から徒歩約9分
もなかや栗ごはんなどお土産選びにも最適!「栗庵風味堂」
お土産選び&カフェでは栗スイーツも楽しめる栗庵風味堂 本店
「栗庵風味堂」は、江戸末期の1864年に創業した栗菓子店。「小布施駅」からの距離は徒歩13分ほどです。「栗庵風味堂」の栗菓子には、契約農家で栽培された純国産栗が使われています。手間ひまを惜しまない、昔ながらの製法を守り続けている老舗です。
和モダンの落ち着いた雰囲気が漂う店内には、自慢の栗菓子が並びます。
数ある栗菓子の中でも、一番人気は「初栗」。特製栗あんと国産栗の甘露煮を、契約養鶏場から仕入れた卵をふんだんに使用したカステラ風生地でぜいたくに包み込んだホイル焼きのお菓子です。
普段馴染みがない人にも和菓子を気軽に手に取ってもらいたい、という想いから誕生した「くまさんもなか」シリーズと「信州限定アルクマ栗もなか」。同封の餡やミルクジャムを自分で詰めていただきます。かわいらしい見た目もに加え、パリッと香ばしいもなかの皮や、濃厚な特製栗あんや小豆、ミルクソースの味わいが大満足の商品です。
国産のうるち米で炊いた「くりごはん」(2個入1,620円)は、国産栗の水煮を使用し、栗本来の味を堪能できる一品。常温での保存が可能なため、お土産としても重宝されています。電子レンジで手軽に調理できるのも魅力。夜食やおやつとしても大活躍しそうです。
例年9月1日~11月まで販売する季節限定商品「まんまる栗スイートポテト」(324円)は、焼きいもにした茨城産紅あずまをていねいにペーストし、国産の刻み栗と合わせてこんがりと焼き上げた商品。直営店のみで販売されているので、販売時期に現地を訪れた際はお見逃しなく。
ショップ内にはカフェ「本店 SAKU G」が併設されています。店内とテラスに席があり、テラスではペットも一緒に利用可能です。
「栗づくし」(800円)は、牛乳本来のフレッシュな味わいが楽しめる「小布施牛乳ソフト」に、自家製の栗あんと栗の甘露煮、渋皮栗をぜいたくにトッピングした一品。愛らしいくま形のもなかの皮がのっており、写真映えも狙えます。
求肥で包まれたアイスと栗あんを、本格的なもなか皮ではさんで食べる「雪見栗あんもなか」(1個360円)。ワンハンドで持てるので、小さな子どもでも安心して食べられます。本店のみで味わえる限定メニューです。
「くまさん焼き」も本店のみの限定メニュー。しっとり生地の中に餡がたっぷりと詰め込まれ、栗あんや小豆といった定番のほかに、小布施産チェリーキッス(サワーチェリー)や、小布施産ブラムリー(料理用青りんご)など、期間限定で提供される旬の味覚も楽しめます。
栗庵風味堂 本店/本店 SAKU G
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町小布施414
- 営業時間
- 9:30~L.O.17:00(冬季9:30~L.O.16:30)
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- 長野電鉄「小布施駅」から徒歩約13分
- 公式サイト
- 栗庵風味堂
限定商品もめじろ押し!「小布施ハイウェイオアシス・道の駅オアシスおぶせ」
栗を使ったグルメは「小布施ハイウェイオアシス・道の駅オアシスおぶせ」でも購入可能です。上信越自動車道「須坂長野東IC」と「信州中野IC」の中ほどにあり、「小布施スマートIC」の目の前に位置しています。高速道路、一般道の両方からアクセスが可能です。
入口の屋台では、クレープやサンデー、栗コロッケなどが販売されています。店内の土産処には、栗菓子や野沢菜、信州そば、おやきをはじめとした信州のお土産がずらり。
多種多様な商品が並びますが、迷った時は道の駅オリジナルの栗スイーツがおすすめ。「栗とりんごのパウンドケーキ」(1本1,393円)は、小布施産の栗みつを練り込んだ生地に、栗粒と信州産りんごをのせて焼き上げた人気商品。しっとりとしたリッチな口当たりが魅力です。
栗ペーストと信州産りんごのプレザーブをパイ生地で包み焼き上げた「栗とりんごのパイ」(1個378円)。栗とりんごの組み合わせが絶妙で、パイ生地のサクサク食感もたまりません。
冷凍の「栗~むロールケーキ」(1本1,674円)は自分用やお土産にもぴったり。オブセ牛乳に栗ペースト、小布施産栗みつが混ざったクリームと、オブセ牛乳を練り込んだふわふわの生地とのマリアージュが堪能できます。
シュー生地の中に、国産栗を使用したカスタードベースの栗クリームをたっぷり詰めた「栗のシュークリーム」(1個389円)。小布施産栗のペーストを混ぜ込んだクリームを、オブセ牛乳を使ったどら焼き生地でサンドした「栗のなまどら焼き」(1個280円)は、甘すぎず上品な栗の風味が特徴です。いずれも冷凍で販売されています。
同じく冷凍の「栗のクリーム大福」(1個280円)には、地元で半世紀以上愛されている「オブセ牛乳」と国産栗のペーストを使用。半解凍の状態ではアイス感覚で食べられますが、完全解凍すると生大福になります。
食事処はラーメンやカレーなどの定番のメニューに加え信州ならではのメニューが満載です。
食事処で人気なのは「信州ふるさとセット」(1,100円)。栗おこわや信州そば、野沢菜漬けといった信州の味覚を一度にいただくことができます。栗おこわの持ち帰りも可能です。
ソフトクリームは、やさしい風味が楽しめる「栗」と、濃厚さがたまらない「オブセ牛乳」のほか「チョコ」「チョコミックス」から選べます。
小布施ハイウェイオアシス・道の駅オアシスおぶせ
- 住所
- 長野県上高井郡小布施町大字大島601
- 営業時間
- 9:00~18:00(食事処L.O.17:30)※季節により変動あり
- 定休日
- 不定休
- アクセス
- 長野上信越道「小布施スマート」IC目の前
- 公式サイト
- 小布施ハイウェイオアシス・道の駅オアシスおぶせ
訪れる店ごとの個性ある栗グルメが味わえる栗の名産地・小布施。普段親しんでいる品はもちろんですが、新栗の季節だけの味わいもぜひ楽しみたいもの。年に一度の栗の旬を、ぜひ小布施観光と合わせて堪能してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した店舗MAP
取材・文/児玉 さつき 撮影/横山 博之